はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、AdobeのFrescoはWindowsとiOS(iPhone&iPad)のみ対応しており、Mac版は存在しません。
ただし、Macユーザー向けの対処法がいくつかあるので、詳しい内容を解説します。
Adobe FrescoはMacで使えない?
AdobeのFrescoは下記のデバイスのみに対応しており、Mac版はありません。
- iPhoneシリーズ
- iPadシリーズ
- Windows搭載PC
- Surface Proシリーズ
利用可能端末1:iPhoneシリーズ
Frescoに対応しているiPhoneシリーズは下記の通りであり、直近のiPhoneであれば全て対応しています。
仕様 | 利用可能端末 |
---|---|
デバイス | ・iPhone 6以降 ・iPhone SEシリーズ |
OS | iOS 15 以降 |
「iOS 15」は2021年の7月に配信されているので、iPhoneを定期的にアップデートしている人なら対応しているはずです。
M1以降のMacはiPhone用アプリの一部を利用できますが、FrescoのiPhone用アプリはM1以降のMacにも非対応です。
Amazonであれば整備済みiPhoneが販売されているので、安くiPhoneを手に入れたい場合はオススメです。
整備済みiPhoneとは、店頭での展示製品や初期不良でメーカーに返品されたiPhoneを、Appleの品質基準にのっとって再度整備したiPhoneです。
正規品と同等のクオリティでありながら価格が安いため、コスパ重視のユーザーから人気です。
AmazonではiPhoneだけでなく、Google PixelやSONY Xperiaなどの整備済みスマホも販売されており、最低180日の返品保証も付いています。
利用可能端末2:iPadシリーズ
Frescoに対応しているiPadシリーズは下記の通りであり、こちらも直近のモデルであれば基本的に全て対応しています。
仕様 | 利用可能端末 |
---|---|
デバイス | iPad Pro(すべてのモデル対応) iPad Air 第3世代以降 iPad 第5世代以降 iPad mini 第5世代以降 |
OS | iOS 15 以降 |
iPhoneの場合と同様にiPad用アプリの一部はMacでも起動できますが、FrescoのiPadアプリはMacへ対応していません。
ただし、FrescoでApple Pencilを使う場合はMacよりもiPadを利用した方が描きやすいでしょう。
利用可能端末3:Windows搭載PC
Frescoを利用できるWindows搭載PCは下記となっており、ARMプロセッサを搭載していないWindowsなら利用できます。
仕様 | 利用可能端末 |
---|---|
OS | Windows 11 バージョン 22000 以降. Windows 10 バージョン 1903 以降. |
グラフィックプロセッサー | ・IntelやNVIDIA、AMDのGPU ・Direct X 機能レベル 12.1搭載 |
注意事項 | Surface Pro以外のARMプロセッサは非対応 |
ARMプロセッサ(CPU)には下記の特徴があり、iPhoneやM1以降のMacにも利用されています。
- マイクロプロセッサの設計を行うイギリス企業であるARM Holdingsによって開発
- スマホやタブレットなどのモバイルデバイスをはじめ、様々なデジタル機器に広く採用
- RISCアーキテクチャを採用しており、命令セットが簡素化
- 低消費電力と小型サイズが特徴であり、モバイルデバイスに適している
- ARMプロセッサとx86アーキテクチャのCPU(IntelやAMD)は互換性が無い
最近はMicrosoftが販売するSurfaceのようにARM系CPUを搭載したPCが増えているため、一部のWindows搭載PCではFrescoが使えません。
タブレット型のWindowsではARM系CPUが採用されやすいので注意
しかも、AppleシリコンはARM系CPUに該当するため、M1以降のMacで無理やりWindowsを起動してもWindows用のFrescoは使えません。
もしCPUの見分け方が分からず、Fresco用のWindows搭載PCを求めている場合は、後述するSurfaceシリーズを選ぶと良いでしょう。
利用可能端末4:Surface Proシリーズ
MicrosoftのSurface ProシリーズにはIntel製CPUとARM系CPUの2種類が販売されていますが、どちらも、Frescoへ対応しています。
仕様 | 利用可能端末 |
---|---|
デバイス | Surface Pro 9(5G)(米国) Surface Pro 9(5G)(米国以外) Surface Pro X(SQ1 プロセッサー) Surface Pro X(SQ2 プロセッサー) Surface Pro X(Wi-Fi) |
グラフィックドライバー | 30.0.3564.4300:Surface Pro 9(5G) 27.20.1800.0000:Surface Pro X(SQ1 および SQ2 プロセッサー)27.20.1720.0000:Surface Pro X(Wi-Fi) |
Surface ProシリーズはWindowsを搭載したタブレット型PCであり、iPadのようにタッチ操作が可能なPCです。
ペンで描くことも可能!
Surface ProならどのモデルでもFrescoが使えますし、タブレットでありながらCLIP STUDIO PAINT の買い切り版を購入できるメリットがあります。
Surfaceはイラストレーターからも熱良い人気があるため、Macの代わりにPCを導入する場合はオススメです。
FrescoがMacで使えない時の対処法4選
AdobeのFrescoがMacで使えない時の対処法には下記があるため、詳しい内容を解説していきます。
対処法1:BootCamp
FrescoはMacへ対応していませんが、Intel製CPU搭載Macへ純正のWindowsを導入できるBootCampを使えば起動できるようになります。
BootCampの特徴は下記であり、M1チップのMacが発売されるまではWindowsを導入する代表的な方法でした。
- 起動時にMacかWindowsを選べるようになる
- BootCampはMacへ最初からインストール済み
- Windowsのライセンスさえあれば導入は簡単
- WindowsのPCスペック=Mac本体の性能
しかし、BootCampはM1チップ以降のMacへ対応しておらず、Intel製CPUを搭載した古いMacでしか使えません。
年代で言うと、2020年以降に発売されたMacは対応していません
Intel製CPUを搭載したMacの場合はBootCampの指示へ従うだけでWindowsを導入でき、FrescoをMacで使えるようになります。
ただし、BootCampでMacへWindowsを導入する時は下記のようなWindowsのライセンスが必要です。
対処法2:CLIP STUDIO PAINT
MacでFrescoは利用できませんが、ペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT 」であればMacやAndroidにも対応しており、代替ソフトとしてオススメできます。
プラン・端末 | Windows/Mac | Windows/Mac/iPad/iPhone /Galaxy/Android/Chromebook | iPhone/Galaxy/Androidのみ |
---|---|---|---|
CLIP STUDIO PAINT PRO | 買い切り:5,000円 サブスク:月額480円 サブスク:年額2,800円 | サブスク:月額480円 サブスク:年額2,800円 | サブスク:月額100円 サブスク:年額700円 |
CLIP STUDIO PAINT EX | 買い切り:23,000円 サブスク:月額980円 サブスク:年額7,800円 | サブスク:月額980円 サブスク:年額7,800円 | サブスク:月額300円 サブスク:年額2,000円 |
クリスタはAdobeと別会社のソフトなので、Adobe CCへ含まれない点は残念ですが、Macであれば買い切り版を購入できます。
イラスト制作だけであればCLIP STUDIO PAINT PROの5,000円、漫画制作の場合はCLIP STUDIO PAINT EXの23,000円だけで済むのは大きなメリットです。
MacやWindowsの場合は最大3ヶ月間も有料機能を無料体験できるので、Frescoの代替ソフトを探している場合は参考にしてください。
対処法3:Windowsサーバー
M1以降のMacへWindowsを入れてもARM系CPUなので、FrescoはMacで使えません。
しかし、WindowsサーバーであればWindowsの環境へリモートアクセスするため、MacやタブレットでもWindowsをアプリ感覚で使えます。
Windowsサーバーとは、自身のPCやスマホからリモートアクセスできるWindows環境であり、24時間365日稼働しています。
感覚としては「本体が無いWindowsパソコンをリモート操作している状態」に近く、OfficeやAdobeなどのソフトも使えます。
リモートアクセスさえ出来れば良いため、自身の端末がMacやChromebookでもWindowsサーバーが利用でき、間接的にWindows専用アプリも利用できます。
最近ではリモートワークに使われることが多く、どんな場所でも同じWindowsを操作できる利点が重宝されています。
導入ハードルは少し高いものの、Windowsサーバーは純正のWindowsを利用できるので、Windows専用ソフトにも対応しています。
リモートアクセスならM1以降のMacでもOK!
国内で利用できるWindowsサーバーには下記があるため、MacでWindows専用のソフトを使いたい場合は参考にしてください。
サービス名 | メモリ1GB | メモリ2GB | メモリ3GB | メモリ4GB | メモリ6GB | メモリ8GB | メモリ16GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ConoHa for Windows Server | 月額1,077円 | 月額2,178円 | 月額2,178円 | 月額4,296円 | 月額8,470円 | 月額8,470円 | 月額15,972円 |
Xserver for Windows | 月額1,980円 | 月額1,980円 | 月額1,980円 | 月額3,960円 | 月額7,920円 | 月額7,920円 | 月額15,840円 |
ABLENET VPS | 月額1,936円 | 月額1,936円 | 月額2,513円 | 月額4,472円 | 月額4,472円 | 月額6,661円 | 月額14,036円 |
対処法4:他の端末を使う
身も蓋もない話ですが、MacはOSとCPUの2点からFrescoと相性が悪いため、WindowsかiPadを使う方法がオススメです。
iPadの場合はMacにも匹敵する性能がある「iPad Pro」、Windowsであればタッチ操作も可能な「Surface Pro」が良いでしょう。
MacがAppleシリコンへ変わったことにより、FrescoがMacへ対応する可能性はさらに下がったので、他の端末を探すこともオススメです。
Adobe Frescoは仮想Windowsで動かない?
MacでWindows専用ソフトを動かす方法にParallels などの仮想Windowsがありますが、Frescoは下記の理由から非対応です。
そのため、Mac上でWindowsを使ってFrescoを起動したい場合はBootCampかWindowsサーバーの2択になります。
BootCampとWindowsサーバーについては下記で紹介しているので、興味があればチェックしてください。