はじめまして。ブログ運営に携わっているPomCatです。
高精度なモデルの設計や大容量のデータ処理、スムーズなソフトウェアの動作には、特定のスペックを備えたノートパソコンが求められます。
そのため、この記事ではコスパの良いノートパソコンを紹介しつつ、選び方も詳しく解説します。
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3Dプリンター向けソフトの推奨スペック
3Dプリンターを活用するためには、専用の3DCAD・3DCGソフトが欠かせません。
これらのソフトウェアは、3Dモデルの設計や編集を行い、プリンターが読み取れる形式に変換する役割を行っています。
しかし、これらのソフトを快適に使用するには、パソコンのスペックが非常に重要です。
以下に、主要な3DCAD・3DCGソフトの推奨スペックをまとめました。
3DCADソフトの推奨スペック
スペック | Autodesk Fusion | Tinkered | Designspark Mechanical | SketchUp | SolidWorks |
---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 10/11 macOS 12以降 | Windows 10以降 macOS High Sierra以降 | Windows 7/8/10 64bit | Windows 10/11 64bit | Windows 10/11 64bit |
CPU | Intel Core iシリーズ AMD Ryzen シリーズ(4コア以上) | 指定なし | Pentium 4 2.0GHz以上 | 2GHz以上のプロセッサー | 64ビット対応のIntelまたはAMDプロセッサ |
メモリ | 6GB以上 | 指定なし | 4GB以上 | 8GB以上 | 16GB以上 |
グラフィックボード | DirectX 11対応、1GB以上のVRAM | 指定なし | VRAM 1GB以上の専用GPU | OpenGL3.1以上、1GB以上のVRAM | NVIDIA RTX/Quadro推奨 |
ストレージ | 8.5GB以上 | 指定なし | 3GB以上 | 700MB以上 | SSD |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080以上 | 864ピクセル以上 | 指定なし | 指定なし | 指定なし |
3DCGソフトの推奨スペック
スペック | Blender | Metasequoia |
---|---|---|
OS | Windows 10/11 macOS 14以降 | Windows 10/11 macOS Big Sur以降 |
CPU | 8コア以上 | Intel Coreまたは同等性能のCPU |
メモリ | 32GB以上 | 8GB以上 |
グラフィックボード | 8GB以上のVRAMを搭載したGPU | 指定なし |
ストレージ | 8.5GB以上 | 指定なし |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080以上 | 1280×1024以上 |
おすすめの推奨スペック(全ソフト共通)
3DCAD・3DCGソフトを使用して快適に3Dプリンター用データを作成するのに必要な具体的なスペックは表のようになります。
パーツ | 推奨スペック |
---|---|
OS | ・Windows 10 ・Windows 11 |
CPU | ・Intel Core i5の第12世代以上 ・Intel Core i7の第12世代以上 ・Intel Core i9の全世代 ・Ryzen 7の全世代 ・Ryzen 9の全世代 |
メモリ | 16GB以上 |
グラフィックボード | ・NVIDIA GeForce 4060 Laptop GPU ・NVIDIA GeForce 4070 Laptop GPU ・NVIDIA GeForce 4080 Laptop GPU 程度の性能 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
ディスプレイ解像度 | フルHD(1920×1080)以上 |
これらのスペックを満たすノートパソコンを選ぶことで、Autodesk FusionやBlenderなどのソフトを快適に利用でき、3Dプリンター用データの作成がスムーズに進むはずです。
次の章では、これらのスペックを選ぶ際の具体的なポイントについて解説します。
3Dプリンター用ノートパソコンはWindowsとMacどちらがいいか?
3Dプリンター用のデータを作成するのに最適なノートパソコンを選ぶ場合、OSはWindowsとMacのどちらを選べばよいか悩む人も多いと思います。
OSは「オペレーションシステム」の略称であり、パソコン全体を管理するシステムです。
PCへインストールしたソフトのアイコンをクリックするだけで起動するのはOSのおかげです。
OSにはWindows、MacOS、LINUXなど様々な種類がありますが、ソフトやデバイスによって対応OSが異なるので注意してください。
よく使われるのはWindows↓
WindowsはAmazonや楽天市場などでライセンスを買えば後からインストールすることも可能です
結論として、Windowsがおすすめです。
ただし、Macでも3Dモデリングは十分に可能なので、Macを利用しても問題ありません。
判断基準となるWindowsとMacのメリット・デメリットをそれぞれまとめました。
Windowsノートパソコンのメリット・デメリット
Macノートパソコンのメリット・デメリット
WindowsとMacのどちらでも利用することができますが、3Dプリンター以外の使用用途によってWindowsとMacどちらが適しているかが変わります。
データやファイルのやり取りを行ったりする場合は、多数派がWindowsなので、Windowsがおすすめです。
一方、iPhoneやiPadなどのApple製品との連携を考えており、クリアなディスプレイを使いたい場合はMacがおすすめです。
具体的な用途や必要なソフトウェア、ハードウェアの要件を基に選択するにゃ~
3Dプリンターにおすすめのノートパソコンのスペックの選び方
公式の推奨スペックや、必要動作スペックをもとにしたノートパソコンの選び方を紹介します。
選び方1:CPU
CPUは人間で例えると「脳」にあたる重要なPCパーツであり、指示された計算やプログラムを実行する役割があります。
CPUは「セントラルプロセッサーユニット」の略称であり、プログラムの演算・解釈・実行を行う役割です。
人間の脳に似ており、ソフトウェアの処理や動画の再生にも利用されます。
高性能なCPUを搭載すればPCの処理能力が上がり、高負荷な作業も快適に行えます。
PC全体へ影響を与えるパーツなのでPC選びでは重要です。
CPU製造で有名なメーカーは「Intel」と「AMD」。
CPUにはさまざまな種類があり、例えばIntel製CPUの場合は「Intel Core i5 10210U」といった表記になっています。「Core i5」の部分がCPUのクラス、「10210U」の部分がCPUの世代番号を表しています。
CPUのクラス | 超ハイエンド | ハイエンド | ミドルレンジ | ローエンド | 超ローエンド |
---|---|---|---|---|---|
Intel | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 | Pentium、Celeron |
AMD | Ryzen 9 | Ryzen 7 | Ryzen 5 | Ryzen 3 | Athlon |
用途や できること | 3Dゲーム開発 VRゲーム | PCゲーム プログラミング | 動画編集 軽量なPCゲーム | 動画視聴 文章作成 | ネットサーフィン 軽量なSNSの閲覧 |
一般的にCPUのクラスや世代の数字が大きいほど性能が高いものの、Core i7の第6世代はCore i3の第13世代よりも性能が低いというケースがあり、CPUの性能を表記だけで測るのは難しいです。
もしCPUの性能をクラスや世代を総合的に判断したい場合は下記サイトで「PassMark値(Average CPU Mark)」を参考にする方法がオススメです。
複雑な3Dプリンター用データの作成を行う場合の負荷にも対応できるよう、PassMark値が15000以上のノートパソコンを選びましょう。
- Intel Core i5またはCore i7(第12世代以上)
- Intel Core i9(全世代)
- AMD Ryzen 7またはRyzen 9(全世代)
- Apple M1、M2チップ
選び方2:メモリ
メモリ(RAM)とはパソコンの主記憶装置であり、パソコンにとっての作業スペースにあたるPCパーツです。
3Dプリンターの使用においては、3DCADや3DCGソフトの実行速度に直接関わる重要な要素です
メモリはPCのデータを一時保存するストレージであり、CPUとストレージ間のデータ取り扱いをサポートする役割です。
作業台へ例えられることが多く、「作業台が広い=メモリの容量が多い」状態だと1度に処理できるデータ量も増えます。
複数のソフトウェアを同時に使用する場合は大容量メモリが推奨されています。
アプリやダウンロードファイルを保存する「ストレージ」とは別物なので注意
メモリは容量が大きければ大きいほど一度に多くの処理ができ、それに伴ってソフトウェアやプログラムの処理速度が速くなります。
3Dモデリングデータを作成するために多くのメモリが必要で、16GB以上のメモリが搭載されたノートパソコンを選びましょう。
メモリ不足になるとソフトの速度だけではなく、他の動作も遅くなるので、メモリ容量は非常に大切です。
選び方3:グラフィックボード
グラフィックボード(GPU)は、グラフィックス処理や演算処理へ特化したPCパーツです。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を表示するための部品(GPU)が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
PCゲームやライブ配信、編集ソフトなどで画像や映像を処理するために使われるPCパーツです。
でも、価格が高いので一般的なパソコンには搭載されてません。
3Dモデリングにおいては、レンダリング性能の向上や、高速な計算処理、フレームレートの安定化などの役割を担います。
グラフィック処理はCPUへ大きな負担がかかりやすいので、グラフィックボードのような専用PCパーツを利用します。GeForce RTX 4090とかなら1時間超えの動画でもたった1分でエンコードできるほどの性能があります。
GPUの性能が不足していると、レンダリングやリアルタイムプレビューに時間がかかり、作業効率が格段に落ちてしまいます。
具体的には、性能とコストのバランスの取れた下記のようなモデルをおすすめします。
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop
- NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop
- NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop
- NVIDIA RTX 2000 Ada Laptop GPU
- NVIDIA RTX 3000 Ada Laptop GPU
- NVIDIA RTX 3500 Ada Laptop GPU
- NVIDIA RTX 4000 Ada Laptop GPU
選び方4:ストレージ
ストレージはデータやソフトウェアをパソコン本体へ保存するためのPCパーツです。
ストレージはデータやソフトウェアなどを保存するパーツであり、本棚へ例えられることが多いです。
ストレージには「SSD」と「HDD」の2種類があります。
SSDは高速なデータ処理が可能であり、物理的な衝撃にも強いです。
HDDは安価で大容量ストレージを用意できますが、SSDよりもデータ処理が遅いです。
パソコンの起動時間が速く、ソフトウェアの起動速度や編集速度も早くなるので、SSDを選びましょう。
例えば最新のM.2SSDであれば通常のHDDより50倍以上も転送速度が大きく、パソコンやソフトウェアなどの起動速度も速くなります。
比較 | HDD | SSD |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
価格に対する保存容量 | 多い | 少ない |
転送速度 | 遅い | 速い |
本体の寿命 | 約3年 | 約5年 |
衝撃への耐性 | 壊れやすい | 壊れにくい |
3Dプリンター用データは非常に容量が大きいため、最低でも512GB以上のストレージが搭載されたノートパソコンを選びましょう。
3Dプリンターにおすすめのノートパソコン6選
Lenovo LOQ 15IRX9(RTX4050)
LOQ 15IRX9(RTX4050)は世界最大級のパソコンメーカーであるLenovoのゲーミングノートパソコンです。
LOQ 15IRX9(RTX4050)の価格は144,870円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | LOQ 15IRX9(RTX4050) |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i5-13450HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
Intelの13世代ミドルレンジCPUを搭載しており、クリエイティブソフトやゲームもできるハイスペックPCです。
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのWEB限定ゲーミングノートパソコンです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aの価格は179,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 16GB(増設注文可能) |
ストレージ | SSD:512GB |
グラフィックスへRTX4060を採用しており、人気PCゲームをプレイできるほどのスペックがあります。
- 16インチのフルHDノングレア液晶&165Hzで作業やゲームも快適
- 8コア16スレッドCPUでAdobeやPCゲームにも使える
- グラフィックボード「RTX4060」搭載で画像処理や3Dゲームにも対応
- 500GBの大容量ストレージ&SSDなので読込も速い
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
パソコン工房 SENSE-15FX155-i7-PLSX
SENSE-15FX155-i7-PLSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のクリエイター&ゲーマー向けノートパソコンです。
SENSE-15FX155-i7-PLSXの価格は184,700円であり、具体的なパソコンスペックは下表になります。
項目 | SENSE-15FX155-i7-PLSX |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i7 13700H(14コア20スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:500GB |
Intelの13世代ハイエンドCPUとNVIDIAのグラフィックボードを搭載しており、3DメタバースやPCゲームのプレイも可能なスペックです。
- 14コア20スレッドのCPUなので、マルチタスク性能も高い
- RTX4050で3Dグラフィックスの処理性能が高い
→&GBのビデオメモリでPCゲームやクリエイティブ系ソフトに使える - 15.6インチフルHDの大きめディスプレイ
- SSD 512GBの大容量ストレージで読込も速い
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- 本体重量は約1.8kgなので持ち運びも楽々
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなし&手数料0円で分割払い可能
- 1年間無償保証が標準で付属(3年以上へアップグレード可能)
- PayPayや楽天Pay、d払いなどにも対応
マウスコンピューター NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)は国内BTOパソコンで売上No1であるマウスコンピューターのWEB限定ゲーミングノートパソコンです。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB)の価格は199,800円であり、具体的なPCスペックは下表の通りです。
項目 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A(32GB) |
---|---|
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop |
メモリ | 32GB(増設注文可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
グラフィックスへRTX4060を採用しており、人気PCゲームをプレイできるほどのスペックがあります。
- 16インチのフルHDノングレア液晶&165Hzで作業やゲームも快適
- 8コア16スレッドCPUでAdobeやPCゲームにも使える
- グラフィックボード「RTX4060」搭載で画像処理や3Dゲームにも対応
- プロゲーマーや人気配信者並の32GB大容量メモリ
→ゲーム配信やクリエイティブ系ソフトも快適 - 1TBの大容量ストレージ&SSDなので読込も速い
- Wi-Fi 6E対応で、高速かつ安定したインターネット接続が可能
- 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート
- 100万画素のWebカメラとマイク、スピーカーを標準搭載
- USB TypeAやTypeC,HDMI、マイクロSDカード、イヤホンジャックなどに対応
- 最大36回までクレカなしで分割払いが可能
パソコン工房 LEVEL-17WG181-i7-VLSX
LEVEL-17WG181-i7-VLSXは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のビジネス&クリエイター向けノートPCです。
LEVEL-17WG181-i7-VLSXの価格は税込398,800円であり、主なスペックは下表の通りです。
項目 | LEVEL-17WG181-i7-VLSX |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i7-13700HX |
グラフィックス | GeForce RTX 4080 12GB Laptop |
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:512GB |
ディスプレイ | 17.3インチ WQHD (2560×1440), 165Hz |
パソコン工房 LEVEL-17WG191-i9-XL5X
LEVEL-17WG191-i9-XL5Xは実店舗も多いBTOパソコンメーカーであるパソコン工房のビジネス&クリエイター向けノートPCです。
LEVEL-17WG191-i9-XL5Xの価格は484,800円であり、詳しいPCスペックは下表の通りです。
項目 | LEVEL-17WG191-i9-XL5X |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Intel Core i9-13900HX |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4090 16GB Laptop |
メモリ | 16GB DDR5 (最大64GBまで増設可能) |
ストレージ | SSD:1TB |
ディスプレイ | 17.3インチ WQHD (2560×1440), 165Hz, G-SYNC対応 |