初めまして。ブログ運営をしているちゃすくです。
この記事ではPCスペックレビューのプロである私がAutoCADへオススメのコスパに優れたノートパソコンを紹介します。
必要なメモリやCPUスペックも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
スポンサーリンク
AutoCAD用の推奨ノートパソコンスペック
AutoCAD公式サイトの情報を基に、必要動作スペックと推奨スペックを示します。
必要動作スペック
項目 | 必要動作スペック |
---|---|
OS | 64ビット版のWindows 10 (バージョン1809以降) またはWindows 11 |
CPU | Intel Core i5(第8世代以降, 例: Intel Core i5-8250U 2.5 GHz)またはAMD Ryzen 5 3500U |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | 256GB SSD以上(空きディスクスペースは最低10GB必要) |
グラフィックス | 2GB VRAM、例: NVIDIA GeForce MX250、29 GB/sの帯域幅、DirectX 11対応 |
ディスプレイ | 1920 x 1080ピクセル(フルHD)以上、True Color対応 |
AutoCADの必要動作スペックは意外と低く、CPUは2017年に発売されたIntelのミドルレンジCPUでも満たせるようになっています。
メモリとストレージに関しては現在の新品Windows搭載ノートパソコンであれば基本的に満たしているだけの容量があります。
ただし、グラフィックスは映像や3D描画に強いグラフィックボードの搭載が求められており、CPUに搭載されている内蔵GPUだけではグラフィックスの必要スペックを満たせない場合があります。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を表示するための部品(GPU)が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
PCゲームやライブ配信、編集ソフトなどで画像や映像を処理するために使われるPCパーツです。
でも、価格が高いので一般的なパソコンには搭載されてません。
とは言え、必要動作スペックで求められているグラフィックス性能は2010年ごろのハイエンドグラフィックボードに近い性能を持つNVIDIA GeForce MX250なので、今ではお手頃なモデルです。
しかも、高性能内蔵GPUであるIntel Iris Xe GraphicsはNVIDIA GeForce MX250以上の性能があるため、コスパに優れたノートPCであれば10万円前後のモデルでも必要スペックを上回れます。
推奨スペック
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | 64ビット版のWindows 10またはWindows 11 |
CPU | Intel Core i7(第10世代以降, 例: Intel Core i7-10750H 2.6 GHz)またはAMD Ryzen 7 4700U |
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | 512GB SSD以上 |
グラフィックス | 8GB VRAM、例: NVIDIA GeForce RTX 2070、106 GB/sの帯域幅、DirectX 12対応 |
ディスプレイ | 1920 x 1080ピクセル以上、最大3840 x 2160(4K)まで対応可能 |
AutoCADはCPUで2020年に発売されたIntelのハイエンドCPU以上を推奨しており、これは現在でも十分高いスペックになります。
AutoCADの推奨CPUはデスクトップPC向けを記載しているので、ノートPCだともっとスペックが必要
もしノートパソコンで推奨CPUを上回りたい場合は2021年以降に発売されたハイエンドクラスのCPUを搭載したノートPCを選ぶと良いでしょう。
AutoCADはメモリを32GB以上推奨しており、これは家電量販店などで販売されている学生&ビジネス向けノートPCでは満たせないスペックになります。
32GB以上のメモリを搭載したノートパソコンはゲーマーやクリエイター向けモデルになるため、メーカー直販サイトやBTOパソコンサイトなどでノートパソコンを買うしかないでしょう。
ストレージは上記を満たした高価格帯のノートパソコンであれば512GB以上を搭載していることが多いため、あまり心配はないでしょう。
グラフィックスでは2018年に発売されたミドルレンジグラボ以上を推奨しており、ゲーミングPCやクリエイター向けPCで使われるほどの性能があります。
ノートパソコン向けグラボで推奨性能を超えるためにはGeForce RTX3070 Laptop以上が必要になるため、コスパに優れたノートPCでも15万円以上は絶対に必要だと考えるべきでしょう。
AutoCADへオススメの安いノートパソコン6選
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX3050)
LOQ 15IRX9は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9の価格は110,000円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX3050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、ビジネス向けソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
- 10コア16スレッドCPUと16GBメモリで基本性能が高い
- VRAM6GBのRTX3050 Laptopを搭載
→高いグラフィック性能でPCゲームや動画編集も快適 - 15.6インチの大きめディスプレイ&144Hz
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 1年間の引取修理サポートあり
- 1080pのWebカメラとマイク、ノイズキャンセリングスピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大48回までクレカなしで分割払いが可能
AutoCADの必要動作スペックを満たしたモデルです。
2DCADであれば十分快適に利用でき、小規模な3DCADならRTX3050 Laptopのおかけで利用できます。
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX4050)
LOQ 15IRX9(RTX4050)は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9(RTX4050)の価格は144,870円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX4050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、クリエイティブソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
メモリとグラフィックス以外ではAutoCADの推奨スペックを満たしたモデルです。
ただし、グラフィックスは推奨グラボのRTX2070へ5%ほど劣るだけなので、ほぼ推奨グラフィックス通りの性能があります。
購入時にメモリも32GBへアップグレードできるため、余裕を持って運用したい場合はアップグレードがオススメです。
マウスコンピューター mouse K5-I7G50BK-A
mouse K5-I7G50BK-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのクリエイター&ゲーマー向けノートパソコンです。
mouse K5-I7G50BK-Aの価格は149,800円であり、具体的なパソコンスペックは下表の通りです。
項目 | mouse K5-I7G50BK-A |
---|---|
OS | Windows 11 Home |
CPU | IIntel Core i7 12650 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 2050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
- 15インチのフルHDノングレア液晶なので長時間作業でも目が疲れにくい
- Intelの12世代ミドルレンジCPU搭載
→Office系ソフトやAdobe系ソフトを使える性能 - グラフィックボード「RTX2050」を搭載
→PCゲームやクリエイティブ系ソフト、AI学習にも使える - Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- バッテリー駆動時間最大10時間
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
グラフィックスとメモリ以外は推奨スペックを満たしたモデルです。
メモリは購入時に32GB以上へ増設注文できます。
レノボより少し割高なものの、3年間の保証付きなのは嬉しいです。
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのWEB限定ゲーミングノートパソコンです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aの価格は179,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 16GB(増設注文可能) |
ストレージ | SSD:512GB |
グラフィックスへRTX4060を採用しており、人気PCゲームをプレイできるほどのスペックがあります。
- 16インチのフルHDノングレア液晶&165Hzで作業やゲームも快適
- 8コア16スレッドCPUでAdobeやPCゲームにも使える
- グラフィックボード「RTX4060」搭載で画像処理や3Dゲームにも対応
- 500GBの大容量ストレージ&SSDなので読込も速い
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
メモリ以外はAutoCADの推奨スペックを満たしたモデルです。
高性能CPUとRTX4060 Laptopによって3DCADも快適!
WEB限定モデルなので売り切れになりやすい点が難点…
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)は国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのWEB限定ゲーミングノートパソコンです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)の価格は199,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB) |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 32GB(増設注文可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
グラフィックスへRTX4060を採用しており、人気PCゲームをプレイできるほどのスペックがあります。
- 16インチのフルHDノングレア液晶&165Hzで作業やゲームも快適
- 8コア16スレッドCPUでAdobeやPCゲームにも使える
- グラフィックボード「RTX4060」搭載で画像処理や3Dゲームにも対応
- プロゲーマーや人気配信者並の32GB大容量メモリ
→ゲーム配信やクリエイティブ系ソフトも快適 - 1TBの大容量ストレージ&SSDなので読込も速い
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
1つ前のモデルを32GBメモリ&1TBストレージへ増設したモデルであり、AutoCADの推奨スペックを完全に上回っています。
ゲーミングPCレベルの性能がありながら20万円以内で購入でき、最大36回の分割払いを利用できるので比較的購入しやすいです。
AutoCAD用ノートパソコンの選び方
CPUの選び方
AutoCADは主にCPUの性能へ大きく依存するソフトウェアであり、設計作業やモデリングの際に多くの計算処理が発生しやすいです。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
つまり、適切なCPUを選択すればAutoCADでの作業効率を上げられるようになります。
AutoCADを2D設計やシンプルなレンタリングなどで使用する際は、Intel Core i5(第8世代以降)またはAMD Ryzen 5クラスのCPUが必要です。
より快適に複雑な設計作業や3Dモデリングを行う場合は、Intel Core i7(第10世代以降)またはAMD Ryzen 7以上のCPUを選ぶことが推奨されます。
上記のようなハイエンドCPUは処理時間の短縮や全体的な作業効率の向上に寄与し、AutoCADのようなCADソフトウェアではCPUのクロック速度やコア数だけでなく、シングルスレッド性能も重要です。
ハイエンドCPUであればシングルスレッド性能も高いため、設計データの読み込みや編集、レンダリングのスピードが向上します。
「AutoCADへオススメの安いノートパソコン6選」ではAutoCADの必要動作スペックや推奨スペックを満たしたモデルを紹介しているので参考にしてください。
メモリの選び方
AutoCADは設計作業においてメモリの使用量が非常に大きいため、十分なメモリ容量を備えたノートパソコンを選ぶことが重要です。
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
アプリやダウンロードファイルを保存する「ストレージ」とは別物なので注意
8GBのメモリはAutoCADの2D設計や軽度の3Dモデリングなどには十分であり、、単一の図面ファイルや少数のオブジェクトを扱う作業も含まれます。
8GBはシンプルなプロジェクトには使えるだけでのリソースがあるので、予算を抑えたい場合は検討できるモデルです。
推奨スペックである32GBのメモリは、より複雑な作業や大規模なプロジェクトを快適に行うために必要です。
AutoCADでは、複数のファイルを同時に開いたり、重い3Dモデリングやレンダリング作業を行ったりすると、メモリの消費が急激に増加します。
特に、複数のアプリケーションを同時に使用する場合やリソースを多く消費する作業を行う際には、32GBのメモリがあることでスムーズな操作が可能になります。
もしメモリが不足すると以下のような問題が発生するため、メモリ選びは気をつけるべきでしょう。
- 動作の遅延::プロジェクトが大規模になるにつれてメモリ不足により操作が遅くなり、反応が悪くなりやすいです。
- ファイルの開閉に時間がかかる::大きなファイルを開いたり、複数のファイルを同時に扱うときに、メモリ不足により遅延が発生します。
- クラッシュやフリーズのリスク: メモリ不足が続くと、ソフトウェアがクラッシュしたり、PCがフリーズするリスクが高まります。
メモリ容量が大きいと、将来的なパソコンのアップグレードの必要性も低くなるため、長期的な投資としても理にかなっています。
スポンサーリンク
グラフィックスボードの選び方
AutoCADで3Dレンダリングや複雑な設計作業を行う場合、グラフィックスボード(GPU)の性能が重要です。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を表示するための部品(GPU)が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
PCゲームやライブ配信、編集ソフトなどで画像や映像を処理するために使われるPCパーツです。
でも、価格が高いので一般的なパソコンには搭載されてません。
AutoCADでは最低限の要件として2GBのVRAMを持つグラフィックスボードが必要とされており、NVIDIA GeForce MX250などが該当します。
NVIDIA GeForce MX250などは、軽量なCAD作業に対応可能なエントリーレベルのGPUで、特に複雑ではない3Dモデリングや小規模なプロジェクトにおいて安定したパフォーマンスを発揮します。
GeForce MX250などは低コスト&低消費電力なので、ノートPCにもピッタリ
一方、推奨グラフィックスである8GBのVRAMを持つ専用グラフィックスボードは、複雑な3Dレンダリングや大規模な設計プロジェクトにおいて最適です。
例えばNVIDIA GeForce RTX 2070などのモデルは、リアルタイムのレイトレーシングや高度なシェーディングをサポートし、3Dモデルの細部まで正確に表現することが可能です。
しかも、4K解像度での作業や複数のモニターを使用した作業環境でも優れたパフォーマンスを発揮するため、本格的な3DCADを行いたい場合はオススメのモデルです。
「AutoCADへオススメの安いノートパソコン6選」ではAutoCADの必要動作グラフィックスや推奨グラフィックスを満たしたモデルを紹介しているので参考にしてください。
ストレージの選び方
AutoCADの使用において、ストレージは非常に重要な役割を果たします。特に、SSD(ソリッドステートドライブ)は、パフォーマンスを大幅に向上させるためにほぼ必須です。
ストレージはデータやソフトウェアなどを保存するパーツであり、本棚へ例えられることが多いです。
ストレージには「SSD」と「HDD」の2種類があります。
SSDは高速なデータ処理が可能であり、物理的な衝撃にも強いです。
HDDは安価で大容量ストレージを用意できますが、SSDよりもデータ処理が遅いです。
AutoCADのようなCADソフトではプロジェクトファイルが大きくなりやすく、ソフト自体の起動や操作、レンダリングのスピードもストレージの種類によって大きく影響を受けます。
SSDは従来のHDD(ハードディスクドライブ)と比べて、データの読み書き速度が圧倒的に速いため、AutoCADを使用する際には必須のストレージ形式です。
SSDはHDDよりも最大50倍近くも早いのでCADソフトでは必須
AutoCADのインストールと中小規模のプロジェクトファイルを保存するだけなら256GB、大きなファイルも保存する場合は512GB以上のSSDを選ぶとよいでしょう。