この記事は下記の考えや悩みを持つ人にオススメです。
- VR・メタバース用のPCを選びたい
- VRにオススメのゲーミングPCは?
- VRの推奨グラボや選び方を教えて
はじめまして。ゲーミングPCを数台管理し、ブログ運営をしているちゃすくです。
この記事ではVR用のゲーミングPCを選ぶ方法とオススメのモデルを解説します。
マウスコンピューターの「GTune」であればコスパも十分に高く、VRヘッドセットを接続しやすいのでオススメです。
VRの推奨PCスペックとPCの選び方
VRはソフトやデバイスによって推奨PCスペックが異なるため一概に選べませんが、この記事ではVRChatとMetaQuestを遊べるスペックをVRの推奨スペックとして解説します。
項目 | VRの必要PCスペック (VRChat必要最低スペック) | VRの推奨PCスペック (MetaQuest推奨スペック) |
---|---|---|
OS | Windows8以降 | Windows10以降 |
CPU | Intel Core i5 4590以上 AMD FX-8350以上 | Intel Core i5 8400以上 AMD Ryzen 5 1600以上 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 970以上 AMD Radeon R9 290以上 | NVIDIA GeForce GTX 1660以上 AMD Radeon RX 5500 XT以上 |
メモリー | 4GB以上 | 8GB以上 |
ストレージ | SSD:8GB以上 | SSD:16GB |
VRChatとMetaQuestはVRコンテンツの王道
もちろん、各種ソフトやデバイスによって必要なスペックが異なるので、VR用PCの選び方も詳しく解説しておきます。
VR用PCの選び方:VRAMが大きいグラボを推奨
VRではグラフィックス性能が求められるため、VRAMが大きいグラフィックボードを選ぶと良いでしょう。
連続的な演算処理能力に優れており、PCゲームの描画や仮想通貨のマイニング、CADの3Dモデリングなどで重要になるパーツです。
一般的に「ゲーミングPC=グラボ搭載PC」と認識されています。
3Dグラフィックスなどの画像描写を行う際に必要となる計算処理を行う半導体チップ(プロセッサ)であり、画面表示や画像処理に特化しています。
近年では、画像や映像を利用する機会も増えており、より速く、よりきれいに画像・映像を映す際はGPUが欠かせません。
グラフィックボードと同じ機能ですが、演算処理能力はグラボよりも低く、PCゲームや動画編集などではスペック不足になりやすいです。
ただし、グラボを搭載しなくても良い分、PCの価格が安くなります。
高速な読み書きができるRAMの一種であり、「ビデオメモリ」とも呼ばれます。
VRAM容量は処理性能に影響する重要な数値なので、最近では2~24GBのVRAMを搭載したGPUが多い傾向にあります。
具体的にはNVIDIAのGeForce RTXシリーズがオススメであり、RTX3060以上を選ぶとVRでも快適になりやすいです。
しかも、RTX3060以上であればレイトレーシングとDLSSも使えるので、対応タイトルなら高画質&高fpsを出しやすいです。
レイトレーシングとは、水面やガラスによる光の反射が現実世界へ近くなる設定。
レイトレーシングONの場合は、必要になるPCスペックも高くなる。
※レイトレーシングはGeForce RTXかRadeon RX 6000以降のみ対応
DLSS (Deep Learning Super Sampling) とは、NVIDIAが提供する画質改善技術の一つ。
人工知能を利用することでグラボの負荷を減らし、フレームレートや解像度を改善できる。
そのため、VR用のゲーミングPCを選ぶ際はGeForce RTX3060以上を搭載したPCがオススメです。
VR用PCの選び方:大人数のVRでは余裕のあるスペック
VRゲームを遊ぶ際に10人以上のユーザーが同じ空間へ参加する場合は、下表のように余裕のあるスペックが必要です。
項目 | VRの必要PCスペック (VRChat必要最低スペック) | VRの推奨PCスペック (MetaQuest推奨スペック) | 大人数の VR推奨PCスペック |
---|---|---|---|
OS | Windows8以降 | Windows10以降 | Windows10以降 |
CPU | Intel Core i5 4590以上 AMD FX-8350以上 | Intel Core i5 8400以上 AMD Ryzen 5 1600以上 | Intel Core i7 10700以上 AMD Ryzen 7 5700X以上 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 970以上 AMD Radeon R9 290以上 | NVIDIA GeForce GTX 1660以上 AMD Radeon RX 5500 XT以上 | NVIDIA GeForce RTX 3060以上 AMD Radeon RX 5600 XT以上 |
メモリー | 4GB以上 | 8GB以上 | 16GB以上(32GB以上で◎) |
ストレージ | SSD:8GB以上 | SSD:16GB以上 | SSD:32GB以上 |
人数が多ければPCにかかる負担が増えるため、Core i7やRyzen7などのハイエンドCPU、16GB以上の大容量メモリを選ぶしかありません。
特にグラフィックスは人数が増えれば増えるほど負担も大きくなるので、グラフィックボードの性能は上げれるだけ上げておきたいです。
マウスコンピューターの「GTune」であればRTX3080やRTX4090などのハイエンドグラボもあるので参考にしてください。
プロゲーマーや有名配信者も使っているPCモデルなので、VR用PCを選ぶ時はオススメです。
VR用PCの選び方:VRデバイスの推奨スペックを確認
VR用PCを選ぶ際はVRデバイスの推奨スペック・最小システム要件も確認する必要があります。
例えば定価20万円超えのVRデバイス「VIVE Pro Eye」の推奨PCスペックは下表になっています。
コンポーネント | 推奨されるシステム要件 | 最小システム要件 |
---|---|---|
プロセッサ | Intel Core i5-4590 AMD FX 8350 の同等品以上 | Intel Core i5-4590 AMD FX 8350 の同等品以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1070/Quadro P5000 以上 AMD Radeon Vega 56 以上 | NVIDIA GeForce GTX 970 以上 AMD Radeon R9 290 以上 |
メモリ | 4 GB RAM 以上 | 4 GB RAM 以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort 1.2 またはそれ以降 | DisplayPort 1.2 またはそれ以降 |
USB ポート | 1x USB 3.0 またはそれ以降 | 1x USB 3.0 またはそれ以降 |
OS | Windows 10, Windows 11 | Windows 7 SP1、Windows 8.1 以降、Windows 10 |
VIVE Pro Eyeでは10万円以上のエントリー向けゲーミングPCが推奨PCになっていますが、あくまで上表は推奨スペックです。
トラッキング箇所が増えればさらに要求されるスペックは増えるので、最低でも15万円以上のゲーミングPCを選ぶと良いでしょう。
高いVRヘッドセットは推奨スペックも高くなる傾向にあります
パソコン工房にもゲーミングPCシリーズ「LEVEL∞」があり、スペックの幅が非常に大きいです。
LEVEl∞は価格が高ければ高いほど、ゲーミングPCの性能も上がるシンプルな構成なのでPC初心者にもオススメです。
VRにオススメのゲーミングPC4選
ここからはVRの推奨スペックを満たしたオススメのゲーミングPCを紹介します。
パソコン工房 LEVEL-M76M-134-RBX
VRやメタバースにオススメのゲーミングPC1つ目は、パソコン工房の「LEVEL-M76M-134-RBX」です。
LEVEL-M76M-134-RBXの価格は149,800円であり、具体的なPCスペックは下表になります。
項目 | LEVEL-M76M-134-RBX |
---|---|
OS | Windows 11Home |
CPU | Intel Core i5-13400 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
全ての項目でVRの推奨スペックを満たしており、レイトレーシングとDLSSにも対応できる高コスパPCです。
性能以上の高画質&高fpsを出せます
15万円以内のゲーミングPCですが、無駄がないのでVRやFPS、動画編集にも使える万能な構成になっています。
マウスコンピューター G-Tune DG-A7G70
VRにオススメのゲーミングPC2つ目は、マウスコンピューターの「G-Tune DG-A7G70」です。
G-Tune DG-A7G70の価格は264,800円であり、CPUにRyzen 7 5700X、グラボにGeForce RTX 3070を搭載したハイエンドPCです。
項目 | G-Tune DG-A7G70 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
CPU | AMD Ryzen 7 5700X |
メモリ | 32GB |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce RTX 3070 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
RTX3070によりVRChatのデスクトップモードでもカクツキがあまり気にならないスペックであり、DLSSなどが使えれば、さらにVR描画のスペックが上がります。
メモリを32GB搭載しており、ApexやFortniteなどの通常PCゲームならフルHD&100fps以上でプレイしながら配信できます。
マウスコンピューター G-Tune FZ-I7G7T
項目 | G-Tune FZ-I7G7T |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-13700KF |
メモリ | 32GB |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4070Ti |
ストレージ | SSD:1TB |
価格 | 379,800円 |
パソコン工房 LEVEL-R779-LC139KF-XL8X
項目 | LEVEL-R779-LC139KF-XL8X |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9 13900KF |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD:1TB |
価格 | 536,800円 |
- RTXシリーズで最高クラスのRTX4090により、重いゲームやVRも快適に遊べる性能
(WQHD解像度のeスポーツゲームでも300fps以上) - 24コア32スレッドのCPUとメモリ64GBのおかげで、ゲーム配信や動画編集も快適
- DLSSやレイトレーシングも対応。FSRも利用でき、さらにFPSを上げられる
- クレカの分割払いだけでなく、金利0のジャックスショッピングローンも利用可能
VRにオススメのグラボは?選び方を解説
VRにオススメのグラボを判断する時は下記の要素があるので、詳しい内容を解説していきます。
- AMDかNVIDIAのGPU
- GeForce GTXかRTX
- RTXなら3060以上を推奨
VR選び方1:AMDかNVIDIAのGPU
グラフィックボードへ使われるGPUを開発しているメーカーはAMDとNVIDIAの2強であり、どちらの製品でもVRを楽しめます。
ただし、VRゲーム市場ではNVIDIAのシェアが大きく、情報や対応VRタイトルもNVIDIAが多いです。
ググった時に出てくる情報はNVIDIAが多いです
特に、NVIDIAが提供している「DLSS」はVRゲームの一部へ対応しており、画質やFPSを上げたい場合に役立ちます。
DLSS (Deep Learning Super Sampling) とは、NVIDIAが提供する画質改善技術の一つ。
人工知能を利用することでグラボの負荷を減らし、フレームレートや解像度を改善できる。
そのため、AMDへ強いこだわりがなければ NVIDIA系グラボを選ぶと良いでしょう。
VR選び方2:GeForce GTXかRTX
NVIDIA系グラボを選ぶ場合、VRへオススメのシリーズはGeForce GTXかGeForce RTXになります。
RTXシリーズはGTXシリーズの上位種にあたり、下記のような違いがあります。
- GeForce RTXはレイトレーシングへ対応
- RTXにはTensorコアがあり、DLSSによるFPSの向上が可能
- RTXシリーズはGTXシリーズよりも高価
VRではグラフィックボードへ大きな負担がかかるので、レイトレーシングやDLSSを利用できるRTXシリーズがオススメです。
GTXは中古製品がメインになるので、最新のゲーミングPCに搭載されていないデメリットもあります
VR選び方3:RTXなら3060以上を推奨
VRへ使うグラボはスペックが高ければ高いほど、ゲームが重くなりにくいですが、コスパで考えるならRTX3060以上がオススメです。
モデル(RTX30シリーズ) | CUDAコア数 | メモリ容量 | メモリバス幅 | TDP(推奨電源) |
---|---|---|---|---|
GeForce RTX 3050 | 2560 | 8 GB GDDR6 | 128-bit | 130 W |
GeForce RTX 3060 | 3584 | 12 GB GDDR6 | 192-bit | 170 W |
GeForce RTX 3060 Ti | 4864 | 8 GB GDDR6 | 256-bit | 200 W |
GeForce RTX 3070 | 5888 | 8 GB GDDR6 | 256-bit | 220 W |
GeForce RTX 3070 Ti | 6144 | 8 GB GDDR6X | 256-bit | 290 W |
GeForce RTX 3080 | 8704 | 10 GB GDDR6X | 320-bit | 320 W |
GeForce RTX 3080 Ti | 10240 | 12 GB GDDR6X | 384-bit | 350 W |
GeForce RTX 3090 | 10496 | 24 GB GDDR6X | 384-bit | 350 W |
RTX3060であればVRデバイス「VIVE Pro Eye」の推奨スペックも満たしており、ほとんどのVRゴーグルで使える性能です。
VIVE Pro Eye | 推奨されるシステム要件 | 最小システム要件 |
---|---|---|
プロセッサ | Intel Core i5-4590 AMD FX 8350 の同等品以上 | Intel Core i5-4590 AMD FX 8350 の同等品以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1070/Quadro P5000 以上 AMD Radeon Vega 56 以上 | NVIDIA GeForce GTX 970 以上 AMD Radeon R9 290 以上 |
メモリ | 4 GB RAM 以上 | 4 GB RAM 以上 |
ビデオ出力 | DisplayPort 1.2 またはそれ以降 | DisplayPort 1.2 またはそれ以降 |
USB ポート | 1x USB 3.0 またはそれ以降 | 1x USB 3.0 またはそれ以降 |
OS | Windows 10, Windows 11 | Windows 7 SP1、Windows 8.1 以降、Windows 10 |
しかも、RTX3060であればビデオメモリが12GBもあり、メモリ量が必要になるVR描画で力を発揮しやすいです。
そのため、VR用のグラフィックボードを導入するのであればRTX3060以上の製品がオススメです。
お金さえあればビデオメモリ24GBのRTX4090が1番です