この記事は以下の疑問や悩みを持つ方にオススメです。
- MacBookは動画編集でも使える?
- 動画編集に必要なスペックはどれくらい?
- Macにオススメの動画編集ソフトは?
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事では実際にMacBookAirとProを使ってる私がMacBookで動画編集はきついのか解説します。
結論だけ先に書いてしまうと、MacBookAirはキツイですが、MacBookProなら十分な性能があります。
MacBookAirやProで動画編集はきつい?【理由3選】
冒頭でも書いた通り、動画編集はMacBookAirだと少々きついですが、MacBookProならYouTube用の動画編集にも十分利用できます。
ただし、MacBookProであっても動画編集する時にきついと感じる点がいくつかあるので、詳しい内容を解説します。
きつい1:価格が高い割にPCスペックが中途半端
世間では「MacはWindowsよりPCスペックが高い」と思う人もいますが、同価格帯であればWindowsの方がスペックは高い傾向にあります。
ただし、家電量販のWindowsは除く
実際にパソコン工房のゲーミングノートPC「LEVEL-15FX152-i7-NASX」と2022年に発売されたMacBookのスペックを比較した表が下の通りです。
比較 | MacBookPro(2022) | パソコン工房 ゲーミングノートPC |
---|---|---|
価格 | 178,800円 | 169,800円 |
CPU | Apple M2チップ(8コア) | Intel Core i7-12700H(12コア) |
グラフィックス | Apple M2チップ(10コア) | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 500GB |
価格は数値通りMacBookProの方が高く、メモリとストレージは容量が大きいパソコン工房のゲーミングノートPCが優秀です。
CPUの性能を数値で比較した場合が下画像であり、M2チップが73点、Core i7-12700Hが78点となっています。
そのため、CPUの性能はMacBookよりもパソコン工房のノートPCが優秀です。
グラフィックスの詳細な比較については下画像の通りであり、M2チップよりもRTX 3050の方が高いスペックです。
以上のことから、単純なPCスペックであればMacBookProよりもLEVEL-15FX152-i7-NASXが高いことは明らかであり、価格もMacBookProの方が若干高いです。
そのため、MacBookProで動画編集をするのはコスパが少し悪く、きついと思うことも多くなりやすいです。
正直、動画編集用のノートPCであれば、パソコン工房でゲーミングノートPCを購入した方がオススメです。
きつい2:長時間の動画編集に向いてない(特にAir)
MacBookに限らず、ノートPCは排熱性が低いので長時間の動画編集作業はオススメできません。
特に動画編集はCPUとGPUの両方へ大きな負荷がかかり、MacBookだと下記のようなトラブルが起きるのできついです。
- 画面がフリーズして動かない
- 編集ソフトが急に落ちた
- 動画の読み込みが終わらない
高温になるとCPUなどは損傷を抑える為にパフォーマンスを下げる
しかも、2020年以降のMacBookAirには冷却ファンが一切無いため、熱による損傷が起こりやすく、パフォーマンスも下がりやすいです。
パフォーマンスが下がりやすいMacBookAirでの動画編集はきついので、冷却ファン台座などを併用して対策してください。
きつい3:選べる動画編集ソフトが限られ、割高
MacはWindowsよりも選べる動画編集ソフトが少なく、無料でも有料ソフト並みの機能を持つ「AviUtl」が使えないのも大きなデメリットです。
Mac対応の動画編集ソフトもあるけど、アプデがWindowsよりも優先されないことがあります
また、Appleが提供しているFinal Cut ProとIMovieには自動字幕起こし機能がないので、字幕入れを手作業でする必要があります。
自動文字起こし機能:AIが動画内の音声を分析し、音声を自動で字幕にしてくれる機能。
この機能によって字幕入れ作業が楽になり、誰でもフル字幕が可能になる。
正直、手入力で字幕入れをするのは労力が大き過ぎるので、AdobeのPremiere Proで自動字幕起こし機能を使った方が良いでしょう。
Premiere ProであればMacとWindowsで利用でき、動画編集作業の効率を上げられるのでオススメです。
Macbookで動画編集がキツい時の対処法4選
ここからはMacBookAirやProで動画編集がキツい時の対処法を解説します。
対処法1:MacBookのメモリを増やす
MacBookAirやProは1番手頃なモデルだと、メモリが8GBしか搭載されていません。
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
メモリが不足すると「PCが重くなる」「ソフトが急に落ちる」などの不具合で発生します
ブログの執筆や事務作業であれば8GBでも十分ですが、動画編集で8GBのメモリはキツすぎます。
実際に動画編集ソフトの中でも軽めなFilmoraですら、HD画質(1080p)では16GB以上が推奨されています↓
Filmora推奨スペック | Mac推奨PCスペック |
---|---|
OS | macOS 10.14、10.5、11、12 |
CPU | Intel Core i5以上のマルチコアプロセッサ、2GHz以上 (HDおよび4KビデオにはIntel第6世代以降推奨、 Apple M1も対応) |
グラフィックス | Intel HD Graphics5000以上 NVIDIA GeForce GTX700以上 AMD RadeonR5以上(HDまたは4Kには4GB以上のVRAM) |
メモリ | 最低でも8GB以上(HDまたは4Kには16GB以上) |
ストレージ | 空き容量が10GB以上(SSD推奨) |
8GBでも動作はするけど、動画編集中に重くなりやすいです
8GBと16GBではソフトの動作が全然違うため、動画編集目的であれば16GBで購入することをオススメします。
対処法2:動作が軽めの動画編集ソフトを使う
動画編集ソフトであればAdobeのPremiere ProかAppleのFinal Cut Proが定番ですが、この2つは動作が比較的重いです。
もしMacBookAirやProで快適に動画編集をしたいのであれば、推奨スペックが低いCyberLinkのPowerDirectorがオススメです。
PowerDirectorの推奨動作スペックは下表の通りであり、MacBookAirでも余裕があります。
項目 | PowerDirector365の推奨PCスペック(Mac版) |
---|---|
OS | macOSX 10.14以降 |
CPU | Intel Core iシリーズ、またはApple M1 |
グラフィックス | 128MB以上のVRAM |
メモリ | 4GB以上(8GB以上推奨) |
ストレージ | 空き容量が10GB以上 |
PowerDirectorは低スペックPCでも使いやすく、買い切り版もあるので、国内の動画編集ソフトシェアでは6年連続No1です
ただし、Macへ対応しているPowerDirectorは公式サイトで契約できるサブスク版のみなので注意してください。
対処法3:ノートPC用の冷却台座・パッドを使う
原因でも解説した通り、ノートPCはデスクトップPCよりも熱に弱く、MacBookAirの場合は冷却ファンすらありません。
MacBookが高温になると実質的なスペックが落ち、色んな不具合が起きるのでノートPC用の冷却台座・パッドがオススメです。
2000円前後のファンを回して風を送るシンプルなアイテムでありながら、排熱には大きな効果があります。
スマホを置いても冷えるので便利!
家にある扇風機の風をMacBookへ当ててるだけでも十分なので、出来るだけ熱対策をしてください。
対処法4:WindowsのゲーミングPCを買う
身も蓋もないですが、動画編集の快適さと効率を求める場合は絶対にWindowsのゲーミングPCを導入した方がオススメです。
なぜなら、ゲーミングPCにはグラフィックボードが搭載されており、映像に関係する処理能力が非常に高いからです。
グラボを搭載すれば「プレビューが滑らかに動く」「動画の読込・出力が早くなる」などのメリットがあり、動画編集には必須のパーツです。
RTX4090というグラボを搭載していれば12時間超えの動画をたった10分で出力できます
マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」であればコスパが高く、ノートPCやデスクトップPCも揃っているのでオススメです。