この記事は下記の悩みや考えを持つ人にオススメです。
- プログラミングに必要なコア数は?
- そもそもCPUのコア数って何?
- プログラミングにオススメのCPUは?
はじめまして。ゲーミングPCを数台管理し、ブログ運営をしているちゃすくです。
結論だけ先に書くと、プログラミング初心者であればミドルクラスのCPUで十分ですが、コア数は多ければ多いほど役に立ちます。
クリエイターPCであればコア数の多いCPUを搭載しているので、マウスコンピューターのDAIVなどがオススメです。
プログラミングにオススメのCPUは?【Ryzen/Core】
現在、プログラミング分野ではIntelとAMDのどちらでも遜色ありませんが、コアやスレッド数が多いCPUはBuild(ビルド)の待機時間を短縮できます。
AdobeやOfficeなどのソフトであればIntelの方が最適化されてるケースは多いですが、プログラミングでは最適化のメリットはありません
AMDのRyzenは、IntelのCore iシリーズよりもコア数やスレッド数が多い傾向にあり、プログラミングでコスパが高くなりやすいです。
ただし、あくまでもRyzenが良い訳ではなく、マルチコア性能が高いCPUであればIntelのCore iシリーズでも高い性能を発揮します。
しかも、最近はIntelもAMDへ対抗してコア数の大きいCPUを開発しているので、どちらがプログラミングへ適しているかはCPUの世代によっても異なります。
そのため、RyzenやCore iでより好みせず、単純にマルチコア性能が高いCPUヲ選ぶと良いでしょう。
プログラミングにオススメのCPUコア数は?
そもそもCPUのコア数とは、CPUに内蔵されたプロセッサ、つまりは命令を処理する装置の個数を指します。
CPUにはシングルコアとマルチコアがあり、現在では求められる処理能力が高いのでマルチコアが主流です。
項目 | 特徴 |
---|---|
シングルコア | 1つのプロセッサで計算処理をする |
マルチコア | 2つ以上のプロセッサを内蔵しており、複数の処理を同時にできる |
一般的に、CPUのコア数が多いほど、同時に処理できるタスク数が増えるため、PCのパフォーマンスが向上します。
特に、マルチスレッドプログラミングを行う場合には、マルチコアCPUが必要不可欠です。
マウスコンピューターのDAIVであればコア数が多く、プログラミングでも扱いやすいモデルなのでオススメです。
CPUのスレッド数とは?
CPUのスレッド数とは、パソコンから認識されているコア数のことであり、「論理コア数」とも呼ばれています。
本来、1つのコアは1つの処理しかできませんでしたが、コアへの負担が小さい処理であれば2つの処理を同時にできます。
この時に可能な最大の処理数を表した数値がスレッド数であり、4コア8スレッドなら最大8つの処理を同時に行えます。
マルチスレッドプログラミングとは?
マルチスレッドプログラミングとは、複数のスレッド(処理の流れ)を同時に実行するプログラミングのことを指します。
複数のスレッドを使用することでプログラムのパフォーマンスは向上しますが、スレッド同士の競合や同期などの複雑な問題が発生することもあります。
CPUのコア数が多いほど、より多くのスレッドを同時に実行できるので、マルチスレッドプログラムを実行する場合はマルチコアのCPUが必要です。
後述しますが、IntelのCore i7やAMDのRyzen7などはコア数も多いマルチコアCPUなので、プログラミングにはオススメです。
パソコン工房のクリエイター向けPC「SENSE」であればCore i7やRyzen7を搭載したモデルが多いです。
ディープラーニングやゲーム開発などのプログラミング向けPCの特集もあるので、ぜひチェックしてください。
CPUのコア数を活用する方法
CPUのコア数をフル活用するためには、マルチスレッドプログラミングを行う必要があります。
一般的には下記のような方法があり、これらによってCPUのコア数を最大限に活用できます。
CPUのコア数を活用する方法 | 内容 |
---|---|
並列処理 | 複数のスレッドを使用して、同時に複数のタスクを実行することができます。 例えば大量のデータを処理する場合はデータを複数のスレッドに分割し、 それぞれのスレッドで処理ができます。 |
分散処理 | 複数のCPUコアを持つ複数のコンピュータを使用して、 タスクを分散して処理することができます。 |
マルチスレッドフレームワークの使用 | マルチスレッドフレームワークを使用すれば複数のスレッドを簡単に実装できます。 一般的なマルチスレッドフレームワークには、Javaの「java.util.concurrent」、 Pythonの「multiprocessing」などがあります。 |
キャッシュ効率の最大化 | コア数が増えると、キャッシュヒット率が下がり、キャッシュミスが増加する傾向にあります。 そのため、キャッシュ効率を最大化することが重要です。 具体的な方法としては、データを効率的に分割することや データのアクセスパターンを最適化することなどがあります。 |
ただし、上記の方法を使用する際は、それぞれのアプリケーションやタスクに合わせて最適な方法を選択しなければいけません。
また、マルチスレッドプログラミングでは、競合や同期などの問題が発生するので注意も必要です。
もし将来的にマルチスレッドプログラミングをやりたい場合は、ハイエンドモデルのCPUを搭載したPCも良いでしょう。
マウスの「DAIV」やパソコン工房の「SENSE」であればミドルレンジ以上のCPUを搭載しており、ハイエンドモデルも多いのでオススメです。
CPUのモデル名とコア数の関係
主流なCPUのモデル名とコア数は下表の通りであり、プログラミングであればミドルレンジ以上のCPUがオススメです。
クラス | IntelのCPUモデル名 | AMDのCPUモデル名 | コア&スレッド数 | 用途・特徴 |
---|---|---|---|---|
業者向け | Xenon | Ryzen Threadripper | 〜64コア128スレッド | クリエイターや業者用PC、サーバ |
超ハイエンド | Core i9 | Ryzen 9 | 16コア24スレッド〜24コア32スレッド | 高画質ゲーム配信や大規模なプログラミング |
ハイエンド | Core i7 | Ryzen 7 | 8コア16スレッド〜16コア24スレッド | 動画編集やPCゲーム、プログラミング |
ミドルレンジ | Core i5 | Ryzen 5 | 6コア12スレッド〜14コア20スレッド | 事務作業や軽量なPCゲーム、プログラミング |
ローエンド | Core i3 | Ryzen 3 | 4コア8スレッド以上 | 事務作業や軽量なプログラミング、動画視聴 |
ローエンド | Celeron・Pentium | Athlon | 2コア2スレッド〜2コア4スレッド | 軽量な事務作業や動画視聴、メール確認 |
また、CPUには販売された年度に合わせて「世代」が付けられており、同じクラスのCPUでも世代が新しければ性能も高くなります。
ただし、デスクトップとノートPCではCPUのクラスとコア数の関係が異なっており、基本的にはデスクトップ向けCPUの性能が高いです。
ノートPCとデスクトップ用CPUのコア数
ノートPCとデスクトップPCでは同じ世代・同じクラスのCPUでもコア数が異なっており、具体例は下表です。
項目 | Core i5-1135G7 | Core i5-11400 |
---|---|---|
PCの種類 | ノートPC | デスクトップPC |
コアとスレッド | 4コア8スレッド | 6コア12スレッド |
ベースクロック | 2.4 GHz | 2.6 GHz |
ブーストクロック | 4.2 GHz | 4.4 GHz |
キャッシュ | 8 MB | 12 MB |
ノートとデスクトップでコア数が1.5倍も違っており、ベースクロックなどもデスクトップの方が高くなっています。
ベースクロックはCPUの処理速度
そのため、プログラミングのために性能重視で選ぶ場合はデスクトップPC、持ち運びやすさを重視するならノートPCがオススメです。
プログラミングにオススメのPC5選
ここからはプログラミングにオススメのマルチコアCPU搭載PCを紹介します。
パソコン工房 SENSE-15FH127-i7-UHSX
プログラミングにオススメのPC1つ目は、パソコン工房のノートPC「SENSE-15FH127-i7-UHSX」です。
SENSE-15FH127-i7-UHSXの価格は103,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | SENSE-15FH127-i7-UHSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 12650H(10コア16スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Intelの10コア16スレッドのCPUを搭載しており、軽量なマルチスレッドプログラミングなら十分可能なスペックです。
グラフィックスはあまり高くありませんが、簡単なグラフやUIの作成程度なら十分な性能なのでプログラミング初心者にもオススメです。
マウスコンピューター DAIV R4-I7G50WT-A
項目 | DAIV R4-I7G50WT-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-12650H |
メモリ | 16GB |
グラボ | NVIDIA GeForce GTX 3050 |
ストレージ | 512GB (M.2 NVMe SSD) |
価格 | 149,800円 |
- 12コア16スレッドのCPUでプログラミングやマルチタスク性能も高い
- GeForce RTX 3050を搭載しており、軽量ゲームや動画編集も可能
- CLIP STUDIO PAINT やPhotoshopなども十分動かせるスペック
- 14インチディスプレイ&重量1.44kgであり、出先用のサブ機にもなる
マウスコンピューター DAIV FX-A5G50
項目 | DAIV FX-A5G50 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 5 7600 |
メモリ | 16GB |
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
ストレージ | 500GB(M.2 NVMe SSD) |
価格 | 199,800円 |
- CPUに6コア12スレッドを採用し、クリエイティブ作業やプログラミングにも使える性能
- グラボにGeForce RTX3050を搭載しており、3D描画やゲーム性能も高い
(ApexであればフルHD&120fps以上) - 各種分割払いにも対応し、1年間センドバック修理保証付き
- DisPlay×3/HDMI×1があり、液タブやデュアルモニターへ対応可能
マウスコンピューター DAIV FX-I7G60
項目 | DAIV FX-I7G60 |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7 13700KF(16コア24スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:1TB |
価格 | 294,800円 |
- CPUが16コア24スレッドなので基本性能が高く、プログラミングやマルチタスクにオススメ
- CPUがIntel、グラボがNVIDIAなので、AdobeやOffice系ソフトとも相性◎
- 12GBビデオメモリのRTX3060により、VRやゲーム、機械学習にも利用できる
- 高速通信可能なWi-Fi6とBluetooth5へ対応し、もちろん有線LANも可能
パソコン工房 LEVEL-R779-LC139KF-XL8X
項目 | LEVEL-R779-LC139KF-XL8X |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9 13900KF |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
メモリ | 64GB |
ストレージ | SSD:1TB |
価格 | 536,800円 |
- RTXシリーズで最高クラスのRTX4090により、重いゲームやVRも快適に遊べる性能
(WQHD解像度のeスポーツゲームでも300fps以上) - 24コア32スレッドのCPUとメモリ64GBのおかげで、ゲーム配信や動画編集も快適
- DLSSやレイトレーシングも対応。FSRも利用でき、さらにFPSを上げられる
- クレカの分割払いだけでなく、金利0のジャックスショッピングローンも利用可能