Amazonで本を出版しました!(詳細はこちら)
PR

2026年後半も米国ビッグテックとAI半導体は絶好調!?NASDAQ100とFANG+の今後を解説

投資商品・指数分析

主役を当てにいかない。NASDAQ100とFANG+でまるっと持つ

サムスンの例で分かるのは、「今儲かっている会社を買えば勝てる」わけではない、ということです。
個別株で勝とうと思うと、今どこが強いかではなく、この先どこにお金が流れるかまで読まなければいけません。

AIのお金は次々に流れる場所を変えていく

AI投資のお金は、ずっと同じ場所に落ち続けるわけではありません。最初はユーザーや企業がAIサービスにお金を払い、そのお金がAIモデルの会社へ、次にクラウドの会社へ、さらに半導体・メモリーの会社へと流れていきます。

そしてメモリーの需要が増えて価格が上がると、今度は「もっと作れば売れる」となり、工場や製造装置、検査設備といった供給能力を広げる会社にお金が向かいます。それが一巡すれば、また次の場所へ。こうやってお金の落ちどころは、リレーのように移り変わっていくわけです。

だから個別株で勝ち続けるには、この「次にお金が流れる場所」を毎回先読みしないといけません。今の主役を買うだけでは、すでに時遅し。プロの中でも一握りしかできない芸当です。

指数なら勝ち組をまるっと持てて、主役交代にも自動で対応できる

ここで効いてくるのが、NASDAQ100やFANG+といった指数です。指数を買っておけば、AI時代の勝ち組企業をまるっと持てます。主役がメモリーからクラウドへ、クラウドから次の何かへ移り変わっても、指数の中で自動的に比率が入れ替わっていくので、自分で毎回当てにいく必要がありません。

個別株で一発を狙うのは、野球で満塁逆転サヨナラホームランを狙うようなものです。決まれば最高に気持ちいいですが、空振りすれば試合終了。一方の指数は、毎回コツコツ塁に出て点を積み上げていくイメージです。派手さはありませんが、大きく外して退場するリスクが低いわけです。

ちゃすく
ちゃすく

僕が個別株をあまり買わないのは、単純に「次にどこが上がるか」を毎回当てる自信がないからです。だからNASDAQ100やFANG+に任せて、自分は寝てます。

ここまでで「指数でまるっと持つ」という方針は見えてきました。ただ、ここで多くの人が引っかかるのが「そうは言っても、今の株高ってバブルの天井じゃないの?」という不安です。次は、そこをデータで検証していきます。

「今の上昇ってバブルでは?」への答えは、業績主導の健全な上昇

結論から言うと、少なくとも今のデータを見る限り、今の相場は「期待だけで膨らんだバブル」とは言いにくい状態です。
ポイントは、株価を押し上げているのが期待(PER=株価収益率)なのか、それとも企業の実際の利益なのか、という点にあります。

まず、2026年のS&P500企業の利益予想を見ますが、このグラフは少し情報量が多いので見方から整理します。

これは「S&P500が何%上昇するか」を予想したグラフではありません。S&P500を構成する企業の利益が、前年同期と比べて何%増えると予想されているか、その予想の変化を追ったグラフです。

横軸は「予想した時点」です。2025年1月から2026年5月までの間に、利益予想がどう変化したかを示しています。
縦軸は、前年同期比の利益成長率です。線が上へ動くほど、企業利益の見通しが上方修正されたことを意味します。

5本の線は、それぞれ次の予想を示しています。

  • 青線:2026年第1四半期
  • 黄色線:2026年第2四半期
  • 緑線:2026年第3四半期
  • 赤線:2026年第4四半期
  • 水色線:2026年通期

ただ、全部の線を一度に追うと分かりにくいので、まずは水色の「2026E」だけを見てください。「E」は予想を意味するEstimateの頭文字です。

この水色の線が、2026年通期の利益成長予想を表しています。
2025年の時点では、水色の線はおおむね14〜16%付近で推移していました。つまり当初、市場は「2026年のS&P500企業の利益は、2025年より15%前後増えるだろう」と予想していたわけです。

ところが、2026年春から水色の線が大きく上向き、5月末には約25%まで上昇しています。
これは株価が25%上がるという意味ではありません。「S&P500企業の2026年の利益が、前年より約25%増える」という予想に引き上げられた、という意味です。

次に、青色の「1Q26E」を見てみましょう。
この線は2026年5月ごろ、約14%から約29%へ一気に跳ね上がっています。第1四半期の決算発表が進み、予想値が実際の業績に近い数字へ更新されたためです。
つまり、第1四半期の企業利益が事前予想を大きく上回ったことが、青線の急上昇に表れています。

黄色・緑・赤の線も、2026年春以降はそろって上向いています。これは第1四半期だけが偶然よかったのではなく、第2四半期以降の利益見通しまで引き上げられていることを示しています。

このグラフから読み取れる重要なポイントは、「株価だけが期待で先走っているわけではない」ということです。
企業が予想以上の利益を出し、それを受けて今後の利益予想も引き上げられている。
つまり、株価上昇の裏側で、企業業績の見通しもしっかり改善しています。

ここまで少し複雑でしたが、とりあえず「水色の2026年通期予想が、15%前後から25%まで上方修正された」というここだけ押さえれば、このグラフが伝えていることは理解できます。

これはバブルの形成のされ方とは真逆です。
一般的にバブルは、利益の伸び以上に株が買われてPERがどんどん拡大していきます。ITバブルがまさにそうでした。
利益はそこまで伸びていないのに、期待だけで株価が上がっていく。だから株価と利益のバランスが崩れます。

ところが今は、株価は上がっているのにPERはむしろ落ち着いています。
実際、S&P500の予想PERは足元でおおむね23倍前後。長期平均は上回るものの、2024〜2025年のピークは下回る水準です。
株価の上昇以上に、企業の利益の見通しが伸びている。だから今の上昇は、期待だけで浮ついた相場ではなく、業績の裏付けを伴った健全な上昇と言える、というわけです。

ちゃすく
ちゃすく

中身をしっかり見ていくと、「なんとなく怖い」が「まだ大丈夫そう」に変わります。ホールドパワーは、この納得感から生まれるんです。

AI投資は数年後に利益を生む「マネーマシン」に変わっていく

この「業績の裏付け」を今の相場を動かしまくっているビッグテックのAI投資の流れからも補強していきます。
というのも、ビッグテックたちが世界中でAIインフラを作っているのは「なんとなくAIがすごいから、今作っておけば将来的には回収できるだろ!」という博打のような考えではなく、すでに顧客のAI利用や受注残高が積み上がりすぎていて、それをどんどん捌いていく必要があるからです。

ここまでで「バブルではなく業績主導」という点は確認できました。さらにもう一つ、過去の傾向として今の相場を後押しする材料があります。次はそれを見ていきます。

季節性データも味方する——第2四半期に大きく上げた年は後半も強い傾向

もう一つの後押し材料が、過去の季節性です。今年のS&P500は、4〜6月の第2四半期に14.9%上昇しました。これは2020年以来の大きな四半期上昇です。

下のグラフは、S&P500が第2四半期に10%以上上昇した年の、その後のリターンを調べたものです。第2四半期が強かった年は、後半もその勢いが続きやすい傾向が読み取れます。

具体的には、1950年以降でS&P500が第2四半期に10%以上上昇した過去の年は9回ありました。そのうち、続く第3四半期が下落したのはわずか1回だけ。さらに第4四半期にいたっては、一度も下落していません。つまり第2四半期に絶好調だった年は、その勢いが後半も続きやすかった、というわけです。

ただし、ここは正直に付け加えておきます。これはあくまで過去の傾向であって、未来を保証するものではありません。予想外の経済ショックや、テックの悪材料が出れば、傾向はあっさり崩れます。だから「必ず上がる」ではなく、「強い波に乗れている年は、無理に自分から降りる理由も乏しい」くらいに受け取るのが健全です。

ちゃすく
ちゃすく

季節性は「絶対」ではなく「参考」です。過信は禁物。でも、業績の裏付けと合わせて考えると、後半に淡々とホールドする理由の一つにはなります。

タイトルとURLをコピーしました