この記事は以下の悩みや要望を持つ方にオススメです。
- Windowsで使える動画編集ソフトを探している
- EaseUS Video Editorってオススメ?価格に合う性能がある?
- YouTubeに動画投稿したいけどどんな動画編集ソフトが良いか分からない
実際にEaseUS Video Editorを使用してみたため、基本的な使い方と使いやすさ、機能性などをレビューをしていきます。
EaseUS Video Editorの価格と基本的な使い方
EaseUS Video Editorの製品価格と価格プラン
EaseUS Video EditorはWindows用の動画編集ソフトであり、パッケージ版がAmazonで7384円、ダウンロード版は下記の料金表通り1ヶ月のプランで3590円、1年間のプランで5990円、買い切り型で9590円となっています。

一応、無料版も存在しますが、EaseUSのロゴが出るため実際にYouTubeへ動画をアップする場合はオススメ出来ません。(無料版はあくまでお試し用)
他のパッケージ版動画編集ソフトとAmazonで価格を比較してみると下表のようになっており、購入しやすい価格となっています。
EaseUS Video Editor | Wondershare Filmora X | PowerDirector Ultra | Adobe Premiere Elements |
7384円 | 9980円 | 13520円 | 19580円 |
また、ダウンロード版についても同価格帯であるFilmoraと比較すると1年間まではEaseUS Video Editorの方が価格が低く、買い切りではFilmoraの方が低くなっています。
製品名 | EaseUS Video Editor | Wondershare Filmora X |
1ヶ月 | 3590円 | 無し |
1年間 | 5990円 | 6180円 |
買い切り | 9590円 | 8480円 |
そのため、安く動画編集ソフトが欲しい方や短期間のみ利用してみたい方にはEaseUSの動画編集ソフトおすすめです。
EaseUS Video Editorの使用環境と起動
最初に今回EaseUS Video Editorを使用するPCのスペックを表記しておくため、自身のPCスペックと照らし合わせながら参考にしてください。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core i5-10400 |
GPU | インテル UHDグラフィックス630 |
RAM | 16GB |
ROM | SSD 256GB |
EaseUS Video Editorの動画編集ソフトを起動すると下画像のように画面比率を選択する項目が出てきます。

今回はYouTubeへの動画投稿で一番多く使われるであろう「16:9」の画面比率で使い方を解説していきます。
初めて編集画面を開くと下画像のように編集方法を自動で説明してくれます。

動画編集の経験がない人でも何をすればよいのか簡単に分かる点は非常にオススメなポイントです。
EaseUS Video Editorで動画を読み込んで編集
まず、EaseUS Video Editorの編集画面は下画像のようになっており、全体的な構成はPowerDirectorやFilmora、iMovieに似ています。

動画を読み込むときは上画像で「そざい」と書かれていてる素材エリアをダブルクリックするか直接ドラッグ&ドロップ、下画像のように素材エリア内で左クリックまたは画面左上にある「インポート」から動画を読み込めます。(avi、mpeg、wmv、mov、mp4編集可能)

実際に読み込むと上画像のように読み込んだ動画が素材として表示されます。
読み込みの速度は動画サイズが45.1MBの動画で約0.4秒ほどでした。
読み込んだ動画のカットや色調整などの編集はタイムラインへ動画素材を移すことで可能です。

動画をタイムラインへ移す方法は以下の4種類があり、事前知識なしでも簡単にタイムライン上へ動画を移せます。
- 素材エリアにある動画をドラッグ&ドロップでタイムライン上へ移動する
- 素材エリアにある動画を右クリックし、「トラップに追加」を選択する
- 素材エリアにある動画に表示されている「+」をクリックする
- Windowsのフォルダから直接ドラッグ&ドロップする(自動で素材エリアにも追加される)
タイムライン上へ追加した動画素材へ右クリック、または動画素材を選択した状態で下画像のアイコンをクリックすると下表の編集作業が可能です。(コピーなどの画像やテキストと共通機能は除く)

編集 | 速度や彩度などの調整が可能なページが開く |
クロップ | 画面の一部分を切り取る機能。 |
ミュート | 動画の音量を0にする機能。40%にしたい時などは「編集」から |
デタッチ | 動画の映像と音声ファイルを切り分ける機能。ゲーム実況の音ズレを直したい時に便利 |
音声強調 | 音声が強調される機能。正直使ったけどよく分からない(有料版限定) |
ズーム | 動画の一部分を拡大する機能。アスペクト比の変更も可能 |
モザイク | 動画の一部分にモザイクを付ける機能。YouTubeのモザイク機能と似ている |
字幕に変換 | 動画内の音声を自動で字幕にしてくれる機能。有料版限定だが超オススメ機能! |
クロマキー合成 | 動画の一部分を透明にする機能。グリーンバックと合わせて使いたい機能 |
分割 | 動画をタイムライン上の再生位置で分ける機能。カット編集の基本となる機能であり、「ctrl+B」のショートカットもある |
個人的には「字幕に変換」の機能が非常に便利でした↓

通常、動画内のセリフを字幕化するのには途方もない時間が必要ですが、「字幕に変換」を使えば上画像のように自動で字幕を付けてくれます。
字幕の精度はYouTubeの自動字幕とだいたい同じレベルですが、表示タイミングなどは完璧であるうえ、自動字幕を編集することも出来るため字幕入れ作業は大変楽になります。
ゲーム実況などであれば字幕の有無で視聴者維持率が変化するため、自動字幕機能がある点は非常にオススメです。
【参考記事】ゲーム実況に字幕テロップはいらない?
一応、動画内の音声を自動で字幕化してくれるソフトにはVrewもありますが、Vrewはカットと音量調節くらいしか動画編集を行えないためテキストやモザイクを入れたい場合は他の編集ソフトを併用する必要がありました。
しかし、EaseUS Video Editorであれば編集ソフトの併用をしなくても十分に多機能な編集を行えるため、編集の手間や財布にも優しい動画編集ソフトになっています。
また、「編集」機能を選択すると下画像の「ビデオ」欄が表示され、動画の速度や逆再生、向きなどを変更できます。

逆再生はスマホの動画編集アプリにはほとんど無い機能のためオススメ出来るポイントですが、逆再生へ変換を行う際に時間がかかってしまう点が少々残念です。
また、「色調整」の欄ではコントラストや彩度、色調を調節することが可能です。

美容系YouTuberやルックスを大切にしているYouTuberの場合は色の調節で印象が大きく変わる為、細かく調節出来るのは嬉しいポイントです。
他にも動画に音声がある場合は「オーディオ」の欄から音量調整やフェードイン、フェードアウトも可能です。

動画にテキスト(字幕)を追加
動画にテキストを追加する方法は以下の2種類があります。
- 下画像に表記されている「新しい字幕を挿入」をクリック
- 下画像に映っているテキスト素材を「+」するか、ドラッグ&ドロップ

「新しい字幕を挿入」は特にアニメーションが無い普通の字幕であり、英字で色々書いてある素材はアニメーションや文字サイズ、フォントなどが凝ったものになっています。
テキスト素材は約30種類あり、自由に使う事が出来ますが、初めて使う素材はダウンロードする必要があるため若干めんどくさいです。(容量の節約にはなっている?)
また、「新しい字幕を挿入」のテキストを編集する方法は動画の編集と同様に「編集」を開くと下画像が表示されるためテキストの内容を調整出来ます。

上画像の「スタイル」を選択することで下画像が開き、文字のフォントやカラー、サイズなどを一括で調整することが可能です。

字幕の2重縁取りや透明度まで調整出来る点は低価格帯の動画編集ソフトにしては嬉しいですが、日本語のフォントは味気ないものが多い事と「新しい字幕を挿入」で追加されたテキスト全てが一括で変換される事が気になりました。
フォントは学校や職場で使用する分には問題ありませんが、youtubeやニコニコに投稿することを考えるとフリーフォントは自分でダウンロードしておく必要があります。
【参考記事】フリーフォントのダウンロードと変更方法【Windows&Mac対応】
また、テキスト全てが一括で変換されることについてはテキスト素材を用いることで解決出来ました。

「新しい字幕を挿入」は上画像の「じまく」に追加されるため文字のサイズやカラーを変更すると一括で変更されますが、テキスト素材による文字は上画像の「テキストそざい」に追加されていくため、一つ一つの素材ごとに文字のスタイルを決められます。
実際にテキスト素材で「編集」を開くと下画像が表示され、フォントやサイズ、縁取りなどを設定できます。

また、「モーション」に切り替えると文字の動きを調整することも可能です。

ただし、モーション自体は単調な動きが多いため、あまり利用する事は無いと思います。
さらに、追加された字幕には「音声に変換」という項目ができ、ゆっくり系動画のように機械音声が文字を読み上げることも可能です。

しかも、日本語だけでなく英語を読むことも出来るため、海外視聴者を狙いたい方にはオススメの機能です。
ただし、文字から音声を作成するまでに1~2秒ほど必要になります。
動画にbgmや効果音を追加
動画にbgmや効果音を追加する時は主に3種類の方法があります。
- PC内に保存されている音楽を「素材」へインポートする
- PC内に保存されている音楽をタイムライン上へドラッグ&ドロップする
- 「ミュージック」にある音楽の素材を選択して追加する

EaseUS Video Editorにはデフォルトの状態で80種類以上の音楽が「ミュージック」に保存されているため、ネット上からフリー音楽を探さなくても動画に音楽を付けられる点は便利です。(ただし、初回はダウンロードする必要があります)
また、タイムライン上に追加された音楽に対して「編集」を開くと下画像が表示され、音量や速度などを調整可能です。

その他の便利な機能
EaseUS Video Editorにはダウンロードすることで利用可能になる便利な素材があります。
- 画面切替効果:動画の場面チェンジに使う素材。トランジションと呼ばれることも多い
- フィルター:動画の雰囲気を変える素材。TikTokで使われるフィルターのような機能
- オーバーレイ:動画に花吹雪や雨を降らせたりする素材。素人が0から編集することは難しいため素材として気軽に使えるのは嬉しい
画面切替効果には下画像のようにシンプルな素材からグルグル回る素材まで色んな種類があります。

フィルターも下画像のように色んな雰囲気の素材がありますが、youtubeの動画でフィルターを使っている人はあまり見たことがありません。

オーバーレイは心霊系からポップなモノまでバリエーション豊かであり、条件に合えば素材を用いるだけでプロのような編集が出来ます。

しかも、オーバレイ素材は「オンライン素材」にも色んな素材があるため「鳩が飛ぶシーンを入れたい」「画面にペンキを塗られるシーンが欲しい」などを思った時に調べてみるとピッタリな素材が見つかるかもしれません。
完成した動画を出力する
完成した動画は画面左上にある「出力」からエンコードが可能です。

品質などが選べるのは当然ですが、字幕や音源のみを出力できる点は嬉しいポイントです。
特に、EaseUS Video Editorは字幕を自動で付ける機能があるため、他の高機能動画編集ソフトと組み合わせやすくなる字幕ファイルのみの出力は非常に便利です。
EaseUS Video Editorがオススメな理由と残念な点
EaseUS Video Editorのここがオススメ!
EaseUS Video Editorのここが残念…
残念な点もありますが、動画編集初心者には使いやすく、価格も安いためこれからYouTube活動を始めたい方にはオススメの動画編集ソフトです。
また、他の動画編集ソフトについては下記事にまとめてあるので参考にして下さい。
用途別に解説しているので編集ソフト選びにオススメです。