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【新NISA】40代50代60代の毎月積立額はこれより上げなくてOK!おすすめ積立額をシミュレーション

運用戦略・資産形成

積極的な年利(年利11%/13%/15%)なら景色が変わる

保守的年利で「ちょっと厳しいな」と感じた方も多いと思います。
ここからは、ハイテク系のインデックスファンドを組み合わせた場合にどれだけ必要額が変わるかを見ていきます。

年利11〜15%は現実的なのか?

「年利11%以上なんて夢物語では?」と思うかもしれません。
しかし、ハイテク系のインデックスには過去の実績としてこの水準を達成しているものがあります。

主要インデックスの過去の年率リターン(円建て)

NASDAQ100:過去20年の年率リターン 約14〜16%(円建て・配当込み)
FANG+:設定来の年率リターン 約20%超(構成銘柄の集中度が高い)
S&P500:過去30年の年率リターン 約10〜12%(円建て・配当込み)
※いずれも過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません

もちろん過去の実績は将来を保証しません。特にFANG+のような集中型ファンドはリスクも大きいです。
ただ「年利11〜15%は過去実績としてはあり得る範囲」であることは事実なので、参考値として見てもらえれば十分です。

年利11%:S&P500の好調期、またはNASDAQ100の控えめな想定
年利13%:NASDAQ100の過去実績に近い水準
年利15%:NASDAQ100の円建て過去実績の中央付近〜FANG+の控えめな想定
その他の条件は保守的コースと同じ(インフレ2%は目標額に織り込み済み、NISA枠1800万円、資産0スタート)
※年利はすべて名目リターンです。保守的年利と同じく、インフレの影響は目標額のほうで処理済みです。

40代の必要積立額(積極的年利)

まずは40代から。保守的年利との差に注目してください。

目標ライン投資期間年利11%年利13%年利15%
最低限(実質1272万/名目2087万)→65歳(25年)月1.4万月1.1万月0.77万
最低限(実質1272万/名目2304万)→70歳(30年)月0.92万月0.62万月0.41万
余裕(実質2000万/名目3281万)→65歳(25年)月2.3万月1.7万月1.2万
余裕(実質2000万/名目3623万)→70歳(30年)月1.4万月0.97万月0.65万
※資産0からスタートの場合。すでに運用資産がある方はその分を差し引いて見てください。

保守的年利では余裕ラインに月4.2万円(年利7%)必要だったのが、積極的年利の年利11%なら月2.3万円で同じゴールに届きます。
念のためですが、この余裕ラインは「年金の不足分を取り崩してもまだ旅行や突発出費に使える余裕が残る水準」のことで、目標額にはインフレ2%もすでに織り込み済みです。
年利13%なら月1.7万円。
みんなの積立実態(月1.8万円)とほぼ同じ金額でその余裕ラインに届くわけです。

70歳まで運用を続ける場合はさらに顕著で、余裕ラインが年利13%で月9700円。
月1万円以下の積立で実質2000万円に届く計算です。

ちゃすく
ちゃすく

保守5%で月5.6万円 → 攻め11%で月2.3万円。同じゴールなのに月額が2.4倍も違う。
これが「利回りの差」の破壊力です。
ただし、リターンが高いということはリスクも高いので、暴落時に耐えられるメンタルと余裕資金が前提ですよ。

50代の必要積立額(積極的年利)

50代は保守的年利で「厳しい」と感じた方が多い世代でした。
積極的年利でどこまで改善するか見てみましょう。

目標ライン投資期間年利11%年利13%年利15%
最低限(実質1272万/名目1712万)→65歳(15年)月4.0万月3.3万月2.8万
最低限(実質1272万/名目1890万)→70歳(20年)月2.3万月1.8万月1.4万
余裕(実質2000万/名目2692万)→65歳(15年)月6.2万月5.2万月4.4万
余裕(実質2000万/名目2972万)→70歳(20年)月3.7万月2.9万月2.3万
※資産0からスタートの場合。すでに運用資産がある方はその分を差し引いて見てください。

保守的年利では余裕ライン×65歳ゴールが年利7%で月8.7万円でした。
積極的年利の年利11%なら月6.2万円、70歳まで延ばせば月3.7万円です。
これはインフレ込みの名目目標額で計算した数字なので、「物価上昇で将来足りなくなる」心配もすでに考慮済みです。

特に注目したいのは「積極的年利+70歳まで運用」の組み合わせ。
年利13%で月2.9万円、年利15%で月2.3万円と、月3万円以下で余裕ラインに届く計算です。
余裕ラインは「年金不足分を補った上で月2.4万円の自由費が残る水準」でしたから、月3万円の積立だけでそこに届くのは50代にとって大きな希望でしょう。

ちゃすく
ちゃすく

50代で「もう手遅れ」と思っている方へ。
月3万円を年利13%で20年続ければ余裕ラインに届く計算です。
「月3万円×20年」なら決して非現実的な数字じゃないですよね。

60代の必要積立額(積極的年利)

60代は保守的年利だと余裕ラインが月14〜19万円と非現実的でした。
積極的年利でどこまで改善するか確認しましょう。

目標ライン投資期間年利11%年利13%年利15%
最低限(実質1272万/名目1551万)→70歳(10年)月7.4万月6.6万月6.0万
最低限(実質1272万/名目1712万)→75歳(15年)月4.0万月3.3万月2.8万
余裕(実質2000万/名目2438万)→70歳(10年)月11.6万月10.4万月9.4万
余裕(実質2000万/名目2692万)→75歳(15年)月6.2万月5.2万月4.4万
※資産0からスタートの場合。すでに運用資産がある方はその分を差し引いて見てください。

積極的年利でも、70歳ゴールだと余裕ラインは月9〜12万円台と依然として高額です。
しかし、75歳まで運用期間を延ばすと月4〜6万円台まで下がります。
最低限ライン(年金の不足分を取り崩しても資産が減りにくい水準)であれば75歳ゴールで月2.8〜4万円と、60代からでも十分に手が届く金額です。

60代の方に改めて強調したいのは、この表は「資産0からの必要額」だということです。
退職金や年金以外の蓄えがすでにある方は、その分だけ必要額が減ります。
たとえば退職金で1500万円の運用資産がある方なら、余裕ラインの名目目標2438万円のうち約6割はすでにカバーできている計算で、残りの約940万円分を積立で補えば十分です。

ちゃすく
ちゃすく

60代で絶対にやっちゃダメなのは「時間がないから」と焦って退職金を一括投資すること。
退職金は数ヶ月〜1年かけて分割で投資に回すのが鉄則です。
一括投資した直後に暴落が来たら、リカバリーする時間がありません。

積極的年利のまとめ

積極的年利(年利11〜15%)の全体像

40代:余裕ラインに月1.2〜2.3万円で到達可能 → 保守的年利の半分以下
50代:70歳まで延ばせば余裕ラインに月2.3〜3.7万円 → 「月3万円で余裕ライン」が現実的に
60代:75歳まで延ばせば余裕ラインに月4.4〜6.2万円 → 既存資産と組み合わせれば十分射程圏内

保守的な年利と比べると、同じ目標でも必要月額が1.5〜2.5倍も違うことが分かります。
この差は投資期間が長いほど顕著で、40代×30年の組み合わせでは保守5%の月4.4万円に対して攻め13%なら月9700円と、約4.5倍の差がつきます。

ただし当然ながら、リターンが高いということはリスクも大きいということです。
次のセクションでは「自分はどちらの年利を選ぶべきか」の判断基準を整理します。

自分は保守的な年利と積極的な年利のどっちにすべき?

保守的な年利と積極的な年利の数字を見て、「結局どっちを選べばいいの?」と思った方も多いでしょう。
個人的な答えは「毎月用意できる積立額で投資信託のリスクを決める」です。

ちゃすく
ちゃすく

一般的には「年齢が高いほどリスクを下げるべき」と言われますが、今回の記事のように老後で不足する金額がわかっている場合は、もう一歩踏み込んだ考え方ができます。
それは「毎月用意できる積立額」を先に決めて、そこから必要なリターンを逆算するという方法です。

たとえば50歳で月3万円しか用意できない方が余裕ライン(実質2000万円)を目指す場合、保守的コースの表を見ると年利7%でも月8.7万円が必要です。月3万円では明らかに届きません。
このとき2つの選択肢があります。

月3万円しか出せない50代の選択肢

選択肢A:保守的な年利(年利5〜7%)で月3万円を積立てる → 余裕ラインにはほぼ確実に届かない
選択肢B:積極的な年利(年利13%)+70歳まで運用で月2.9万円を積立てる → 余裕ラインに届く可能性がある

ここで冷静に考えてほしいのは、「確実に届かない」と「届く可能性がある」のどちらが本当にリスクが高いかという点です。
選択肢Aであればハイテク集中ファンドなどではなく、オルカンなどの投資信託になるので安心感はありますが、そもそも目標に届かないのでは投資する意味が薄れます。
選択肢Bは攻めた投資信託が必要になってくるので怖い部分もありますが、過去の実績に基づくリターンが出れば目標に届きます。

もちろんこれは「NASDAQ100やハイテク集中に全振りしろ」という話ではありません。
たとえばオルカン70%+NASDAQ100の30%なら、全体の期待リターンはオルカンの7%とNASDAQ100の14%の加重平均で約9.1%。さらにNASDAQ100の比率を上げれば10〜11%台も狙えます。
大事なのは「保守か積極かの二択」ではなく、自分の積立予算で目標に届く配分を見つけることです。

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