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Twinmotionはリアルタイムで3Dビジュアライゼーションを行うソフトであり、建築や都市計画、ランドスケーピングなどの分野で利用されています。
Twinmotionのリアルタイム3Dビジュアライゼーションに高いパフォーマンスが求められるため、ノートPC選びではグラフィック処理能力が重要です。
この記事では、PCスペックレビューのプロである私がTwinmotionを快適に操作できる「コスパに優れた安いノートパソコン6選」を紹介します。
Twinmotion用ノートパソコンの推奨スペック
Twinmotion用Windowsパソコンの動作環境(推奨スペック)は下表の通りです。
項目 | 最小要件スペック | ハイエンド要件スペック |
---|---|---|
OS | Windows 10 64ビット / Windows 11 64ビット | Windows 10 64ビット / Windows 11 64ビット |
CPU | ベンチマークスコア2,000以上 (小規模〜平均的なサイズ) | ベンチマークスコア2,500以上 (大規模な建物・都市) |
メモリ | 16GB以上 | 64GB以上 |
グラフィックボード | 6GB以上の専用ビデオメモリ(VRAM) またはベンチマークスコア10,000以上 | 12GB以上の専用ビデオメモリ(VRAM) またはベンチマークスコア15,000以上 |
ストレージ | 30GBの空きディスク容量 | SSDに保存すると読み込み・保存速度が向上 |
ディスプレイ解像度 | FHD+ (1920×1080) | 2K (2560×1600) |
Twinmotionだと小規模なモデルと大規模なモデルを扱う場合では、求められるスペックが大きく異なります。
最小要件では大規模な建物のプロジェクトで不安が残るため、中規模から大規模の建物プロジェクトに対応できるスペックを選ぶとマンションやオフィスビルなどのモデリングも快適にでき、大規模なモデリングもそれなりに対処できます。
そのため、Twinmotionでマンションやオフィスビルなどの中規模レベル以上のモデリングを快適に作業できる具体的なスペックを下表にまとめました。
項目 | Twinmotionの推奨要件・条件スペック |
---|---|
OS | Windows 10(64bit)以降 |
CPU | ・シングルスレッドCPU PassMark値2,500以上 ・Intel Core i5 第11世代以上やIntel Core i7 第11世代以上、Intel Core i9 全世代 ・Ryzen 5 第5世代(5000番台)以上やRyzen 7 全世代、Ryzen 9 全世代 |
メモリ | 32GB以上 |
グラフィックボード | ・G3DMark値16,000以上 ・VRAM:12GB以上 ・NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPU(VRAM:12GB)以上 ・NVIDIA RTX 3500 Ada Laptop GPU(VRAM:12GB) ・NVIDIA RTX 4000 Ada Laptop GPU(VRAM:12GB) |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
ディスプレイ解像度 | 2560×1600(WQXGA)以上 |
Twinmotion用ノートパソコンスペックの選び方
選び方1:CPU
CPUは人間で例えると”脳”とも呼べるPCパーツであり、ユーザーやプログラムが指示した計算やタスクを実行する際に重要です。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
Twinmotionは重たいソフトなのでCPU性能は超重要
CPUには様々な種類の製品があり、例えばIntel社のCPUは「intel Core i5 10210U」などと表記されます。「Core i5」の部分がCPUのクラス、「10210U」の部分がCPUの世代番号にあたり、どちらも数字が大きいほど性能が良いです。
CPUのクラス | 超ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド | 超ローエンド |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 | Pentium、Celeron |
AMD | Ryzen 9 | Ryzen 7 | Ryzen 5 | Ryzen 3 | Athlon |
用途や できること | 3Dゲーム開発 VRゲーム | PCゲーム プログラミング | 動画編集 軽量なPCゲーム | 動画視聴 文章作成 | ネットサーフィン 軽量なSNSの閲覧 |
CPUのクラスは「Core i3」<「Core i5」<「Core i7」と数字が大きくなるにつれて性能が良くなりますが、CPUクラスの数字だけでCPUの性能が決まるとは限りません。例えば「Core i7」でも世代が古いと新しい世代の「Core i3」に負けたりします。
もしCPUの性能をクラスや世代を総合的に判断したい場合は下記サイトで「PassMark値(Average CPU Mark)」を参考にする方法がオススメです。
Twinmotionでの複雑な3Dモデリングや大規模建築CADデータを処理できるよう、Average CPU Mark値が20,000以上、Single Thread Ratingが2,600以上の下記のようなCPUが良いでしょう。
- Intel Core i5またはCore i7の第11世代以上
- Intel Core i9の全世代
- Ryzen 5の第五世代(5000番台)以上
- Ryzen 7またはRyzen 9の全世代
選び方2:メモリ
メモリ(RAM)とはパソコンの主記憶装置であり、パソコンにとっての作業スペースにあたるPCパーツです。
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
アプリやダウンロードファイルを保存する「ストレージ」とは別物なので注意
メモリは容量が大きければ大きいほど一度に多くの処理ができ、それに伴ってソフトウェアやプログラムの処理速度が速くなります。
Twinmotionではプロジェクトのデータやテクスチャ、環境情報などへ素早くアクセスしたいので、必要動作スペックで16GB、推奨スペックでは32GBが必要になります。
予算に余裕があれば64GB以上のモデルを選んでもいいです。メモリに余裕があれば作業の途中でブラウザやメールソフトなどを開きやすいです。
選び方3:グラフィックボード
グラフィックボード(GPU)は、グラフィックス処理や演算処理へ特化したPCパーツです。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を表示するための部品(GPU)が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
PCゲームやライブ配信、編集ソフトなどで画像や映像を処理するために使われるPCパーツです。
でも、価格が高いので一般的なパソコンには搭載されてません。
Twinmotionではリアルタイム3Dビジュアライゼーションやテクスチャマッピング、光と影の効果、その他の視覚エフェクトの計算にGPUが活用されています。
強力な性能を持つグラフィックボードをパソコンへ搭載することで、高品質なレンダリングが実現し、リアルタイムプレビューがスムーズに行えます。
具体的には「NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPU(VRAM:12GB)」や「NVIDIA RTX 3500 Ada Laptop GPU(VRAM:12GB)」以上の性能を持つグラボがオススメです。
本サイトでは上記のグラフィックボードと同等以上の性能を持つモデルを紹介しています
選び方4:ストレージ
ストレージはデータやソフトウェアをパソコン本体へ保存するためのPCパーツであり、Twinmotionで作成したCADデータの保存にも利用します。
ストレージはデータやソフトウェアなどを保存するパーツであり、本棚へ例えられることが多いです。
ストレージには「SSD」と「HDD」の2種類があります。
SSDは高速なデータ処理が可能であり、物理的な衝撃にも強いです。
HDDは安価で大容量ストレージを用意できますが、SSDよりもデータ処理が遅いです。
ストレージにはHDDとSSDの2種類があり、ソフトの起動速度や編集速度を考慮すると起動速度やデータの読み書きが速いSSDの選択が必須です。
例えば最新のM.2SSDであれば通常のHDDより50倍以上も転送速度が大きく、パソコンやソフトウェアなどの起動速度も速くなります。
比較 | HDD | SSD |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
価格に対する保存容量 | 多い | 少ない |
転送速度 | 遅い | 速い |
本体の寿命 | 約3年 | 約5年 |
衝撃への耐性 | 壊れやすい | 壊れにくい |
また、CADデータは容量が大きいので最低でも512GB以上のストレージが搭載されたノートパソコンがおすすめです。
本サイトでは512GB以上のSSDを搭載したモデルを紹介しているので、安心して選んでください。
選び方5:ディスプレイサイズ
ノートパソコンのディスプレイサイズはTwinmotionを使う際の作業効率へ大きな影響を与えます。
大きいディスプレイサイズであれば広い作業スペースを確保でき、複数のパネルやツールを同時に表示できるため、複雑なシーンや詳細なモデリング時に便利です。
ただし、ディスプレイサイズが大きくなるほど本体重量も重くなるため、持ち運びやすさと作業スペースを両立するなら14〜16インチが良いでしょう。
持ち運びしないなら17インチ以上のディスプレイや外部ディスプレイへの接続がオススメ
また、Twinmotionを使用する際のディスプレイ解像度は高ければ高いほど、テクスチャの編集や精密なモデリング作業で細部まで確認できるメリットがあります。
2560×1600(WQXGA)であれば価格と性能のバランスが良いため、迷っている場合はオススメです。
Twinmotion用オススメ安いノートパソコン6選
Lenovo Legion Pro 7i Gen 9
Legion Pro 7i Gen 9は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのハイエンドノートパソコンです。
Legion Pro 7i Gen 9の価格は税込354,860円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | Legion Pro 7i Gen 9 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9-14900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD 1TB |
ディスプレイ | 16インチ WQXGA (2560×1600), 240Hz |
パソコン工房 LEVEL-17WG181-i7-VLSX
LEVEL-17WG181-i7-VLSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のビジネス&クリエイター向けノートPCです。
LEVEL-17WG181-i7-VLSXの価格は税込398,800円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | LEVEL-17WG181-i7-VLSX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-13700HX |
グラフィックス | GeForce RTX 4080 12GB Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:512GB |
ディスプレイ | 17.3インチ WQHD (2560×1440), 165Hz |
ASUS ROG Strix G16 G614JZR
ROG Strix G16 G614JZRはゲーミングPCやPC周辺機器で有名なASUSのハイエンドノートパソコンです。
ROG Strix G16 G614JZRの価格は359,800円であり、具体的なノートパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | ASUS ROG Strix G16 G614JZR |
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OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i9-14900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
メモリ | 32GB(最大64GBまで拡張可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 16インチ ROG Nebula Display対応 (240Hz) |
ASUS ROG Zephyrus G16 GU605MI
ROG Zephyrus G16 GU605MIはゲーミングPCやPC周辺機器で有名なASUSのハイエンドノートパソコンです。
ROG Zephyrus G16 GU605MIの価格は449,800円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | ROG Zephyrus G16 GU605MI |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core Ultra 9 185H |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 16インチ (240Hz) |
ASUS ROG Strix SCAR 16 G634JYR
ROG Strix SCAR 16 G634JYRはゲーミングPCやPC周辺機器で有名なASUSのハイエンドノートパソコンです。
ROG Strix SCAR 16 G634JYRの価格は479,800円であり、主なPCスペックは下表の通りです。
項目 | ROG Strix SCAR 16 G634JYR |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9-14900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 |
メモリ | 32GB(最大64GBまで拡張可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 16インチ 2.5K miniLED(ROG Nebula HDR Display、240Hz) |
パソコン工房 LEVEL-17WG191-i9-XL5X
パソコン工房 LEVEL-17WG191-i9-XL5X
LEVEL-17WG191-i9-XL5Xは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のビジネス&クリエイター向けノートPCです。
LEVEL-17WG191-i9-XL5Xの価格は484,800円であり、詳しいPCスペックは下表の通りです。
項目 | LEVEL-17WG191-i9-XL5X |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9-13900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 16GB Laptop |
メモリ | 16GB DDR5 (最大64GBまで増設可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 17.3インチ WQHD (2560×1440), 165Hz, G-SYNC対応 |