はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、Wondershareのソフトにウイルスの危険性は低いものの、本社が中国にあるので地政学的なリスクがあります。
もしリスクが気になる場合は米国に本社があり、世界的な大企業であるAdobeのソフトがオススメです。
Wondershareはどこの国?【危険性と安全性】
そもそもWondershareとは、中国(深セン)を拠点に活動するソフトウェア開発会社であり、日本人ユーザーも一定数います。
「Filmora(フィーモラ)」とよばれる動画編集ソフトを中心に、約15種類ものクリエイティブ系・オフィス系・ユーティリティ系の製品を開発しています。
ファイル修復ソフトや画面録画ソフトもあります
また、日本やカナダにも支社があり、世界中でシェアを広げられている会社です。
公式サイトは以下のように公開されています。
【公式】Wondershareについて
Wondershareの本社が中国なのは危険?
Wondershareが中国を拠点とする会社ということは「安全性に問題はないの?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。
結論を言えば、中国に本社があることで日本国内ユーザーからすれば地政学的なリスクが常に存在します。
地政学的リスクとは、ある地域の政治的、軍事的、社会的な緊張が高まることで、その地域や周辺地域の経済が先行き不透明になる可能性があるリスクです。
中国であれば下記のリスクがあり、サービスの廃止や商品の価格が変動するなどの影響も及ぼすことがあります。
- 政治的な不安定:中国は、共産主義政権の下で統治されており、政治的な不安定が続いています。また、香港問題やウイグル問題など、人権問題があり、国際社会との対立が深まっています。
- 貿易紛争:米中貿易戦争や日中関係など、中国は世界各国との貿易紛争が起きやすい国であり、経済的なリスクがあります。
- 軍事的な脅威:中国は、軍事的な脅威を示唆する動きを見せています。南シナ海の軍事拠点化や、台湾への圧力などが挙げられます。
Wondershare自体の危険性は低いものの、本社が中国にあるため、中国政府の法律や要望に従う必要があります。
そのため、地政学的なリスクや安全性が気になる場合は米国系企業であるAdobeのソフトがオススメです。
個人情報は同意なく中国政府に処理される危険性
どの中国系企業の概要にも書かれていることですが、Wondershareのプライバシーポリシーにも下記の注意書きがあります。
お客様の個人データを処理する際に、当社は通常、お客様の同意を最優先します。 ただし、状況によっては、事前の同意を得ることなくお客様の個人データを処理する場合があります。
引用元:Wondershare
(中略)
(d) 処理が公共の利益のために、または管理者に与えられた公的権限の行使のために実行されるタスクの実行に必要な場合。
つまり、万が一のことが起きたときに同意を得ることなく、公的機関である中国政府に個人情報を開示しなければならない可能性があります。
実際にどのように情報が使われるかはWondershareや中国政府しか分かりませんが、上記のような内容は日本企業では絶対にありません。
【Wondershare】ウイルスの危険性は低い
Googleの「VirusTotal」でWondershareのDemoCreatorをウイルス検知した結果、脅威性は0でした。
VirusTotalはGoogleが提供する複数のマルウェア検知プログラムで調べており、これで脅威性が0であるということはソフトに悪質なプログラムは入っていないと考えられます。
そのため、Wondershareのソフトに存在する危険性は十分に低く、通常利用であれば十分安全に使えるでしょう。
Wondershareのソフトは安全でオススメ?
Wondershareの公式サイトにはしっかり利用規約やプライバシーポリシーも明記されており、安全なソフトウェア開発会社であると言えます。
実際にWondershareの利用者は世界150ヵ国で1億人以上、月間アクティブユーザー数は500万人以上と、多くの地域で利用されている点を鑑みるとソフト自体の安全性は高いと言えるでしょう。
ただし、本社が中国にあることで中国政府による個人情報の開示へ従わなければいけない面もあります。
ソフト自体は優秀なものが多く販売されているため、中国のリスクを許容できるかによって利用するべきかを検討した方が良いです。
もし動画編集を始めたい場合は、中国の危険性が気にならない人はFilmora、気になる人は米国に本社があるAdobeのPremiere Proがオススメです。
Wondershare製ソフトの評判は悪い?
結論から申し上げると、Wondershareのソフト自体の評判はさほど悪くはありませんが、会社の評判はあまり良くありません。
ここでは良い口コミと悪い口コミをご紹介していきます。
Wondershare製ソフトの良い口コミ
Wondershareのソフトは低価格帯でありながら機能数が多く、初心者向けなインターフェイスになっている点が評価されています。
Wondershareにアップデートが来て、コピーライティングをAIに任せることが出来るようになってる!! タイトルとか説明文とか、作るのが苦手な人には良いツールかもしれないね。
引用元:https://twitter.com/T0K1CH1KU/status/1643187149221797888
動画編集filmoraでもいいと思ったんだけど 将来のこと考えたらadobe使っていったほうが良いと思うんだよね~
引用元:https://twitter.com/Purico_rin/status/1642700959234269184
filmoraっていう動画編集ソフトを初めて使ってみたので感想メモ 【 まずメリット 】
・UIはシンプル&スタイリッシュでとにかく分かりやすい ・サウンド周りの編集も初心者でも直感的操作 ・触り心地プレミアに近い、vlogとかみたいな動画編集が向いてるかな?って印象
引用元:https://twitter.com/koikoi_hanafud/status/1644730664955297793
WondershareではFilmoraが1番人気であり、低価格帯でありながらシンプルに動画編集できる点が評価されています。
機能数とクオリティはPremiere Proに劣るものの、YouTuber用の動画編集であれば十分な性能です。
Wondershare製ソフトの悪い口コミ
#動画編集ソフトを色々検索しますと何を検索してもfilmoraがトップに表示されて困ります。davinci resolveで検索かけてもadobe rushで検索かけても必ずfilmoraがトップ表示。本社はワンダーシェアという中国の会社ですが、広告の打ち方がしつこすぎて引きます
引用元:https://twitter.com/Fusui_FengShui/status/1485111601254797312
先の Filmora をリリースしている Wondershare 、軽く調べてみたところ中国製アプリだったわ・・・自分は無事アンインストールできたけど、少し前まではなかなか消せないスタートアップアプリが残るらしい。ひでえな。
引用元:https://twitter.com/fanybot/status/841498904600301568
Wondershareは違法ではないものの、下記のような行為をしており、やり方は評価されていません。
- 他社のソフト名を検索したユーザーへ広告を表示
- 綺麗にアンインストールさせてくれない
- 機能数とクオリティの割にソフトが重たい
もしも上記のやり方が気に入らない場合は、米国企業であるAdobeのソフトがオススメです。
Wondershare以外ならAdobeがオススメ
Wondershareの公式サイトは利用規約やプライバシーポリシーといった内容をしっかり明記しているので、決して危険な開発会社ではないということが言えます。
しかし、公的機関にあたるのが中国政府であるため、地政学的な危険性はどうしても拭いきれません。
「優良なソフトを利用したいけど地政学的なリスクを少しでも軽減したい」という方には、Adobe社が提供するソフトがオススメです。
Adobeは米国を本社とするソフトウェア会社
Adobe(アドビ)は、画像編集・動画編集といったクリエイティブツールを主に開発している世界有数のIT企業です。
動画編集やデザインツールのソフト以外にもビジネス向けのWeb関連ソフトにも力を入れています。
Adobeは日本にも法人会社があり、今年で30周年を迎えるなど、企業としての地位も非常に高いです。
Adobe製品はサブスクリプション制
Adobe Creative Cloudは個人・法人・学生/教職員/教育機関の4つのプランが用意されており、全てサブスクリプション制となっています。
Adobe Creative CloudならAdobe製ソフトをほぼ全て使い放題
個人では月々6,480円かかるものの、動画編集のPremiere Proや画像編集のPhotoshop、PDFを編集できるAcrobatなどを使えます。
もちろん、各ソフト単品でもサブスクできますが、3つ以上のソフトを契約したい場合はAdobe Creative Cloudがオススメです。
Adobe製品は法人やフリーランスにもオススメ
多くの印刷会社やデザイン系企業ではAdobe製品が導入されており、YouTuberのヒカキンさんもAdobeのPremiere Proで動画編集をしています。
そのため、副業で動画編集をおこなったり、デザインを行うのであればAdobe製品で納品するとスムーズにやりとりが可能です。
取引先からプレミアプロを指定されるケースもあります
クリエイティブ系の企業で多く導入されており、使いこなせればビジネスにおいても役立つのでオススメです。