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Zテック20とFANG+は今後どっちがオススメ?5つの判断ポイントで解説【新NISA】

節約・資産形成

FANG+が原則固定や米国本社の縛りが無いZテック20に現在負けています。
実際に直近1年ではFANG+が+5.19%に対して、Zテック20は+21.39%と15%以上も差が出ています。

ただし、長期的に見ればFANG+の方がまだリターンは高いです。
なので、問題なのはこの逆転が一時的なものなのか、それとも今後も続く傾向にあるのかが重要になってきます。

そこで今回の動画ではZテック20とFANG+を基本情報や選定ルール、これまでのリターンで比較し、今後どちらが有利になりやすいのかいくつかの判断ポイントを見ながら解説していきます。

ちゃすく
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まずは基本情報を比較:何が違うのか?

Zテック20とFANG+は、どちらも大和アセットマネジメントが運用するハイテク集中ファンドです。
しかし、設計思想はかなり異なります。

項目Zテック20FANG+
設定日2024年12月11日2018年1月31日
銘柄数20銘柄10銘柄
対象地域全世界(日本・中国・ロシア除く)米国のみ
加重方式時価総額加重平均均等加重平均
信託報酬0.495%0.7755%
入れ替え頻度年2回(3月末・9月末)年4回
原則固定銘柄なし(純粋な時価総額ルール)GAFAM+Netflixの6銘柄
NISA対応成長投資枠のみ積立・成長投資枠の両方

最大の違いは「均等加重(FANG+)」vs「時価総額加重(Zテック20)」と「米国のみ」vs「全世界」です。

FANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)

  • 設定日:2018年1月31日
  • 運用会社:大和アセットマネジメント
  • 信託報酬:0.7755%(今回紹介する中で最高)
  • ベンチマーク:NYSE FANG+指数
  • 銘柄数:10銘柄(固定6+入れ替え4)
  • 配分方式:均等加重(約10%ずつ)
  • 入れ替え頻度:年4回(3月・6月・9月・12月)
  • 原則固定銘柄:Meta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet(6銘柄)
  • 現在の変動銘柄:NVIDIA、Broadcom、CrowdStrike、パランティア

FANG+は原則固定の6銘柄があることが最大の特徴です。
残り4銘柄は時価総額(35%)、流動性(35%)、株価売上高比率(15%)、売上高成長率(15%)の加重平均でランキングされ、その時々で人気のある銘柄が採用されやすくなっています。

また、FANG+は10銘柄が約10%ずつ均等に組み込まれています。
パランティアやCrowdStrikeなどの中型成長株も、NVIDIAやAppleと同じ10%の比率になるわけです。
これはリバランスのたびに「上がりすぎた銘柄を売り、下がった銘柄を買い増す」効果があり、急騰銘柄の爆発力を一部取り込めます。

Zテック20(iFreeplus 世界トレンド・テクノロジー株)

  • 設定日:2024年12月
  • 運用会社:大和アセットマネジメント
  • 信託報酬:0.495%
  • ベンチマーク:ルールベースの運用
  • 銘柄数:20銘柄
  • 配分方式:時価総額加重平均
  • 入れ替え頻度:年2回(3月末・9月末)
  • 対象地域:日本・中国・ロシアを除く全世界

Zテック20は他のファンドと異なり、米国以外のテクノロジー企業も対象です。
台湾のTSMC、オランダのASML、韓国のサムスン電子なども含まれており、グローバルにテクノロジー企業へ投資したい方に向いています。

また、Zテック20は上限ウェイトが無い時価総額加重です。
2025年現在はNVIDIAが約17%を占め、上位3社で約50%となっています。
「勝ち馬に乗り続ける」設計で、NVIDIAのような急成長銘柄の上昇を最大限に享受できますが、その分特定銘柄への依存度が高くなります。

データで見る「どちらが本当に勝っているか」:3つの期間で比較

ここからは一切の推測を排除し、取得できた実データとバックテストデータを使い、3つの期間を円ベースで統一して比較します。

【期間①】Zテック20設定来(2024年12月末〜2026年2月初)

両ファンドとも実運用データのみで比較できる唯一の期間です。
Zテック20は2024年12月11日設定のため、まだ約1年2ヶ月しか経っていません。

項目Zテック20(実運用)FANG+(実運用)
2025年(概算)+22%(参考値)+16.6%(実績)
2026年年初来(2/6時点)-5.5%-9.8%
2024/12末〜2026/2初 累計(円ベース)+15.3%+5.2%
優劣✅ Zテック20が+10.1ポイント優位

実運用が始まってからの期間ではZテック20がFANG+を上回っています。
特に2026年の調整局面でのダメージの小ささが効いています。

この要因の1つとしてZテック20は時価総額加重を採用しているので、結果的に安定した超大型銘柄のの比率が大きく、2026年2月のような下落への耐性がFANG+よりも強くなりやすいです。
一方で、FANG+は入れ替えで入った中型銘柄も10%で保有しているので、年初来で約20%も下落しているパランティアや直近半年で約34%以上も下落しているNetflixの影響をモロに受けています。

ただし、14ヶ月という短期間のため、このデータだけで結論を出すのは早計です。

【期間②】バックテスト共通期間(2018年1月末〜2024年12月末)

FANG+の設定日(2018年1月31日)を起点に、大和AMのCSVデータ終点(2024年12月末)までの約6.9年間の比較です。
両ファンドを同じ期間・同じ円ベースで揃えた最長の比較になります。

項目Zテック20(バックテスト)FANG+(実運用)
比較期間2018年1月末〜2024年12月末(約6.9年)
累計リターン+511.8%+599.1%
年率換算年率 約30.0%(29.95%)年率 32.5%
優劣FANG+が年率約2.5%分優位

FANG+が年率2.5ポイント優位という結果です。
しかし、「大差」とは言い難い数字です。

ちなみに公式チャートには「FANG+が存在しなかった2015〜2018年のバックテスト同士の比較」が含まれているので、今回の結果よりもさらに差が開いています。

FANG+が特に高いリターンを出せた理由の1つは均等加重による当たり銘柄効果です。
たとえばこの期間は現在の時価総額で1位に君臨しているNVIDIAがまだMetaやネットフリックスよりも時価総額が小さい頃であり、FANG+はこの時からNVIDIAを10%分保有し続けていました。
リバランスによる利確はあったものの、NVIDIAは10倍以上に成長している訳ですから、その恩恵を大きく受けていたFANG+はZテック20を上回っていますね。

2022年12月19日にFANG+のルール変更あり

2018年1月末〜2024年12月末の「FANG+ 32.5%」という数字は、現在のFANG+とは異なるルールで運用されていた期間のデータを含んでいます。

確かにFANG+は2018年から実績があり、他のハイテク集中ファンドより歴史は長いですが、実は今の選定ルールは2022年12月19日からです。
実際に大和アセットマネジメントのファンドレターでも下画像のように変更の報告が出ています。

あくまでFANG+の入替ルールは2022年12月から始まっているので、入替ルール自体の実績はFANG+自体の歴史よりも長くありません。
そのため、ここからはFANG+のルール変更以降でZテック20とFANG+を比較してみます。

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【期間③】FANG+現行ルール変更以降(2022年12月末〜2026年2月初)

現行ルールが適用された2022年12月19日以降の期間です。
Zテック20はこの時点で未設定のため、2022年12月〜2024年12月はバックテスト、2025年以降は実運用データを接続して比較します。

項目Zテック20
(バックテスト+実運用)
FANG+
(実運用)
比較期間2022年12月末〜2026年2月初(約3.1年)
累計リターン+242.3%+277.3%
年率換算年率 48.6%年率 53.4%
優劣FANG+が年率4.7ポイント優位

現行ルール以降ではFANG+が年率4.7%分優位ですが、この差はNVIDIAを最初から10%保有していた影響に加え、2023年9月の入替で爆発的な成長をしたブロードコムを取り込めた点も大きな影響です。

バックテストで見るリターンとリスク:正直な数字

Zテック20は設定から約1年ちょっとしか経っていないため、長期の実績データはありません。
ただし、大和AMが「もし10年前からZテック20のルールで運用していたら」というシミュレーションデータを公式に公開しています。

バックテストのリターン・リスク比較(2015〜2024年)

指標Zテック20
(シミュレーション)
FANG+
(シミュレーション)
NASDAQ100S&P500
年率リターン22%29%約18%約13%
年率リスク23%28%約22%約16%
シャープレシオ約0.96約1.04約0.82約0.81
累計リターン(約9.5年)約7.1倍約11.6倍約5.1倍約3.3倍

注目すべき点は、FANG+のシャープレシオがZテック20をわずかに上回っていることです。
シャープレシオとは「リスクあたりのリターン」のことで、数値が高いほどリスクに見合ったリターンを上げているといえます。

FANG+はZテック20よりリスクが高い(28% vs 23%)ですが、リターンもより高く(29% vs 22%)、バックテスト上ではリスク調整後リターンでFANG+がわずかに優位でした。
ただし、このシミュレーションはFANG+が特に有利だった期間(均等加重の爆発力が機能した時代)を含んでいる点に注意が必要です。

【パターンC】現行ルール期間の実績ベースシミュレーション

2023〜2024年の2年間の実績をそのまま年率換算すると、Zテック20 +72%・FANG+ +89%という数字になります。
これを使ったシミュレーションを示しますが、10年・15年に引き伸ばすと非現実的な数字になってしまうため、短期(3〜5年)限定で提示します。

⚠️ この数字の使用上の注意
2023〜2024年はAIブーム(ChatGPT→NVIDIA急騰)と円安進行(130円台→155円台)という二重の追い風が重なった特殊な2年間です。両ファンドとも円換算で60〜90%という異常なリターンが出ていますが、今後もこの条件が続く保証は全くありません。5年・10年・15年の長期試算はパターンBの控えめ基準を参考にしてください。

期間積立元本Zテック20(年率72%)FANG+(年率89%)差額
3年後180万円約442万円
(利益:約262万円)
約528万円
(利益:約348万円)
約86万円
5年後300万円約1,520万円
(利益:約1,220万円)
約2,122万円
(利益:約1,822万円)
約602万円

今後どちらが有利になる?判断ポイント5選

過去データの比較だけでは「どちらを買うか」は決まりません。
今後の相場環境によって有利不利が変わるポイントを5つ整理しました。

①米ドルの実効為替レートが低下する局面

2025年は米ドル安の影響で米国株よりも、その他の地域の銘柄が好調でしたが、この傾向が続く場合はFANG+よりもZテック20の方がやや有利になると考えられます。

ここで言う「米ドル安」は円高ではなく、ユーロや新興国通貨に対して米ドルが弱くなる局面のことです。
FANG+は米国企業のみで構成されているため、米ドルの強弱がそのまま影響します。

一方のZテック20にはTSMC(台湾ドル建て)・ASML(ユーロ建て)・SAP(ユーロ建て)といった非米国銘柄が含まれており、米ドル安の局面では相対的にこれらの株価が押し上げられやすくなります。

ただし、差は「やや」の範囲です。
Zテック20も現状は約80%が米国企業なので、劇的な差にはなりません。

②GAFAMのAI投資が拡大するか縮小するか

GAFAMによるAI投資が拡大or縮小するかで、Zテック20とFANG+のどちらが有利になるかが真逆に変わる重要ポイントです。

GAFAMはAIデータセンター建設に膨大な資金を投じる「発注側・需要側」です。
一方で、TSMC・ASML・Samsung・NVIDIAはその恩恵を受ける「供給側・ハードウェア側」であり、Zテック20はこれらを多数保有しています。

シナリオ有利なファンド理由
GAFAMのAI投資が拡大Zテック20TSMC・ASML・Samsung等ハードウェア側がさらに恩恵を受けやすい
GAFAMがAI投資を縮小FANG+ハードウェア側が直撃を受ける。GAFAMは発注を止めても収益基盤が残るので相対的にFANG+有利

お金の流れで言えば、GAFAMが「上流」でお金を出す側、TSMCやASMLが「下流」で受け取る側です。
Zテック20はFANG+よりも下流側の企業を多く含んでおり、GAFAMによるAI投資が続けば相対的に有利になりやすいと考えられます。
一方で、あくまでお金の上流を握っているのはGAFAMたちなので、AI投資の行方によってはFANG+の方が有利になりやすいと考えられます。

③相場環境(急落局面 vs 横横相場)

市場が動く場合でも、方向性によってFANG+とZテック20のどちらが有利になるか逆転します。

相場環境有利なファンド理由
急落・調整局面Zテック20超大型株比率が高く下落幅が小さい(2026年: Zテック20 -5.5% vs FANG+ -9.8%)
横横・レンジ相場FANG+均等加重のリバランスが「安く買って高く売る」効果を継続発揮

長期投資では急落と横横の両方が何度も訪れます。
どちらの局面が多いかは正直予測ができないため、これも「どちらが絶対有利」とは言いきれないポイントです。

④中型株が有利な局面

超大型株への集中が緩み、次世代の中型成長株に資金が流れる局面ではFANG+が有利になりやすいと考えられます。
均等加重で各銘柄が約10%ずつなので、入れ替えランキングで入ったパランティアやクラウドストライクのような中型株が急成長した時の恩恵が大きいです。
2023年や2024年のAIブームでFANG+がZテック20を大きく引き離したのも、NVIDIAやブロードコムが「中型株から大型化していく過程」で均等10%の恩恵をフルに受けたからです。

一方、Zテック20は時価総額加重なので、中型株はどうしても比率が低くなります。
ただし、20銘柄分入るので、爆発的な成長を期待できる中型株の採用自体はFANG+よりも早いかもしれません。

とは言え、FANG+の入れ替えランキングは過去の傾向を見ても非常に優秀なので、多少取り込みの時期が遅れても10%保有の影響で中型株の恩恵は大きいと考えられます。

⑤地政学・関税リスク

米中摩擦・半導体関税・台湾有事リスクといった地政学的リスクが高まる局面では、FANG+が相対的に安全です。
FANG+は10銘柄すべて米国本社企業であり、地政学リスクから直接の影響を受けにくいです。

Zテック20はTSMC(台湾)・Samsung(韓国)・ASML(オランダ、対中規制の影響あり)を保有しており、これらの銘柄は地政学的な緊張が高まるたびに株価が大きく揺れます。

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5〜15年の投資でどっちを選ぶべきか?タイプ別まとめ

Zテック20がおすすめな人

✅ 調整局面でもゆっくり積み立てられる安定感を重視する人
✅ FANG+より低コスト(0.495%)で長期保有したい人
✅ グローバルなテクノロジー企業(TSMC・ASML等)にも投資したい人
✅ NVIDIAなど時価総額トップの銘柄に自動で重点配分したい人
✅ SpaceXやOpenAIなど将来のIPO銘柄を時価総額ルールで取り込みたい人

FANG+がおすすめな人

✅ GAFAM+Netflixの継続成長を強く信じている人
✅ 均等加重で中型成長株の「爆発力」を狙いたい人
✅ 積立NISA枠(年120万円)も活用したい人
✅ 入れ替えによる急騰銘柄の取り込みを期待する人
✅ バックテストの実績を信頼して、より高いリターンを狙いたい人

「どっちか一方」に絞れない人は?

実は両ファンドを組み合わせる投資家も増えています。
たとえば「月5万円のうちZテック20に3万円+FANG+に2万円」のように分散することで、時価総額加重の安定性と均等加重の爆発力の両方を取ることもできます。

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どちらを選んでも「リターンがゼロになる」心配はほぼありません。それよりも途中でやめないこと、暴落時にも積み立てを続けることの方が最終的な資産額を大きく左右します。

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