はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論から言うと、After EffectsはMacでも利用できますが、推奨スペックを上回るMacでなければ重すぎて使いにくいです。
After Effectsの推奨スペックは下表であり、M1以降のMacであってもメモリが足りなければ動作が重いです。
項目 | After Effectsの最低動作スペック | After Effectsの推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10(64ビット) macOS Big Sur v11.0以上 | Windows10(64ビット) macOS Monterey v12.0 以上 |
CPU | IntelまたはAMDの4コアプロセッサ以上 Apple シリコン | IntelまたはAMDの8コアプロセッサ以上 Apple シリコン |
メモリ | 16GB | 32GB |
グラフィックス | VRAM2GB以上のGPU | VRAM4GB以上のGPU |
ストレージ | 15GB以上 | 64GB以上 |
モニター解像度 | 1920×1080 | 1920×1080以上の表示解像度 |
逆に言えば、メモリさえ足りていればMacでもAfter Effectsを使えるため、エフェクトやアニメーション制作をしたい場合はオススメです。
AfterEffectsはMacで使えない?
After EffectsはWindowsとMacへ対応しており、MacBookでもAfter Effectsの起動は可能です。
ただし、Macのスペックによっては使えない場合もあるので、下記のPCパーツごとに詳しい内容を解説していきます。
- OS
- CPU
- メモリ
- グラフィックス
OS:古いmacOSでは使えない可能性
After Effectsは最低動作スペックとしてOSに「macOS Big Sur 」以上を求めています。
項目 | After Effectsの最低動作スペック | After Effectsの推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10(64ビット) macOS Big Sur v11.0以上 | Windows10(64ビット) macOS Monterey v12.0 以上 |
macOS Big Sur は2020年にリリースされたmacOSであり、比較的新しいmacOSへ分類されます。
私のMacは全て最新バージョンのOSへアップデートしてあるので、macOS Big Sur以前のMacでAfter Effectsが起動するかどうかは分かりません。
おそらく、macOS Big Surの1つ前である「macOS Catalina」であれば起動すると思いますが、5〜8前のOSで起動するかは怪しいです。
古いMacを使っていた場合は最新のOSへアップデートできない可能性があるため、After Effectsが正常に動作しないリスクがあります。
MacのOSサポートは発売から約8年です
Adobe公式サイトにはAfter Effectsの無料体験もあるので、古いMacを使っている場合は正常に使えるのか事前に確認してください。
CPU:M1チップ以降でも使える
Appleは2020年からMacへIntel製CPUではなく、自社のAppleシリコンを採用していますが、After Effectsを使う分には問題がありません。
Intel製CPUはもちろん対応しています
IntelからAppleシリコンへ移行した直後は不具合が起きたケースもあったそうですが、現在ではネイティブ対応のCPUになっています。
項目 | After Effectsの最低動作スペック | After Effectsの推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10(64ビット) macOS Big Sur v11.0以上 | Windows10(64ビット) macOS Monterey v12.0 以上 |
CPU | IntelまたはAMDの4コアプロセッサ以上 Apple シリコン | IntelまたはAMDの8コアプロセッサ以上 Apple シリコン |
しかも、After EffectsはM1以降のMac向けに起動やレンタリングを最適化しており、動作はIntel製CPUを搭載していた時期よりも軽量です。
ただし、別売りプラグインなどがM1以降のMacへ対応していない場合、それらのプラグインをAfter Effectsで利用できません。
そのため、よく使うプラグインの対応状況によってはMacでAfter Effectsを利用できない可能性があります。
下の記事ではAfter EffectsにオススメなWindows搭載PCを紹介しているので、Macから乗り換える際は参考にしてください。
メモリ:標準カスタムのMacでは不足しやすい
After Effectsは16GB以上のメモリを求めていますが、Macの標準カスタムではメモリが8GBしかありません。
項目 | After Effectsの最低動作スペック | After Effectsの推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10(64ビット) macOS Big Sur v11.0以上 | Windows10(64ビット) macOS Monterey v12.0 以上 |
CPU | IntelまたはAMDの4コアプロセッサ以上 Apple シリコン | IntelまたはAMDの8コアプロセッサ以上 Apple シリコン |
メモリ | 16GB | 32GB |
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
メモリが不足すると「PCが重くなる」「ソフトが急に落ちる」などの不具合で発生します
一応、8GBのメモリでも簡単なアニメーションなどであればAfter Effectsを使えますが、PhotoshopやIllustratorも併用して作り込むのは難しいです。
実際にメモリが8GBのMacBook ProでAfter Effectsとブラウザソフトを起動した状態が下画像です。
上画像はAfter Effectsでロゴを読み込んだだけなのに使用メモリが6.36GBもあり、既にMacの動作が重くなっています。
Macの標準カスタムでは明らかにメモリが足りないので、最低でも16GB以上、可能であれば32GB以上のメモリを搭載したモデルへカスタマイズしてください。
ただし、M1以降のMacはCPUとメモリが一体化しているので、メモリだけを増設することは不可能です…
Appleシリコン搭載Macの場合は最初の注文時にメモリを増設するしかないので、絶対に16GB以上で注文することをオススメします。
グラフィックス:グラボorAppleシリコンは◎
MacへAppleシリコンまたはグラフィックボードが搭載されていればAfter Effectsのレンタリングなどが滑らかになりやすいです。
グラフィックボード(グラボ)は画面の描画を担当するパーツであり、「GPU」と呼ばれる演算用プロセッサが搭載されています。
連続的な演算処理能力に優れており、PCゲームの描画や仮想通貨のマイニング、CADの3Dモデリングなどで重要になるパーツです。
一般的に「ゲーミングPCやクリエイターPC=グラボ搭載PC」と認識されています。
After EffectsはCPUで動作するけど、快適さを求める場合はGPUが必須
Appleシリコンの場合は一般ユーザーがグラフィックボードを増設できない仕様ですが、元々M1チップやM2チップにはGPUが搭載されています。
そのため、グラボ搭載MacかM1以降のMacであればAfter Effectsの推奨スペックを上回りやすいです。
項目 | After Effectsの最低動作スペック | After Effectsの推奨スペック |
---|---|---|
OS | Windows10(64ビット) macOS Big Sur v11.0以上 | Windows10(64ビット) macOS Monterey v12.0 以上 |
CPU | IntelまたはAMDの4コアプロセッサ以上 Apple シリコン | IntelまたはAMDの8コアプロセッサ以上 Apple シリコン |
メモリ | 16GB | 32GB |
グラフィックス | VRAM2GB以上のGPU | VRAM4GB以上のGPU |
ただし、Appleシリコンの場合はGPUが本体のメモリをVRAMとして使用するので、メモリ量が少ない場合はGPUの性能を発揮できません。
VRAM(Video Random Access Memory)はGPUに搭載された映像専用のメモリです。
高速な読み書きができるRAMの一種であり、「ビデオメモリ」とも呼ばれます。
VRAM容量は処理性能に影響する重要な数値なので、最近では2~24GBのVRAMを搭載したGPUが多い傾向にあります。
メモリが8〜16GBのAppleシリコン搭載Macではエフェクトなどによってメモリが足りなくなりやすいため、快適に使えない可能性があります。
16GBはメモリを気にすれば割と作業できますが、8GBはすぐに一杯になります
M1チップのGPU性能自体はグラボへ匹敵するくらい高いため、メモリ量さえ気をつければMacでもAfter Effectsを使えます。
After EffectsにオススメのPC5選
ここからはAfter EffectsにオススメのPCを紹介していきます。
パソコン工房 SENSE-15FH127-i7-UHSX
After EffectsにオススメのPC1つ目は、パソコン工房のノートPC「SENSE-15FH127-i7-UHSX」です。
SENSE-15FH127-i7-UHSXの価格は103,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | SENSE-15FH127-i7-UHSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 12650H(10コア16スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Apple MacBook Pro M2Pro
After EffectsにオススメのPC2つ目は、AppleのノートPC「MacBook Pro M2Pro」です。
MacBook Pro M2Proの価格は288,800円〜であり、カスタマイズによってさらに価格が上がります。
項目 | MacBook Pro M2Pro |
---|---|
OS | macOS |
CPU | Apple M2Proチップ(10コア) |
グラフィックス | Apple M2Proチップ(16コアGPU) |
メモリ | 16GB(最大32GBまで) |
ストレージ | SSD:512GB(最大8TBまで) |
実は通常のM2チップを搭載したMacBook Proは16GBまでしかメモリの増量ができず、After Effectsには心許ないメモリ量になっています。
しかし、M2Proチップであれば最大32GBまでメモリを増設できるため、After Effectsも快適に使えるようになります。
M2ProのGPU性能はM1Proの約30%も高いため、個人で編集する範囲であればGPU性能が不足することはないでしょう。
パソコン工房 SENSE-MWP5-R57X-RBX
After EffectsにオススメのクリエイターPC3台目は、パソコン工房のデスクトップPC「SENSE-MWP5-R57X-RBX」です。
SENSE-MWP5-R57X-RBXの価格は139,800円であり、エントリーモデルのクリエイターPCになります。
項目 | SENSE-MWP5-R57X-RBX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Apple Mac mini M2Pro
After EffectsにオススメのクリエイターPC4台目は、AppleのデスクトップPC「Mac mini M2Pro」です。
Mac mini M2Proの価格は184,800円〜であり、先ほど紹介したMacBook Pro M2Proと同じチップです。
項目 | Mac mini M2Pro |
---|---|
OS | macOS |
CPU | Apple M2Proチップ(10コア) |
グラフィックス | Apple M2Proチップ(16コアGPU) |
メモリ | 16GB(最大32GBまで) |
ストレージ | SSD:512GB(最大8TBまで) |
MacBook Pro M2Proと同じチップを搭載しているので、数値上のスペックは同じですが、Mac miniにはMacBookよりも大きい冷却ファンが付いています。
Appleシリコンは高温になると自動で性能を抑えるため、チップの冷却効果が大きいMac miniはMacBookよりも高パフォーマンスを維持しやすいです。
また、キーボードやディスプレイが無いことで価格も約10万円ほど安いため、コスパを求めている場合はオススメのMacです。
マウスコンピューター DAIV FX-I7G80
After EffectsにオススメのクリエイターPC5台目は、マウスコンピューターのデスクトップPC「DAIV FX-I7G80」です。
DAIV FX-I7G80の価格は479,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | DAIV FX-I7G80 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | Intel Core i7 13700KF(16コア24スレッド) |
メモリ | 32GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
ストレージ | SSD:2TB |