はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論から書くと、ZotacやPalitのグラフィックボードは他のメーカーよりも低価格ですが、余計に壊れやすいという特徴はありません。
実際に各グラボメーカーの故障率を調べた結果が下画像であり、Palitは故障率0.7%、Zotacは故障率が1.2%しかありません。
グラフィックボードの故障率は1~3%でも十分低いため、ZotacとPalitは壊れやすいメーカーとは言えません。
TSUKUMOであればグラフィックボードの初期不良があっても交換してくれますし、追加で交換保証へ加入することもできるので、安全にグラボを買いたい場合はオススメです。
ZOTACのグラボは壊れやすい?
ZOTACのグラフィックボードは低価格が多いので「壊れやすい」と思われがちですが、実際には下記の理由によって安く、他のメーカーよりも劣る訳ではありません。
- 製品のデザインを少数に絞る
- 保証期間が短め
- 広告費が巨大メーカーより少ない
- グローバル展開の費用が小さい
実際に冒頭でも書いた通り、Zotacの故障率は1.2%しかないため、ASUS(1.3%)やMSI(1.2%)と同等レベルの壊れやすさです。
製品のデザインを少数に絞る
Zotacはグラフィックボードのデザインを他のメーカーよりも少なくしており、グラボの製造コストを下げています。
グラボのデザインやモデルが多くなれば開発コストや製造ラインが増えるため、製品の価格を上げるしかありません。
しかし、Zotacは基本的に同じデザインを使い回しており、他のメーカーよりもグラボのモデルが少ないです。
そのため、色々なデザインのグラボを販売しているメーカーよりもコスパが高くなりやすいです。
保証期間が短め
Zotacはグラフィックボードの保証期間を1年に設定しており、2年目以降は有料にしています。
一方、GAKAKURO GAMINGやGIGABYTE、ASRockなどは2年間の保証期間を設けており、Zotacよりもグラフィックボードの保証期間が長いです。
GIGABYTEに関してはメーカーと代理店を合わせて4年分も保証が付くことがあります
しかし、保証期間が長ければ長いほどメーカーにとっては大きな負担になるため、グラボの価格を上げなければ対応できません。
Zotacは保証期間が1年間のデメリットがあるものの、その分価格を安くしているので、とにかくグラフィックボードを安く入手したい場合はオススメです。
TSUKUMOで購入すればTSUKUMO自体が返品対応もしてくれますし、交換保証も追加できるので参考にしてください。
広告費が巨大メーカーより少ない
ASUSやMSIなどはグラボメーカーの中でも特に巨大であり、広告費に使っている金額も大きいです。
もちろん、広告費へ多くのお金を使えば下記どちらかが必ず求められるため、小さなメーカーよりも価格は高くなりやすい傾向にあります。
- グラフィックボードの単価を上げる
- グラフィックボードをたくさん売る
ZotacはASUSやMSIと比べれば小さなメーカーであり、広告費に使っているお金も少ないのでグラフィックボードの価格が高くなりにくいです。
「壊れやすいから安い」という訳ではないので、知名度やブランド力を気にしないのであればZotacでも問題ないでしょう。
グローバル展開の費用が小さい
一つ前の内容と被りますが、ASUSやMSIはグローバル展開にも力を入れているので、公式サイトは日本語にも完全対応しています。
一方、Zotacは日本法人を設置したものの、公式サイトは中途半端な日本語訳しか行われておらず、大半が英語サイトのままになっています。
明らかに日本人向けのサイト構築へ予算を回していないので、その分グラフィックボードの価格も下げられるようになっています。
ASUSやMSIであれば言語どころか、日本人向けのASUSストアやMSIストアもオンライン展開しているので、グローバル展開に使っている資金力が全く違います。
ASUSとMSIが凄すぎる
ただし、グラフィックボードの故障率だけで言えばZotacはASUSやMSIと同等なので、品質で劣っている訳ではありません。
Palitのグラボは壊れやすい?
Palitは日本国内だとドスパラ独占で取り扱われているグラボメーカーであり、Zotacと同じように価格は低めです。
Palitに関してはネット上でも壊れやすいと評判ですが、実際には故障率が0.7%しかないので、むしろ故障率は低いメーカーになります。
ASUSやMSIは1%以上
ただし、下記の理由によって誤った形で「安いから壊れやすい」という認識が広まっているので、詳しい内容を解説します。
- 代理店を挟まないので安い
- ドスパラの対応が悪い可能性
代理店を挟まないので安い
国内に限った話だと、Palitは代理店を挟んでいないので、他のグラボメーカーよりも安い金額で販売できるようになっています。
グラフィックボードに限らず、あらゆる物品は下記の流れで販売されて消費者の元へ届いていますが、Palitには代理店を通さずにドスパラへ直接卸しています。
- メーカー(ASUSやMSI)→代理店(アスク)→販売業者(TSUKUMOや家電量販店)→消費者
- メーカー(Palit)→販売業者(ドスパラ)→消費者
つまり、ドスパラが販売しているPalit製のグラフィックボードは代理店を通していない分、価格に余裕があり、国内では低価格で販売されやすい状態にあります。
本来、メーカーが販売業者へ直接卸すと販売業者が捌ききれないせいで在庫問題になるのですが、ドスパラは大量に仕入れたグラボを自社のBTOパソコンにも使うことで消化しています。
メーカーとしても色んな所へ卸すのは大変なので、一気に買ってくれる代理店やドスパラなどが必要
そのため、Palitのグラフィックボードが安いのは「壊れやすいから」ではなく、「代理店を通していないから」が正しいです。
実際に故障率が低く、欧米では人気なグラボメーカーなので「Palitだから壊れやすい」ということはありません。
ドスパラの対応が悪い可能性
Palitの価格が安いのは「代理店を通していないから」であり、故障率も0.7%しかありませんが、故障した場合のサポートが優れているとは限りません。
と言うのも、Palitは台湾の会社なのでトラブルがあったとしても台湾のオフィスへ問い合わせることしかできず、自動翻訳に頼った問い合わせになりがちです。
そのため、日本人の場合はドスパラへサポートを求めますが、あくまでもドスパラはただの販売業者なので、PalitやASUSのようなメーカーに匹敵する対応はできません。
実際にドスパラでPalitのグラボを購入し、初期不良が起きた時の対応が下記になります。
11/6にドスパラ通販で注文し10日間ほど使用でインベーダーマークやノイズが入り初期不良発生。発生条件はゲーム開始直後や数時間後などまちまちで、ベンチマークの3Dmarkを起動中には必ず発生します。
引用元:https://bbs.kakaku.com/
21日に国内代理店のドスパラに連絡し、24日商品引き取り後28日に返送される。
到着し修理書を見てみると、不具合は確認されずそのまま送り返したとの記載があり、3Dmarkを試すと初期不良症状と変わらずノイズが‥
Palitの本社に現状を連絡すると、代理店のドスパラに初期不良を受け入れるよう強く説得してくれとのこと。
本物のメーカーではないドスパラだと半端な対応しかできず、メーカーであるPalitもドスパラへ頼る形になっています。
0.7%の確率で故障グラボに当たってしまった場合、上記の状態では両者がまともに対応できないので故障の解決率が低くなりやすいです。
ASUSであれば故障率が1.3%なものの、ASUS社自体が日本人向けに徹底したサポートをしているので故障時の解決率が高いです。
上記のことからドスパラで買ったPalitのグラボが壊れた場合は助からないイメージが強くなり、他のメーカーよりも壊れやすい印象を持たれているのだと考えられます。
もしグラボが故障していた際に泣き寝入りしたくない場合は日本人向けのサポートが手厚いASUSやMSI製を購入するとよいでしょう。
グラフィックボードが壊れやすいメーカー
下の記事では各メーカーの壊れやすさをまとめているので、壊れにくいグラボを求めている場合は参考にしてください。