はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事では建築CADにおすすめの安いノートパソコンを紹介&解説しています。
2DCADや3DCADに必要なスペックやノートパソコンの選び方を詳しく解説しているので、建築CAD用ノートパソコンを探している場合は参考にしてください。
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建築CADに必要なノートパソコンスペック
CADで幅広く使われているソフトの推奨スペックは下表の通りであり、家庭向けや事務向けノートパソコンよりも高いスペックを要求されています。
推奨スペック | AutoCAD | Fusion360 | 3DS MAX |
---|---|---|---|
OS | Windows10、11(各64bit) | macOS12以降 Windows10、11(各64bit) | Windows10、11(各64bit) |
CPU | 基本:8コア 2.5 ~ 2.9 GHz プロセッサ 推奨: 3GHz 以上のプロセッサ(ベース)、4GHz 以上(ターボ) | Intel Core iまたはAMD Ryzen の4 コア、1.7GHz以上 | IntelまたはAMDの マルチコアプロセッサ |
GPU | 基本:2GBのGPU、帯域幅29 GB/秒、DirectX11互換 推奨:8GBのGPU、帯域幅106GB/秒、DirectX12互換 | DirectX11 1GB以上のVRAMを搭載した専用GPU 6GB以上のRAMを搭載した統合グラフィックス | Nvidia RTXシリーズ Quadroシリーズ |
メモリ | 基本:8GB 推奨:32GB | 4GB以上 (内臓GPU6GB以上) | 最低4GBのRAM (8GB以上を推奨) |
ストレージ | 10.0 GB (SSD を推奨) | 8.5GB以上 | 9GB以上 |
用途 | 2DCAD、3DCAD | 3DCAD | CG |
ただし、2DCADのみであればAutoCADの基本スペックを満たせばいいだけなので、10万円ほどのノートパソコンでもスペックを満たせるようになります。
推奨スペック | AutoCAD(2DCADのみ) |
---|---|
OS | Windows10、11(各64bit) |
CPU | 基本:8コア 2.5 ~ 2.9 GHz プロセッサ |
GPU | 基本:2GBのGPU、帯域幅29 GB/秒、DirectX11互換 |
メモリ | 基本:8GB |
ストレージ | 10.0GB (SSD を推奨) |
用途 | 2DCAD |
基本スペックでもグラフィックボードが必要なので、グラボ非搭載ノートパソコンは選ばない方がよいです
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を処理するための部品「GPU」が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
一方、3DCADの場合は要求されるノートパソコンスペックが20万円以上のゲーミングPC&クリエイターPCになるため、3DCADをする場合は慎重に選ぶとよいでしょう。
建築CADにおすすめの安いノートパソコン6選
建築CADにおすすめの安いノートパソコンには下記があるため、詳しい内容や価格を順番に解説していきます。
cHasLogではこちらの理由から安全性とコスパに優れたマウスコンピューターとパソコン工房をオススメしています
パソコン工房 SENSE-15FH127-i7-UHSX
SENSE-15FH127-i7-UHSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のエントリー向けノートパソコンです。
SENSE-15FH127-i7-UHSXの価格は104,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | SENSE-15FH127-i7-UHSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 12650H(10コア16スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
価格 | 104,800円 |
CPUにIntelのハイエンドクラスを採用しており、グラボなしでもAutoCADで2DCADが可能なスペックです。
3DCADには頼りないスペックですが、2DCADであれば安くても十分なスペックなので、建築で2Dしか扱わない場合はオススメです。
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX3050)
LOQ 15IRX9は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9の価格は110,000円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX3050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、ビジネス向けソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
- 10コア16スレッドCPUと16GBメモリで基本性能が高い
- VRAM6GBのRTX3050 Laptopを搭載
→高いグラフィック性能でPCゲームや動画編集も快適 - 15.6インチの大きめディスプレイ&144Hz
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 1年間の引取修理サポートあり
- 1080pのWebカメラとマイク、ノイズキャンセリングスピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大48回までクレカなしで分割払いが可能
AMDのミドルレンジCPUとNVIDIAのノートPC向けグラボを採用しており、建築系の3DCADにも使えるスペックです。
搭載メモリを16GBから32GBへカスタム注文すればAutoCADの推奨スペックへ匹敵するため、3DCADがメインの場合はメモリを上げておくとよいでしょう。
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX4050)
LOQ 15IRX9(RTX4050)は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9(RTX4050)の価格は144,870円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX4050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、クリエイティブソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
3DCADにも使えるRTX4050を搭載しており、グラフィックス性能が非常に高いモデルです。
RTX4050を搭載していながら15万円以内で購入できるのでコスパ◎
パソコン工房 SENSE-15FX155-i7-PLSX
SENSE-15FX155-i7-PLSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のクリエイター&ゲーマー向けノートパソコンです。
SENSE-15FX155-i7-PLSXの価格は184,700円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | SENSE-15FX155-i7-PLSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 13700H(14コア20スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Intelの13世代ハイエンドCPUとNVIDIAのグラフィックボードを搭載しており、3DメタバースやPCゲームのプレイも可能なスペックです。
- 14コア20スレッドのCPUなので、マルチタスク性能も高い
- RTX4050で3Dグラフィックスの処理性能が高い
→&GBのビデオメモリでPCゲームやクリエイティブ系ソフトに使える - 15.6インチフルHDの大きめディスプレイ
- SSD 512GBの大容量ストレージで読込も速い
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- 本体重量は約1.8kgなので持ち運びも楽々
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなし&手数料0円で分割払い可能
- 1年間無償保証が標準で付属(3年以上へアップグレード可能)
- PayPayや楽天Pay、d払いなどにも対応
Intelの13世代ハイエンドCPUとNVIDIAのグラフィックボードを搭載しており、2DCADと軽量な3DCADが可能なスペックです。
パソコン工房であれば36回まで分割払いでき、故障などがあっても各都道府県のパソコン工房実店舗やオンラインで修理をお願いできるのでオススメです。
マウスコンピューター DAIV Z6-I7G60SR-A
建築CADにオススメのノートパソコン5台目は、マウスコンピューターのノートPC「DAIV Z6-I7G60SR-A」です。
DAIV Z6-I7G60SR-Aの価格は289,800円であり、マウスコンピューターの人気クリエイターPCです。
項目 | DAIV Z6-I7G60SR-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | Intel Core i7-13700H(14コア20スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:1TB |
Intelの13世代ハイエンドCPUとNVIDIAの高性能グラボを搭載しており、16インチの大画面でCADソフトを利用できます。
国内生産のマウスコンピューターが販売しているので安心感があり、最大36回まで分割手数料0円で支払えるのでオススメです。
マウスコンピューター DAIV Z6-I9G70SR-A
建築CADにオススメのノートパソコン6台目は、マウスコンピューターのノートPC「DAIV Z6-I9G70SR-A」です。
DAIV Z6-I9G70SR-Aの価格は399,800円であり、ノートパソコンでは最高クラスのスペックがあります。
項目 | DAIV Z6-I9G70SR-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | Intel Core i9 13900H(14コア20スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop |
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD:2TB |
Intel製CPUで最高クラスのCore i9、グラボにRTX4070を採用しており、3DCADの中規模開発にも余裕があるスペックです。
約40万円ですが、スペックを考えれば十分安いノートパソコンになるため、3DCADで中規模以上の開発をする場合はオススメのモデルです。
建築CAD用ノートパソコンの選び方3選
建築CAD用ノートパソコンを選ぶ際は下記へ注意しなければいけないため、詳しい内容や選び方を解説していきます。
選び方1:CPUはミドルレンジ以上がオススメ
建築CADではミドルレンジのCPUを推奨しているソフトが多く、快適に使うならミドルレンジ以上がオススメです。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
基本的にCPUのクラスは下表の通りであり、3DCADならIntelのCore i5以上またはAMDのRyzen5以上が良いでしょう。
CPUのクラス | 超ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド | ローエンド |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 | Pentium、Celeron |
AMD | Ryzen 9 | Ryzen 7 | Ryzen 5 | Ryzen 3 | Athlon |
特に3DCADはコア数よりもクロック数を重視する機能が多いので、予算があればクロック数が大きいハイエンド以上のCPUを選ぶとベストです。
コア数 | スレッド数 | クロック数 |
---|---|---|
コアはCPU内の処理装置であり、1つのCPUに複数のコアがある。 複数のコアがあれば、複数の処理を並列で行える。 | スレッド数はパソコンから認識されているコア数のこと。 本来、コアは1つの処理しかできない。 しかし、低負荷の処理なら2つ同時にできる。 | クロック数はCPUが処理をする時に発する信号を扱う速さ。 数値が高いほど、同じ時間内により多くの処理ができる。 |
CPUのスペックがよく分からない場合は「建築CADにおすすめの安いノートパソコン6選」を参考にしてください。
選び方2:グラフィックボードはほぼ必須
2DCADであればグラフィックボードは不要ですが、3DCADではほぼ必須であり、最低でもVRAM2GB以上のモデルが必要になります。
連続的な演算処理能力に優れており、PCゲームの描画や仮想通貨のマイニング、CADの3Dモデリングなどで重要になるパーツです。
一般的に「ゲーミングPC=グラボ搭載PC」と認識されています。
3Dグラフィックスなどの画像描写を行う際に必要となる計算処理を行う半導体チップ(プロセッサ)であり、画面表示や画像処理に特化しています。
近年では、画像や映像を利用する機会も増えており、より速く、よりきれいに画像・映像を映す際はGPUが欠かせません。
グラフィックボードと同じ機能ですが、演算処理能力はグラボよりも低く、PCゲームや動画編集などではスペック不足になりやすいです。
ただし、グラボを搭載しなくても良い分、PCの価格が安くなります。
高速な読み書きができるRAMの一種であり、「ビデオメモリ」とも呼ばれます。
VRAM容量は処理性能に影響する重要な数値なので、最近では2~24GBのVRAMを搭載したGPUが多い傾向にあります。
BIMやシミュレーションを行いたい場合はNVIDIA RTX A6000以上のスペックが推奨されており、Amazonでは70万円ほどで販売されています。
補足ですが、ゲームで使われるRTX4080などでも3DCADへ利用できます
大規模な設計やシミュレーションになるほど必要なグラボスペックは上がりますが、まずはNVIDIAのT1000やGeForce RTX 4060を搭載したPCがオススメです。
パソコン工房であれば「3DCAD向けモデル」があるので、PCスペックがよく分からない場合はそちらから選ぶ方法もオススメです。
選び方3:高機能ソフトでは32GB以上のメモリ
建築CADの中でも高機能なソフトは使用するメモリが多く、特にBricsCADは32GB以上のメモリが推奨されています。
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
初心者向け3DCADソフトでも推奨メモリが16GB以上の場合があるため、3DCADを本格的に始めるなら最低でも16GB以上のPCを用意した方が良いでしょう。
初心者向きソフトでも他ソフトを併用する場合は32GB以上のメモリを視野に入れることをオススメします
下記のノートパソコンであれば大容量メモリを搭載していながら他社よりも安い価格で購入できるため、建築CAD用のノートパソコンを求めている場合は参考にしてください。