はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論から言うと、AdobeのPremiere Proはグラボなしだと動画編集が重くなりやすく、処理落ちやカクツキが起こりやすいです。
5分以内の短い動画編集であればグラボなしでも大丈夫ですが、長い動画を編集する際はグラボを搭載したゲーミングPCやクリエイターPCがオススメです。
Adobe PremiereProはグラボなしでok?
冒頭でも書いた通り、AdobeのPremiere ProはグラボなしPCでも起動しますが、動画編集中はプレビューや処理が重くなりやすいです。
他にもいくつか理由があるので、後述します
そのため、Premiere Proを使いたいのであれば、グラボを搭載したゲーミングPCやクリエイターPCの利用をオススメします。
もしPCへグラボが搭載されていない場合は、下記どちらかの対処法がオススメです。
- PowerDirectorなどの軽めな動画編集ソフトへ変える
- ゲーミング・クリエイターPCを導入する
理由1:公式もグラボ有りPCを推奨
Premiere ProにグラボなしPCをオススメできない理由として、「Adobe公式がグラフィックボード搭載PCを推奨している」もあります。
下表はPremiere Proの最低動作スペックと推奨スペックであり、どちらの場合でもグラボが必要になっています。
PremierePro | 最低動作スペック | 推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10 64ビット以降 MacOS11以降 | Windows10 64ビット以降 MacOS11以降 |
CPU | Intel 第6世代以降 AMD Ryzen 1000以降 | Intel 第7世代以降またはAMD Ryzen 3000以降 Appleシリコン M1以降 |
グラフィックス | VRAM2GB以上 Appleシリコン8GB統合メモリ | HD画質:VRAM4GB以上、4K画質:VRAM6GB以上 Appleシリコン16GB統合メモリ |
メモリ | 8GB以上 | HD画質:16GB以上、4K画質:32GB以上 Appleシリコン:16GB統合メモリ |
ストレージ | 8GB以上の空き | 8GB以上の空き(SSDを推奨) |
グラフィックスに「VRAM(ビデオメモリ、グラボのメモリ)」が記載されてます
必要動作スペックであれば「GeForce GTX 660」、推奨スペックであれば「GeForce GTX 1650」以上のグラボが必要です。
また、YouTuberの場合は「4Kで撮影し、出力時にフルHD」も多いので、VRAM6GBの「GeForce GTX 1660」以上も視野に入れた方が良いでしょう。
ズームを多用しても画質が劣化しにくいからね
パソコン工房のクリエイターPC「SENSE」であればGTX1660以上を搭載しており、コスパも高いのでオススメです。
理由2:グラボなしPCだと〇〇
私が下表のグラボなしPCでPremiere Proを動かしてみましたが、PCの動作が重くなりやすく、快適に編集できる状態ではありませんでした。
グラボなしPC | グラボなしデスクトップPC | グラボなしノートPC |
---|---|---|
OS | Windows | Windows |
CPU | Intel Core i5 10400 | Intel Core i5 10210U |
グラフィックス | UHDグラフィックス630 | UHDグラフィックス630 |
メモリ | 16GB | 8GB |
ストレージ | SSD:256GB | SSD:256GB |
上記のPCはPremiere Proの推奨CPUスペックを上回っていますが、グラフィックボード非搭載なので下記の現象が起きます。
- 動画の読み込みに時間がかかる
- プレビューがカクカクになる
- 編集中にソフトが動かなくなる
- 動画のエンコード時間が超長い
5分程度の動画であれば上記の現象も我慢できますが、10分を超えてくるとPCが落ちないか心配になります。
4Kの動画編集はマジで無理
そのため、Premiere Proで10分以上の動画や4Kを編集したい時はグラボなしPCではなく、グラボを搭載したゲーミングPCやクリエイターPCにすると良いでしょう。
マウスコンピューターにもクリエイターPCブランド「DAIV」があるので、興味があればチェックしてください。
理由3:GPU機能を一切使えない
Premiere Proにはグラボを活かした機能が搭載されており、「GPUアクセラレーションレンダリング」や「ハードウェアアクセラレーション」などがあります。
例えばGPUアクセラレーションレンダリングを有効にすると、エフェクトやカラースペースの変更をする際に通常よりも処理が早くなります。
ハードウェアアクセラレーションを有効にすれば動画を出力する時のエンコード時間が短くなるため、動画編集作業の時短が可能です。
もちろん、グラフィックスの処理を内蔵GPUからグラボへ変えるだけでも処理速度が大きくなるので、グラボ搭載PCで動画編集をするメリットは大きいです。
次の章ではオススメのグラボ搭載PCを紹介します
PremiereProにオススメのPC5選【グラボあり】
ここからはPremiere ProにオススメなグラボありPCを紹介します。
マウスコンピューター mouse B5-I7I01SR-A
Premiere ProにオススメのPC1つ目は、マウスコンピューターのノートPC「mouse B5-I7I01SR-A」です。
mouse B5-I7I01SR-Aの価格は129,800円であり、グラボなしですが、代わりにIntelのIntel Iris Xe Graphicsを搭載しています。
項目 | mouse B5-I7I01SR-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-1195G7 |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Iris Xe GraphicsはGeForce GTX950へ匹敵するほどのグラフィックス性能を持っており、グラボなしでも高い映像処理能力があります。
ApexやFortniteならフルHD(低)の画質で60fps以上のゲームプレイが可能なくらい
ストレージがSSDなのでPCやソフトの起動が早く、グラボなしノートPCでも動画編集を楽しめるスペックになっています。
Apple 13インチMacBook Pro
Premiere ProにオススメのPC2台目は、AppleのノートPC「Apple 13インチMacBook Pro」です。
13インチMacBook Proの価格は178,800円〜であり、Appleシリコンの場合はCPUとGPUが一体化しています。
項目 | 13インチMacBook Pro |
---|---|
OS | MacOS |
CPU | Apple M2(8コアCPU) |
グラフィックス | Apple M2(10コアGPU) |
メモリ | 8GB(最大24GBまで増量可) |
ストレージ | SSD 250GB(最大2TBまで増量可) |
M2のグラフィックス性能はベンチマークテストでGTX1650以上であり、PremiereProのフルHD向け推奨スペックを満たしています。
初期設定のメモリ8GBだと重くなりやすいですが、増設も注文時に可能なのでPremierePro用であれば16GB以上がオススメです。
ストレージも500GB以上に増設したい
マウスコンピューター G-Tune DG-A5G60
Premiere ProにオススメのクリエイターPC3台目は、マウスコンピューターのデスクトップPC「G-Tune DG-A5G60」です。
G-Tune DG-A5G60の価格は169,800円であり、パソコンスペックは下表の通りです。
項目 | G-Tune DG-A5G60 |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | AMD Ryzen 5 4500 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
VRAM12GBのRTX3060によって映像処理能力が高く、Premiere Proでも4Kの動画を編集できるスペックがあります。
ゲームであればレイトレーシングとDLSSも可能です
レイトレーシングとは、水面やガラスによる光の反射が現実世界へ近くなる設定。レイトレーシングONの場合は、必要になるPCスペックも高くなる。
※レイトレーシングはGeForce RTXシリーズかRadeon RX 6000以降のみ対応
DLSS (Deep Learning Super Sampling) とは、NVIDIAが提供する画質改善技術の一つ。人工知能を利用することでグラボの負荷を減らし、フレームレートや解像度を改善できる。
しかも、G-Tune DG-A5G60はモニターやキーボードなども付属するセット商品であり、他のPCよりもコスパがが非常に高いです。
パソコン工房 LEVEL-C066-LC137F-RLX
Premiere Proの推奨スペックを満たしたオススメのPC4つ目は、パソコン工房のデスクトップPC「LEVEL-C066-LC137F-RLX」です。
LEVEL-C066-LC137F-RLXの価格は184,800円であり、具体的なPCスペックは下表になります。
項目 | LEVEL-C066-LC137F-RLX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-13700F |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
ハイエンドCPUとRTX4060によって動画編集だけでなく、プログラミングやゲーム配信などにも幅広く対応できるPCです。
もちろん、4K&60fpsで動画編集可能!
18コア24スレッドのCPUと16GBのメモリによってマルチタスク性能も高いので、デュアルモニターで「動画編集をしながら〇〇を見たい!」という時にオススメできるPCです。
マウスコンピューター DAIV FX-I7G80
Premiere ProにオススメのクリエイターPC5台目は、マウスコンピューターのデスクトップPC「DAIV FX-I7G80」です。
DAIV FX-I7G80の価格は479,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | DAIV FX-I7G80 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | Intel Core i7 13700KF |
メモリ | 32GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
ストレージ | SSD:2TB |
18コア24スレッドのハイエンドCPUと20万円超えのRTX4080を搭載してあり、個人で動画編集をするなら十分すぎる性能です。
エンコードにかかる時間は12時間の動画(容量約14GB)であってもRTX4080なら、20分以内でエンコードでき、大きな時短が可能です。
グラボなしとは比較にならない化け物スペック…