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新NISAはオルカン・S&P500・NASDAQ100・FANG+どれがいい?選定と運用を徹底比較

投資商品・指数分析

今回は新NISAでも人気なオルカン、S&P500、NASDAQ100、FANG+を選定ルールから徹底比較し、どれが1番オススメなのか解説していきます。
※この記事の内容はYouTube動画でも解説しています。

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ちゃすく(cHask)

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【2026年最新】オルカンやS&P500、NASDAQ100、FANG+結局どれがオススメ?【組み合わせ】

【2026年最新】4指数の直近リターンを比較

まずは結果から見ていきます。
新NISAで人気の4指数について、直近のリターンとシャープレシオを比較したのが下表です。

指数(ファンド)6ヵ月1年3年(累積)
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)+11.31%+32.81%+94.67%
S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)+11.33%+30.79%+98.30%
FANG+(iFreeNEXT FANG+)+14.74%+23.85%+152.56%
NASDAQ100(iFreeNEXT NASDAQ100)+15.33%+36.38%+117.04%
※トータルリターン(基準価額+分配金)。2026年7月30日基準

まず1年リターンで驚くのは、FANG+が4指数の中で最も低い+23.85%という結果です。
3年累積では+152.56%と圧倒的にトップですが、直近1年ではNASDAQ100(+36.38%)やオルカン(+32.81%)にも負けています。

一方でシャープレシオ(リスクに対してどれだけ効率よくリターンを得たか)を見ると、さらに差がはっきり出ます。

指数シャープレシオ(1年)シャープレシオ(3年)シャープレシオ(5年)
オルカン2.391.581.21
S&P5002.071.491.20
FANG+0.991.301.00
NASDAQ1001.841.351.06
※シャープレシオ=リターン÷リスク。高いほど効率が良い。2026年7月30日基準

シャープレシオで見ると、オルカンが1年・3年・5年の全期間で最も効率が良い投資先という結果です。
FANG+は3年累積リターンこそトップですが、シャープレシオは全期間で最下位。つまり「大きなリスクを取った割にはリターンの効率が良くない」状態になっています。

切り取る期間によって順位がコロコロ変わるのは、4指数の中身がかなり被っているからです。
実はオルカンの約62%は米国株であり、その米国株部分はS&P500とほぼ重なります。S&P500の上位銘柄はNASDAQ100と同じ顔ぶれで、NASDAQ100の上位はFANG+にも入っています。
つまり4指数はマトリョーシカのような入れ子構造になっていて、中心に近いほどハイテク集中、外側ほど分散という関係です。

中身がこれだけ被っているのにリターンに差がつくのは「選定ルール」と「運用ルール」の違いが原因です。
ここからはその違いを1つずつ見ながら、「この軸ではどの指数が有利か」を判断していきます。

ちゃすく
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「オルカンとFANG+を半々で持ってるから分散できてる」と思ってる方、要注意です。
FANG+の10社は全部オルカンにも入っているので、実質的にはその10社を大幅にオーバーウェイトしている状態になります。

4指数の基本情報を比較

まず基本情報をざっくり比較した上で、個別の判断軸を掘り下げていきます。

項目オルカンS&P500NASDAQ100FANG+
銘柄数約2,700社約500社100社10社
対象地域全世界47カ国米国のみNASDAQ上場(米国外含む)米国上場のみ
加重方式時価総額加重時価総額加重時価総額加重均等加重(各10%)
信託報酬(税込)0.05775%0.0814%0.495%0.7755%
つみたて投資枠○(一部商品)
入れ替え頻度年4回随時(四半期見直し)年1回(12月)+ファスト・エントリー年4回
※信託報酬はつみたて投資枠対応の代表的ファンド基準。2026年7月時点

信託報酬だけ見てもオルカンの0.05775%とFANG+の0.7755%には約13倍の差があります。
ただし、信託報酬の安さだけで選ぶのは早計です。
それぞれの指数が「何を選び、どう運用するか」のルールが全く違うからです。

ちゃすく
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NASDAQ100の信託報酬0.495%はiFreeNEXT NASDAQ100インデックスの値です。
ニッセイNASDAQ100(0.2035%)など、同じ指数でもファンドによって信託報酬が異なるので注意してください。

ではここから、投資先を選ぶ際に使える判断軸を1つずつ見ていきます。
最初は「その指数に投資すると、実際にはどの地域の経済成長に賭けることになるか」です。

地域別の売上構成比で比較する

「S&P500は米国集中だから危険」「オルカンなら全世界に分散できる」とよく言われますが、本当にそうでしょうか。
各指数の構成銘柄がどの地域から売上を得ているかを比較すると、実態が見えてきます。

指数北米欧州アジア太平洋その他
オルカン約40.0%約25.0%約25.0%約10.0%
S&P500約74.0%約5.0%約10.0%約11.0%
NASDAQ10050.1%4.2%22.4%23.3%
FANG+約53.4%約13.3%約21.7%約11.6%
※S&P500はGoldman Sachs/FactSet 2024年データ。NASDAQ100はNasdaq公式/FactSet 2025年データ。FANG+は各社決算(moomoo証券)から均等加重平均で筆者計算。オルカンは企業所在国ベース推計。NASDAQ100の「その他」にはカナダ・仏・蘭・豪・インド・中南米等が含まれる

意外な点がいくつかあります。
まず、NASDAQ100とFANG+の北米売上比率はそれぞれ50.1%、53.4%と、S&P500の74.0%よりもかなり低いです。
これは両指数がIT・半導体企業を多く含んでおり、これらの企業は売上の半分近くをアジアや欧州から得ているためです。

FANG+の数字は10社全て(Apple、Meta、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet、NVIDIA、Broadcom、Palantir、Micron)の決算データから個別に確認した結果です。
例えばAppleは米国36.5%・欧州26.7%・アジア太平洋30.5%、NVIDIAは米国69.3%・アジア太平洋30.7%(台湾19.6%+中国9.1%)と、各社で売上の地域構成がかなり異なります。

一方でオルカンは、企業自体が47カ国に分散しているため、新興国企業の内需を直接取り込めるのが他の3指数にはない強みです。
S&P500は北米比率が74%と最も高く、「米国経済の安定性に賭ける」性格が最も強い指数と言えます。

ちゃすく
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売上が世界に分散していても、その売上を出す銘柄が赤字だったらメリットは薄くなります。
実はこの「赤字企業を含むかどうか」の基準が4指数で大きく異なるので、次で見ていきます。

黒字要件の有無:堅実さで選ぶならどれ?

4指数の中で「利益を出していること」を採用条件にしているのはS&P500だけです。

指数黒字要件意味
オルカンなし時価総額が大きければ赤字企業でも入る
S&P5004四半期連続黒字が必須安定して利益を出し続けている企業だけが入る
NASDAQ100なし赤字でも成長期待が高ければ入る
FANG+なし(パフォーマンス重視)売上成長率や売買高で選ばれる

S&P500の「4四半期連続黒字」というフィルターがどれだけ強力かは、テスラの事例を見ると分かります。
テスラは2010年にNASDAQ上場しましたが、S&P500に採用されたのは2020年12月です。
上場から採用まで実に10年かかっており、その間ずっとNASDAQ100には含まれていました。

つまり、NASDAQ100やFANG+のホルダーはテスラの成長を早くから取り込めた一方、S&P500のホルダーは10年間その恩恵を受けられなかったわけです。
これは堅実さの裏返しであり、「安定した利益を出す企業だけを選ぶ」からこそ、まだ利益が出ていない成長株の取り込みが遅れるのです。

ちゃすく
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堅実さを取るか、成長の早取りを取るか。
どちらが正解かは分からないですが、「なぜS&P500のリターンがNASDAQ100に負けることがあるのか」の理由の1つがこの黒字要件です。

堅実さと成長の取り込みはトレードオフの関係にあります。
では「成長銘柄の取り込み」という観点で、各指数の選定ルールはどれだけ柔軟なのでしょうか。

銘柄選定の柔軟性:次のスターを拾えるのはどれ?

「いい銘柄がどれだけ早く・柔軟に指数に入るか」は長期リターンに直結します。
各指数の入れ替えルールを比較すると、柔軟性に大きな差があります。

項目オルカンS&P500NASDAQ100FANG+
入れ替え頻度年4回随時(四半期見直し)年1回(12月)+ファスト・エントリー年4回
全銘柄が入れ替え対象か✕(固定6社あり)
セクター制限なしなし(バランス考慮)金融除く3セクターのみ
黒字要件なし4四半期連続黒字なしなし
柔軟性の総合評価

オルカン:最も柔軟、年4回の見直しで全銘柄が入れ替え対象

オルカン(MSCI ACWI)は年4回の定期見直しに加え、大型IPOの早期組入ルールも持っています。
セクター制限や固定銘柄もないため、世界中のあらゆる業種・地域から柔軟に銘柄を取り込めます。
2025年にはインドやブラジルの新興企業が相次いで採用され、米国以外の成長も自動的に反映されました。

S&P500:堅実だが入れ替えは慎重

S&P500は四半期ごとに見直しが行われますが、前述の4四半期連続黒字要件があるため、新興成長企業の取り込みは構造的に遅くなります。
一方で全11セクターのバランスを考慮して銘柄を選ぶため、特定セクターへの偏りが生じにくいメリットがあります。

NASDAQ100:年1回だが2026年から「ファスト・エントリー」導入

NASDAQ100は原則として年1回(12月)の入れ替えですが、2026年5月に超大型IPO向けの「ファスト・エントリー」制度が新設されました。
時価総額が上位40位以内に入る超大型銘柄であれば、上場から最短15営業日で採用される仕組みです。
金融銘柄を除く全セクターが対象なので、幅広い業種の成長企業を取り込めます。

FANG+:固定6社+入れ替え4社、セクター制限あり

FANG+は10社のうちMeta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabetの6社が原則固定されており、入れ替え対象は残り4社だけです。
さらに対象セクターは「テクノロジー」「消費財」「メディア・コミュニケーション」の3つに限定されています。

既存銘柄がランキング10位以内に残っている限り除外されない「トップ10維持ルール」があるため、パフォーマンスが悪い銘柄がなかなか抜けず、有望な新銘柄の採用が遅れるケースが起きています。
2024年〜2025年にかけてサービスナウが足を引っ張り続けたのがまさにこの問題でした。

ちゃすく
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FANG+の柔軟性が低いのは事実ですが、逆に言えば「市場で最も実績のあるビッグテック6社を絶対に手放さない」という設計でもあります。
この6社が今後も市場を牽引するなら、固定のメリットが出ます。

選定の柔軟性は各指数で大きく異なりますが、実際にIPOが起きた時の対応速度にはさらに大きな差があります。
2026年6月のSpaceX上場というケーススタディで確認してみます。

大型IPOへの対応速度:SpaceXのケーススタディ

2026年6月12日、SpaceXが評価額約1.75兆ドル(約270兆円)でNASDAQ上場を果たしました。
この史上最大のIPOに対して、各指数がどう対応したかを見ると、ルールの差がはっきり出ます。

指数SpaceX採用日上場からの日数理由
オルカン(MSCI ACWI)2026年6月29日約10営業日大型IPO早期組入ルールが適用
NASDAQ1002026年7月7日約15営業日2026年5月の「ファスト・エントリー」制度を適用
S&P500未採用黒字要件に加え、そもそもIPO早期採用ルール自体が存在しない
FANG+未採用3セクター制限(テクノロジー・消費財・メディアのみ)に該当しない可能性

S&P500はそもそもIPOの早期採用ルール自体を持っていません。
黒字要件を満たしてから通常の四半期見直しで検討されるため、テスラのように上場から数年〜10年かかるケースもあるわけです。

ただし、IPOの早期取り込みが必ずしも有利とは限りません。
SpaceXは上場直後に初値150ドルから一時225ドルまで急騰しましたが、その後は下落しており、7月末時点では上場初値を下回る水準で推移しています。
早期に取り込んだオルカンやNASDAQ100のホルダーは、この下落分も指数に反映されているわけです。

ちゃすく
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今後はOpenAIやAnthropicのIPOも噂されていますが、同じ構図が繰り返されるはずです。
「早期に取り込める指数」と「利益が確認できてから取り込む指数」、どちらが自分に合うかを考えておくのが大事です。

ここまでは「どんな銘柄を選ぶか」という選定ルールを見てきました。
次は「選ばれた銘柄をどう持つか」という運用ルール、具体的には時価総額加重と均等加重の違いを見ていきます。

時価総額加重と均等加重:どっちが有利?

4指数の中でFANG+だけが均等加重(各銘柄約10%ずつ)を採用しており、残りの3指数は時価総額加重です。
この違いはリターンに大きな影響を与えますが、どちらにもメリットとデメリットがあります。

項目時価総額加重(オルカン・S&P500・NASDAQ100)均等加重(FANG+)
仕組み時価総額が大きい企業ほど比率が高い全銘柄を同じ比率で持つ(各10%)
メリット勝ち組が自動的に比率上昇 → 上昇の恩恵を最大化特定銘柄への偏りを防ぐ → まだ小さい銘柄も10%保有できる
デメリットトップ数社に集中しすぎるリスク上がった株を売り、下がった株を買うリバランスが発生

均等加重が有利に働いた例:NVIDIA

FANG+の直近数年間のリターンが高かった要因の1つは、実はこの均等加重にあります。
AI半導体ブームが始まった2023年ごろ、NVIDIAの時価総額はAppleやMicrosoftに遠く及ばず、時価総額加重のS&P500やNASDAQ100ではNVIDIAの構成比率はかなり小さい状態でした。
しかしFANG+では均等加重のおかげでNVIDIAが最初から約10%保有されていたため、その後の爆発的上昇の恩恵を他の指数よりも大きく受けられたのです。

つまり、「まだ小さいけど将来大きくなる銘柄」を最初から10%持てるのが均等加重の強みです。

均等加重が不利に働いた例:ServiceNow

一方で、均等加重がマイナスに働いた典型例がServiceNowです。
ServiceNowは2025年に-29.9%という大幅なマイナスを記録しました。
均等加重のリバランスによって下落するたびに買い増しが行われ、常に約10%の構成比率を維持しながらFANG+全体の足を引っ張り続けました。
そして2025年12月のリバランスでようやく除外されました。

要は、マイナスを食らいながら買い増しし続けた挙句、反発する前に退場させられたわけです。
時価総額加重であれば、下がった銘柄は自動的に比率が下がるためダメージが限定されますが、均等加重ではそうはなりません。

ちゃすく
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均等加重はコンビニのおにぎりを全種類1個ずつ買うようなもので、時価総額加重は人気ランキング順に多く買うようなものです。
NVIDIAのように新商品が大ヒットするなら均等加重が得ですし、ServiceNowのように不人気商品を買い続けてしまうリスクもあります。

ここまでリターンの差を生む要因を見てきましたが、リターンだけで判断するのは危険です。
最後にリスクの効率性とコストを比較して、組み合わせの判断に入る準備をします。

リスク効率と信託報酬:見落とされがちなコスト

リターンが高い指数はリスクも大きいです。
そこで重要になるのが「取ったリスクに対してどれだけ効率よくリターンを得られたか」を示すシャープレシオと、確実に引かれる信託報酬の比較です。

シャープレシオ:リスクを取った甲斐があるか

シャープレシオは「リターン÷リスク(値動きの振れ幅)」で計算される指標で、「1」を超えればリスクに見合ったリターンが出ている状態です。
具体的にイメージすると、こういうことです。

例えば1年間で+30%のリターンを出した指数が2つあったとします。

指数Aは1年間の値動き(上下の振れ幅)が±13%程度で、じわじわ上がってシャープレシオ2.39。
指数Bは1年間の値動きが±24%で、急騰と急落を繰り返しながらシャープレシオ0.99。
最終リターンは同じ+30%でも、指数Bのホルダーは途中で-24%の下落を何度も経験しているため、精神的な負担が大きく、狼狽売りのリスクも高くなります。

さらに重要なのが「投資タイミングによる損益の差」です。
上のグラフで言えば、指数Bを1ヶ月目の+20%の時点で買った人は、3ヶ月目に-8%まで下落した時点で約-28%の含み損を抱えます。
年間リターンが+30%の指数なのに、買ったタイミングが悪ければ途中で大きな損を経験するわけです。

一方で指数Aはじわじわ上昇しているため、どのタイミングで買っても大きな含み損を抱えにくい。
つまりシャープレシオが高い指数は「いつ買っても比較的安心」、低い指数は「買うタイミング次第で痛い目に遭う」ということです。
積立投資であれば買うタイミングを分散できますが、それでもシャープレシオが低い指数は途中の含み損が大きくなりやすく、積立を続けるメンタルが試されます。

冒頭の表を再掲します。

指数シャープレシオ(1年)シャープレシオ(3年)シャープレシオ(5年)
オルカン2.391.581.21
S&P5002.071.491.20
FANG+0.991.301.00
NASDAQ1001.841.351.06
※2026年7月30日基準

全期間でオルカンが最もリスク効率が高い結果です。
オルカンは1年リターン+32.81%に対してシャープレシオ2.39、つまり比較的穏やかな値動きでリターンを出しています。
一方でFANG+は1年リターン+23.85%に対してシャープレシオ0.99。オルカンよりリターンが低いのに、値動きの振れ幅は約2.4倍も大きいわけです。

これが意味するのは、FANG+に投資している間は「今月+15%!→来月-12%…→再来月+8%」のようなジェットコースターを経験する可能性が高いということです。
長期投資で最も大事なのは「売らずに持ち続けること」なので、途中の値動きに耐えられるかどうかは非常に重要なポイントです。

信託報酬の20年累積差

信託報酬はリスクと違って「確実に毎年引かれるコスト」です。
年率で見ると小さく感じますが、20年の複利で見ると無視できない差になります。

指数信託報酬(税込)オルカンとの差毎月5万円×20年の累積コスト差(概算)
オルカン0.05775%
S&P5000.0814%+0.024%約2〜3万円
NASDAQ1000.495%+0.437%約30〜50万円
FANG+0.7755%+0.718%約50〜80万円
※リターンによって変動するため概算値。信託報酬は2026年7月時点のつみたて投資枠対応ファンド

FANG+とオルカンの信託報酬差は約0.72%で、20年間毎月5万円を積み立てた場合、累積で50〜80万円の差になる計算です。
「リターンが高いから信託報酬は誤差」という意見もありますが、将来のリターンは不確実でも信託報酬は確実に引かれます。
仮にFANG+の今後のリターンが過去より落ちた場合、コスト負担が相対的に重くなる点は認識しておく必要があります。

ちゃすく
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20年で50〜80万円の差は家族旅行に行ける金額です。
FANG+のリターンがそれ以上に高ければペイしますが、最近のシャープレシオを見ると「リスクの割にリターンが追いついてない」のが現実です。

ここまで7つの判断軸を見てきました。
「じゃあ結局どれが1番いいの?」と思うかもしれませんが、実は「1本だけ」よりも「組み合わせ」で考えた方がうまくいく場合が多いです。
最後に、各指数の強みと弱みを補い合う組み合わせパターンを見ていきます。

4指数の相性補完:組み合わせで弱点を補う

ここまで見てきた7つの判断軸で、各指数には明確な強みと弱みがあることが分かりました。
1本だけで全てを満たす指数は存在しないので、「どれをベースにして、何で補うか」で考えると自分に合ったポートフォリオが組めます。

オルカンをベースにする場合

オルカンはシャープレシオが全期間で最高、信託報酬も最安と、リスク効率とコスト面では死角がありません。
弱みは「リターンの絶対値がNASDAQ100やFANG+に劣る期間がある」ことです。

オルカン+補完されるポイント注意点
S&P500米国大型株の比重UP・黒字要件で安定性UP・低コスト維持重複度が高く米国比率8割超
NASDAQ100売上の地域分散を維持しつつ成長株を追加・大型IPOを両方で早期採用コスト上昇(0.495%側)
FANG+加重方式の分散・高シャープ×高リターンの補完コスト上昇・FANG+の銘柄柔軟性は低い
オルカン+S&P500

高いシャープレシオと低コストを維持しつつ、オルカン単体よりも米国大型株の比重を高められます。
S&P500の黒字要件がポートフォリオの安定性を高めてくれるのもメリットです。
ただし、オルカンの62%はすでに米国株なので、組み合わせると米国比率が8割を超える点は理解しておく必要があります。

オルカン+NASDAQ100

米国企業の比重が増えますが、NASDAQ100は売上の約50%が海外なので、売上ベースの地域分散はある程度維持されます。
さらにオルカンもNASDAQ100も大型IPOの早期採用ルールを持っているため、SpaceXやOpenAIのような次世代企業を両方の指数で早期に取り込めるのが強みです。

オルカン+FANG+

この組み合わせは実は相性補完として優れています。
時価総額加重(オルカン)と均等加重(FANG+)で運用方式自体を分散でき、オルカンの「高シャープレシオ・低リターン」とFANG+の「低シャープレシオ・高リターン」がちょうど補い合う関係にあります。
3年累積で見ると、オルカン+94.67%とFANG++152.56%の中間あたりに着地できる計算です。

S&P500をベースにする場合

S&P500は黒字要件による銘柄の質の高さと低コストが強みです。
弱みは「赤字の成長企業を取り込めない」「IPO早期採用ルールがない」ことです。

S&P500+補完されるポイント注意点
オルカン新興国・米国外企業を補完・シャープレシオ向上重複度が高く効果は限定的
NASDAQ100赤字成長企業の早期取り込み・加重方式は同じで整合性○コスト上昇・ハイテク偏重に
FANG+500社分散+10社集中で守りと攻め・加重方式の分散コスト上昇・FANG+の固定銘柄リスク
S&P500+オルカン

S&P500が取り込めない新興国企業をオルカンが補完します。
2025年に米国以外の株式市場が好調だった局面では、オルカンが下支えしてくれました。
ただし重複度が非常に高い(オルカンの62%がS&P500)ので、少額でオルカンを混ぜても効果は限定的です。

S&P500+NASDAQ100

S&P500の黒字要件では取り込めない赤字成長企業をNASDAQ100が補完します。
テスラのようにNASDAQ100には入っていたがS&P500には入れなかった期間のリターンを拾えるのが最大のメリットです。
両方とも時価総額加重なので運用方式の違いによる不整合はありません。

S&P500+FANG+

S&P500の500社分散+FANG+のビッグテック集中という、守りと攻めの組み合わせです。
S&P500の安定性(黒字要件・セクターバランス)がFANG+の高ボラティリティを吸収してくれる効果が期待できます。
ただしFANG+の信託報酬(0.7755%)が全体コストを引き上げる点には注意が必要です。

NASDAQ100をベースにする場合

NASDAQ100は高リターンとファスト・エントリーによる取り込み速度が強みです。
弱みは「金融セクターが除外されている」「信託報酬が高め」「シャープレシオがオルカンやS&P500に劣る」ことです。

NASDAQ100+補完されるポイント注意点
オルカン or S&P500金融・非テック企業を補完・シャープレシオ向上・コスト低減リターンが平均化される
FANG+加重方式の分散(時価総額+均等)・10社のビッグテック集中ハイテク集中がさらに強まる
NASDAQ100+オルカン or S&P500

NASDAQ100で除外されている金融セクターや非テック企業をオルカンかS&P500が補完します。
NASDAQ100の低いシャープレシオ(1年1.84)をオルカン(2.39)やS&P500(2.07)が引き上げてくれる効果も期待できます。
リスク効率の改善を重視するならオルカン、米国大型株の安定性を重視するならS&P500が候補です。

NASDAQ100+FANG+

両方ともハイテク集中なので、分散効果は低い組み合わせです。
ただし時価総額加重(NASDAQ100)と均等加重(FANG+)で加重方式を分散できる点はメリットです。
ハイテクセクターの今後の成長に強い確信がある人向けの組み合わせと言えます。

FANG+をベースにする場合

FANG+は3年累積リターン+152.56%という圧倒的なリターンが強みです。
弱みは「シャープレシオの低さ」「信託報酬の高さ」「銘柄選定の柔軟性の低さ」です。

FANG++補完されるポイント注意点
オルカン全弱点を補完(シャープレシオ・コスト・地域分散・銘柄柔軟性)リターンが平均化される
S&P500黒字要件で安定性UP・500社分散で守り・低コスト側米国特化になる
NASDAQ100銘柄柔軟性の補完・セクター制限の緩和ハイテク集中がさらに強まる
FANG++オルカン

FANG+の全ての弱点を補完できる最もバランスの良い組み合わせです。
オルカンの高シャープレシオがFANG+のリスクを緩和し、オルカンの低コストがポートフォリオ全体のコストを引き下げます。
さらにFANG+では拾えない新興国や非テック企業をオルカンが補完してくれます。

FANG++S&P500

S&P500の黒字要件がFANG+の高リスクを安定させてくれます。
FANG+10社は全てS&P500にも入っているので「既にS&P500で広く持っている中で、ビッグテック10社の比率だけ引き上げる」という構造になります。
米国特化にはなりますが、低コスト(S&P500側)と高リターン(FANG+側)のバランスが取れます。

FANG++NASDAQ100

FANG+の「固定6社+入れ替え4社」の柔軟性の低さをNASDAQ100の100銘柄が補えます。
FANG+で取り込めないセクター(例:宇宙産業のSpaceX)もNASDAQ100側で対応できるのが利点です。
ただし両方ともハイテク集中なので、テックセクター全体が不調な時期はダブルパンチになるリスクがあります。

ちゃすく
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どの組み合わせを選んでも、長期で積み立てを続ければ高い確率で元本は増えます。
「どれにしよう」と悩んで積立を始められないのが一番の機会損失なので、悩んだらまず1本始めてみて、後から追加するのもアリです。

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