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SMT米国株式モメンタムファンドとは?FANG+や一歩テック20を超えるか!?

節約・資産形成

「インデックスファンドで資産形成をしているけど、もっとリターンが欲しい!」「時価総額が小さめの企業にも投資して爆発的なリターンを得たい」という方いませんか?
そんな場合は2025年の12月に登場したばかりのSMT米国株式モメンタムファンドがピッタリかもしれません。

SMT米国株式モメンタムファンドではFANG+の入れ替えランキングのように、今市場で人気のある銘柄を取り込みやすい選定基準になっており、取り込んだ全銘柄が爆発的な成長をする可能性があります。
ただし、注意点もあるので、今回はSMT米国株式モメンタムファンドの概要や他のファンドを超えるのかどうかについて詳しく見ていきます。

ちゃすく
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SMT米国株式モメンタムファンドの概要

2025年12月16日、三井住友トラスト・アセットマネジメントから新しいファンドが登場しました。
その名も「SMT米国株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・米国株)」です。

基本情報
  • 設定日:2025年12月16日
  • 運用会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント
  • 信託報酬:0.77%(税込)
  • ベンチマーク:なし
  • NISA対応:成長投資枠対象
  • 決算:年1回(9月17日)

このファンドは、株価の「勢い」や「トレンド」を捉える「モメンタム投資」に着目した商品です。
米国株式市場において、短期(6ヶ月)・中期(12ヶ月)・長期(36ヶ月)の3つの期間で株価上昇率を分析し、各期間で最も勢いのある銘柄に投資します。

ちゃすく
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FANG+や一歩テック20のように独自のルールに従って投資をする訳ですが、最大の違いは選定基準に時価総額があまり影響しないルールです。

現在の構成銘柄

SMT米国株式モメンタムファンドの構成銘柄は下記の●の印が付いた銘柄になります。

ちゃすく
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オルカンやS&P500、FANG+、一歩テック20ではお馴染みのGAFAMが一社も入っていない異色の構成になっています。
一応、時価総額が1兆ドルを超えているブロードコムやNVIDIAは入っていますが、均等加重なのでその2社を合わせても約9.5%ほどしかありません。

そもそもモメンタムとは?

そもそもモメンタムとは、株価の「勢い」や「方向性」のことです。
簡単に言えば、「上がっている株はさらに上がりやすく、下がっている株はさらに下がりやすい」という市場の傾向を利用した投資手法です。

モメンタム効果は、1993年にJegadeeshとTitmanが発表した論文で実証されて以来、金融学の世界で広く認められているアノマリーの1つです。

モメンタム効果が発生する3つの理由

① 行動ファイナンスの観点
・アンカリング効果:投資家は過去の価格に引きずられる
・確証バイアス:上昇トレンドの株は「良い株」と認識され、さらに買われる
・ハーディング効果:他の投資家が買っている株を追従して買う

② 情報の段階的な伝播
・企業の好材料は市場全体に一気に伝わるわけではない
・情報が徐々に広がることで、株価も段階的に上昇する

③ アンダーリアクション
・投資家は新しい情報に対して過小反応する傾向がある
・そのため、株価が本来の価値に到達するまで時間がかかる

SMT米国株式モメンタムファンドの選定基準

【投資ユニバース】
米国上場株式の時価総額上位約500銘柄
↓
【流動性スクリーニング】
↓
【3つの時間軸で分析】
├ 短期モメンタム(6ヶ月):上位7銘柄
├ 中期モメンタム(12ヶ月):上位7銘柄
└ 長期モメンタム(36ヶ月):上位7銘柄
↓
【ポートフォリオ構築】
合計21銘柄に均等投資(各銘柄約4.76%)
↓
【年4回の銘柄入れ替え】
2月・5月・8月・11月末基準
ちゃすく
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現在人気なファンドの多くは時価総額を参考にした投資を行うことが多いですが、SMT米国株式モメンタムファンドではモメンタムで選定指定のが最大の特徴ですね。

なぜ3つの時間軸?

短期・中期・長期の3つの時間軸を組み合わせることで、以下のメリットがあると考えられます。

  1. リスク分散:異なる時間軸の銘柄を保有することで、特定のトレンドに依存しない
  2. 機会の最大化:短期的な急騰銘柄と長期的な成長銘柄の両方を捉えられる
  3. 安定性の向上:一時的な調整局面でも他の時間軸でカバーできる

SMT米国株式モメンタムファンドの特徴

①ビックテックの割合が小さい

驚くべきことに、設定時の21銘柄には時価総額が1兆ドルを超えるビックテックからはエヌビディアとブロードコムしか採用されていません。
この特徴はFANG+や一歩テック20には全く無く、下記の理由から今後もFANG+や一歩テック20よりもビックテック比率は小さくなりやすいと考えられます。

理由
  • GAFAMは既に巨大企業であり、過去6〜36ヶ月の株価上昇率では上位に入らなかった
  • モメンタム投資は「今勢いがある銘柄」を選ぶため、成熟した大型株は選ばれにくい
  • 21銘柄という少数精鋭では、より高成長中の新興企業が優先される

むしろビックテックの割合が小さいというよりは「これからビックテックになるかもしれない企業」が入りやすい選定ルールでもあります。
また、時価総額が1000億ドル以下の企業も割合としては非常に多く、時価総額3000億ドル以下の企業が大半です。

ちゃすく
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FANG+や一歩テック20に限らず、オルカンやS&P500もビックテックの影響が非常に大きくなっているので、合わせて持っておくとビックテック以外の影響を受けられて良いかもしれないですね。

②トレンド銘柄ばかりだが、異色な銘柄もある

設定時の銘柄を見ると、現在のトレンドである半導体やAI関連企業が多く含まれています。

  • パランティア:AIデータ分析プラットフォーム
  • エヌビディア:AI向けGPU
  • ブロードコム:半導体
  • マイクロン:メモリ半導体
  • ウエスタンデジタル:ストレージ
  • シーゲイト:ストレージ
  • クレド・テクノロジー:光通信半導体
  • シエナ:ネットワーク機器
  • ルメンタム:光学部品

これは、2024〜2025年のAIブームを反映した結果と言えます。
しかし、一方で下記のような他のテーマで注目された銘柄も入っており、幅広いテーマで勢いのある銘柄を取り込むことに成功しています。

  • ロケット・ラボ:小型ロケット打ち上げサービス
  • ブルーム・エナジー:燃料電池
  • ロビンフッド:株式取引アプリ
  • カーバナ:中古車向けEコマース
  • IonQ:量子コンピューター

株式市場のトレンドが仮にAIから宇宙へ変われば宇宙関連銘柄の割合が大きくなるため、トレンドへの対応力と反映力はあらゆファンドの中でも群を抜いていると考えられます。
また、取り込む銘柄の幅についてはセクターやテーマが決まっているFANG+や一歩テック20よりも広いですね。

③均等加重平均で小中型株の影響が大きい

インデックスファンドの多くは時価総額加重平均が多く、時価総額が大きい企業ほど組入比率が大きくなります。
しかし、SMT米国株式モメンタムファンドは均等加重平均を採用しており、時価総額が1兆ドルを超えているNVIDIAやブロードコムと小中型株の割合がほぼ一緒です。

均等加重平均は良くも悪くも小中型株の影響がモロで出やすく、ハイテク集中ファンドであればFANG+も同じ投資方法を採用しています。
FANG+は均等加重平均を採用していたおかげでNVIDIAやブロードコムの爆発的な成長恩恵を指数全体で得られました。
しかし、その一方でFANG+入りがほぼピークになったスノーフレークやサービスナウのような長期的に足を引っ張る企業の影響も同様に大きかったです。

爆発的な成長恩恵を受けたい場合は均等加重平均が選択肢になりますが、その一方で足を引っ張る企業が出てくると指数が伸びくくなるリスクもあります。
そのため、均等加重平均のファンドを選ぶ際は足を引っ張り始めた銘柄がどのタイミングで入れ替わるのかも大切です。

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【参考】iShares Edge MSCI USA Momentum Factor ETF(MTUM)の実績

SMT米国株式モメンタムファンドは2025年12月16日に運用を開始したばかりで、まだ実績がありません。
そこで、同じくモメンタム投資を行う米国ETF「MTUM」の過去実績を参考に、モメンタム投資のパフォーマンスを確認してみましょう。

MTUMの基本情報
  • 正式名称:iShares Edge MSCI USA Momentum Factor ETF
  • ティッカー:MTUM
  • 運用会社:BlackRock(iShares)
  • 設定日:2013年4月16日
  • 経費率:0.15%
  • ベンチマーク:MSCI USA Momentum Index

MTUMの特徴は下記の通りです。

  • 米国の大型・中型株約129銘柄に投資
  • 過去6ヶ月と12ヶ月の株価モメンタムを基に銘柄を選定
  • 半年ごとに銘柄の入れ替えを実施
  • 時価総額加重平均で投資

MTUMの組入銘柄(2025年9月末時点)

順位銘柄構成比率
1ブロードコム5.70%
2JPモルガン・チェース・…4.89%
3メタ・プラットフォームズ4.66%
4マイクロソフト4.63%
5エヌビディア4.53%
6パランティア・テクノロ…4.12%
7オラクル2.94%
8アルファベット2.81%
9アドバンスド・マイクロ…2.80%
10GEエアロスペース2.56%

MTUMとSMT米国株式モメンタムファンドの違い

項目MTUMSMT米国株式モメンタム
銘柄数約120〜130銘柄21銘柄
配分方式時価総額加重均等加重
モメンタム期間6ヶ月・12ヶ月6ヶ月・12ヶ月・36ヶ月
入れ替え頻度半年ごと年4回(3ヶ月ごと)
経費率/信託報酬0.15%0.77%
投資対象大型・中型株時価総額上位約500銘柄
主な違い
  • MTUMは120銘柄以上あと広く分散しており、より安定的
  • SMT米国株式モメンタムは21銘柄に集中しており、よりアグレッシブ
  • MTUMは時価総額加重なので、大型株の影響が大きい
    (ビックテックの影響が大きい)
  • SMT米国株式モメンタムは均等加重なので、中小型株の影響も大きい
ちゃすく
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MTUMがモメンタム投資界のオルカンやS&P500的な立ち位置に対して、SMT米国株式モメンタムファンドはFANG+や一歩テック20のような感じですね。

MTUMのチャート推移(S&P500とオルカンで比較)

MTUMとS&P500、オルカンを20年で比較すると下画像のようになっており、基準日を10ドルとしています。

MTUMは過去20年間のリターンでS&P500を超えており、モメンタム投資が時価総額で判断する一般的な投資にも勝てうることを証明しています。

  • MTUM:82.290ドル
  • S&P500:80.139ドル
  • オルカン:55.015ドル

特に上昇相場ではS&P500を大きく引き離していますが、下落相場になると抜かされている時もありますね。
また、年間平均リターンや年率リスクについては下記の通りで、MTUMはS&P500よりも平均リターンが高いものの、値動きも大きい傾向にあります。

やはりモメンタム投資はその時勢いのある銘柄へ投資する割合がS&P500やオルカンよりも大きいので、値動きが荒い銘柄の割合が大きくなりやすく、高いリターンを期待できるものの、値動き自体が大きいのでリスクも大きくなりやすいです。

MTUMから推測できるSMT米国株式モメンタムファンドの特徴

  • 【オルカンやS&P500を超えるリターンを期待できる】
    厳選された21銘柄に集中投資することで、より高いリターンを狙える可能性あり
  • 【オルカンやS&P500を超える激しい値動きになりやすい】
    モメンタムの特性に加え、均等加重によって中型や小型株の影響が大きい
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FANG+・一歩テック20との徹底比較

項目SMT米国株式モメンタムFANG+一歩テック20
銘柄数21社10社20社
配分方式均等加重均等加重時価総額加重
選定基準3つの期間の株価上昇率原則固定6社+成長性重視4社5テーマの時価総額上位
入れ替え頻度年4回年4回年2回
信託報酬/経費率0.77%0.7755%0.495%
NISA対応成長投資枠のみつみたて/成長 両方成長投資枠のみ
原則固定銘柄なし6銘柄(FAANMG)なし
償還日無期限無期限2050年3月10日

選定基準の違いが重要

SMT米国株式モメンタムの特徴

完全データドリブン:株価上昇率という客観的指標のみで選定
柔軟性が高い:原則固定銘柄がないため、全銘柄が入れ替え対象
幅広い採用:21銘柄と多めなので、新興の急成長企業も入りやすい
バランス重視:短期・中期・長期を組み合わせることで安定性を確保

⚠️ 信託報酬がやや高い:0.77%は一歩テック20の0.495%、MTUMの0.15%より高い
⚠️ 実績なし:2025年12月設定のため、過去データなし

FANG+の特徴

GAFAM+Netflixが固定:実績あるプラットフォーマーを確実に保有
爆発的成長の可能性:入れ替え4銘柄で急騰銘柄を捉えると指数が急上昇
均等加重のメリット:小型でも10%保有するため、急成長の恩恵が大きい
直近の実績が優秀:過去3年で年率約25%

⚠️ 入れ替え枠が少ない:実質4銘柄しか入れ替わらない
⚠️ 固定銘柄リスク:6銘柄の成長鈍化時に影響大
⚠️ 入れ替えタイミング問題:既存銘柄が10位圏外にならないと新銘柄が入らない

一歩テック20の特徴

信託報酬が最安:0.495%と3つの中で最も低い
テーマ分散:5テーマ20銘柄に分散することでリスク分散
時価総額加重:直近10年のトレンドでは有利
直近の実績が優秀:過去2年で年率約30%

⚠️ 小型株は入りにくい:NASDAQ上位300位かつテーマ上位3位の条件
⚠️ テーマ外の取りこぼし:5テーマ以外の急成長企業を逃す可能性
⚠️ 償還日設定:2050年3月10日(変更の可能性あり)

SMT米国株式モメンタムがFANG+や一歩テック20を超えるための条件

SMT米国株式モメンタムのポテンシャルは高いものの、やはりFANG+や一歩テック20の高いリターンを超えるためにはややハードルがあるように感じます。
しかし、下記の条件をいくつか満たせばFANG+や一歩テック20並み、もしくは数年間だけなら超えられる可能性すらあります。

  • ビックテックの大量設備投資が続くこと
    (ビックテックの利益が一時的に伸びにくくなり、設備投資先となる小中型株は爆発的な成長をしやすい。現在だと半導体企業が該当。)
  • 新たなプラットフォーマーの登場
    (カーバナは中古車向けEコマース、アップラビンはアプリゲームの広告プラットフォーム、ロビンフットはスマホアプリ証券。)
  • 好調な相場であること
    (相場が好調な時期は小中型株へ資金が流れやすく、爆発的な株価成長の可能性が高まる。)

現在はビックテックの大量設備投資が続いており、新たなプラットフォーマーたちが次々に誕生しているのでSMT米国株式モメンタムも悪くないパフォーマンスを出せるかもしれないですね。

私の個人的な評価

メリット

  1. データドリブンな選定:客観的指標のみで銘柄を選ぶため、恣意性が少ない
  2. 柔軟性:原則固定銘柄がないため、全銘柄が入れ替え対象
  3. バランス:短期・中期・長期の組み合わせでリスク分散
  4. 21銘柄:適度な集中で、MTUMより高リターンが期待できる
  5. 均等加重:中小型株の恩恵を大きく受けられる
  6. MTUMより高頻度な入れ替え:年4回で勢いを失った銘柄を早期に売却

デメリット

  1. 信託報酬:0.77%は一歩テック20やMTUMより高い
  2. GAFAM不在:設定時はエヌビディアのみ(MTUMは多く含む)
  3. セクター偏り:情報技術が約50%(MTUMは42%)
  4. 過去データ依存:モメンタムが反転するリスク
  5. 実績なし:2025年12月設定のため、過去データなし
  6. 個別銘柄リスク:21銘柄なので、MTUMの125銘柄より高い
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