はじめまして。ブログ運営に携わっているPomCatです。
ExcelのVBA(Visual Basic for Applications)を快適に使用するためにノートパソコンを購入したいけど、具体的にどんなスペックを選べば良いか悩んでいる人も多いと思います。
マクロよりも複雑なVBAには、ノートパソコンの性能が重要です。
この記事では、Excel VBAに求められるノートパソコンのスペックと、VBAをよりスムーズに進められるコスパの良いノートパソコンおすすめ6選をご紹介します。
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Excel VBAにおけるノートパソコンの用途
Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、業務効率化のためにさまざまな用途で使用されます。以下は、代表的な使用例です。
- データの処理と分析
大量のデータをExcelで処理・分析する際に、VBAを使用して作業を自動化します。
データ量が大きい場合、メモリやCPU性能が影響することがあります。
- レポートの自動作成
月次・週次の報告書作成を効率化します。
VBAを活用してデータ抽出や書式設定を自動化可能です。
大規模なデータセットや複雑な処理が含まれる場合、処理速度に影響します
- フォームとユーザーインターフェースの作成
ユーザーフォームを作成し、Excel上で簡単なデータ入力・操作を実現します。
フォームそのものは軽量ですが、背後で大量の処理を行う場合にはスペックが影響します。
- データベース連携
AccessやSQL Serverへの接続や外部データの集約と分析をExcelから実行します。
データベースとの連携はCPUやストレージの速度に依存します。
- カスタム機能の開発
特定の業務フローに合わせた独自機能(計算ツールの構築や自動処理スクリプトなど)を開発します。
大規模なカスタム機能では、処理速度が問題になることがあります。
- タスクの自動化
繰り返し作業(メール送信、データのインポート・エクスポートなど)をVBAで自動化し、業務効率を向上します。
ファイル数が多い場合や処理内容が複雑な場合、ストレージ性能やCPU負荷に影響が出ます。
Excel VBAの使用においては、用途や規模に応じたスペック選びが重要です。基本用途ではコスパ重視のミドルスペックPCが適し、大規模処理にはハイスペックPCが必要になる場合があります。
Excel VBA用のノートパソコンの選び方
Excel VBAの用途から、快適に使用するために必要な具体的なスペックを表にまとめました。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
CPU | ・Intel Core i5 第11世代以上 ・Intel Core i7 第11世代以上 ・Intel Core i9 ・AMD Ryzen 5 5000番台以上 ・AMD Ryzen 7 ・AMD Ryzen 9 |
メモリ | 16GB以上 |
グラフィックボード | なし(CPU内蔵モデル) |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
それぞれのパーツのスペックについて詳しく解説していきます。
選び方1:CPU
CPUは人間で例えると「脳」にあたる重要なPCパーツであり、指示された計算やプログラムを実行する役割があります。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
CPUにはさまざまな種類があり、例えばIntel製CPUの場合は「Intel Core i5 10210U」といった表記になっています。「Core i5」の部分がCPUのクラス、「10210U」の部分がCPUの世代番号を表しています。
CPUのクラス | 超ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド | 超ローエンド |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 | Pentium、Celeron |
AMD | Ryzen 9 | Ryzen 7 | Ryzen 5 | Ryzen 3 | Athlon |
用途や できること | 3Dゲーム開発 VRゲーム | PCゲーム プログラミング | 動画編集 軽量なPCゲーム | 動画視聴 文章作成 | ネットサーフィン 軽量なSNSの閲覧 |
一部で例外はありますが、一般的にCPUのクラスや世代の数字が大きいほど性能が高くなります。
Excel VBA自体は軽量なタスクが中心ですが、大規模なデータ処理や他のソフトウェアとの連携が多い場合、処理速度を左右するCPU性能が重要になります。
Intel Core i5(11世代以降)やRyzen 5(5000シリーズ)以上を選びましょう。
なお、予算が許す場合は、Intel Core i7やAMD Ryzen 7以上のモデルを選ぶと、快適に作業ができ、複数の工程の同時作業も安定して行えます。
- Intel Core i5(11世代以上)
- Intel Core i7(11世代以上)
- Intel Core i9
- AMD Ryzen 5(5000シリーズ以上)
- AMD Ryzen 7
- AMD Ryzen 9
選び方2:メモリ
メモリ(RAM)とはパソコンの主記憶装置であり、パソコンにとっての作業スペースにあたるPCパーツです。
Excel VBAの使用においては、プログラムの実行速度に直接関わる重要な要素です
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
アプリやダウンロードファイルを保存する「ストレージ」とは別物なので注意
メモリは容量が大きければ大きいほど一度に多くの処理ができ、それに伴ってソフトウェアやプログラムの処理速度が速くなります。
メモリ容量が不足すると、VBA処理やExcelの動作が遅くなり、フリーズの原因となります。16GBあれば、重い作業でも安定した動作が期待できます。
メモリ不足になるとプログラムの実行速度だけではなく、他の動作も遅くなるので、メモリ容量は非常に大切です。
選び方3:ストレージ
ストレージはデータやソフトウェアをパソコン本体へ保存するためのPCパーツです。
ストレージはデータやソフトウェアなどを保存するパーツであり、本棚へ例えられることが多いです。
ストレージには「SSD」と「HDD」の2種類があります。
SSDは高速なデータ処理が可能であり、物理的な衝撃にも強いです。
HDDは安価で大容量ストレージを用意できますが、SSDよりもデータ処理が遅いです。
Excel VBAで扱うファイルやデータベースの保存・読み込み速度を向上させるためには、SSDが必須です。
例えば最新のM.2SSDであれば通常のHDDより50倍以上も転送速度が大きく、パソコンやソフトウェアなどの起動速度も速くなります。
比較 | HDD | SSD |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
価格に対する保存容量 | 多い | 少ない |
転送速度 | 遅い | 速い |
本体の寿命 | 約3年 | 約5年 |
衝撃への耐性 | 壊れやすい | 壊れにくい |
Excel VBAでは他のファイルやデータとの関連を考慮して、256GB以上のSSDであれば十分です。
ただし、ファイルが多い場合や大容量のデータを扱う場合は、512GB以上がおすすめです。
選び方4:グラフィックボード
グラフィックボード、別名GPU(Graphics Processing Unit)は、視覚的な計算を行うための専門的なパーツです。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を表示するための部品(GPU)が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
PCゲームやライブ配信、編集ソフトなどで画像や映像を処理するために使われるPCパーツです。
でも、価格が高いので一般的なパソコンには搭載されてません。
Excel VBAでは、グラフィック性能を必要とする作業がないので、グラフィックボード(GPU)は基本的に不要です。
他に、グラフィックボードを必要とするソフトなどを使用する場合は、専用グラフィックボードを搭載しているものを購入しましょう。
Excel VBAにおすすめのノートパソコン6選
パソコン工房 SENSE-15FH127-i7-UHSX
SENSE-15FH127-i7-UHSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のエントリー向けノートパソコンです。
SENSE-15FH127-i7-UHSXの価格は104,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | SENSE-15FH127-i7-UHSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 12650H(10コア16スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
価格 | 104,800円 |
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX3050)
LOQ 15IRX9は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9の価格は110,000円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX3050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、ビジネス向けソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
- 10コア16スレッドCPUと16GBメモリで基本性能が高い
- VRAM6GBのRTX3050 Laptopを搭載
→高いグラフィック性能でPCゲームや動画編集も快適 - 15.6インチの大きめディスプレイ&144Hz
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 1年間の引取修理サポートあり
- 1080pのWebカメラとマイク、ノイズキャンセリングスピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大48回までクレカなしで分割払いが可能
マウスコンピューター mouse F4-I5U01OB-A
mouse F4-I5U01OB-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのビジネス&クリエイター向けノートパソコンです。
mouse F4-I5U01OB-Aの価格は119,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | mouse F4-I5U01OB-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | IIntel Core i5-1240P |
グラフィックス | メモリ1枚時:Intel UHD グラフィックス メモリー2枚時:Intel Iris Xe グラフィックス |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX4050)
LOQ 15IRX9(RTX4050)は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9(RTX4050)の価格は144,870円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX4050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、クリエイティブソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
マウスコンピューター mouse K5-I7G50BK-A
mouse K5-I7G50BK-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのクリエイター&ゲーマー向けノートパソコンです。
mouse K5-I7G50BK-Aの価格は149,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | mouse K5-I7G50BK-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | IIntel Core i7 12650 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
- 15インチのフルHDノングレア液晶なので長時間作業でも目が疲れにくい
- Intelの12世代ミドルレンジCPU搭載
→Office系ソフトやAdobe系ソフトを使える性能 - グラフィックボード「RTX2050」を搭載
→PCゲームやクリエイティブ系ソフト、AI学習にも使える - Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- バッテリー駆動時間最大10時間
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのWEB限定ゲーミングノートパソコンです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aの価格は179,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 16GB(増設注文可能) |
ストレージ | SSD:512GB |
グラフィックスへRTX4060を採用しており、人気PCゲームをプレイできるほどのスペックがあります。
- 16インチのフルHDノングレア液晶&165Hzで作業やゲームも快適
- 8コア16スレッドCPUでAdobeやPCゲームにも使える
- グラフィックボード「RTX4060」搭載で画像処理や3Dゲームにも対応
- 500GBの大容量ストレージ&SSDなので読込も速い
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
Excel VBA用のノートパソコンには、中古や5万円以下おすすめできない
中古ノートパソコンを検討している人もいると思いますが、中古ノートパソコンはおすすめできません。理由は以下にあるとおりです。
プログラミング作業中にフリーズする可能性もあるので、中古のパソコンの購入を検討している場合は慎重に検討してください。
スペックが想定以上に低く、購入直後に買い替えが必要になる可能性もあります。新品のパソコンがおすすめです。
また、5万円以下の安すぎるノートパソコンもおすすめしません。
5万円以下のノートパソコンは、CPUやメモリの性能が非常に低いため、作業が快適に進まない可能性が高いです。
そのため、プログラミング用ノートパソコンは新品を購入するのがおすすめです。