新NISAのハイテク集中ファンドとして注目されている一歩テック20ですが、もし360万円分保有していたらいくらになると思いますか?
今回は、一歩テック20の基本情報や特徴を紹介し、もし360万円分保有していたらどれくらいになるのか検証していきます。
直近2~3年だとNASDAQ100やFANG+を超えるリターンを出しているので、新NISAでハイテク集中を考えている人はぜひ参考にしてください。

はじめまして!本の出版や動画投稿をしているちゃすくです。
貰ってから解約しても大丈夫なので、無料で株をゲットできるチャンスです!
一歩テック20とは?基本情報をおさらい
シミュレーションを始める前に一歩テック20がどんなファンドなのか確認しておきましょう。
一歩テック20の基本情報
- 正式名称:一歩先行くUSテック20インデックス
- 運用会社:大和アセットマネジメント
- 設定日:2024年3月13日
- 信託報酬:0.495%(税込)
- ベンチマーク:FactSet US Tech Top 20 Index
- 投資対象:NASDAQ市場に上場するテクノロジー企業20社
- 配分方式:時価総額加重平均(1銘柄最大8%、各テーマ最大25%の上限あり)
- NISA対応:成長投資枠のみ(つみたて投資枠は非対応)

大和アセットマネジメントはiFreeNEXT FANG+インデックスを提供している会社ですね。
他にもハイテク系へ集中した一歩先行くシリーズも提供しているので、ハイテク集中大好きな人にはお馴染みの会社です。
投資テーマは5つ
一歩テック20は、以下の5つのテーマに属するテクノロジー企業へ投資しています。
- 半導体:NVIDIA、Broadcom、AMDなど
- 自動化(ロボティクス):Tesla、Intuitive Surgicalなど
- コンテンツ/プラットフォーム:Apple、Meta、Alphabet、Netflixなど
- Eコマース:Amazon、PDD Holdings、MercadoLibreなど
- クラウド:Microsoft、パランティアなど
各テーマで時価総額上位3銘柄を選出し、残りを時価総額順で選定することで今のトレンドを取り込みやすい構造になっています。
実際に2025年12月の入れ替えは下画像のようになっており、今ブームである半導体銘柄がさらに増えました。

特に2025年12月段階ではAI開発の影響パソコンやデータセンターなどで使われるメモリの価格が異常な値上がりをしており、それに反応した形でメモリ製造の大手であるマイクロンテクノロジーが入っていますね。
各テーマ上位3銘柄以外はテーマの偏り関係なく選定するので、今時価総額が大きくなっている企業が入りやすいです。

てか、メモリ価格が2.8倍になってるのヤバくね?
パソコンを買い替えておくか悩みますね~
構成銘柄と比率(2025年12月時点)

ETF版(2244)との関係
実は投資信託の一歩テック20よりも先に、ETF版であるグローバルX US テック・トップ20 ETF(証券コード:2244)が上場しています。
どちらも同じ指数(FactSet US Tech Top 20 Index)に連動するため、基本的なパフォーマンスは同じです。
| 項目 | 一歩テック20(投資信託) | 2244(ETF) |
|---|---|---|
| 運用会社 | 大和アセットマネジメント | Global X Japan |
| 設定日/上場日 | 2024年3月 | 2023年4月 |
| 信託報酬 | 0.495% | 0.4125% |
| 売買方法 | 証券会社で買付・解約 | 取引所でリアルタイム売買 |
| NISA | 成長投資枠のみ | 成長投資枠のみ |
| 償還日 | 2050年3月10日 | なし |
ETF版の方が先に上場しているため、少しでも長い過去の実績データはETF版を参考にすることができます。

償還日が無いので気になる人はETF版の方が保有しやすいかもね
一歩テック20の何がすごい?特徴や実績3選
では、ここからはこのような基本情報を持つ一歩テック20の何が凄いのか、過去の実績や特徴を3つ紹介していきます。
1:2244の驚異的な実績
実は一歩テック20のETF版である2244は2024年の東証ETF年間パフォーマンスで堂々の1位を獲得しました。
これはNASDAQ100(+42.2%)やS&P500(+40.7%)を大きく上回る成績です。


2244は2023年の4月から売買できるようになったので、もし2023年1年通して売買できた場合は2023年でもトップ10に入ってた可能性あります。
直近の相場を一番うまく取り込んだファンドですね。
さらに注目すべきは、運用資産残高の急成長です。
2023年12月末時点では数十億円規模でしたが、2024年12月末には704億円まで拡大しています。

わずか1年で運用資産が10倍以上に成長したことになり、投資家からの注目度の高さがうかがえます。
2:約9年間でおよそ12.6倍へ成長
一歩テック20が連動するFactSet US Tech Top 20指数(下画像では円ベースを使用)はバックテスト期間も含めた2016年6月10日から2025年8月15日で年平均30.3%のリターンを出しています。

これは約9年間でおよそ12.6倍へ成長している驚異的なパフォーマンスです。
もちろん、バックテスト期間を含めた結果が将来を保証するものではありませんが、長期的にハイテク企業の成長を効率的に取り込めてきたことを示しています。
また、一歩テック20はシャープレシオも非常に優秀です。
シャープレシオとは、取ったリスクに対してどれだけリターンが得られたかを示す指標です。
一般的にシャープレシオが1.0を超えると「優秀」とされており、一歩テック20の1.04は非常に優れた数値です。
つまり、一歩テック20は単にリターンが高いだけでなく、リスクに対して効率的にリターンを得られていることを示しています。
貰ってから解約しても大丈夫なので、無料で株をゲットできるチャンスです!
3:柔軟な入替と中型株が高リターンの秘訣か
一歩テック20がこのような高いリターンを実現できている理由が、柔軟な銘柄入れ替えと中型株への投資だと考えられます。
年2回の柔軟な入れ替え
一歩テック20は年2回(6月・12月)の銘柄入れ替えを行います。
ここで重要なのは、各テーマで時価総額上位3位もしくは残りの枠で時価総額トップクラスから外れれば即座に入れ替わる点です。
ハイテク集中ファンドであればFANG+もありますが、FANG+の入替4銘柄のように「既存銘柄が10位圏外にならないと外されない」という制約がないため、旬の企業を取り込みやすい構造になっています。
実際、2024年は生成AI革命と半導体ブームの恩恵を受け、半導体の比率がリバランス前に26.4%まで大きくなりました。

このような柔軟な入替が行われることで、その時勢いのあるテーマが大きくなりやすく、高いリターンへ繋がりやすくなっています。
しかも、入れ替わりが起きやすいのは時価総額が大きい企業ではなく、時価総額が相対的に小さめな中型株なので、後述する成長中の中型株の影響を受けやすいです。
中型株の影響で爆発的成長を捉える
一歩テック20は時価総額加重平均を採用しながらも、1銘柄最大8%&各テーマ最大25%という上限設定があるため、中型株の割合も相対的に大きくなりやすいです。
そのおかげで、中型株の急成長も程よい割合で取り込むことが可能です。

例えばNVIDIAの時価総額は4.28兆ドル、AMDの時価総額は3379億ドルで、NVIDIAの時価総額はAMDの約12倍以上もあります。
| 項目 | NVIDIA | AMD | NVIDIA/AMD |
|---|---|---|---|
| 時価総額 | 4.28兆ドル | 3,379億ドル | 約12.7倍 |
| 実際の組み入れ比率 | 8.1% | 2.7% | 約3倍 |
一方で実際の組み入れ比率はリバランス前でもNVIDIAが8.1%、AMDが2.7%で、NVIDIAの比率はAMDの約3倍しかありません。
つまり、12倍以上も差がある時価総額から考えると中型株であるAMDの比率はかなり多いと言えます。
そして、中型株は大型株に比べて成長余地が大きいとも考えられるため、AMDのような中型株が急成長すると一歩テック20を大きく押し上げる可能性があります。
実際に2025年のパフォーマンスだけであれば下画像のようにNVIDIAが+31.28%、ブロードコムが+46.57%に対して、AMDは71.85%という驚異的な成長をしています。

1銘柄あたりの上限を設けていない指数ではAMDが成長したところでNVIDIAやブロードコムよりも指数全体へ与える影響は小さいです。
しかし、一歩テック20であれば中型株の割合が時価総額に比べて大きくりやすいので、上画像のようにAMDが約70%の成長をすると他の指数よりも恩恵を受けやすいです。

この特徴は普通のインデックスには無いので、程よく中型株の影響を受けてリターンを上げたい人にはピッタリな投資先だと思います。
ある意味、大型株の成長鈍化懸念を中型株の割合を引き上げることでカバーできているとも言えます。
一歩テック20の過去リターンはどれくらい?
シミュレーションを始める前に、一歩テック20の過去リターンを確認しておきましょう。
とは言っても、一歩テック20は2024年3月に始まったばかりのファンドなので、今回はもう少し歴史が長いETF版である2244(GlobalX US Tech Top 20 ETF)のリターンを見ます。
ETF(2244)の実績データ
2023年4月14日~2025年12月16日までの期間であれば、2244は約201.60%上昇しています。

| 項目 | 期間 | トータルリターン | 年平均リターン |
|---|---|---|---|
| 2244 | 2023年4月14日~2025年12月16日 | +201.60% | 約51.04% |
円安の影響なども含んだ上ではありますが、それでも年平均50%近くのリターンはとんでもないですね。
とは言え、流石にこのリターンだけでは楽観的すぎるので、バックテスト期間も含めたリターンを基準にして過去の実際のリターンも参考にしながら2種類のシミュレーションで検証していきます。
| 項目 | 年平均リターン | 年率リスク |
|---|---|---|
| FactSet US Tech Top 20 Index(円ベース) | 約30.3% | 約29.1% |
2種類のシミュレーションの条件
シミュレーション1の条件
シミュレーション1の条件はシンプルで、過去平均年利と年率リスクを使って500回のシミュレーションを行い、10年後の中央値や平均値、最小値などを見ていく検証方法です。
| 条件 | 金額など |
|---|---|
| 投資額 | 一括360万円 |
| 運用期間 | 10年間 |
| 年利 | 約30.3%(バックテスト期間含む) |
| 年率リスク | 約29.1%(バックテスト期間含む) |
| シミュレーション回数 | 500回(上記年率リスクと正規分布で年利をランダムに変動) |
| 表示される資産額 | 中央値、平均値、最小値、最大値 |
過去の平均年利を基準としつつ、年率リスクと正規分布で年利を毎年ランダムに変動させることで500パターンのチャートから中央値や平均値、最小値、最大値などを見ていきます。
この方法であれば過去の実績を活かしつつ、どのような資産額の推移があり得るのか検証が可能です。
さらに最終的な資産額に対して年間の物価インフレ1〜4%を適用し、実質的な購買力も結果として表示します。
シミュレーション2の条件
2つ目のシミュレーションでも「一歩テック20へ360万円一括投資し、10年間運用」は同じです。
ただし、年利については過去平均年利を基準とした下記のシナリオで検証します。
| シナリオ | 年利 |
|---|---|
| バックテスト含む過去の平均 | 30.3% |
| シナリオ1(半分) | 15.15% |
| シナリオ2(7割) | 21.21% |
| シナリオ3(上振れ) | 40% |
| シナリオ4(ETFの実績に近い) | 50% |
このシミュレーションであれば直感的にどんな未来になるのか想像しやすいと思います。
こちらのシミュレーションでも最終的な資産額に対して年間の物価インフレ1〜4%を適用し、実質的な購買力を結果として表示します。
一歩テック20へ360万円一括投資して10年運用した検証結果
シミュレーション1の結果
まずはバックテスト期間も含む過去の平均年利と平均リスクを使って、360万円を一括投資して10年間放置したシミュレーションの結果です↓

グラフ上は最終的な資産額が3500〜7000万円ほどに集中しており、過去通りのリターンとリスクが続く場合はそのあたりの資産額になりそうですね。
また、詳細な中央値や平均値は下画像の通りです。

360万円の資産が中央値や平均値で約5000万円ほどになっており、一般的な取り崩しルールである4%ルールなら年間200万円の取り崩し収入が見込めます。
360万円の元本であれば全額NISA枠に入るので、約5000万円から取り崩す時も全額非課税です。
ただし、10年間のインフレで資産や取り崩し収入の実質的な価値が落ちているので、各インフレ率で実質的な購買力を一覧にすると下表の通りです。
| 項目 | 額面(0%) | インフレ1% | インフレ1.5% | インフレ2% | インフレ2.5% | インフレ3% | インフレ4% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 物価上昇係数 | 1 | 1.1046 | 1.1605 | 1.219 | 1.2801 | 1.3439 | 1.4802 |
| 中央値(資産) | 4964万円 | 4494万円 | 4278万円 | 4072万円 | 3878万円 | 3694万円 | 3354万円 |
| 平均値(資産) | 5104万円 | 4621万円 | 4398万円 | 4187万円 | 3987万円 | 3798万円 | 3448万円 |
| 最大値(資産) | 1億2480万円 | 1億1298万円 | 1億0754万円 | 1億0238万円 | 9749万円 | 9286万円 | 8431万円 |
| 最小値(資産) | 2247万円 | 2034万円 | 1936万円 | 1843万円 | 1755万円 | 1672万円 | 1518万円 |
| 200万取崩し | 200万円 | 181万円 | 172万円 | 164万円 | 156万円 | 149万円 | 135万円 |
日本が目標値としているインフレ2%であっても資産の実質的な価値は約4000万円ほどまで落ち、4%で取り崩す約200万円の価値も164万円ほどまで減少しています。
年間164万円だと毎月約13万円くらいなので「FIREには届かないけど、日常生活のインフラ費用をカバーし始める収入」にはなると思います。
貰ってから解約しても大丈夫なので、無料で株をゲットできるチャンスです!
シミュレーション2の結果
シナリオとして4つの年利を追加してシミュレーションした結果が下のグラフと表になります。

| 年利 | 資産額 |
|---|---|
| 過去平均:30.3% | 5,079万円 |
| シナリオ1:15.15% | 1,476万円 |
| シナリオ2:21.21% | 2,464万円 |
| シナリオ3:40.0% | 1億413万円 |
| シナリオ4:50.0% | 2億759万円 |
360万円の元本と10年間の放置で資産額がかなり増額しており、特に保守的なシナリオ1でも4倍以上、シナリオ2であれば約6.8倍以上です。
仮にシナリオ2のように約2500万円の運用資産があれば4%ルールだと毎年100万円分の取り崩し収入を見込めます。
流石に保守的なシナリオだと金額が少し小さくなりますが、生活費の足しや年金の不足分くらいにはなると思います。
ただし、実際には10年間のインフレがあるので、実質的な購買力では下表のようになります。
| 年利 | 額面 (0%) | インフレ 1.0% | インフレ 1.5% | インフレ 2.0% | インフレ 2.5% | インフレ 3.0% | インフレ 4.0% |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 過去平均:30.3% | 5,079万円 | 4,598万円 | 4,377万円 | 4,167万円 | 3,968万円 | 3,779万円 | 3,431万円 |
| シナリオ1:15.15% | 1,476万円 | 1,336万円 | 1,272万円 | 1,211万円 | 1,153万円 | 1,098万円 | 997万円 |
| シナリオ2:21.21% | 2,464万円 | 2,231万円 | 2,123万円 | 2,021万円 | 1,925万円 | 1,833万円 | 1,665万円 |
| シナリオ3:40.0% | 1億0,413万円 | 9,427万円 | 8,973万円 | 8,542万円 | 8,135万円 | 7,748万円 | 7,035万円 |
| シナリオ4:50.0% | 2億0,759万円 | 1億8,793万円 | 1億7,888万円 | 1億7,029万円 | 1億6,217万円 | 1億5,447万円 | 1億4,024万円 |
保守的なシナリオ2でインフレ2%だとギリギリ2000万円を超えているレベルです。
少し強気なシナリオ3でさえ1億円超えだった資産額が8542万円まで落ちているので、インフレは恐ろしいですね…
少し夢がない購買力にはなっていますが、それでも他の指数や現金のまま保有している人よりはマシな結果になっています。
一歩テック20で資産形成する際の注意点3選
シミュレーション結果は魅力的ですが、実際に投資する際にはいくつかの注意点があります。
1. 過去のリターンは将来を保証しない
これは投資の大原則ですが、過去のリターンが今後も続く保証はありません。
特に一歩テック20は直近のリターンが高すぎるので、あまりにも過度な期待をしてライフプランを考えるのは辞めておいた方がいいでしょう。
あくまで「高いリターンが出たらいいな〜」くらいの気持ちでいることが大切です。
また、一歩テック20はバックテストを含めればそこそこの歴史があるものの、あくまでバックテストはバックテストでしかなく、実際のパフォーマンスがどうなるかは今後次第です。
個人的には選定基準や入れ替え内容を評価していて、今のところは上手く入れ替えしている印象ですが、今後も適切に選定基準が効いてくるのかは分かりません。
2. 償還日が設定されている
一歩テック20(投資信託版)には、現時点で2050年3月10日という償還日が設定されています。
約25年後ですが、長期保有を前提とする場合は注意が必要です。
ただし、FANG+も過去に期限が設定されていましたが無期限へ変更された経緯があるため、人気次第では無期限になる可能性もあります。
償還日が気になる場合は、ETF版(2244)を検討するのも一つの選択肢ですね。
3. 信託報酬が0.495%
S&P500やオルカンだと信託報酬で0.1%を切っているファンドもあるため、0.495%の信託報酬は高めです。
ただし、期待リターンが高いのであれば、この程度の信託報酬は許容範囲とも言えます。
一歩テック20はどんな人におすすめ?
シミュレーション結果を踏まえて、一歩テック20がおすすめな人をまとめます。
おすすめな人
- ✅ 米国ハイテク株の成長を信じている人
- ✅ 高いリターンを狙いたい人(その分リスクも高い)
- ✅ 価格変動に耐えられるメンタルを持つ人
- ✅ 新NISA成長投資枠を活用したい人
- ✅ ポートフォリオの一部として攻めの投資をしたい人
- ✅ 10〜20年の長期投資を前提としている人
おすすめできない人
- ❌ 安定した投資を求める人
- ❌ 価格変動で夜も眠れなくなる人
- ❌ 短期間(5年以内)で使う予定のお金を投資する人
- ❌ 全資産を一つの商品に集中投資しようとしている人
- ❌ 新NISA積立投資枠を使いたい人(一歩テック20は成長投資枠のみ)


