- OpenAIの決算データや赤字の原因を調べている人
- OpenAIのIPO(上場)後に株を買うか検討中の人
- OpenAI関連銘柄や未上場ファンドでの投資方法を探している人
OpenAIは2025年に売上130.7億ドル(約2兆円)を記録した一方、営業損失は209.2億ドル(約3.1兆円)でした。
稼いだ金額の2.6倍ものコストがかかっている計算です。
2026年6月にはSEC(米証券取引委員会)へ機密S-1を提出し、IPO準備も本格化しています。
ただ、赤字の規模と費用構造を見ると、上場直後に飛びつくのが正解とは限りません。
この記事ではOpenAIの売上・費用・赤字の内訳を分解し、上場後のリスクと上場前から投資する方法を整理します。

OpenAIにはまだ直接投資できませんが、マネックス証券を通じてHiJoJoユニコーンファンドに参加すれば、過去にOpenAIファンドが募集された実績もあります。
詳しくは記事後半で解説します。
OpenAIの売上推移と決算データ
OpenAIの売上は、ChatGPTを公開した2022年末を境に急激に伸びました。
4年間の推移を表にまとめます。
| 年度 | 売上高 | 円換算(1ドル=150円) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 約1億ドル | 約150億円 | — |
| 2023年 | 10億ドル | 約1,500億円 | 約+900% |
| 2024年 | 37億ドル | 約5,550億円 | +270% |
| 2025年 | 130.7億ドル | 約1.96兆円 | +253% |
| 2026年(予測) | 200〜250億ドル | 約3〜3.75兆円 | +53〜91% |
ChatGPT公開前の2022年は、API収益が中心で年間約1億ドル程度でした。
それが2023年には10億ドル、2024年には37億ドルと、テクノロジー企業の歴史上でも類を見ないペースで成長しています。
2025年は130.7億ドルに到達し、前年比+253%。
ただし2026年は成長ペースが鈍化する見通しです。
2026年Q1(1〜3月)の売上は57億ドルで、年換算すると228億ドル。
当初目標の300億ドルには届かないでしょう。

2年で10倍以上の売上成長ですが、それでも2026年は目標未達の見込みです。
GoogleのGeminiが急追していて、成長率の鈍化は競合の影響もあるでしょう。
ChatGPTの有料ユーザー数も急速に増えています。
- 2024年1月:約390万人
- 2025年1月:約1,550万人
- 2026年中盤:5,000万人以上
月間アクティブユーザー数は2026年6月時点で10億人を超えました。
収益の約85%がChatGPT Plus等のサブスクリプション、約15%がAPI利用による収入です。
月額200ドルのChatGPT Proは約12.5万人が加入しており、年間約3億ドルの売上になります。
OpenAIの赤字額と費用内訳
売上が2兆円規模でも赤字が続いているのは、それ以上にコストがかかっているからです。
まず赤字額の推移を確認します。
| 年度 | 売上高 | 純損失 | 円換算(1ドル=150円) |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 約1億ドル | 5.4億ドル | 約810億円 |
| 2023年 | 10億ドル | 15億ドル | 約2,250億円 |
| 2024年 | 37億ドル | 50億ドル | 約7,500億円 |
| 2025年 | 130.7億ドル | 385.3億ドル | 約5.8兆円 |
| 2026年(予測) | 200〜250億ドル | 約140億ドル | 約2.1兆円 |
2025年の純損失は385.3億ドル(約5.8兆円)で、報道では「6兆円赤字」と大きく取り上げられました。
ただしこの数字の大部分は株式報酬や組織再編に伴う会計上の非現金費用です。
実際にお金が出ていったキャッシュベースの赤字は約80億ドル(約1.2兆円)と推計されています。
とはいえ、営業損失は209.2億ドル(約3.1兆円)で、こちらは事業活動による実質的な赤字です。
では費用の内訳を見てみます。
| 費用項目 | 2025年 | 前年比 | 売上に対する比率 |
|---|---|---|---|
| 売上原価 | 75億ドル | — | 57% |
| 研究開発費 | 191.8億ドル | +146% | 147% |
| 販売・マーケティング費 | 57.3億ドル | +416% | 44% |
| 一般管理費 | 15.7億ドル | — | 12% |
| 合計 | 340億ドル | — | 260% |
最大の費用項目は研究開発費の191.8億ドルで、売上の約1.5倍にあたります。
前年の78.1億ドルから倍増しており、GPT-5以降のモデル開発やGPUの大量調達にコストが集中しているわけです。
販売・マーケティング費も57.3億ドルと、前年の11.1億ドルから5倍以上に膨らんでいます。
法人向けのChatGPT Enterprise営業やブランド広告への投資が一気に増えたためでしょう。
そしてOpenAIの費用構造で最も特徴的なのがMicrosoftへの依存度です。
| 費目 | Microsoftへの支払い額 |
|---|---|
| 研究開発(Azure利用料等) | 105.9億ドル |
| 売上原価(推論コスト等) | 60.5億ドル |
| 販売マーケティング | 5.3億ドル |
| 一般管理 | 0.4億ドル |
| 合計 | 172.1億ドル |
Microsoftへの支払い合計は172.1億ドルで、OpenAIの売上130.7億ドルの131%に相当します。
OpenAIは稼いだ金額以上をMicrosoft1社に支払っているということです。
この構造が生まれた背景は、OpenAIのコンピューティング基盤がほぼ全面的にMicrosoft Azureに依存していることにあります。
モデルの訓練にも推論にもAzureのGPUクラスターを使っており、自前のデータセンター建設は始まっているものの、依存度が大きく下がるには数年かかるでしょう。

売上の131%をMicrosoftに支払っている状態は、収益改善の足かせです。
Azure以外の選択肢を確保しない限り、利益率は大きく改善しにくいでしょう。
費用全体で見ると、売上1ドルに対して2.6ドルの支出がかかっている計算です。
2024年は売上1ドルあたり約3.5ドルの支出だったので、効率は改善傾向にあります。
しかし「1ドル稼ぐのに2.6ドル使う」状態では、まだ赤字脱却には遠い状況です。

ちなみにマネックス証券なら、OpenAI関連銘柄のMicrosoft(MSFT)やNVIDIA(NVDA)の米国株も取引できます。
さらにHiJoJoユニコーンファンド経由で未上場企業への間接投資も可能です。
OpenAIのIPOと組織変更
OpenAIは2026年6月8日にSEC(米証券取引委員会)へ機密S-1登録届出書を提出し、IPO準備を正式に進めています。
直近の非公開調達ラウンド(2026年3月)での企業評価額は8,520億ドル(約128兆円)でした。
これはトヨタ自動車の時価総額(約40兆円)の3倍以上で、とんでもなく巨大な企業であることが分かります。
上場時の目標評価額は7,300億〜8,500億ドルとの報道がありますが、強気観測では1兆ドル超を目指す声もあります。
引受主幹事にはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが候補として報じられています。
上場時期は2026年9月説と2027年説が併存しており、CFOのサラ・フライアー氏は2027年を志向しているとも伝えられています。

SpaceXに次ぐ大型IPOになる可能性があります。
ただ、サム・アルトマンCEOが1兆ドル割れは「受け入れ不可」とした一方、CFOは慎重姿勢で、社内でも路線が固まっていない印象です。
組織面でも大きな変化がありました。
もともと非営利法人として設立されたOpenAIは、2025年に公益法人(PBC:Public Benefit Corporation)である「OpenAI Group PBC」への転換を完了しています。
現在の構造は、非営利法人がPBCを統制する形で、株主利益と「人類への利益」の両立を目指す体制です。
Microsoftは最大の出資者として残っていますが、議決権の過半数を持っているわけではありません。
投資家にとっては、通常の株式会社とは異なるガバナンス構造がどう影響するか、判断が難しいところでしょう。
OpenAI上場後のリスク
OpenAIの上場が実現すれば、個人投資家にとってAI本命銘柄への直接投資チャンスになります。
ただしリスクも多く、少なくとも以下の5点は理解しておく必要があるでしょう。
赤字継続と黒字化の見通し
OpenAI自身の予測では、キャッシュフロー黒字化は2029〜2030年頃です。
2026年も約140億ドル(約2.1兆円)の赤字が見込まれており、黒字化までの累計損失は440億ドル以上に達する可能性があります。
外部アナリストの中にはさらに遅れると見る向きもあり、2030年代前半という見方も出ています。
AI分野のコンピューティングコストは半導体供給や電力価格にも左右されるので、予測どおりに改善するかは不透明です。
Microsoft依存の構造リスク
前述のとおり、2025年のMicrosoftへの支払いは172.1億ドルで売上の131%。
Azureに対する価格交渉力が弱く、コスト削減の自由度が限られる構造です。
自前のデータセンター構築計画はあるものの、既存のAzure契約は長期のため、依存度の大幅な改善にはまだ3〜5年は見ておくべきでしょう。
Microsoftが競合するAI製品(Copilot等)を持っていること自体も、利害の対立要因になります。
Google・Anthropicとの競合
2024年時点ではChatGPTがほぼ一強でしたが、2026年には競争環境が変わっています。
- GoogleのGeminiがユーザー数9億人に到達し、ChatGPTの10億人に肉薄
- Anthropic Claudeが法人向けで急成長中
- Meta Llamaのオープンソース戦略がAPI収益を圧迫
AI市場は技術優位性の入れ替わりが速く、今のシェアが5年後も維持される保証はありません。
2024年には想像しにくかった展開ですが、GoogleがChatGPTとほぼ同規模まで追い上げた事実は重く受け止めるべきでしょう。

GoogleはAI単体ではまだ赤字でも、検索広告という巨大な収益基盤があります。
OpenAIにはその安全網がないので、競合が激化すると投資回収が厳しくなりやすいです。
評価額と実態の乖離
8,520億ドルの評価額は、2025年売上の約65倍にあたります。
参考までに、上場時のMeta(Facebook)は売上の約25倍、Googleは約10倍でした。
赤字のまま上場する企業としてはかなり高い水準で、成長期待が先行していると言わざるを得ません。
仮にOpenAIの成長率が予想を下回った場合、評価額の修正は大きくなるでしょう。
2026年Q1の売上が目標に届かなかった事実を考えると、楽観一辺倒では済まない状況です。
訴訟リスク
イーロン・マスク氏との訴訟はOpenAI側が勝訴しましたが、マスク氏は控訴を明言しています。
訴訟が長引けばIPOスケジュールや投資家心理に影響する可能性があるでしょう。
また、著作権関連の訴訟も複数抱えており、AIの学習データに関する法的リスクは業界全体の課題です。

投資判断としては、上場直後の初値で飛びつくのはリスクが高いと思います。
少なくとも黒字化の道筋が見えるまでは、関連銘柄や未上場ファンドで様子を見る方が堅実でしょう。
OpenAIに投資する方法
OpenAIへの投資を考えている場合、現時点で取れる方法は大きく3つあります。
上場後に株式を直接購入する
IPOが実現すれば、米国株を取り扱う日本の証券会社で直接購入できるようになります。
ただし大型IPOでは初値が公募価格を大きく上回るケースが多く、上場直後に高値掴みするリスクは小さくありません。
上場後の値動きを数カ月見てからエントリーするほうが現実的でしょう。
評価額が1兆ドル近い以上、初日から大きなリターンを期待するのは楽観的すぎます。
OpenAI関連銘柄に投資する
OpenAIに直接投資しなくても、関連銘柄を通じてAI成長の恩恵を受ける方法があります。
| 銘柄 | ティッカー | OpenAIとの関係 |
|---|---|---|
| Microsoft | MSFT | 最大出資者、Azure提供、172億ドルの取引関係 |
| NVIDIA | NVDA | GPU供給元、AI学習基盤 |
| SoftBank | 9984(東証) | 大口出資者(8,670億円出資) |
特にMicrosoftはOpenAIの収益に直結しており、年間172億ドルのAzure利用料を受け取っています。
OpenAIが成長すればMicrosoftの収益も伸びる構造なので、間接的にAI市場へ投資できるわけです。
これらの関連銘柄はマネックス証券で購入できます。
OpenAIに投資する方法|HiJoJoユニコーンファンドとは
OpenAIが上場する前に投資しておきたい場合は、HiJoJo.comが提供しているHiJoJoユニコーンファンドです。
HiJoJo.comはマネックス証券
とも提携しており、実際に下の画像はマネックス証券で募集されていたSpaceXのHiJoJoユニコーンファンドです。

マネックス証券ユーザーなら購入でき、投資できた人は上場時点で大きな利益を得ています。

HiJoJoユニコーンファンドにはHiJoJo.comで投資するか、マネックス証券
の口座内からそのまま申し込むしかありません。
残念ながら、SBI証券や楽天証券ではHiJoJoユニコーンファンドの取り扱いはありません。
HiJoJoユニコーンファンドの仕組み
HiJoJoユニコーンファンドを提供しているHiJoJo Partnersは、金融庁に登録された第一種金融商品取引業者です。
評価額10億ドル超の未上場企業(ユニコーン企業)に投資する私募ファンドを組成・運用しています。
実際に下の画像はHiJoJo公式サイトの組入実績企業一覧で、SpaceXやStripe、Anthropic、Discordといった名前が並んでいて知っている企業も少なくないと思います。

一般的な投資信託などとは違い、ファンドごとに投資先が指定されています。
「SpaceXファンド」ならSpaceX、「OpenAIファンド」ならOpenAIの株式が組み入れ対象です。
1口100万円から投資でき、累計販売額は500億円を突破しています。
HiJoJo Partnersはマネックス証券と提携しており、マネックス証券のサイト上でもファンド一覧を下画像のように確認できます。

SpaceXファンド、パランティアファンド、OpenAIファンドなど、過去に募集があったファンドが並んでいます。
マネックス証券経由でもHiJoJo.comの場合と同じようにファンドへ申し込めます。
ただし、HiJoJoユニコーンファンドは常に募集があるわけではなく、基本的に募集が始まってから下画像のように2週間前後の募集期間しかありません。

そのため、OpenAIへもし上場前に投資したい場合は事前にHiJoJo.comかマネックス証券
のアカウントを作っておき、募集が始まったら応募する方法が現実的です。

つまり、HiJoJoユニコーンファンドにはHiJoJo.comとマネックス証券
の2ルートが存在します。
ここからはHiJoJo.comとマネックス証券
のどちらで投資すると良いのか解説していきます。
上場前にOpenAIへ投資する方法1:HiJoJo.com
OpenAIが上場する前に投資する方法1つ目は、HiJoJo.comから直接会員登録してファンド募集へ応募することです。

- HiJoJo.com
で会員登録する
- 新しいファンドの募集情報を確認する
- 投資先、最低投資額、手数料、運用期間を読む
- 途中換金できない期間を確認して申し込む
- マネックス証券ルートよりも応募できるファンド数が多い
- 新規のファンド募集が始まるとメールで通知が来る
- HiJoJoユニコーンファンド以外に投資先がないのでシンプル

HiJoJoユニコーンファンドの募集は2週間しかないことが多いので、事前に登録しておかないと気づいたときには締め切られていた、ということもあり得ます。
上場前にOpenAIへ投資する方法2:マネックス証券
OpenAIが上場する前に投資する方法2つ目は、マネックス証券の口座を開設し、マネックス内からそのままファンドへ応募する方法です。

- マネックス証券
の証券口座を作る
- 新しいファンドの募集情報を確認する
- 投資先、最低投資額、手数料、運用期間を読む
- 途中換金できない期間を確認して申し込む
- 大手ネット証券の口座からHiJoJoユニコーンファンドへ投資できる
- 関連銘柄や米国株も同じ口座で管理できる
- 未上場ファンドの募集がない時期でも、別の投資方法を比較しやすい

マネックス証券であれば安心感もあり、既に楽天証券やSBI証券を使ってる人もサブ口座として活用できます。
- QOpenAIはいつ黒字化する?
- A
OpenAIの社内予測では2029〜2030年頃にキャッシュフロー黒字化を見込んでいます。ただし2025年時点で売上の2.6倍のコストがかかっており、外部アナリストの中にはさらに遅れると見る意見もあります。黒字化までの累計損失は440億ドル(約6.6兆円)以上になる可能性があるため、資金調達の継続が前提条件です。
- QOpenAIのIPO(上場)で個人投資家は株を買える?
- A
上場後はマネックス証券などの米国株を取り扱う証券会社で購入できるようになる見込みです。S-1は2026年6月に申請済みですが、上場時期は2026年後半〜2027年で確定していません。上場前に間接的に投資したい場合は、HiJoJoユニコーンファンドが過去にOpenAIファンドを募集した実績があるので、会員登録して募集情報を待つ方法があります。
- QOpenAIの赤字は投資先として危険?
- A
赤字が大きいこと自体は成長企業では珍しくありませんが、OpenAIの場合はMicrosoftへの依存度の高さ(売上の131%を支払い)がリスク要因です。自前のインフラ構築が進まない限り、利益率の改善は限定的でしょう。さらにGoogle GeminiやAnthropicの急追もあるため、市場シェアの維持が収益回復の前提になります。余剰資金で投資する分にはアリですが、生活資金を投じるのは避けたほうがよいでしょう。



