この記事は下記の悩みや疑問を持つ人にオススメです。
- 動画編集のビットレートはどれくらい?
- 出力時の目安となる値を知りたい!
- ビットレートはどうやって決めればいい?
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事ではYouTubeへ動画を投稿する際に、目安となるビットレートを解像度やフレームレートに合わせて解説します。
先に結論だけを書いておくと、フルHD(1920×1080)&60fpsであれば8000Kbps〜15000Kbpsが目安になります。
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YouTubeへ投稿する時の目安ビットレート【推奨値】
そもそもビットレートとは1秒間あたりのデータ量であり、「6,000Kbps」の様な数値で表現します。

基本的にビットレートが高ければ映像の品質も高くなり、逆にビットレートが低ければ映像の品質も低くなります。

高画質の動画をアップする時は高いビットレートが必要!
映像ビットレートと音声ビットレートがある
動画編集では「映像ビットレート」と「音声ビットレート」があり、単に「ビットレート」と書かれた場合は映像ビットレートと音声ビットレートの合計値を示すことが多いです。
- 映像ビットレート:動画の映像に関するデータの値。解像度やフレームレートへ大きな影響を与える。
- 音声ビットレート:動画の音声に関するデータの値。映像ビットレートに比べるとデータ量は小さい。
どちらも動画編集ソフトで動画を出力する時に設定することが多く、最適な値でなければ「画質が悪い」「動画が重すぎる」などの不具合が起きます。

不具合を事前に防ぐためにも下記の目安となるビットレートを参考にしてください。
目安となる映像ビットレート【解像度&フレームレート】
YouTubeでは解像度&フレームレートに対して下表の映像ビットレートが推奨されており、これが目安になります。
画質 | 映像ビットレート(SDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(SDR)、 高フレームレート(48、50、60) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(48、50、60) |
---|---|---|---|---|
8K | 80~160 Mbps | 120~240 Mbps | 100~200 Mbps | 150~300 Mbps |
2160p(4K) | 35~45 Mbps | 53~68 Mbps | 44~56 Mbps | 66~85 Mbps |
1440p(2K) | 16 Mbps | 24 Mbps | 20 Mbps | 30 Mbps |
1080p | 8 Mbps | 12 Mbps | 10 Mbps | 15 Mbps |
720p | 5 Mbps | 7.5 Mbps | 6.5 Mbps | 9.5 Mbps |
480p | 2.5 Mbps | 4 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
360p | 1 Mbps | 1.5 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
画質とフレームレートによって最適なビットレートが異なるため、出力したい動画に合わせて設定してください。
もし目安の値へ設定しても「動画がカクカクする」「PCが落ちる」などの不具合があれば、記事後半の対処法を確認してください。
また、YouTubeで上表のビットレートよりも大きい値へ設定しても品質はあまり上がらず、動画が無駄に重くなるだけなのでオススメしません。
目安となる音声ビットレート【モノラル/ステレオ/サラウンド】
YouTubeでは音声のタイプに合わせて下表の音声ビットレートが推奨されており、これが目安になります。
タイプ | 音声ビットレート | 補足 |
---|---|---|
モノラル | 128 Kbps | 1つのスピーカーから音を出力 |
ステレオ(2ch) | 384 Kbps | 2つのスピーカーから音を出力 ※車が右から左へ移動する映像だと、右から左のスピーカーへ移動するように音が流れる iPhoneのカメラは初期設定がステレオ |
サラウンド(5.1ch) | 512 Kbps | 5つのスピーカー+サブウーファーから音を出力 ※サブウーファーは重低音を出力する(0.1ch分) |
動画投稿では「モノラル」か「ステレオ」がほとんどなので、128か384Kbpsのどちらかが多いでしょう。
音楽系のチャンネルでなければ128Kbpsでも十分音質が良いので、余力分を映像ビットレートへ使うのもオススメです。
上表を見ても音質が良く分からない場合は、各種音楽媒体の音声ビットレートも参考にしてください↓
- オーディオCD:1411Kbps
- mp3形式:96〜320Kbps
- Spotifyなど:96〜160Kbps
動画編集ソフトでビットレートを設定する方法
今回はWondershareが販売している「Filmora」という動画編集ソフトでビットレートを設定します。

Filmoraは無料お試し版もあるので、動画編集ソフトに悩んでいる場合は使ってみてください。
では、動画編集ソフトでビットレートを設定する方法を解説します。

今回はFilmoraですが、どの編集ソフトでも似たような流れで設定できます
編集前に動画の画質とフレームレートを設定する
まずは動画編集をする前に出力時の画質とフレームレートを設定しておきます。

先に品質を決めておかないと、ビットレートを設定しにくいので。
Filmoraの場合であれば「ファイル」から「プロジェクト設定」を開きます。

「プロジェクト設定」のウインドウが開くので、出力時に希望する画質やフレームレートを入力してください。

希望する画質へ設定したら、「OK」をクリックして表示を閉じます。
動画出力時にビットレートを設定する
動画編集が終わったら、Filmoraの編集画面にある「エクスポート」をクリックします。

下画像のウインドウが開くので出力時の動画フォーマットを選択した後、「設定」をクリックします。

新しいウインドウが開くので、「ビデオ」にある解像度やビットレートなどを確認してください。

今回は動画の品質がフルHD・SDR・30fpsなので、YouTubeの推奨値通り8000kbpsへ設定します。
あとはウインドウを閉じ、動画を出力するだけです。
ビットレートを目安値へ設定しても不具合がある時の対処法
ビットレートを目安の値へ設定したのに「画質が悪い…」「PCが落ちる」などの不具合が出た時は下記の対処法を確認してください。
対処法1:元ファイルの画質を上げておく
良くある誤解なのですが、ビットレートが目安値だったとしてもエンコードをすれば元の画質よりも少し劣化します。
これは動画編集ソフトで出力した時だけでなく、動画投稿サイトへアップした時も同じことが起きます。

こればかりは仕方ないので、撮影する時に出力時以上の画質へ設定しておくことがオススメです。
仮にフルHDの画質で出力したいのであれば、元ファイルの画質を2.5K(2560×1440)にすることで綺麗なフルHDの状態で出力できます。
私も頻繁に使うGoPro HEROシリーズであれば画質を5.3Kまで設定でき、水中でも撮影可能なのでオススメです。
製品名 | GoPro HERO10 | GoPro HERO9 | GoPro HERO8 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
価格(税込) | 75,800円〜 | 59,980円〜 | 32,986円〜 |
詳細 | 製品の詳細についてはこちら | 製品の詳細についてはこちら | 製品の詳細についてはこちら |
いきなりカメラを買うことが不安な場合は、APEXレンタルで借りることもできるので活用してください。

対処法2:ハードウェアデコーディングを使う
動画編集PCにグラフィックボードが搭載されている場合は、動画編集ソフトにある「ハードウェアデコーディング」を使えば出力時の負担を減らせます。

GPUがエンコードするのでPCが落ちにくい
グラボ(グラフィックボード):画像や映像を表示するための部品が集積されたPCパーツ。単純作業が得意であり、ゲーミングPCには搭載されている。
搭載してない場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能は低い。
PowerDirectorの場合であれば「編集」から「基本設定」を開きます。
下画像の画面が表示されるので「ハードウェアアクセラレーション」の項目をクリックします。

「ハードウェアアクセラレーション」にある「ハードウェアデコーディングを有効にする」へチェックを付けます。
これで設定は完了です。
対処法3:動画編集用PCのスペックを上げる
高いビットレートを設定しているのにPCスペックが低いと、下記のようなトラブルが起きやすいです。
- 動画のエンコード中にエラーが出る
- 出力した動画がカクカクしている
このトラブルに関しては動画の品質とビットレートを下げるか、動画編集に使うPCのスペックを上げるしかありません。
もし高スペックPCを安く手に入れたい場合はBTOパソコンメーカーのゲーミングPCがオススメです。
BTOパソコン:BTOはBuild To Orderの略称であり、意味は受注生産。
つまり、BTOパソコンメーカーは商品が購入されてから組み立てる形式のメーカー。有名なメーカーは「マウスコンピューター」や「パソコン工房」など。

BTOパソコンメーカーはネットショップが中心なので家電量販店よりもコスパが高く、選べるPCのモデル数も多いです。

しかも、メモリやストレージ容量のカスタマイズもできるので、自身にピッタリな高スペックPCが手に入ります。
私もよく買うパソコン工房とマウスコンピューターでは定期的にセールをしており、クレカがなくても金利0で分割払いが出来るのでオススメです。
対処法4:出力時の動画品質を下げる
高画質な動画を出力したくてもPCのスペックが低い場合は高いビットレートを処理しきれず、エラーが起きることもあります。
この問題を対処する方法は「出力時の動画品質を下げる」か「PCを買い替える」しかありません。
PCを変えたくない場合は下表の推奨値に従い、動画の品質を下げてください。
画質 | 映像ビットレート(SDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(SDR)、 高フレームレート(48、50、60) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(48、50、60) |
---|---|---|---|---|
8K | 80~160 Mbps | 120~240 Mbps | 100~200 Mbps | 150~300 Mbps |
2160p(4K) | 35~45 Mbps | 53~68 Mbps | 44~56 Mbps | 66~85 Mbps |
1440p(2K) | 16 Mbps | 24 Mbps | 20 Mbps | 30 Mbps |
1080p | 8 Mbps | 12 Mbps | 10 Mbps | 15 Mbps |
720p | 5 Mbps | 7.5 Mbps | 6.5 Mbps | 9.5 Mbps |
480p | 2.5 Mbps | 4 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
360p | 1 Mbps | 1.5 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
ゲーム実況やモトブログでなければフレームレートが30fpsでもあまり気にならないので、画質よりも優先的に落とすことがオススメです。
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