この記事は以下の悩みや要望を持つ方にオススメです。
- ホロライブのようなVTuberになりたいけれど、必要なPCスペックが分からない
- VTuberとして活動するために必要な機材の費用が知りたい
- 有名なVTuberが使用しているPCのスペックが知りたい
この記事では大手VTuberアイドルグループ「ホロライブ」のメンバーが実際に使用しているPCスペックを見ながら、これからVTuberとして配信活動するために必要な機材と費用について解説していきます。
*ブログのアイキャッチ(サムネ)にはCanvaを用いています。
【予算30万以上?】VTuberにおけるPC選びの基準
【処理能力】CPU
PC選びの最初に見るポイントがCPU、PCの処理能力の部分です。
基本はintelかAMDどちらかのメーカーのCPUを選ぶことになるかと思いますが、選び方の基準はベンチマーク(PassMark)というCPU性能を数値化したものを見るとオススメです。

単純にベンチマークの数字が高ければ処理能力が高いということになります。
処理能力が高いとはどういうことかというと、仮に「VTuberとしてゲーム配信をする」とした場合、起動するアプリケーションはゲーム、OBSなどの配信ソフト、VTubeStudioなどのVTuberアプリ、配信するブラウザなど複数のアプリを同時に立ち上げることになり、全ての操作を同時に処理する必要があります。
この処理で画面が固まることなくスムーズに処理できるほどCPUの性能が高いということになります。
更に細かい性能で比較したい場合に見るポイントがコア/スレッド数です。

簡単に説明するとコア数はPCが同時に処理できるアプリの数、スレッド数は1つのコアを分割し同時に処理できるアプリの数を増やすといった役割を持っています。
したがって、こちらもコア/スレッド数が多ければ多いほどたくさんのアプリを同時に処理でき、性能が高いということになります。
基本的には8コア/16スレッドなど1コアに対し2スレッド割り当てられているCPUがコストパフォーマンスが良いとされています。
逆にコア数とスレッド数が同じCPUだと1つのコアに対し1つのアプリしか処理しないため、軽いアプリだと容量が余ってしまい無駄が発生してしまいます。
最後に見るポイントがクロック数で、こちらは処理速度の数値で周波数が高いほど処理速度が速くなります。

せっかくたくさんのアプリを処理できる容量があっても1つ1つの動作が遅くては快適な動作環境にはなりません。
最近のCPUでは3GHz以上が主流なのであまり気にする必要はありませんが、極端にクロック数(特に定格クロック)が低いCPUは避けた方が良いでしょう。
【オンラインゲームに必須】GPU(グラフィックボード)
今やPCでゲームをするのが当たり前になり、非常に重要視されているパーツがGPUです。

一般的にグラフィックボードと呼ばれ、3D画面の描写に必須なプロセッサになります。
従来の仕事で使う用のPCには一切必要ありませんでしたが、VTuberの表示、3Dオンラインゲームをプレイする上でGPU無しで過ごすことはほぼ不可能です。
こちらも選ぶ基準はCPUと同様で性能を数値化したものを見るとオススメです。

しばらくNVIDIAのGeForceシリーズが独占していたGPU市場ですが、現在はRadeonのRXシリーズも肩を並べる性能になっています。
GPUはCPUほど見るポイントがありませんので、プレイしたいゲームの推奨環境を満たしている型番を選ぶことをオススメします。
ここで注意したいことが、多くのゲームは下表のようにPCスペックに関して「必要環境」と「推奨環境」に分かれています。
Apexの場合 | 必要スペック | 推奨スペック |
OS | Windows7 64bit | Windows7 64bit |
ストレージ | 22GBの空き容量 | 22GBの空き容量 |
CPU | Intel Core i3-6300 | Intel Core i5 3570T |
メモリ | 6GB | 8GB |
グラボ | GeForce GT640 Radeon HD7730 | GeForce GTX970 Radeon R9 290 |
「必要環境」のみ満たしている環境だと不具合が発生する可能性が高くなりますので、できるだけ「推奨環境」を満たしたスペックを選ぶようにしましょう。
【実は一番大事】メモリ・ハードディスク・モニター
インターネットでVTuberのPCスペックを検索すると、その多くは先に挙げたCPUとGPUの2項目のみを取り上げておりますが、私自身が配信活動をして特に重要だと感じたのがメモリ、ハードディスク、モニターの3点です。
メモリとハードディスクはPCを購入する際に必ず記載されているスペックですが、VTuberとして配信を考えているならメモリは16GB以上搭載しているPCをオススメします。

メモリはPCの記憶容量で、アプリを起動するごとに消費します。
同時に複数アプリを起動する配信では、ゲームによっては一度に8GB以上消費することがあり、メモリが圧迫されると動作が重くなり満足に動かなくなります。
アプリを閉じるとその分解放されますが、毎回不要なアプリを落としてから配信というのは手間です。
しかも、PC自体を動作させるために必要な常時立ち上げておかなければならないプロセスなども落としてしまいPC自体が正常に動作しなくなるリスクもありますので、メモリは十分な容量を確保しましょう。
同様にハードディスクもデータを詰め込みすぎると動作が重くなる原因になります。
理想はSSDという高速読込可能なハードディスクにアプリをインストールし、動画ファイルや一時的なファイルを別のハードディスクに入れておくことです。

最近のゲームではインストールするだけで70GB以上使用するものもありますので、SSDも500GB以上のものを用意し、動画作成などをする場合は1TB以上のサブディスクがあると良いです。
そして、意外と気づきづらいのがモニターのスペックです。
私自身も経験して痛感しましたが、モニターはデスクトップPCを購入する場合はオプション扱いなので今あるものを引き続き使用したり、その場で選択できるものを選びがちです。
しかし、せっかくハイスペックなPCで3Dオンラインゲームを快適に遊ぼうと思っても、モニター自体がそのゲームの描写に適したスペックを持っていない場合、最大限のパフォーマンスを発揮できません。
その見落としがちなポイントがモニターのリフレッシュレートです。

特にFPSや格闘ゲームをプレイする方はこの項目に注意しなければなりません。
ゲームをプレイする際に「フレームレート(FPS)」という項目を目にしたことがあるかと思います。
画面を滑らかに描写する値で、最近では240fpsといった高フレームレートに対応しているゲームが多く、そのパフォーマンスを最大限発揮するためには、モニター側のリフレッシュレートがそれに対応している必要があります。
フレームレート=リフレッシュレートと思っていただければ分かりやすいので、モニター選びの際にはリフレッシュレート240Hz以上がオススメです。
【参考記事】【2chまとめ】スレ民がオススメするゲーミングモニターまとめ
ホロライブメンバーのPCスペック
ホロライブメンバーのPCスペックは非常に高く、25万円以上はくだらないハイスペックなものばかりです。
中でも戌神ころねさんのPCはCPU、GPUともに現行最強クラスで50万円以上はするであろうハイエンドモデルを使用しています。(2022/2/15時点)
Vtuber名 | CPU | GPU | Vtuber名 | CPU | GPU |
大神ミオ | Core i9 9900KF | RTX 2080 | 癒月ちょこ | Core i9 8700K | RTX 2080 |
猫又おかゆ | Ryzen 9 3950X | RTX 2080 Ti | 大空スバル | Core i9 9900KF | RTX 2070 Super |
戌神ころね | Ryzen 9 5950X | RTX 3090 | 兎田ぺこら | Ryzen 9 5950X | RTX 3080 |
AZKi | Core i7 8650U | RTX 2070 | 潤羽ルシア | Ryzen 9 5950X | RTX 3080 |
ときのそら | Ryzen 7 5800X | RTX 2060 Super | 不知火フレア | Core i9 9900K | RTX 2080 Ti |
ロボ子さん | Core i7 10700K | RTX 2080 Super | 白銀ノエル | Core i9 10700K | RTX 3080 Ti |
さくらみこ | Core i9 10900K | RTX 2080 Ti | 宝鐘マリン | Core i9 9900K | RTX 2070 |
星街すいせい | Ryzen 7 5800X | RTX 3070 | 天音かなた | Core i9 10850K | RTX 3080 |
夜空メル | Core i9 10850K | RTX 3080 | 角巻わため | Core i9 10900K | RTX 2080 Ti |
アキ・ローゼンタール | Ryzen 9 3900XT | RTX 2080 Ti | 常闇トワ | Core i9 9900KF | RTX 2080 Super |
赤井はあと | Ryzen 9 3950X | RTX 3070 | 姫森ルーナ | Core i7 7700 | GTX 1070 |
白上フブキ | Core i7 8700K | RTX 1080 Ti | 雪花ラミィ | Core i9 9900K | RTX 2080 Super |
夏色まつり | Core i9 9900K | RTX 2080 Ti | 桃鈴ねね | Ryzen 9 5950X | RTX 3080 |
湊あくあ | Core i9 9900K | RTX 2080 Ti | 獅白ぼたん | Core i9 10900K | RTX 2080 Ti |
紫咲シオン | Core i9 9900KF | RTX 2080 Ti | 尾丸ポルカ | Ryzen 9 3950X | RTX 2080 Ti |
百鬼あやめ | Core i9 9900K | RTX 2080 Ti | 鷹嶺ルイ | Core i9 11900KF | RTX 3070 |
2022年2月現在はGPUのRTX 1000~2000代の型番はほぼ出回っておらず、3000以降のものが主流となっています。
【追記】ホロライブ6期生のPCスペックについても調べてまとめました↓
これらと同等以上の性能を持つ現行のPCの価格は下記になります。
VTuberにオススメのPC
【ELSA】ELSA GALUDA-D Marine Edition-T
ホロライブから学ぶゲーミングPC選びでこのMarine Edition-Tは外せません。

OS | Windows 10 Home (64ビット版) |
CPU | AMD Ryzen 7 5800X |
GPU | GeForce RTX 3070 |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ(ROM) | SSD 1TB |
3期生の宝鐘マリンさんとのコラボPCです。
スペックは3種類あり、そのうちの真ん中のスペックが下記になります。
イメージカラーの赤を基調とし、マリン船長の姿を毎日好きなだけ拝める特別なデザインを施したスペシャルメイドのケースをはじめ、サイン入りアクリルパネルも付属しています。
スペックは星街すいせいさんのPCスペックとほぼ同じです。
ELSA GALUDA-D Marine Edition-Tの価格は437,800円です。
ELSA GALUDA-D Marine Edition-Tの応募は締め切りました
【ドスパラ】GALLERIA ZA7R-R37 5800X
上記のマリン船長仕様を除いたPCがGALLERIA ZA7R-R37 5800Xになります。

OS | Windows 11 Home (64ビット版) |
CPU | AMD Ryzen 7 5800X |
GPU | GeForce RTX 3070 |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ(ROM) | SSD 1TB |
価格は上画像にもある通り、299,979円です。
コラボか非コラボかで14万円近く差がありますが、これがマリン船長の力なのでしょう…
【マウスコンピューター】G-Tune HM-B-CM
G-Tune HM-B-CMはホロライブメンバーが使用するPCスペックの中ではかなり安価の20万円以下で購入でき、ロボ子さんのPCのGPUをちょっと下げたモデルです。

OS | Windows 11 Home (64ビット版) |
CPU | インテル Core i7-10700F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ(ROM) | SSD 512GB |
このスペックでもゲームや配信は十分にできるスペックなので、ある程度の性能を維持しつつコストを抑えたい方向けです。
価格は186,780円ですが、セールで22,000円OFFの164,780円で購入できます。
【マウスコンピューター】DAIV Z9
続いて紹介するのは6期生の鷹嶺ルイさんが使用するPCスペックに近似したモデル、DAIV Z9です。

OS | Windows 11 Home (64ビット版) |
CPU | インテル Core i9-11900K |
GPU | GeForce RTX 3070 |
メモリ(RAM) | 32GB |
ストレージ(ROM) | SSD 512GB、HDD 2TB |
メモリが32GB搭載されている上に2TBのハードディスクが付いており大変お得な構成になっています。
DAIV Z9の価格は296,780円です。
【パソコン工房】LEVEL-R7X5-LCR59W-XAX-NORTHEPTION
最後に紹介するのは戌神ころねさんのPCと同じCPUとGPUを搭載した最新モデル「LEVEL-R7X5-LCR59W」です。

OS | Windows 10 Home (64ビット版) |
CPU | AMD Ryzen 9 5950X |
GPU | GeForce RTX 3090 |
メモリ(RAM) | 32GB |
ストレージ(ROM) | SSD 1TB |
こちらのゲーミングpcの価格はなんと562,980円です。
一台目に買うPCとしてはかなり高価ですが、このスペックのPCが買えるようになればVTuberとしても成功している証になるでしょう。
【関連記事】にじさんじ所属VtuberのPCスペックを解説
オススメBTOパソコンショップまとめ
そもそも、BTOとはBuild To Orderの略称であり、受注生産を意味しています。
今回紹介してきたパソコンショップのpcも商品ページでは組み立てられた状態で映っていますが、実際には注文をしてから組み立てられています。
そのため、予算やスペックに合わせてpcをカスタマイズしやすく、コスパに優れています。
下記にオススメのBTOパソコンショップの特徴をまとめたので購入の際は参考にしてみてください。