- 実際にコーストFIREして分かったデメリット
- コーストFIREによる意識や価値観の変化
- コーストFIREに対する印象の変化
はじめまして。ブログとYouTubeを運営しているちゃすくです。
今回は20代で資産1000万円を突破し、コーストFIREを達成して感じたデメリット5選について解説して行きます。

YouTubeでは動画バージョンも公開しています。フル字幕で私のリアルな感情が伝わるので、文字だけでは分からない情報を知りたい方は動画も見てください。
20代資産1000万円で感じたコーストFIREのデメリット5選
今回、コーストFIREをして感じたデメリットを解説していきますが、「コーストFIREでは働かなければいけない」みたいな少し調べたら分かることは省略しています。
あくまでちゃすくが実際に20代で資産1000万円を達成して感じた具体的なデメリットを紹介していきます。
やりたくない仕事のモチベが激減した
20代でコーストFIREを達成した結果、私は会社の仕事へのモチベーションが….
- 自分があまり好まない仕事に対しては明らかにモチベが下がった
- 自分がやってみたい仕事には失敗を恐れずに取り組めるようになった
となり、会社の仕事へのモチベーションが両極端になりました。

このデメリットは以前書いた「20代でコーストFIREをしてわかったこと5選」でも紹介しましたが、結構大事なのでもう一度書きます。
まず、モチベが下がった点から言うと、自分が所属している部署では会社の方針変更と上司の変更によって、私があまり興味ない仕事がメインとなりました。
今までも興味がない仕事自体は存在してたんですが、コーストFIREを達成すると興味が無い仕事にはあまりしたくないという思いが今までよりも強くなっていきました。
やはり資産があると「多少の理不尽やストレスを耐えてでも働こう」という思いが弱くなり、いわゆる「静かな退職」に近い状態になりました。
本当に興味のない仕事に対してやる気が出てこなくて、上司から詰められたりしても全くやる気が出てこなくなりましたね。
おかげで上司から毎週のMTGで詰められることも増えました。
一方でモチベが上がった面を説明すると、今私が働いている会社は毎月「仕事を懸命に頑張った同僚」や「応援したくなるような人物」を各部署のリーダークラスの人達が選び、選ばれた人にはベネフィットステーション経由で1万円相当のポイントが貰えます。
私は他部署と連携して仕事する機会が比較的多く、その仕事はかなりクリエイティブな内容で難しいながらも楽しみながら熱中して取り組んでいました。

資産があるおかげか、「失敗しても大丈夫」と思えるおかげで、どんどん仕事や改善案を提案して業務を遂行できました!
自分では懸命に取り組んでた自覚はなかったんですが、自分のブログやYouTubeにも活かせそうな仕事内容だったので大変ながらも楽しんで仕事してましたね。
結果的に直近2ヶ月間では毎回「仕事へ懸命に取り組んだ人物」として選ばれました。
それによって得た2万円分のポイントを使ってリングライトやマウスパッド、モバイルバッテリーなどを買い直せたくらいです。

つまり、毎週、上司から詰められてばかりなのに毎月の「仕事へ懸命に取り組んだ人物」として選ばれるという不思議な状態になっています。
こんな風にコーストFIREを達成したことによって「やりたくない仕事」へのモチベーションがかなり低下しています。
職場での立ち位置や職種によってはコーストFIREをすることによって、モチベ低下によって上司や仕事仲間との関係性が悪化するというデメリットが十分あり得ます。
とは言え、そもそもFIRE自体が早期退職を目的とした行動なので、このようなデメリットが出てきてしまうのは仕方ないのかもしれません。
資産を増やしたい欲が止まらず、生活に影響が出た
ちゃすくは20代でコーストFIREを達成した結果、次は「2000万円へ早く到達したい」と欲深くなっています。

1000万円へ到達するまでの過程である500万円くらいの時はセミリタイアや各種FIREができる自信もそこまでなかったので、お金を増やそうとするものの、増やしたい欲は今よりも小さかったです。

実際、ちゃすくがお金を運用し始めたキッカケは自分が無職を3年もしていた経験があり、一般的な社会人のような安定した人生を送れないと感じたからなんですよね。
お金をちゃんと貯めて増やしておかないとどこかで人生が詰むと思ったから、節約・副業・投資をしていただけでFIREを目指して始めた訳ではないです。
つまり、資産を増やし始めた当初は理由が「自分の人生が早い段階で詰まないようにするため」だったのが、資産を増やせる経験が自分の中にできてしまったが故に、次は「より自分に合った働き方や生き方をするため」という理由に変わりました。
これによって資産をさらに増やしたい欲が強くなり、生活スタイルにも影響が出ています。
- 副業時間をより確保する為に彼女へ動画撮影を協力してもらう
(実際の動画は「FIRE目指す彼氏に対する彼女の本音10選」と「貯金の為にドケチな彼氏へ彼女の本音10選」) - 健康に悪いと分かっているのに栄養バランスが偏った安い食生活を続ける
- 必要以上に節約情報や給付金情報を入手しようと無意識的に時間をかける
資産形成やFIREという点だけを見れば上記の影響もメリットに見えますが、お金を増やしたい気持ちが大きすぎるせいで完全に人間関係や健康、時間の使い方などへ影響が出ています。
まだ今の段階であれば上記の影響がデメリットとして目立ちにくいですが、どこかで資産を増やしたい欲望へ限度を決めておかないと資産だけでは取り返しがつかないデメリットになると感じてます。
しかも、資産を増やしたい欲は強まるのに会社員を続けたいという欲は逆に弱くなるので余計に困ります。
もしコーストFIREを達成したという経験がさらに資産を増やす欲を強め、他のことを大切にしなくなるデメリットがあるので、皆さんも自分の欲の変化を冷静に見つめておくことは大切だと思います。

ちゃすくは資産を増やすためにブログで副収入を得ています。
ブログの始め方は下の記事から確認してください。
転職したくても共感されず、周囲とのズレに悩む
1つ目のデメリットでも解説した通り、コーストFIREを達成するとやりたくない仕事へモチベが激減しやすいデメリットがあります。
これによって転職を考えることもあるのですが、転職したい気持ちを周りへ相談しても本質的に理解されることは基本的にありません。
実際にちゃすくが感じた理解されないポイントとしては下記があります。
- そもそも資産運用で老後資金が安泰という考えが通じない
- コーストFIREで仕事へのモチベが下がることを共感されない
- 自分のやりがいや好みで仕事を選ぶことを理解されない
①に関してはそもそも「株式市場が長期的には成長する」という考えを受け入れらない人も居るので、①で理解されないのは仕方ないと思ってます。
②は1つ目のデメリットで解説した通りですが、やはり当事者にならないとなぜモチベが下がるのか理解されにくいです。
仕事の場では何も変わっていないのに資産の有無でモチベが下がることは一般的には意味がわからないのだと思います。

「仕事の人間関係で病んでしまった」「年齢的に仕事がキツくなった」とかは理解されやすいのにね。
もっとコーストFIREの価値観が一般化すれば共感されやすいのかもしれないです。
③は「仕事は自身のやりがいや好みに関わらず、我慢して行うこと」と考える人からは理解されません。
コーストFIREやサイドFIREのメリットそのものを受け入れてもらえないので、価値観のズレに悩むことになります。

誤解を生まない為に補足しておきます。
ちゃすくは「やりたい仕事=楽な仕事」と考えている訳ではありません。あくまでやりたい仕事というのは大変なことがあっても自ら責任を持って挑戦したいと思える仕事のことを言ってます。
コーストFIREを達成しなければ上記のような理解されない場面が表面化しないので、周囲との問題にならないのです。
しかし、コーストFIREを達成して自身の価値観を表へ出すと、周囲から否定されてばかりな状況になります。
老後の心配が減り、結婚や出産への願望が復活してしまう
コーストFIREを達成するとたしかに老後の不安について考える機会は減りましたが、その代わり結婚や出産への欲が復活しました。
例えばちゃすくであれば「無職期間長いけど、老後の年金足りるのかな〜」と考えることは減り、「いつ結婚しようかな〜」などの悩みや欲が大きくなりましたね。

実際に彼女とも結婚などについて話しています。
詳細はこちらの記事または下の動画へ。
これはある意味でより今の問題に向き合って人生の選択肢を増やせるメリットでもありますが、抑えていた願望が出てしまうデメリットでもあります。

ちゃすくは無職の時であれば社会全体の底に居たので、あらゆるライフイベントを諦めることができました。
しかし、今は諦めたく無い思いが強くなってます。でも、本当は諦めた方が必要な資産額も少なくて済むのでセミリタイアしやすいです。
特にちゃすくの場合は20代という比較的若いタイミングでコーストFIREを達成できてしまったので、余計にライフイベントへの願望が復活しやすかったのだと思います。
少しレアケースなデメリットかもしれませんが、もし若いうちからFIREを目指している人が居れば参考にしてもらえると嬉しいです。
コーストFIREの価値が薄く、逆に生きづらくなる
本来、コーストFIREをすれば老後分の追加投資をしなくても良いので、給料が変わらなければ生活レベルは上がるはずです。
しかし、ちゃすくは次の目標となるサイドFIREやバリスタFIREを達成したいので、結局追加投資を行なっており、生活レベルも変わってません。
と言うのも、コーストFIREにはこれまで解説してきた下記の特徴があるので、逆に生きづらくなるパターンがあるからです。
- やりたくない仕事のモチベが下がるのに働く必要がある
- 転職したくても周囲とのしがらみでできない場合もある
- 老後の資金不足以外の問題にも向き合いたくなる
↓
やりたい仕事へ転職できなければモチベが下がって、願望が増えただけになる
つまり、最初から今の仕事へ満足している人であればコーストFIREで老後の資金不足を解消でき、そのまま生活レベルを上げ、諦めていた結婚や出産などにも挑戦できます。
一方で、今の仕事へ満足していない人はコーストFIREを達成した後、収入をキープした転職に成功しなければ生活レベルは上がらず、抑えていた願望がチラつくだけです。
結果的にコーストFIREでは幸福に生きることができないので、追加投資を継続して次のFIREステージを目指すことになります。

ちゃすくもそうです。資産というパラメータはたしかに増えたけど、会社へのモチベが下がって願望が強くなりました。
コーストFIREする前より生きづらなくなってないか???
ちゃすくは無職の時であれば社会全体の底に居たので、あらゆることを諦めることができました。
しかし、今は「挑戦したい仕事へリソースを割きたい」「結婚とかも諦めたくない」という思いが強くなっています。
結局、「会社へのモチベが無いのに、望むことが増える」という化け物が誕生するので、デメリット2である「資産を増やしたい欲が止まらない」にも繋がることになります。
今の仕事へ満足していなければコーストFIREしても私のような化け物になるデメリットがあるので、今からコーストFIREを目指す方は仕事への向き合い方を意識しながら目指した方が良いと思います。
各種FIREに必要な資産額はこちら

下の記事では各種FIREで必要な資産額をシミュレーションしています。
FIRE目指す方は是非チェックしてください。


