はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論から書くと、Videoproc Converter AI自体は安全なソフトですが、紹介文が若干誇大表現なので注意が必要なソフトです。
詳しい注意点などは記事内で解説していきます
無料体験版があるため、まずは使いたい機能が実際に利用できるのか事前にチェックしてから購入するとよいでしょう。
Videoproc Converter AIの安全性は?
Videoproc Converter AIは下記の理由から比較的安全だと言えますが、一応注意が必要なソフトです。
- マルウェアやウイルスは含まれていない
- 本社の登記が中国にある
- 誇大表現やうざいゴミ記事が目立つ
マルウェアやウイルスは含まれていない
Google傘下のセキュリティチェックツール「Virus Total」でVideoproc Converter AIを検証してみたところ、危険性は0と表記されました。
VirusTotalで検証する際に危険なプログラムがあった場合は下画像のように真っ赤になります。
上画像は「DarkTortilla」というマルウェアを配信するプログラムです(Videoproc Converterへ含まれている訳ではありません)
そのため、Videoproc Converter AIのように緑色の場合は安全性が高いと言えます。
Virus Totalでは複数のセキュリティチェックツールを使って調べているので、Virus Totalで危険性が0だった場合は悪質なプログラムが入っている可能性は非常に低いです。
新種のプログラムだと検知できない場合もありますが、VirusTotal自体もアップデートしているので精度は非常に高いです
そのため、Videoproc Converter AIを使うことによって悪質なプログラムなどが勝手に動く可能性は十分に低く、プログラム面では安全性が高いと言えます。
本社の登記が中国にある
Videoproc Converter AIを開発・販売しているChengdu Digiarty Software, Incは中国に登記がある会社です。
項目 | 内容 |
---|---|
会社名 | Chengdu Digiarty Software, Inc. |
事業所在地 | A-36-1, No. 89, Cuihua Road, Tianfu 2nd Street, Hi-Tech Zone Chengdu 610041 Sichuan, China, P.R (ハイテク区天府二街翠花路89号A-36-1号 成都 610041 中国四川省) |
代表者 | Jack Han |
設立 | 2006年6月22日 |
資本金 | 50万RMB(約800万円) |
従業員数 | 101人(2021年10月現在) |
事業内容 | ソフトウエア・システム・コンテンツならびに付帯サービスの企画・開発・販売。 |
中国系の企業は他国よりも地政学的なリスクを抱えやすく、特に情報端末やWebサービスではリスクが高くなりやすい傾向にあります。
地政学的リスクとは、ある地域の政治的、軍事的、社会的な緊張が高まることで、その地域や周辺地域の経済が先行き不透明になる可能性があるリスクです。
中国であれば下記のリスクがあり、サービスの廃止や商品の価格が変動するなどの影響も及ぼす場合があります。
- 政治的な不安定:中国は、共産主義政権の下で統治されており、政治的な不安定が続いています。また、香港問題やウイグル問題など、人権問題があり、国際社会との対立が深まっています。
- 貿易紛争:米中貿易戦争や日中関係など、中国は世界各国との貿易紛争が起きやすい国であり、経済的なリスクがあります。
- 軍事的な脅威:中国は、軍事的な脅威を示唆する動きを見せています。南シナ海の軍事拠点化や、台湾への圧力などが挙げられます。
なぜなら、中国系企業は国家情報法の第7条によって中国政府の情報活動に協力する義務があるからです。
いかなる組織及び個人も、法律に従って国家の情報活動に協力し、国の情報活動の秘密を守らなければならない。国は、そのような国民、組織を保護する。
中国「国家情報法」第7条
つまり、中国政府の指示次第で中国系企業は顧客の情報を中国政府へ渡す必要があり、いつでも情報が漏洩する状態にあります。
日本やアメリカではありえない法律ですが、中国ではこれが当たり前になっています
これはVideoproc Converter AIを販売しているChengdu Digiarty Software, Incにも適用されるので、中国以外の企業と比較すれば危険性は大きいです。
中国政府へ渡された個人情報がどのように使われているのかは不明ですが、もし不安な場合は安全性が高い日本やアメリカ製のソフトを使うと良いでしょう。
動画のダウンロード&録画であれば日本のソースネクスト社が販売している「B’s 動画レコーダー」、動画の変換や圧縮はアメリカのAdobeが販売している「Premiere Pro」がオススメです。
誇大表現やうざいゴミ記事が目立つ
Videoproc Converter AIはWEBマーケティングにかなり力を入れているのですが、しばしば誇大表現やうざいゴミ記事が目立ちます。
例えば公式サイトのVideoproc Converter AIに関する表現では下記があり、ユーザーを誤解させるような表現が目立ちます。
- 無料でも無制限の録画が可能
→実際にはロゴが表示されるため、無制限ではない - 動画保存は1000以上のサイトに対応
→無料版だと50サイトにしか対応していないことは書いてない
日本企業なら景品表示法違反に該当しそう
たしかに無料版でも使える機能は多いのですが、何でも無料版でできる訳ではないので注意が必要です。
また、Videoproc Converter AIを売り込むために「ゆっくりムービーメーカー」や「iMovie」などの解説記事を公式サイトで公開していますが、ゴミ記事ばかりです。
例えば「ゆっくりムービーメーカーでMP4出力する方法」という記事ではAviUtlの併用を勧めているのですが、これは古いやり方です。
全体的に昔の解説記事からパクってきたような表現が多いため、ユーザーからすれば検索結果が汚染されているような状態です。
ソフト自体の安全性は十分ありますが、誇大表現やゴミ記事のせいで怪しいソフトに見えてしまう欠点があります。
Videoproc Converter AIの代替ソフト2選
もしVideoproc Converter AIの危険性が気になった場合は下記のソフトを代わりに使う方法がオススメです。
ソースネクスト B’s 動画レコーダー
ソースネクストのB’s 動画レコーダーは動画の録画や簡単な編集ができるソフトであり、販売価格は4350円です。
日本のソースネクスト社が開発&販売しているので安全性が非常に高く、家電量販店で売れたweb動画保存用ソフトでは売上No1を6年連続でキープしています。
動画のURLを入力するだけでダウンロードできるVideoproc Converter AIよりは使いにくいものの、地政学的なリスクが非常に低いのでオススメのソフトです。
Adobe Premiere Pro
アメリカのAdobe社が開発&販売している「Premiere Pro」はトップYouTuberやテレビ局でも使われる高機能動画編集ソフトです。
Videoproc Converter AIで可能な下記の機能だけでなく、YouTuberっぽい動画編集や音楽調整も可能なソフトです。
- 動画ファイルの拡張子変換
- 動画ファイルの圧縮
- 動画素材のフレーム補間
日本のソフトではありませんが、Adobe社はトヨタ自動車とほぼ同額の時価総額を持つ巨大な会社であり、クリエイター向けソフトではNo1のシェア率です。
世界中の動画クリエイターやイラストレーターから支持されている会社なので、日本企業並みに安全性は高いです。