メガ10は実質、原則固定銘柄がないうえでFANG+のようなリターンになるかもしれません。
これはつまり、原則固定銘柄の成長が衰えるような市場になってもメガ10は成長をし続けるので、FANG+よりもリスクが低くなりやすいです。
しかし、そんなメガ10にも弱点があったので、今回はメガ10とFANG+を比較してどちらを選ぶべきなのか徹底比較をしていきます。
ハイテク株へ集中投資してリターンを高めたい方は是非参考にしてください。

はじめまして!ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
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メガ10とFANG+の基本情報を全体的に比較
まずは両ファンドの基本スペックを見ていきましょう。
基本構造の比較
メガ10は2025年11月4日に設定された新しいファンド、一方でFANG+は2018年1月設定と比較的長い運用実績を持っています。
両ファンドとも少数の銘柄へ集中投資し、高いリターンを狙うという点で共通していますが、最も重要な違いは「どのように10銘柄を選ぶか」という点です。
| 項目 | メガ10 | FANG+ |
|---|---|---|
| 正式名称 | ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド | iFreeNEXT FANG+インデックス |
| 設定日 | 2025年11月4日 | 2018年1月 |
| 構成銘柄数 | 10銘柄 | 10銘柄 |
| 構成割合 | 均等加重(各10%) | 均等加重(各10%) |
| 銘柄見直し | 年4回(3・6・9・12月) | 年4回(3・6・9・12月) |
| 信託報酬 | 0.385%(税込) | 0.7755%(税込) |
| 運用会社 | ニッセイアセットマネジメント | 大和アセットマネジメント |

FANG+はETF版もありますが、メガ10が投資信託のみなので今回は投資信託で比較をしていきます。
上表だけを見るとほとんど同じような構成ですが、最も注目すべきは信託報酬の差です。
メガ10の信託報酬は年率0.385%(税込)と、FANG+の0.7755%の半分近くと格安になっています。
メガ10は明らかにFANG+を意識した投資信託なので、信託報酬も意識して半額にしていますね。
長期投資において信託報酬のコストは非常に重要です。
例えば同じリターンで1000万円を運用した場合、信託報酬の差だけで年間3万円以上の差が生まれます。
3万円ならまだ許せる人も多いと思いますが、これが1000万円を年利15%で20年間運用した場合だと下記の差になります。
- メガ10(信託報酬0.385%):最終資産 約1億4000万円
- FANG+(信託報酬0.7755%):最終資産 約1億3000万円
- 差額:約1000万円
仮に全く同じリターンだった場合、20年間で1000万円の差になってしまうので、長期投資前提であれば見逃せない差になります。
現在の構成銘柄を比較
現在の構成銘柄は下記のようになっており、特に目立つ違いはAppleが入っているかどうかです。
| メガ10 | FANG+ |
|---|---|
| Meta | Meta |
| Amazon | Amazon |
| Alphabet | Alphabet |
| NVIDIA | NVIDIA |
| Broadcom | Broadcom |
| Tesla | Apple |
| イーライリリー | Netflix |
| VISA | クラウドストライク |
| MasterCard | サービスナウ |
Appleは現在、米国の企業では時価総額ランキングで2〜3位をMicrosoftと争っている超大型企業であり、基本的に時価総額加重平均の指数では採用されていることが多いです。
しかし、メガ10はAppleを採用しておらず、代わりにVISAやマスターカードを採用しています。
別にVISAやマスターカードを採用することが悪いことではありませんが、他のハイテク集中の投資信託とは異質な選定基準になっています。
なぜこんな選定になっているのかは後半の銘柄選定基準の比較で詳しく見ていきます。
NISAやiDeCo、各証券会社での対応状況を比較
メガ10とFANG+への投資を考える場合、投資制度の対応状況も重要なポイントです。
ここでは両ファンドのNISA・iDeCo対応と主要なネット証券会社での取扱状況を比較します。
NISA・iDeCo対応状況
| 制度 | メガ10 | FANG+ |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | ❌ 非対応 | ✅ 対応 |
| 成長投資枠 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| iDeCo | ❌ 現時点で非対応 | ✅ 楽天証券で2026年4月から対応予定 |
FANG+はつみたて投資枠にも対応している点が大きなアドバンテージです。
年間で利用できるNISAは合計で360万円ではあるものの、実際にはつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円なので、大きな金額を投資へ回したい場合はFANG+の方が有利になります。
一方、メガ10は成長投資枠のみの対応となっており、つみたて投資枠も積極的に活用したい投資家にとっては選択肢から外れてしまいます。
なので、NISAの対応状況だけを見ればFANG+の方が有利ではあるものの、年間240万円以下の投資額であればメガ10でも特に問題ないと思います。
iDeCoでの対応
楽天証券のiDeCoでは2026年4月からFANG+が追加される予定で、実際に追加される予定の商品ラインナップは下表の通りです。
| 追加された投信の名称 | 運用会社名 | 分類 |
|---|---|---|
| 楽天・高配当株式・日本ファンド (資産成長型) | 楽天投信投資顧問 | 国内株式 |
| なかの日本成長ファンド | なかのアセット マネジメント | 国内株式 |
| iFreeNEXT FANG+インデックス | 大和アセット マネジメント | 外国株式 |
| 楽天・オールカントリー株式(除く日本)インデックス・ ファンド(楽天・オールカントリー(除く日本)) | 楽天投信投資顧問 | 外国株式 |
| 楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド (資産成長型)(楽天・SCHD(資産成長型)) | 楽天投信投資顧問 | 外国株式 |
| 楽天・欧州株式インデックス・ファンド (楽天・欧州株式) | 楽天投信投資顧問 | 外国株式 |
| 楽天・エマージング株式インデックス・ファンド (楽天・エマージング) | 楽天投信投資顧問 | 外国株式 |
| ニッセイ・インデックスバランスファンド (4資産均等型)<購入・換金手数料なし> | ニッセイ アセットマネジメント | バランス型 |
| ステート・ストリート・ゴールド・オープン (為替ヘッジなし) | ステート・ストリート・ グローバル・アドバイザーズ | コモディティ |

FANG+以外にも除く日本や欧州株、SCHDなどが追加されたおかげで、楽天証券でiDeCoの選択肢がかなり幅広くなりましたね。
ただし、実際に投資できるのは2026年4月からなので、今はまだ無理です。
詳しくは以前投稿した「iDeCoへFANG+が追加!今後10年でFANG+がすごい理由5選」を見てください。
iDeCoは掛金の拠出額の上限が決まっていますが、全額が所得控除の対象となるため、節税効果が非常に高い制度です。
また、スイッチング機能もあるので、若い時期にハイテクへ集中投資するFANG+などへ投資し、年をとってからオルカンや国債などへ資産を切り替えることも可能です。
現時点だとFANG+の対応は発表されてますが、メガ10のiDeCo対応は発表されていません。
所得が大きい人は投資余力が大きく、iDeCoのメリットも活用しやすいので、税制優遇を最大限活用したい場合はこの点も考慮する必要があります。
主要証券会社での取扱状況
メガ10は当初マネックス証券と楽天証券のみでの取扱でしたが、2025年11月14日からSBI証券でも取扱が開始されました。
| 証券会社 | メガ10 | FANG+ |
|---|---|---|
| 楽天証券 | ✅ 取扱あり | ✅ 取扱あり |
| マネックス証券 | ✅ 取扱あり | ✅ 取扱あり |
| SBI証券 | ✅ 取扱あり | ✅ 取扱あり |
| 松井証券 | ❌取扱なし | ✅ 取扱あり |
FANG+は多くの証券会社で取り扱いがあり、上表に載せていないネット証券などでも幅広く取り扱っています。
構成銘柄の選定方法を比較したらヤバすぎた
ここまでの違いはある程度許容できる人も多いと思いますが、ここからの違いは選択を間違えると将来のリターンが大きく異なるので注意が必要です。
メガ10とFANG+で同じ「10銘柄への均等投資」という枠組みでも、選定基準が全く異なるので、結果的に構成銘柄やリスク特性が変わってきます。
メガ10:構成銘柄の選定方法
メガ10が連動する指数(Solactive US Growth Mega 10 Select Index)は米国市場に上場するグロース株のうち、原則として時価総額上位10銘柄を選定し、等金額で投資する仕組みです。
しかし、単に時価総額が大きいだけでは選ばれません。メガ10には2ステップの厳しい選定プロセスがあります。
- 米国に上場する大型・中型株が対象(セクターの縛りなし)
- 過去3年および予測3年の「1株あたり利益成長率(EPS成長率)」と「1株あたり売上高成長率(SPS成長率)」を年換算し、各指標の平均を算出する
両平均を同割合(50%+50%)で合わせ、その値が高い銘柄を選定 - その平均値が高い約130銘柄程度を投資候補銘柄群として選定

ファンドの詳細情報では「その平均値が高い約130銘柄程度を投資候補銘柄群として選定」と書かれているので、おそらく「その平均値が高い順に約130銘柄程度を投資候補銘柄群として選定」という意味だと予想しています。(詳細は不明)
- 投資候補銘柄群の中から時価総額上位10銘柄を選定
- 3・6・9・12月に入替を行うが、現行銘柄が13位以内なら継続採用
このルールにより、メガ10は「業績をクリアし、さらに時価総額をクリアしていく連続クリア方式」を採用していると言えます。
例えば、Appleは時価総額では最大級ですが、VisaやMastercardと比較してEPS成長率が低いため、メガ10の投資候補銘柄群の選定段階で採用されていないと考えられます。

なので、選定される銘柄の特徴としては「直近3年間の業績が安定している大型銘柄」ということになります。
メガ10:構成銘柄の推移
バックテストではありますが、メガ10の選定基準で仮に2006年から運用をしていると下記のような構成銘柄の推移になります。


2005年からだと残っている企業はアルファベット(Google)のみで、実は2020年と2025年を比較しても下記のように3銘柄も変化しています。
OUT:アドビ、ユナイテッドヘルス・グループ、ネットフリックス
IN:テスラ、イーライリリー、ブロードコム
特にFANG+と比較した場合だとNetflixが抜けているのは大きな印象ですね。
NetflixはFANG+の原則固定銘柄の中では唯一時価総額1兆ドルを超えていないので、少し浮いてる印象もありましたが、メガ10では抜けています。
FANG+:構成銘柄の選定方法
FANG+の銘柄選定は、固定6銘柄+変動4銘柄という独特の構造を持っています。
- Meta Platforms
- Apple
- Amazon
- Netflix
- Microsoft
- Alphabet
これらは原則として固定されており、よほどのことがない限り外れません。
(2022年にMetaが半額、Netflixが約70%の暴落をしたけど外されなかった)
- NVIDIA
- Broadcom
- ServiceNow
- CrowdStrike
入替対象である4銘柄は上記ですが、こちらは下記の条件で入れ替わる可能性があります。
入替4銘柄の選定基準
残りの4銘柄は、まず下記の条件で入替の対象となる企業を絞り込みます。
- 米国上場企業
- 時価総額50億ドル以上
- 「一般消費財・サービス」「テクノロジー」「メディア・コミュニケーション」の3セクター限定
- 上場後60日経過(特例あり)
特に注目すべきは入替の候補となる企業は「一般消費財・サービス」「テクノロジー」「メディア・コミュニケーション」の3セクターしかないので、他のセクターを含みません。
絞り込みした後、以下の4つの指標を特定のウェイトで加重平均し、ランキング上位から選定されます。
| 指標 | ウェイト | 意味 |
|---|---|---|
| 時価総額 | 35% | 企業の大きさ |
| 1日の平均売買代金(出来高) | 35% | 市場での注目度・流動性 |
| 直近12ヶ月の株価売上高倍率 | 15% | 成長期待度 |
| 直近12ヶ月の売上高成長率 | 15% | 直近の業績 |
注目すべきは時価総額と出来高のウェイトが合計70%を占めている点です。
これは「投資家が注目し株価が急騰している企業」や「市場での流動性が高い企業」が入りやすいという訳です。
また、FANG+は業績面で売上高のみを評価し、利益成長率(EPS)を見ていません。
たとえ業績が追いついていなくても時価総額や出来高が突出していれば、ランキング上位に入る可能性があります。

なので、選定される銘柄の特徴は「リアルタイムで株式市場で人気な銘柄が入るかもしれないこと」です。
FANG+:構成銘柄の推移
FANG+の構成銘柄推移を設定日である2018年から振り返ると下画像のようになります。

2025年現在も2024年9月の入れ替えから変わっていません。

ここまでで銘柄構成やNISA対応の違いは整理できました。
でも一番気になるのは「結局どっちが儲かるの?」ですよね。次のページでは過去リターンと暴落耐性を直接比較していきます。

