はじめまして。ブログ運営に携わっているPomCatです。
Springin’(スプリンギン)はプログラミング教育用のアプリケーションであり、複雑なプロジェクトやシミュレーションを実行することも可能です。2022年3月には、Chrome OSにも対応したSpringin’ Classroomも登場しました。
この記事では実際に教員としてノートパソコンを利用していた私が、Springin’ やSpringin’ Classroomを教員端末で利用した場合に必要になるスペックについて解説します。
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Springin’ 用の推奨ノートパソコンスペック
プログラミングができるSpringin’ はブラウザベースのアプリケーションではなく、端末にインストールが必要です。
もし、ダウンロードした端末が性能不足だった場合は、せっかくプログラムしても快適に動かないことになります。
生徒の端末でSpringin’アプリを利用する分には、自治体ごとにGIGAスクール構想で導入された端末程度のスペックで十分です。
ただ、授業中に児童生徒が作成したプログラムを共有したり・授業内で評価する教員には、より高スペックな端末が必要になります。
以下で必要動作スペックと推奨スペックを解説します。
Springin’用の必要動作スペック
項目 | 必要動作スペック |
---|---|
OS | Windows 10/11, macOS 10.15以降 |
CPU | 2018年以降のIntel Core i3 またはAMD Ryzen 3以上 |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 128GB SSD以上 |
Springin’を使用するための最低限のスペックです。
CPUは2018年以降のIntel Core i3またはAMD Ryzen 3以上ならば、基本的なプログラミングやアプリ開発が行えます。
メモリは4GB以上あれば、アプリケーションの動作がスムーズになります。
ただし、動作するのに必要なスペックなので、授業内での活用はかなり限られたものになります。
複数タブを使用し、授業中に児童生徒の成果物を共有したり、授業内での取り組みから達成度を評価するために成果物一覧を表示するために使用する場合はスペックが不足しています。
Springin’用の推奨スペック
児童生徒のアカウントを管理する教員の端末は、授業内の成果を見とるためにも、複数タブで複数人のプログラミングをスムーズに呼び出す必要があります。
よって、教員端末としてオススメのスペックは下記のようになります。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 10/11, macOS 11.0以降 |
CPU | Intel Core i5(第8世代以降) またはAMD Ryzen 5(3000シリーズ以降) |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | 256GB SSD以上 |
CPUはIntel Core i5(第8世代以降)またはAMD Ryzen 5(3000シリーズ以降)が望ましく、複雑なプログラムの呼び出し、複数タブでの授業利用も可能になります。
メモリは8GB以上あれば、複数のアプリケーションを同時に開いても動作が遅くなりません。
ノートパソコンのスペックが良くなると、授業での活用の幅が広がります。
特に授業中に複数のタブを切り替えて表示させたい場合などはメモリが大きいほうが安心です。
Springin’向けノートパソコン 5選
Springin’向けの安いノートパソコンには下記があるため、詳しい価格やスペックを解説していきます。
Lenovo IdeaPad Slim 3 Gen 8 AMD
IdeaPad Slim 3 Gen 8 AMDは世界最大のパソコンメーカーであるLenovoの低価格帯ノートパソコンです。
IdeaPad Slim 3 Gen 8 AMDの具体的なPCスペックは下表の通りであり、価格は59,840円です。
項目 | IdeaPad Slim 3 Gen 8 AMD |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 3 7330U |
グラフィックス | 内蔵GPU |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD:512GB |
- 軽量でスリムなデザインで2色から選べる
- 15.6インチのフルHDディスプレイ&ブルーライト軽減あり
- AMD Ryzen 3 7330UでOfficeやWEBアプリを快適に使える
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 1年間の引取修理サポートあり
- Webカメラとマイク、ノイズキャンセリングスピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大48回までクレカなしで分割払いが可能
・推奨スペックまではないが、必要最低限のスペックを備えている
・複数タブで利用しなければ、成果物の共有程度なら可能
最低限のスペックをこの低価格で実現してくれています。
Springin’以外にも簡単なソフトウェアであれば利用可能なので、授業にワンアクセント加えたい、自分のパソコンを持っておきたいと考えている人向けのノートパソコンになります。
マウスコンピューター mouse B4-I1U01PG-B
mouse B4-I1U01PG-Bは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターの低価格帯ノートパソコンです。
mouse B4-I1U01PG-Bの価格は69,800円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | mouse B4-I1U01PG-B |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | Intel N100 |
グラフィックス | Intel UHD グラフィックス |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD:128GB |
Office | Microsoft365 Personalが1年分無料付属 |
・Office365が搭載されていてこの価格です
・複雑な操作には向いていませんが基本作業には適しています。
USBやHDMI、Webカメラなどは標準搭載なので、学校事務・授業に少し活用する程度であれば十分な性能です。
マウスコンピューター mouse B4-I1U01PG-B(16GB)
mouse B4-I1U01PG-B(16GB)は国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターの低価格帯ノートパソコンです。
mouse B4-I1U01PG-B(16GB)の価格は79,800円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | mouse B4-I1U01PG-B |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | Intel N100 |
グラフィックス | Intel UHD グラフィックス |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 256GB(M.2 NVMe SSD) |
・オススメ2で紹介したパソコンのメモリとストレージをアップグレード
・プログラミングを一緒に行ったり、成果物を共有可能です。
普段の授業でもパワーポイントや、Springin’以外の教育機関向けアプリケーションを利用するにも十分なスペックがあります。
マウスコンピューター mouse B5-A5A01IS-C
4台目は、マウスコンピューターのノートPC「mouse B5-A5A01IS-C」です。
mouse B5-A5A01IS-Cの価格は79,800円であり、追加料金を支払うことでOfficeインストール済みにできます。
項目 | mouse B5-A5A01IS-C |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 5 5625U |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD:256GB |
Office | +27,500円でOffice Home & Business 2021が付属 +22,000円でOffice Personal 2021が付属 +3,190円でWPS Office 2 Standard Editionが付属 |
約2万円でOfficeを追加できるため、合計10万円ほどでWordやExcelを使えるノートパソコンになります。
・推奨スペックを満たしている。
・複数タブを切り替えての授業スタイルでも利用できます。
・基本作業は快適に行えるレベルです。
授業ではSpringin’以外でも、他のアプリケーションを利用したり、事務仕事をこなしたりする際に十分使用可能なノートパソコンです。
パソコン工房 SENSE-15FH127-i7-UHSX
SENSE-15FH127-i7-UHSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のエントリー向けノートパソコンです。
SENSE-15FH127-i7-UHSXの価格は104,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | SENSE-15FH127-i7-UHSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 12650H(10コア16スレッド) |
グラフィックス | Intel Iris Xe Graphics |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
価格 | 104,800円 |
・FilmoraやPowerDirectorなどの初心者向け動画編集ソフトを使える性能
・グラフィックボードはないけど、省電力で低価格なのが魅力
ノートパソコンでも十分にvideo+で動画編集時の画面も快適に保てます。
メモリも16GBあるので、複数の作業も同時にできます。
Springin’向けノートパソコンの選び方 4選
Springin’を単に利用するだけではなく、授業で利用したい場合のノートパソコンの選び方を紹介します。
選び方1:OS
Springin’用のノートパソコンを選ぶ際には、まずOSを決めましょう。
OSは「オペレーションシステム」の略称であり、パソコン全体を管理するシステムです。
PCへインストールしたソフトのアイコンをクリックするだけで起動するのはOSのおかげです。
OSにはWindows、MacOS、LINUXなど様々な種類がありますが、ソフトやデバイスによって対応OSが異なるので注意してください。
よく使われるのはWindows↓
WindowsはAmazonや楽天市場などでライセンスを買えば後からインストールすることも可能です
学校ではChromebookを支給されているところも多いと思いますが、教員用の管理端末にはWindowsやmacOSをおすすめします。
Windowsは幅広いソフトウェア互換性があり、様々なアプリケーションを利用するうえで好都合です。
macOSはクリエイティブな作業に強く、開発環境が整っています。
選び方2:CPU
CPUはパソコンの性能を左右する重要な要素です。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
CPUのクラス | 超ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド | 超ローエンド |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 | Pentium、Celeron |
AMD | Ryzen 9 | Ryzen 7 | Ryzen 5 | Ryzen 3 | Athlon |
用途や できること | 3Dゲーム開発 VRゲーム | PCゲーム プログラミング | 動画編集 軽量なPCゲーム | 動画視聴 文章作成 | ネットサーフィン 軽量なSNSの閲覧 |
2018年以降のローエンドCPUならば、基本的なプログラミングやアプリ開発が可能です。
ミドルレンジのIntel Core i5(第8世代以降)やAMD Ryzen 5(3000シリーズ以降)を選ぶと、Springin’のプログラミング作業や高負荷のプログラミングでも快適に動作します。
特に、複数のタブを開いての利用や、コーディング中にリアルタイムでのテストを行う場合は高性能なCPUが必要になります。
選び方3:メモリ 8GB
メモリは8GB以上をオススメします。
多くのブラウザタブやアプリケーションを開き、複数のプロジェクトファイルを同時に扱う場合でもスムーズに動作するため、Springin’の作業には十分なメモリが必要です。
メモリ | 性能 |
---|---|
4GB | ・複数のアプリケーションの同時使用は難しい ・基本的なプログラミングやウェブ開発にが可能 ・大規模なデータ処理や複雑なスプレッドシート操作には限界 |
8GB (おすすめ) | ・軽いマルチタスクが可能だが、複数の重いアプリケーションの利用は難しい ・基本的な動画編集作業や短いHDビデオの編集が可能な性能 ※複雑なエフェクトや長時間の4K動画編集には限界があります |
16GB以上 | ・複数のアプリケーションの利用+基本作業が可能 ・4K動画編集やエフェクト、レイヤーを使用するプロジェクトに対応可能 ・スムーズなマルチタスクが可能で、8GBより快適な環境 |
今回記事で紹介しているのはメモリが8GB以上のノートパソコンばかりです。
選び方4:ストレージ
ストレージはHDDよりも圧倒的に転送速度が速いSSDを選ぶことをオススメします。
例えば最新のM.2SSDであれば通常のHDDより50倍以上も転送速度が大きく、パソコンやソフトウェアなどの起動速度も速くなります。
比較 | HDD | SSD |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
価格に対する保存容量 | 多い | 少ない |
転送速度 | 遅い | 速い |
本体の寿命 | 約3年 | 約5年 |
衝撃への耐性 | 壊れやすい | 壊れにくい |
SSDの方が壊れにくい上に、起動時間やアプリケーションのロード時間が短縮されます。
最低でも128GBの容量を選び、大量のデータを保存する場合は256GB以上を検討してください。
特に教員は授業用のPPT、授業に関連した資料、授業で提示する動画などのデータをパソコン上に保存することになると思うので、保存できる容量は大きな方が快適です。
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