はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、AutoCADの中古永久ライセンスは違法である可能性が高く、マルウェアが含まれている場合もあります。
AutoCADは公式サイトからお得に購入できる方法もあるので、中古ライセンスの購入は控えた方が良いでしょう。
AutoCADの中古永久ライセンスは違法?
AutoCADの中古永久ライセンスは下記の理由から違法である可能性が高いので、詳しい内容を解説していきます。
- AutoCADの利用規約に違反
- 違法コピー品である可能性
- 利用者が著作権法に違反する
AutoCADの利用規約に違反
AutoCADを開発・販売しているAutodesk社はソフトウェアの譲渡や販売を禁止しており、中古ライセンスの売買も該当します。
お客様は、オートデスクの書面による事前の承認を得ずに、誰に対しても、全部または一部を問わず、本ソフトウェア、ユーザドキュメントまたは本契約で許諾された権利を配布、賃貸、貸与、リース、売却、再使用許諾、またはその他の方法で譲渡することはできません。
引用元:Autodesk
あくまでAutodesk社の利用規約に違反しているだけなので違法ではありませんが、Autodesk社から訴えがあった場合は確実に負けるでしょう。
特に2013年以降のAutoCADはクラウド機能が強化されており、Autodesk社がライセンスの譲渡や売買を確認しやすいです。
メルカリやYahooオークションで売られているAutoCADの中古ライセンスは全て利用規約違反なので、利用を控えることをオススメします。
海賊版の利用は著作権法に違反
AutoCADの中古永久ライセンスは下記の理由から違法コピー品(海賊版)である可能性が高いです。
- Autodesk社がライセンス譲渡を認めていない
- CADソフトの海賊版販売で逮捕された人がいる
- 中古永久ライセンスの価格が安すぎる
- Autodesk社が海賊版ソフトを摘発している
特にAutoCADの永久ライセンスは需要が大きいため、ついつい永久ライセンスに釣られて海賊版を購入してしまう人がいます。
しかし、海賊版のソフトだと分かっていた(もしくは予想できる)状態で購入した場合は購入者も著作権法に違反しており、違法となります。
また、AutoCADにはクラウド機能が搭載されているため、海賊版ソフトであることはライセンスの譲渡や売買以上にバレやすいです。
Autodesk社によって摘発された海賊版ソフトもあるため、AutoCADを使う時はAutodesk社の公式サイトから購入することをオススメします。
AutoCADの中古永久ライセンスをオススメしない理由4選
AutoCADの中古永久ライセンスをオススメしない理由には下記があるため、詳しい内容を解説していきます。
- 永久ライセンスではない
- 違法行為になる
- マルウェアの可能性
- 正規品を安く購入できる
理由1:永久ライセンスではない
「AutoCAD 中古 永久ライセンス」と検索すればメルカリやヤフオクがヒットしますが、実は永久ライセンスではないパターンがあります。
実際に中古永久ライセンスの詳細な商品紹介では「1年しか使えない」「返品・返金は受け付けない」などが書かれています。
上記のような注意書きは商品ページの1番分かりにくい部分へ書いてあるため、気付かずに永久ライセンスと勘違いして購入する人がいます。
永久ライセンスを求めている人達をカモにしたい出品者はたくさん居るため、中古の永久ライセンスを買うことはオススメしません。
理由2:違法行為になる
AutoCADの中古永久ライセンスを購入した場合はAutodeskの利用規約へ違反し、海賊版だった場合は著作権法にも違反します。
利用規約違反がバレればライセンス剥奪はもちろん、AutodeskのアカウントごとBANされる可能性があります。
著作権法に違反した場合は罰金や懲役の対象になるため、正規以外の方法でAutoCADのライセンスを入手することはオススメしません。
理由3:マルウェアの可能性
AutoCADのライセンスを格安で販売しているネットショップもありますが、それらのサイトからダウンロードした場合はマルウェアが含まれている可能性があります。
マルウェアは悪質なプログラムのことです
特にAutoCADは法人の利用が多いため、これまでに何度もマルウェア被害に遭ってきた前例があります。
オートデスクのCADソフト「AutoCAD」のコンポーネントを偽装したマルウェア「ACM_SHENZ.A」が出回っている。悪用されることが少なく、ユーザーがあまり警戒しないファイルを装っていた。
引用元:https://www.security-next.com/
もちろん、中古の永久ライセンスであればマルウェアが含まれている可能性は高いため、プログラムにあまり詳しくない場合はオススメしません。
理由4:正規品を安く購入できる
AutoCADには安く購入できる方法があるため、わざわざ中古の永久ライセンスを購入するのはリスクが大きいです。
そこで、次の章では正規品のAutoCADを安く購入する方法を解説します。
正規品のAutoCADを安く購入する方法3選
AutoCADを安く購入する方法には下記があるため、詳しい内容を解説します。
- 学生・教員版を利用する
- 楽天カードのあとから払い
- セットライセンスを使う
学生・教員版を利用する
AutodeskのAutoCADは学生や教職員であれば1年間無料で利用でき、学生&教員の間は何度でも無料申請が可能です。
無料で利用する場合は学生や教員であることを証明できる書類や本人確認書を提出し、Autodesk社の審査を受けなければいけないので、若干手間はかかります。
審査があるので、社会人が学生のフリをするのは無理です
しかし、審査に受かってしまえば機能制限が全くないAutoCADを1年間無料で使え、無料期間が終わった後も学生&教員であれば再び審査を受けられます。
高機能なCADソフトを無料で使える貴重な方法なので、学生や教員の場合は是非活用してください。
楽天カードのあとから払い
AutoCADはまとめて払えば安くなりますが、生活費や収入のことを考えると1年払いでも難しい場合があります。
ライセンス種類 | 無料体験 | サブスク料金 (月払い) | サブスク料金 (1年払い) | サブスク料金 (3年分一括払い) |
---|---|---|---|---|
AutoCAD単体 | 30日間無料 | 8,800円(税込) | 71,500円(税込) | 214,500円(税込) |
1年ごとの料金 | 30日以降は有料 | 年間105,600円(税込) | 年間71,500円(税込) | 年間71,500円(税込) |
しかし、AutoCADであれば「あとから分割払い」という機能があり、Autodesk社には一括で払いつつも、自身の口座から引き落とされるタイミングを分割できます。
あとから分割払いでは手数料がかかるものの、71,500円を12回払いしてもトータルの支払い額は77,334円であり、月払いよりも安くなります。
支払い方法 | 1ヶ月あたりの料金 | 1年あたりの料金 |
---|---|---|
AutoCADの月払い | 8,800円(税込) | 105,600円(税込) |
AutoCADの年払い | 5,958円(税込) | 71,500円(税込) |
AutoCADの年払いをあとから分割払い | 6,444円(税込) | 77,334円(税込) |
しかも、支払い回数を減らせばさらに手数料が安くなるため、AutoCADを購入しやすくなります。
2回払いなら手数料無料です
分割払いの手数料については楽天カードの公式サイトに「分割払いシミュレーション」があるため、そちらも参考にしてください。
セットライセンスを使う
AutoCADには「AEC Collection」「Revit LT Suite」「PDM Collection」というセットライセンスがあり、単体よりもお得に購入できます。
ライセンス種類 | 特徴 | サブスク料金 (月払い) | サブスク料金 (1年払い) | サブスク料金 (3年一括払い) |
---|---|---|---|---|
AEC Collection | AutoCADを含む18ソフト が利用可能 | 64,900円(税込) (年間778,800円) | 522,500円(税込) | 1,567,500円(税込) |
Revit LT Suite | Revit LTとAutoCAD のセット | 13,200円(税込) (年間158,400円) | 102,300円(税込) | 306,900円(税込) |
PM Collection | AutoCADを含む15ソフト が利用可能 | 60,500円(税込) (年間726,000円) | 479,600円(税込) | 1,438,800円(税込) |
AEC Collection(Architecture, Engineering & Construction Collection)に含まれるソフトは下記の通りです。
- Revit
- AutoCAD
- Civil 3D
- Navisworks Manage
- Insight
- ReCap Pro
- 3ds Max
- Vehicle Tracking
- Structural Bridge Design
- Forma
- InfraWorks
- Autodesk Docs
- Advance Steel
- FormIt Pro
- Robot Structural Analysis Professional
- Autodesk Rendering
- Fabrication CADmep
- Autodesk Drive
PM Collection(Product Design & Manufacturing Collection)に含まれるソフトは下記の通りです。
- AutoCAD
- Inventor
- Fusion 360
- Inventor Tolerance Analysis
- Inventor Nesting
- Inventor CAM
- HSMWorks
- Autodesk Drive
- Factory Design Utilities
- Vault
- Inventor Nastran
- Navisworks Manage
- 3ds Max
- ReCap Pro
- Autodesk Rendering
特にBIMソフトも利用する場合はセットライセンスのコスパが大きく上がるため、建築設計をする場合はオススメです。
単体でCivil3DとRevitを契約すると年間90万円ほどするので、それに比べると破格の安さ