「FANG+から一歩テック20に乗り換えました」「メガ10の方が良さそうだからFANG+やめました」という声を最近よく耳にするようになりました。
実は新NISAが始まってから投資を始めた人はFANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)への積立を開始する人が増えている一方で、新NISA前から投資をしていた人たちの間では他のハイテク集中投資信託へ乗り換える動きが見られています。
私自身もFANG+を保有していますし、決してFANG+が悪い投資先だとは思っていません。
ただ、最近は他の選択肢も増えてきたので、その違いを理解した上で投資判断することが大切だと感じています。
そこで、今回はなぜ新NISA前からの投資家がFANG+から離れ始めているのか、その理由と主な乗り換え先について紹介していきます。
ぜひ新NISAでの投資戦略の参考にしてください。

動画投稿とブログ運営をしているちゃすくです!この記事の内容は動画でも紹介しています。
貰ってから解約しても大丈夫なので、無料で株をゲットできるチャンスです!
FANG+からの乗り換えが増えている背景
新NISA開始後、FANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)への新規積立は確かに増加しています。
実際に楽天証券の新NISA積立ランキングでは第3位にFANG+が入っています。

これを見て「どうせリスク取れる20〜30代がFANG+を積立してるんだろうな〜」などと、その気になっていた私の姿はお笑いだったぜ。
実は50代以上に絞り込みをした場合でもFANG+は3位にランクインしているんです。
これは新NISAをきっかけに投資を始めたビギナー層が「多少、リスクがあっても大きなリターンが欲しい」「ハイテク株に集中投資したい」と考え、知名度の高いFANG+を選んでいるからだと考えられます。
しかし、新NISA前から投資をしていた経験者層では異なる動きが見られます。
彼らはFANG+から他のハイテク集中投資信託へ乗り換えを始めており、特に一歩テック20への移行が目立っています。
では、なぜ経験豊富な投資家たちがFANG+を手放し始めているのでしょうか?
その理由を詳しく見ていきましょう。
FANG+離れの理由5選【FANG+から乗り換え】
FANG+乗り換え民がFANG+から離れている理由には主に下記の5つが理由として挙げられていました。
- 理由1:目的に応じたハイテク集中投資信託が増えた
- 理由2:直近1年リターンで一歩テック20に負けている
- 理由3:原則固定銘柄の成長性や過剰投資に疑問
- 理由4:銘柄入れ替えルールがうまく機能していない
- 理由5:FANG+の信託報酬が相対的に高い

それぞれ詳しく見ていきます
理由1:目的に応じたハイテク集中投資信託が増えた
2024年の新NISA開始以降、ハイテク集中ファンドや高いリターンを狙う投資信託の選択肢が大幅に増えました。
新NISA前はハイテク株やビックテックへ集中投資したい場合、FANG+かNASDAQ100、あとはSOXくらいしか選択肢がありませんでした。
しかし、現在では下記のように目的別に細分化された投資信託が登場しています。
| 項目 | FANG+ | メガ10 | S&P10 | 一歩先いくUSテック20 | Zテック20 |
|---|---|---|---|---|---|
| 銘柄数 | 10社 | 10社 | 10社 | 20社 | 20社 |
| 対象地域 | 米国 | 米国 | 米国 | NASDAQ上場 (中国・香港除く) | 日本・中国・ロシア除く世界 |
| 配分方式 | 等ウェイト | 等ウェイト | 時価総額加重 | 時価総額加重 | 時価総額加重 |
| 選定基準 | テック大手+成長性 | グロース株+時価総額 | S&P500上位 | 5テーマの上位銘柄 | テック全般+時価総額 |
| 入替頻度 | 年4回 | 年4回 | 年1回 | 年2回 | 年2回 |
| 固定銘柄 | 6銘柄固定 | なし | なし | なし | なし |
これらの新しい投資信託により、投資家は自身の投資目的やテーマに合わせてより細かく投資先を選べるようになりました。
例えば米国以外の企業も積極的に採用してほしい場合はZテック20、とりあえず時価総額が大きい企業へ投資をしたい場合はS&P10など、FANG+よりもニーズに合ったファンドが増えました。
特に投資歴が長い人は自身のニーズに合った投資先を探している人の割合が初心者層よりも大きいので、FANG+から乗り換える人が目立っています。
理由2:直近1年リターンで一歩テック20に負けている
実はFANG+の直近1年間のパフォーマンスを見ると、一歩テック20などの競合ファンドに劣っているケースが見られます。
実際にFANG+と一歩テック20をETF版で比較したグラフが下画像の通りです。

直近1年間では一歩テック20が32.56%、FANG+が29.40%のリターンになっており、約3%ほど負けています。
さらに直近6ヶ月間のリターンであればさらに差が生まれていて、なんと約19%も差が生まれています。

もちろん、グラフを見るとFANG+が勝っていた時期もあるので、完全にFANG+が負けていたという訳ではありません。
しかし、FANG+には原則固定の大きな縛りがあるため、縛り有りで負けていては他の投資信託へ流れたくなる気持ちも分かります。

縛りでリターンが上がるのは呪術廻戦だけ???
過去のリターンが将来を保証するわけではありませんが、「同じハイテク集中投資なら、より高いリターンが期待できる方を選びたい」と考える投資家が乗り換えを検討するのは自然な流れです。
特に一歩テック20は銘柄の選定ルールがFANG+よりも柔軟でありつつ、小型や中型株の急成長による恩恵も受けられるので、乗り換え先となりやすい傾向にあります。
理由3:原則固定銘柄の成長性とリスク
FANG+には「原則固定銘柄」という特徴があり、基本的には下記6社は余程のことがない限り外されることはありません。
- Meta Platforms
- Apple
- Amazon
- Netflix
- Microsoft
- Alphabet
これらの銘柄は間違いなく現在でも最強のハイテク企業たちです。
しかし、原則固定銘柄の成長性鈍化やAI競争への過剰な投資が不安視されているのも事実です。
特に最近話題になっているケースだと、Metaが詐欺広告へ加担してAIインフラ投資をしていることを危険視して、原則固定銘柄がない他の投資信託へ乗り換えているパターンです。(詐欺広告への加担は内部リークにより発覚)

上記を簡単に説明すると、Metaは2024年収益のおよそ10%=約160億ドルが詐欺&禁止広告から得ており、それをAIインフラの投資へ活用していたという内容です。(具体的な流れは下記)
- 詐欺広告へあえて高い広告料をかける
- 詐欺広告をクリックしやすいユーザーへあえて表示する
- ユーザーは被害に遭うかもしれないが、Metaには高い広告料が入る
(2024年収益の約10%=約160億ドルが詐欺&禁止広告から) - 得た広告料を活かしてAIインフラへ6000億ドルの投資計画
この内部リークによってMetaの株価も一気に下落しました。

百歩譲って「詐欺広告は騙される方が悪い」「売上や利益の為には仕方ない」だとしても、MetaがAIインフラへ時価総額の4割に匹敵するような投資を行うことにリスクを感じる人は少なくないです。
たしかにAIは間違いなく今後の人類へ必要な技術で、他社よりも高性能なAI(AGIやASI)を開発できればあらゆる利益を総取りできる可能性があります。
そして、高性能なAIを開発する競争へ勝つためにはAIインフラへの投資が不可欠です。
つまり、AI開発競争で勝てば何も問題ありませんが、問題なのは負けた時の話です。
MetaのようにGoogleやMicrosoft&OpenAI連合もAIインフラへ大きな金額を投資していますが、彼らは仮にAI開発競争で負けてもAIインフラの計算リソースを自社のクラウドインフラとして利用できる可能性があります。
事実、GoogleはAI需要でクラウド事業も好調で、MicrosoftやAmazonもクラウド大手なのでAIインフラをそのままクラウド事業へ活用できます。

つまり、GoogleなどはAIインフラへ投資した上でAI開発競争で勝てば莫大な利益、仮に負けてしまっても既存のクラウド事業強化へ利用することで成長に繋がる可能性があります。
一方で、Metaはクラウド事業を持たないので、AIデータセンターなどの転用先がGoogleなどよりも限定的です。
仮にAI開発競争に負けた場合、巨額の設備投資が負債として残るリスクがあるため、原則固定のFANG+では足を引っ張る可能性があります。
MetaがAI開発競争で勝った場合であればFANG+はもちろん上がるものの、勝った場合であれば他のビックテック系投資信託でも同じように上がる可能性があります。
一方で、MetaがAI開発競争で負けて大きな負債が残った場合、ビックテック系投資信託の中で1番ダメージが大きくなるのはMetaを原則保有し続けるFANG+です。

こういった固定銘柄の過剰なAI投資や成長性の鈍化を嫌がり、固定銘柄がない他の投資信託へ乗り換える人が増えています。
貰ってから解約しても大丈夫なので、無料で株をゲットできるチャンスです!
理由4:銘柄入れ替えルールがうまく機能していない
FANG+の入れ替え4銘柄は、市場で評価されている急成長銘柄を取り込める可能性があります。
しかし、入れ替えルールがうまく機能しているかは少し評価しづらいところもあります。
まず、入れ替えルールについて簡単に説明すると、FANG+の入れ替え4銘柄の候補は下記の条件で絞り込みを行います。
- 米国上場企業
- 時価総額50億ドル以上
- 「一般消費財・サービス」「テクノロジー」「メディア・コミュニケーション」の3セクター限定
- 上場後60日経過(特例あり)
絞り込みした後、以下の4つの指標を特定のウェイトで加重平均し、ランキング上位から選定されます。
| 指標 | ウェイト |
|---|---|
| 時価総額 | 35% |
| 1日の平均売買代金(出来高) | 35% |
| 直近12ヶ月の株価売上高倍率 | 15% |
| 直近12ヶ月の売上高成長率 | 15% |
この基準によって「今、市場で高く評価されている銘柄」が入りやすいのが、FANG+の特徴です。そして、既存銘柄が10位圏外にならない限りは銘柄の入れ替えは行われません。
その結果、現在の銘柄入れ替えランキングは下画像のようになっています。

ランキング上位陣は現在のAIブームで大きく株価を伸ばした銘柄たちばかりです。
しかし、ここでFANG+乗り換え民が問題視しているのはランキング2位のパランティアを取り込むのに失敗していることです。
パランティアは直近1年間で株価が4倍以上に成長した銘柄であり、実はFANG+の入れ替えランキングでは2024年12月からトップ3以内に入っています。

しかし、FANG+は現行銘柄がTop10以内だとそのまま採用され続けるので、パランティアは約1年間もTop3へ入っているのに取り込むのに失敗しています。
一方で、一歩テック20などはFANG+よりも入れ替わりやすい選定ルールになっているので、パランティアの成長恩恵を受けています。

他の投資信託よりもFANG+は急成長銘柄を取り込みやすいことが特徴なのに、その効果をうまく発揮できないのは乗り換えの理由となってしまいます。
理由5:FANG+の信託報酬が相対的に高い
実はFANG+(iFreeNEXT FANG+インデックス)の信託報酬は年0.7755%とハイテク集中投資信託の中では比較的高めです。
| ファンド名 | 信託報酬 |
|---|---|
| メガ10 | 0.385% |
| S&P10 | 0.10725% |
| FANG+(iFree) | 0.7755% |
| USテックトップ20 | 0.495% |
| Zテック20 | 0.495% |
新NISAつみたて投資枠へ対応しているメリットがあるものの、どうしても信託報酬は高めです。
例えばFANG+の半分ほどであるメガ10と比較した場合、1000万円を年利15%で20年間運用すると下記のような違いが生まれます。
- メガ10(信託報酬0.385%):最終資産 約1億4000万円
- FANG+(信託報酬0.7755%):最終資産 約1億3000万円
- 差額:約1000万円
FANG+も含めたどの投資信託が1番のリターンを出せるのかは分かりません。
しかし、信託報酬は確実にかかるコストなので、同じようなリターンを狙える見込みがあれば他の投資信託へ乗り換えてしまう人が目立ちます。
FANG+から乗り換えるべき?判断のポイント
FANG+から乗り換える人も増えてきましたが、本当に乗り換えるべきなのでしょうか?
ここからは乗り換えするべきかどうか判断する際のポイントをまとめてみました。
FANG+の保有継続がオススメな人
- 原則固定銘柄の安定成長を信じている
- 銘柄入れ替えルールを信じている
- 銘柄の入れ替えを気にせず長期保有したい
- すでに大きな含み益があり、乗り換えコストが気になる
(NISA枠の消費や特定口座の税金など) - FANG+の過去実績(年利32.2%)を評価している
乗り換えの検討がオススメな人
- より細かいニーズに合った投資先を選びたい
- 信託報酬を少しでも抑えたい
- 銘柄の柔軟な入れ替えを重視する
- まだ積立を始めたばかりで乗り換えコストが低い

私自身はFANG+を保有していますし、決して悪い投資先だとは思っていません。
ただ、新しい選択肢も増えてきたので、それぞれの特徴を理解した上で判断することが大切だと感じています。
もちろん、一緒に積立することも可能なので、皆さん自身の投資目的や生活コストも考えて総合的に判断してください。


