この記事は下記の悩みや考えを持つ人にオススメです。
- プログラミングに必要なコア数は?
- そもそもCPUのコア数って何?
- プログラミングにオススメのCPUは?
はじめまして。ゲーミングPCを数台管理し、ブログ運営をしているちゃすくです。
結論だけ先に書くと、プログラミング初心者であればミドルクラスのCPUで十分ですが、コア数は多ければ多いほど役に立ちます。
ゲーミング・クリエイターPCであればコア数の多いCPUを搭載しているので、マウスコンピューターのG-Tuneなどがオススメです。

そもそもCPUのコア数とは何か?
CPUのコア数とはCPUに内蔵されたプロセッサ、つまりは命令を処理する装置の個数を指します。

CPUにはシングルコアとマルチコアがあり、現在では求められる処理能力が高いのでマルチコアが主流です。
シングルコア | 1つのプロセッサで計算処理をする |
マルチコア | 2つ以上のプロセッサを内蔵しており、複数の処理を同時にできる |
一般的に、CPUのコア数が多いほど、同時に処理できるタスク数が増えるため、PCのパフォーマンスが向上します。
特に、マルチスレッドプログラミングを行う場合には、マルチコアCPUが必要不可欠です。
マウスコンピューターのG-Tuneシリーズであればコア数が多く、プログラミングでも扱いやすいモデルなのでオススメです。
CPUのスレッド数とは?
CPUのスレッド数とは、パソコンから認識されているコア数のことであり、「論理コア数」とも呼ばれています。
本来、1つのコアは1つの処理しかできませんでしたが、コアへの負担が小さい処理であれば2つの処理を同時にできます。

この時に可能な最大の処理数を表した数値がスレッド数であり、4コア8スレッドなら最大8つの処理を同時に行えます。
マルチスレッドプログラミングとは?
マルチスレッドプログラミングとは、複数のスレッド(処理の流れ)を同時に実行するプログラミングのことを指します。

複数のスレッドを使用することでプログラムのパフォーマンスは向上しますが、スレッド同士の競合や同期などの複雑な問題が発生することもあります。
CPUのコア数が多いほど、より多くのスレッドを同時に実行できるので、マルチスレッドプログラムを実行する場合はマルチコアのCPUが必要です。
後述しますが、IntelのCore i7やAMDのRyzen7などはコア数も多いマルチコアCPUなので、プログラミングにはオススメです。
パソコン工房のクリエイター向けPC「SENSE」であればCore i7やRyzen7を搭載したモデルが多いです。

ディープラーニングやゲーム開発などのプログラミング向けPCの特集もあるので、ぜひチェックしてください。
CPUのコア数を活用する方法
CPUのコア数をフル活用するためには、マルチスレッドプログラミングを行う必要があります。
一般的には下記のような方法があり、これらによってCPUのコア数を最大限に活用できます。
CPUのコア数を活用する方法 | 内容 |
---|---|
並列処理 | 複数のスレッドを使用して、同時に複数のタスクを実行することができます。 例えば大量のデータを処理する場合はデータを複数のスレッドに分割し、 それぞれのスレッドで処理ができます。 |
分散処理 | 複数のCPUコアを持つ複数のコンピュータを使用して、 タスクを分散して処理することができます。 |
マルチスレッドフレームワークの使用 | マルチスレッドフレームワークを使用すれば複数のスレッドを簡単に実装できます。 一般的なマルチスレッドフレームワークには、Javaの「java.util.concurrent」、 Pythonの「multiprocessing」などがあります。 |
キャッシュ効率の最大化 | コア数が増えると、キャッシュヒット率が下がり、キャッシュミスが増加する傾向にあります。 そのため、キャッシュ効率を最大化することが重要です。 具体的な方法としては、データを効率的に分割することや データのアクセスパターンを最適化することなどがあります。 |
ただし、上記の方法を使用する際は、それぞれのアプリケーションやタスクに合わせて最適な方法を選択しなければいけません。
また、マルチスレッドプログラミングでは、競合や同期などの問題が発生するので注意も必要です。
もし将来的にマルチスレッドプログラミングをやりたい場合は、ハイエンドモデルのCPUを搭載したPCも良いでしょう。
マウスの「G-Tune」やパソコン工房の「SENSE」であればミドルレンジ以上のCPUを搭載しており、ハイエンドモデルも多いのでオススメです。

CPUのモデル名とコア数の関係
主流なCPUのモデル名とコア数は下表の通りであり、プログラミングであればミドルレンジ以上のCPUがオススメです。
クラス | IntelのCPUモデル名 | AMDのCPUモデル名 | コア&スレッド数 | 用途・特徴 |
---|---|---|---|---|
業者向け | Xenon | Ryzen Threadripper | 〜64コア128スレッド | クリエイターや業者用PC、サーバ |
超ハイエンド | Core i9 | Ryzen 9 | 16コア24スレッド〜24コア32スレッド | 高画質ゲーム配信や大規模なプログラミング |
ハイエンド | Core i7 | Ryzen 7 | 8コア16スレッド〜16コア24スレッド | 動画編集やPCゲーム、プログラミング |
ミドルレンジ | Core i5 | Ryzen 5 | 6コア12スレッド〜14コア20スレッド | 事務作業や軽量なPCゲーム、プログラミング |
ローエンド | Core i3 | Ryzen 3 | 4コア8スレッド以上 | 事務作業や軽量なプログラミング、動画視聴 |
ローエンド | Celeron・Pentium | Athlon | 2コア2スレッド〜2コア4スレッド | 軽量な事務作業や動画視聴、メール確認 |
また、CPUには販売された年度に合わせて「世代」が付けられており、同じクラスのCPUでも世代が新しければ性能も高くなります。
ただし、デスクトップとノートPCではCPUのクラスとコア数の関係が異なっており、基本的にはデスクトップ向けCPUの性能が高いです。
ノートPC用CPUとデスクトップ用CPUのコア数
ノートPCとデスクトップPCでは同じ世代・同じクラスのCPUでもコア数が異なっており、具体例は下表です。
項目 | Core i5-1135G7 | Core i5-11400 |
---|---|---|
PCの種類 | ノートPC | デスクトップPC |
コアとスレッド | 4コア8スレッド | 6コア12スレッド |
ベースクロック | 2.4 GHz | 2.6 GHz |
ブーストクロック | 4.2 GHz | 4.4 GHz |
キャッシュ | 8 MB | 12 MB |
ノートとデスクトップでコア数が1.5倍も違っており、ベースクロックなどもデスクトップの方が高くなっています。

ベースクロックはCPUの処理速度
そのため、プログラミングのために性能重視で選ぶ場合はデスクトップPC、持ち運びやすさを重視するならノートPCがオススメです。
プログラミングにオススメのマルチコアCPU搭載PC5選
ここからはプログラミングにオススメのマルチコアCPU搭載PCを紹介します。
パソコン工房 SENSE-15FH123-i5-UXSX
プログラミングにオススメのPC1つ目は、パソコン工房のノートPC「SENSE-15FH123-i5-UXSX」です。

SENSE-15FH123-i5-UXSXの価格は99,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | SENSE-15FH123-i5-UXSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i5 1235U(10コア12スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Intelの10コア12スレッドのCPUを搭載しており、軽量なマルチスレッドプログラミングなら十分可能なスペックです。
グラフィックスはあまり高くありませんが、簡単なグラフやUIの作成程度なら十分な性能なのでプログラミング初心者にもオススメです。
マウスコンピューター DAIV 4N
プログラミングへ推奨したいPC2つ目は、マウスコンピューターのノートPC「DAIV 4N」です。

DAIV 4Nの価格は199,800円であり、詳細なPCスペックは下表の通りです。
項目 | DAIV 4N |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 1260P(12コア16スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
12コア16スレッドのCore i7にグラボも搭載したPCであり、プログラミングによるグラフィク描画も可能なスペックです。

グラボは映像処理が得意なPCパーツです
ノートPCでありながら最大3画面まで映像を出力できるので、プログラミングにも適したモデルになっています。
マウスコンピューター G-Tune EM-B (プレミアムモデル)
プログラミングにオススメのPC3台目は、マウスコンピューターのデスクトップPC「G-Tune EM-B (プレミアムモデル)」です。

G-Tune EM-B (プレミアムモデル)の価格は179,800円であり、CPUやメモリなどのスペックは下表になります。
項目 | G-Tune EM-B (プレミアムモデル) |
---|---|
OS | Windows11 |
CPU | Intel Core i5 12400F(6コア12スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
IntelのミドルレンジCPUを搭載しており、個人でプログラミングをする程度であれば十分な性能があります。
NVIDIAのグラボもあるため、多くの演算処理が求められる機械学習やマイニングにも挑戦できるスペックです。
パソコン工房 SENSE-F079-LC137KF-RBX
プログラミングにも使えるオススメPC4つ目は、パソコン工房のデスクトップPC「SENSE-F079-LC137KF-RBX」です。

SENSE-F079-LC137KF-RBXの価格は262,700円であり、具体的なコア数などは下表になります。
項目 | SENSE-F079-LC137KF-RBX |
---|---|
OS | Windows11 |
CPU | Intel Core i7 13700KF(16コア24スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:1TB |
CPUがIntelの16コア24スレッドなので基本スペックが高く、マルチスレッドプログラミングも快適です。
グラボも12GBメモリのRTX3060なので、機械学習やマイニングに対してもコスパの良いPCになっています。
マウスコンピューター G-Tune XP-A
プログラミングにオススメしたい最後のPCは、マウスコンピューターのデスクトップPC「G-Tune XP-A」です。

G-Tune XP-Aの価格は674,800円(WEB限定価格)であり、具体的なPCスペックは下表です。
項目 | G-Tune XP-A |
---|---|
OS | Windows11 |
CPU | AMD Ryzen 9 7900x(12コア24スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD:2TB |
AMDの超ハイエンドCPUと30万円超えのRTX4090を載せたハイスペックPCであり、大規模なプログラミングにも挑戦できるスペックです。
メモリやストレージも多いので、写真やイラストデータを大量に使うプログラミングをしたい時はオススメです。