この記事は下記の考えや疑問を持つ人にオススメです。
- ゲーム実況は無名からだとキツイ?
- ゲーム実況は底辺になりやすい?
- 無名でもゲーム実況で収益化可能?
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、ゲーム実況は芸能人や人気YouTuberも参入しやすく、求められる実況も年々プロ寄りになっているので、無名の新人にはハードルが高いです。
もちろん、絶対に人気実況者へなれない訳ではありませんが、ゲーム実況よりもVlogやゆっくり解説の方が安定した収益を得やすいです。
ゲーム実況は無名からだとキツイ?
冒頭でも書いた通り、ゲーム実況は下記の理由から無名の新人にはハードルが高く、人気YouTuberですら撤退しやすいです。
- ライバル実況者が多すぎる
- ライバル数の割に需要が少ない
- ゲームの実力を求められる
- 実写より案件を獲得しづらい
- 他ジャンルより初期費用が必要
上記の理由について私自身の体験談も踏まえながら解説していきます。
理由1:ライバル実況者が多すぎる
ゲーム実況が無名からだとキツくなる最大の理由は「ライバル実況者が多すぎる」であり、具体的には下記のようなライバルがいます。
- 多数の新人実況者
- プロゲーマー
- Vtuber
- 人気YouTuberのサブチャン
- 既存の人気実況者
- 芸能人の企画・サブチャン
- ゆっくり実況者
- ボイスロイド実況者
- ゲーム攻略サイト・企業
- 海外実況者の翻訳切り抜き
上記のようにゲーム実況には色々な業界から優秀な人間が参入しており、「YouTube上で最も競争が激しいジャンル」と言っても良いくらいです。
そのため、無名の新人ゲーム実況者は動画を投稿してもインプレッションが少ないので、誰にも再生されないケースが多いです。
インプレッションとは、YouTubeで動画のサムネイルが表示された回数のこと
もし無名の新人で人気実況者になりたい場合は、他の実況者には無い特徴や実力を活かすことが大切です。
理由2:ライバル数の割に需要が少ない
ゲーム実況はたくさんの企業や人が参加するジャンルですが、ライバルが多い割には需要が小さく、撤退するYouTuberも多いです。
実際、人気YouTuberのヒカルさんは元々ゲーム実況者でしたが、さらなる人気を獲得するために実写路線へ切り替えています。
また、登録者100万人超えのCABHEY RIDE ON!!さんも元々は底辺実況者でしたが、バイク路線へ切り替えたことで大きな人気を得ています。
ゲーム実況は需要の割にライバルが多すぎるので、上記2人のようにゲーム実況以外の路線へ切り替えた方が人気になれる可能性は高いです。
ちゃすくの場合もゲーム実況より解説チャンネルの方が収益化の道のりが楽でした
ゲーム実況以外のジャンルや需要の調べ方は下の記事で紹介しているので、もし興味があればチェックしてください。
理由3:ゲームの実力を求められる
「ゲーム実況は下手でも人気になれる!」と思ってる人は多いですが、実際はゲームの実力がある人の方が人気になりやすいです。
なぜなら、ゲームが下手なだけなら代わりはいくらでも居ますが、ゲームが上手いプレイヤーの代わりは中々いないからです。
実際、ゲーム配信で人気なVtuberもガチプレイヤーであることが多く、単純な可愛さやトーク力だけで人を惹きつけている訳ではありません。
そのため、「無名の新人」かつ「ゲームが下手」だと人気になるための条件としては最悪であり、収益化までの期間も1年を超える可能性が高いです。
ゲームが下手なことによるデメリットは他にもあるので、気になる場合は下の記事を参考にしてください。
理由4:実写より案件を獲得しづらい
ゲーム実況は下記の理由によって他のジャンルよりも企業案件を獲得しづらく、広告収益のみに頼る運営になりやすいです。
- 案件報酬が低単価になりやすい
- 企業案件の種類が少ない
- ライバル実況者が多すぎる
実際、私は建設系企業が運営するYouTubeのコンサルをしていますが、ゲーム実況系チャンネルよりも案件を獲得しやすいです。
- ゲーム実況チャンネル(登録者1万人超え)
→案件は半年に1回あればマシ - 建設系チャンネル(登録者2000人程度)
→ほぼ毎月のように案件が来る
企業案件は広告収益よりも利益が大きいですし、今はYouTube自体のユーザー数が伸びていないので、今後は広告収益も少なくなる可能性があります。
新人の無名ゲーム実況者の場合は余計に案件を獲得しづらいので、収益目的であれば他のジャンルをオススメします。
理由5:他ジャンルより初期費用が必要
ゲーム実況を始める場合は基本的に下記の機材が必要であり、スマホ1つでYouTuberになれる実写系よりも費用がかかりやすいです。
- ゲーム機とソフト
- 録画&配信用PC
- マイク
- ゲーミングデバイス
しかも、ゲーム実況では画質やフレームレート、音質へこだわる視聴者が多く、音質が悪いだけで即離脱する視聴者もいます。
新人の無名実況者は費用面でも企業や人気YouTuberに負けてしまうことが多いので、初期費用がかかりやすいゲーム実況はキツくなりやすいです。
ゲーム配信では必須になりやすい「OBS」へ必要なPCのスペックや価格は下の記事で紹介しているので、興味があればチェックしてください。
無名の新人へゲーム配信をオススメしない理由7選
ここまで無名の実況者は人気になることがキツイ理由を解説してきましたが、もちろん、人気になること自体が不可能という訳ではありません。
ただし、無名の新人実況者へ「ゲーム配信」だけは絶対にオススメしないので、7つの理由を解説していきます。
理由1:誰もライブ配信を見に来ない
まず、底辺実況者がなんとなくYouTubeでライブ配信しても誰も見に来ません。
芸能人やインフルエンサーでない限り、初じめてのライブ配信から誰かが見てくれる事はほぼあり得ません。
それにもかかわらず、「長時間配信していれば誰かが見に来てくれる」と考えている底辺実況者は多いです。
YouTubeが今ほど認知される前であれば可能でしたが、今では魅力的なゲーム配信者が多いのでわざわざ底辺の配信を見る視聴者は少ないです。
インプレッションされないから知られることすら無い
そのため、今からゲーム配信をする場合は最低でも下記を意識しないと、なかなか視聴者が集まりません。
- どんな視聴者をターゲットにするのか
- 配信で視聴者へ何を提供できるのか
- 他配信者と差別化できる点は何なのか
下の記事では視聴者が来ない理由と対策をまとめてあるので、合わせて読む事をオススメします。
理由2:動画よりも一気にバズる事が無い
ライブ配信はコンテンツの都合上、動画よりも一気にバズることがありません。
動画や配信のアーカイブがブラウジング機能でバズるためには下記の2点が大切です。
- サムネのクリック率
- 動画の視聴者維持率
ブラウジング機能が何なのか知らない人はこちらへ
配信のアーカイブは再生時間が1時間を超える場合も多いため、ほとんどの視聴者はクリックしません。
仮にクリックしても大半の視聴者は面白そうな部分しか再生しないため、視聴者維持率が非常に低くなります。
そのため、配信のアーカイブは通常の動画よりも圧倒的にバズりにくいです。
バズらないという事は一気に再生回数や登録者数が増えることもありません。
実際に私は登録者10万人超えVtuberの運営相談を受けていますが、動画をアップするようにアドバイスしたら登録者の増加スピードが倍以上になりました。
また、企業勢Vtuberの場合も集客方法はライブ配信よりも切り抜き動画がメインになっています。
底辺ゲーム実況者の場合は最初に「集客」が必要なので、ライブ配信よりも動画投稿を優先した方がオススメです。
理由3:YouTubeの収益化審査が通らない
YouTubeの収益化審査は下記の条件だけだと思っている人が多いですが、本当は少し違います。
- チャンネル登録者数1000人以上
- チャンネルの総再生が4000時間以上
実際に私もゲーム配信で上記の条件を達成した時に収益化審査を申し込みましたが、半年以上も音沙汰がない状態でした。
その後、別チャンネルも合わせて3回収益化してきた経験から考えると、詳しい収益化条件は下記になります。
- チャンネルを自然に登録し、定期的に動画を再生する登録者が1000人以上
- 総再生時間4000時間の内9割以上が自然な視聴者であり、半年で十分な時間を得ている
- 転載である動画を主軸にして登録者数&再生時間を増やしていない
- 収益化条件(チャンネル登録者数&総再生時間)を余裕で到達する(見込みがある)
- 反社会的、実際の人物や団体に迷惑をかける動画を出していない
- YouTubeに「チャンネルの価値が無い」と判断されない動画を出している
- YouTubeの利用規約に違反する動画を出していない
ゲーム配信ではコツコツと登録者を増やす運営方法になりやすいため、上記の1.と4.を達成しづらいです。
もしゲーム配信の目的が「YouTubeで稼ぐこと」である場合は収益化条件を達成する為にも、ライブ配信より動画投稿を優先するべきです。
ゲーム配信と収益化審査の関係性については下記事でさらに細かく解説しているので、興味がある場合は確認してください。
理由4:編集技術や企画のセンスが磨かれない
ライブ配信をする人の中には「編集や企画をするのが嫌だから」という人もいるでしょう。
しかし、YouTubeで活動を続けていく時は必ず編集や企画の知識&経験が必要になります。
実は「ライブ配信で登録者1000人突破してから編集を始めればいいでしょ?」と私も最初は考えてました。
しかし、1000人突破しても視聴者がどんな動画を求めているのか分かりませんし、企画の発案にも慣れていないので上手くいきません。
また、「編集は外注すれば良い!」と思う人がいるかもしれませんが、自分自身に編集の知識や経験がないと外注しても相手ばかりが都合の良い条件になりやすいです。
実際にクラウドワークス では動画へ慣れていない企業が編集を依頼した時に、高すぎる金額で見積もりが提出されることがあります。
編集の大変さや技術を知っていれば下画像のように格安で編集を外注出来るので、自分でやってみることは大切です。
理由5:登録する視聴者の性質が偏る
当たり前のことですが、視聴者はそれぞれ違う人間なので「Vlogが見たい人」「ゲーム実況が見たい人」「雑談が聞きたい人」のように性質が違います。
チャンネルの視聴者が一定のジャンルを求めていることは良いのですが、ライブ配信の場合は大きなデメリットがあります。
実はライブ配信を見る視聴者はチャンネルに求めるモノが「配信者とのコミュニケーション」になりやすいです。
コミュニケーションは非常に大切ですが、下記の様なデメリットが発生しやすいです。
- 視聴者が普通の動画を求めない様になる
- 同接が増えると相手にされない視聴者が増える
- プロデューサー気取りの視聴者が増える
特に上記の2.は1番大きなデメリットであり、「相手にされないから」という理由で他の配信者へ視聴者が流れてしまいます。
配信者が視聴者全員とコミュニケーションを取るのは無理…
そのため、ライブ配信中心で登録者を増やすと登録者数や活動歴の割に同接が少ない状態へなりやすいです。
理由6:強力なライバル配信者が多い
YouTube上ではいつでも誰かがライブ配信をしており、ライバル配信者が多いです。
しかも、YouTubeの視聴者は男性の方が多いので、ルックスの良い女性ゲーム配信者へ視聴者を奪われやすいです。
総務省情報通信政策研究所によって男性視聴者が多いのは明らか
また、最近ではルックスに自信が無い女性実況者でもVtuberになることで大きな人気を得ています。
その人気を得ている様子を見て他の女性も参入してくるため、女性が人気になりやすい活動スタイルはレッドオーシャンになりやすいです。
レッドオーシャンになれば女性でも人気になることが難しいため、ゲーム配信はあまりオススメしません。
理由7:ゲームが上手くならない
ゲーム配信経験がある人は分かると思いますが、配信中は実況やネタよりの行動が原因となって通常プレイ時よりもゲームのスキルが上達しません。
プロゲーマーもガチる時は黙るね
しかし、視聴者がゲーム実況市場に求められているコンテンツは「上手なゲームプレイ」の割合が年々大きくなっています。
そのため、今後のゲーム実況者は他の実況者よりも強い事が大切になってきます。
それにもかかわらず、無駄にライブ配信をしてゲームスキルを磨かけないのは大きなデメリットです。
底辺ゲーム配信者の場合は1時間のライブ配信をするよりも黙ってゲームを1時間プレイし、ハイライトをクリップとしてアップした方がオススメです。
ハイライトなら短いから後付け実況もやりやすい
しかも、ゲームが下手な場合はライブ配信で視聴者が来てもめちゃくちゃバカにされます。
「底辺+ゲーム下手+配信」の組み合わせは最悪なので、ゲームが下手な場合は動画がオススメです。