この記事は以下の悩みや疑問を持つ方にオススメです。
- CapCutは無料で機能も多いけど、安全性は大丈夫なの?
- CapCutの利用規約に何が書いてあるのか知りたい
- 結局、CapCutはオススメ?使ったらダメ?
実際にCapCutを何度か使ったことがある私がCapCutの利用規約から分かるヤバい点について解説していきます。

ちなみに、CapCutの運営会社はTikTokと同じBytedanceです。
*ブログのアイキャッチ(サムネ)はCanvaで作成しています。
利用規約から分かるCapCutがヤバい理由4選
正直なところ、利用規約を確認しないでCapCutを使っているユーザーは多いと思います。
しかし、CapCutの利用規約を事前に確認していないと予想外の不利益・不都合が起きる可能性もある為、利用規約から分かるCapCutがヤバい理由を解説していきます。
CapCutのヤバい利用規約①提供音源はフリーbgmではない
CapCutのヤバい点1つ目は「提供されている音源が全てフリーbgmでは無いこと」です。(詳細についてはサービス規約の「8.コンテンツ」に記載)

CapCutでは動画の背景bgmや効果音に使用できる様々な音源が提供されています。

動画編集アプリが提供している音源であるため著作権フリーのbgmだと思いがちですが、「8.コンテンツ」の利用規約には下記内容が記載されています。
本規約で明示的に規定されている場合を除き、本サービスからまたはそれを介して利用可能な録音物およびそれに含まれる音楽著作物に関する権利は、一切使用許諾されていません。
CapCutサービス規約より
つまり、CapCutで提供されている音源は必ずフリーbgmであるとは限りません。
実際に私はCapCutの音源をいくつか使用してYouTubeへ非公開で動画をアップしてみたところ、やはりいくつか著作権侵害の通知が届きました。(しかも、TikTokマークでは無い音源だったので驚きました)
YouTubeのシステムのおかげで音源を著作権侵害してもチャンネルステータスへダメージはありませんでしたが、勝手に音源を使用していることは変わらないため著作者の意思によっては大問題になります。

しかも、CapCut側は音源は提供しますが、問題が起きても責任は取らないためYouTube上でトラブルが起きても自己責任になります。

そのため、CapCutを利用する場合は提供されている音源を使用することはオススメしません。
CapCutのヤバい利用規約②作成動画を自由に使われるリスク
CapCutのヤバい点2つ目は「自分の動画を勝手に使われる危険性があること」です。

CapCutのサービス利用規約には下記の記載があり、CapCutユーザーであれば他のユーザーのコンテンツを自由に使うことが出来ます。
お客様は、本サービスの他のユーザーが、お客様が本サービスを介してアップロードまたはその他提供するユーザーコンテンツの全部または一部を抽出して作成する可能性があることを了承します。
CapCutサービス規約より
上記文だけでは他ユーザーのコンテンツを使用して動画を作成する場合のみですが、実際にはCapCutへ素材をアップした時点で誰でも事前了承無し&ロイヤリティ無しでダウンロードや配布、素材を使用した派生物の作成が許可されています。

簡単に言えば、CapCutを介した時点であらゆる素材がほぼフリー素材になっているため、CapCutユーザー以外でも勝手に素材を使用できることになります。
そのため、他人に使われたくない動画や音源がある場合は絶対にCapCutで編集することはオススメしません。
また、CapCutユーザーがアップした素材はCapCutの関連会社が使用することも許可されています。

おそらくCapCutの運営会社であるBytedanceがTikTokも運営しているため、そちらで利用するための規約だと思いますが、もし他のサービス・会社が出来た時にも自由に使われてしまうリスクがあります。
例えば、関連会社としてマッチングアプリを運営する会社を作った場合、動画内で使われたユーザーの顔を勝手にマッチングアプリの広告やサクラとして使用することが出来ます。
したがって、CapCutで顔出し動画を作成することはあまりオススメしません。
CapCutのヤバい利用規約③作成した動画の権利は全て放棄される
CapCutのヤバい点3つ目は「CapCutで作成したコンテンツの権利は全て放棄されてしまうこと」です。

上記内容の通り、CapCutで作成した動画はプライバシー権、パブリシティ権、人格権、その他類似権利を放棄することになっています。
そのため、自分の個人情報が意図しない形で拡散などされても文句は言いづらいです。
CapCutのヤバい利用規約④IPアドレスや機器情報、位置情報を収集される
CapCutのヤバい点4つ目は「動画編集アプリにしては集める情報が多すぎること」です。
CapCutのプライバシーポリシーではIPアドレスや端末情報、おおまかな位置情報、銀行口座情報などを収集しています。

動画編集アプリを提供する以上、アプリへの支払いや機能改善の為にユーザーの情報を収集することは分かりますが、他の動画編集アプリに比べると明かに収集している情報が多いです。
正直なところ私は部外者なので何故こんなにも情報収集しているのかは分かりませんが、CapCutを利用する動画投稿者は情報収集されていることを絶対に知っておくべきだと思います。
【結論】CapCutは利用しない方が良い?
ここまでCapCutの危険な点を解説してきましたが、CapCutが無料動画編集アプリとして非常に優秀なことに変わりありません。
そのため、最終的にCapCutを利用するべきかどうかは各動画投稿者がどこまでリスクを背負えるかによります。
例えば、顔出しYouTuberとして活動しており、CapCutやTikTokに自分の情報や動画が勝手に使用されることも宣伝だと受け入れられる人であれば、あまりCapCutのリスクは気にならないかもしれません。


また、徹底的に身バレや情報を管理している動画投稿者であれば、CapCutを利用するメリットの方が大きくなることもあると思います。

CapCutの自動で字幕を付けてくれる機能はめっちゃ便利
したがって、利用規約を把握したうえでCapCutを利用するかどうかを自分で判断してください。
CapCut以外にも優秀な動画編集アプリはあるので、それらの機能を確認してから判断しても良いと思います。