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新NISAの積立は今後NASDAQ100とFANG+のどっちがオススメ?デメリットを比較解説

投資商品・指数分析

今回は新NISAで積立するならNASDAQ100とFANG+のどっちがいいのか、それぞれの特徴や弱点を比較しながら解説していきます。
※この記事の内容は動画でも解説しています。

新NISAの積立は今後NASDAQ100とFANG+のどっちがオススメ?デメリットを比較解説
ちゃすく
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FANG+からNASDAQ100への乗り換えが増えている理由

2026年に入り、SNSや投資コミュニティで「FANG+からNASDAQ100に乗り換えた」っていう声がかなり増えてるんですね。
新NISAの成長投資枠でFANG+連動ファンドを積み立てていた人が、NASDAQ100に切り替えるケースが目立っています。

添付スライドの比較チャートでも、2026年7月16日時点の騰落率はNASDAQ100が+40.36%、FANG+が+28.98%です。
基準価額はファンドごとに違うため57,052円と97,340円を直接比較する意味はありませんが、この期間はNASDAQ100が上回っています。

「直近リターンが悪いから乗り換える」だけなら感情的な判断で終わってしまいますが、実はFANG+の仕組み自体に構造的な問題が5つあるんですよ。
この5つを知っておくと、FANG+とNASDAQ100のどちらが自分に合うかを冷静に判断できるようになります。

①足を引っ張る銘柄と均等配分リバランスの相性が悪い

FANG+の最大の特徴は「10銘柄すべてを10%ずつ均等に配分する」点なんですけど、この仕組みが裏目に出る場面があるんですね。
四半期ごとのリバランスで、値上がりした銘柄を売って下落した銘柄を買い増す――つまり自動的に「逆張り」をやるわけです。

これが好調な銘柄同士のローテーション相場では有利に働くんですけど、構成銘柄の中に「継続的に下がり続ける銘柄」が入ると悲惨なんですよ。
リバランスのたびにその下落銘柄を買い増すことになるので、マイナスを食らいながら買い増しし続ける状態になるわけです。

2025年12月に変動枠へ加わったPalantir(パランティア)は、スライド作成時点の2026年7月16日で134.44ドル。年初来では33.42ドル、19.91%下落していました。
Netflixも同日時点で74.35ドル、年初来16.64ドル、18.29%の下落です。

NASDAQ100なら時価総額加重だから、パフォーマンスが悪い銘柄は相対的にウェイトが下がるんですよね。
FANG+だと10%になるよう買い続けるので、下がった銘柄をナンピンし続ける構造になり、ズルズル下落している銘柄による指数全体への影響が非常に大きいわけです。

もちろん、この逆張り構造が有利になる場面もあります。
下落からのV字回復局面では、底値で買い増しされた銘柄が反発して時価総額加重よりも効率的にリターンを回収できるんですね。

でも、問題は「反発する前に入れ替えで退場させられるケース」が頻繁に起きていることなんですよ。
これは次のセクションで詳しく説明します。

②入れ替えの遅さで高値掴み→ズルズル下落のパターン

FANG+の入れ替えには「バッファルール」という仕組みがあるんですけど、これが構造的に高値掴みを引き起こしやすいんですね。

バッファルールを簡単に説明すると、既存の変動枠銘柄は複合ランキングで11位以下に落ちない限り入れ替え対象にならないのです。
複合ランキングは時価総額(35%)、平均売買代金(35%)、PSR(15%)、売上成長率(15%)の4つで計算されるんですけど、要するに「既存銘柄がそこそこの順位にいる限り、新しい銘柄は入れない」というルールなんですね。

これが何を引き起こすかというと、急成長している有望な銘柄がランキング上位にいても、既存銘柄が10位以内に残っている限り採用されないんですよ。
待っている間にその有望銘柄の株価はどんどん上昇して、やっと採用された頃にはすでにピーク付近まで来てしまうわけです。

Palantirのケースがまさにこれです。2024年12月のリバランス時、Palantirは総合順位3位でした。
内訳は時価総額13位、1日平均売買高7位、PSR 3位、売上高成長率26位です。
それでも既存のCrowdStrikeが総合4位、ServiceNowが総合5位でトップ10に残っていたため、両社は採用継続。Palantirが実際にFANG+へ加入したのは、2025年12月のリバランスでした。

この遅さに加えて、複合ランキング自体にも注意が必要です。
時価総額と平均売買代金がそれぞれ35%、PSRと売上高成長率がそれぞれ15%です。売買が加熱して資金が集中している銘柄や、売上に対して株価が大きくなった銘柄ほど上位に来やすく、単純な時価総額加重よりも過熱した割高銘柄を拾う方向へ働く可能性があるんですね。

ちゃすく
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ランキング上位でもすぐに入れないのがバッファルールです。
安定性のための仕組みですが、結果として「旬を逃す」原因にもなり得ます。

一度採用された銘柄が継続的に下落すると、FANG+は10%へ戻すリバランスを続けます。Palantirの年初来19.91%下落やNetflixの年初来18.29%下落は、その構造と相性が悪い例です。
反発すれば有利に働く一方、反発する前に入れ替えで外れると、下落局面の影響だけを大きく受けることになります。

CrowdStrike(クラウドストライク)は、この入れ替えの難しさが分かる例です。

2025年12月時点では売買高で18位、PSRで11位でしたが、2026年3月には売買高で22位、PSRで14位となり、FANG+から外れました。
その後、2月23日の年初来安値87.58ドルから反発し、7月16日には203.76ドルに到達。年初来では90.36ドル、79.68%上昇しています。割安になった局面での除外だった一方、事業は成長を続けていました。

テスラも、2024年9月6日に210.73ドルでFANG+から外れた後、7月16日時点では391.06ドルまで急回復しています。
つまり、FANG+のバッファルールは「パフォーマンスが悪い銘柄をなかなか外さず、有望な銘柄の採用を遅らせる」構造になり得ます。高値での採用と、タイミングの悪い退出が繰り返されるリスクがあるわけです。

③今のFANG+の入れ替えルールは2022年12月19日から

ここまで読んで「でもFANG+は長期リターンがいいから大丈夫でしょ」って思った人もいるかもしれませんが、1つ見落としてはいけないことがあるんですよ。

今のFANG+の銘柄選定ルール(バッファルールを含む)は、2022年12月19日のリバランスから適用されたものなんですね。
だから、指数そのものの長期実績と、現在の入れ替えルールによる実績は分けて考える必要があります。

ルールが異なる期間の好成績を、そのまま現在のルールの実力として受け取るのは危険です。
特に変動枠の銘柄選びや入れ替えの良し悪しを考えるなら、2022年12月19日以降を切り分けて見るべきなんですよ。

そしてここが重要なんですけど、2022年12月19日に新ルールが適用された時点で、NVIDIAの時価総額は約3,640億ドルでした。
現在は当時のおよそ14倍の規模にまで成長しています。

つまり、新ルール以降のFANG+の好リターンは、NVIDIAの大幅な成長による影響が非常に大きいんですね。
一方で変動枠では、採用・除外のタイミングがリターンを左右する難しさが見えています。均等加重のリバランスは、勝ち組を売って下落銘柄を買い増すことにもつながるため、この点はNASDAQ100と性格が大きく違います。

こういったことがパフォーマンスにも影響しており、NASDAQ100へ切り替える人が増えていると考えられます。
ただし、4つ目は過去のリターンではなく、これから市場の主役がどう変わるかという話です。

④FANG+では将来的な市場の変化に対応できない不安

ここまでの3つは「過去と現在」の問題でしたが、4つ目は「将来」の話なんですね。
テクノロジー市場の覇者は常に入れ替わっていて、FANG+のルールではその変化についていけない可能性があるんですよ。

まず、FANG+では一般認知度も大きい巨大プラットフォーマー6社が原則固定銘柄に選ばれています。
これは今後もテクノロジー業界をこうしたプラットフォーマーたちが牽引していく可能性があるからこその原則固定だと考えられます。

ただし、現在の時価総額でNo.1に君臨しているのはAIでは必要不可欠のNVIDIAです。
確かにNVIDIAもFANG+の入れ替えランキングで残り続けているので採用は継続していますが、明らかにFANG+の原則固定銘柄以外が次世代を担う巨大企業として評価され始めているわけです。

これはNVIDIAに限った話ではなく、半導体を製造するTSMCや、AIモデルを動かす際に絶対必要なメモリを販売しているMicron、Samsung、SK hynixなども次の時代を担う企業として評価されています。

また、宇宙テーマからはSpaceXも上場直後に巨大な時価総額で評価され、NASDAQ100では早期組み入れの対象になりました。
このように今の市場では、FANG+の原則固定銘柄以外で次の時代を作っていくかもしれない企業が次々に出てきています。

原則固定がないNASDAQ100であれば、その時代で評価される銘柄を柔軟に採用していくことが可能です。
FANG+の場合は原則固定のルールが足枷になるリスクがあり、長期的にNASDAQ100へ負けてしまう可能性を不安視する声があるわけです。

しかも、FANG+は「米国籍の企業のみ」しか対象になりません。
SK hynixは韓国企業なのでFANG+には入れません。同様にARM(イギリス)、ASML(オランダ)、メルカドリブレ(アルゼンチン)といったグローバルなテック大手も対象外なんですよ。

一方、NASDAQ100はNASDAQ市場に上場していれば非米国本社の企業であっても採用が可能です。
ADR(米国預託証券)に対応しているので、これらの非米国企業も組み入れ候補になります。

ちゃすく
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次のセクションではNASDAQ100がFANG+に劣っている点を解説していきます。

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