はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事では実際にゆっくり解説の動画を投稿している私が「ゆっくり解説の作り方」を解説していきます。
台本の作り方や収益化剥奪対策も紹介していくので、これからゆっくり解説をはじめたい方は参考にしてください。
cHasLogストアのコンサル依頼ではゆっくり解説やYouTubeに関する悩み相談を受けているので、どのようにゆっくり解説を始めれば良いか迷った場合は相談してください。
ゆっくり解説に必要な機材4選
ゆっくり解説へ最低限必要な機材は下記があり、基本的にはそこそこの性能を持ったPCがあれば無料でも作れます。
- そこそこの性能を持つPC(ゲーミングPC)
- ゆっくりムービーメーカー
(または動画編集ソフト&合成音声作成ソフト) - YouTubeやニコニコ動画のアカウント
- ゆっくりボイスのライセンス
機材1:そこそこの性能を持つPC
ゆっくり解説は動画編集で意外とPCガ重くなるため、そこそこの性能を持つPCが必要になります。
基本的にゆっくり解説を行う場合はゆっくりムービーメーカー(YMM)を使いますが、ゆっくりムービーメーカーの配布ページではPCの推奨スペックが書かれていないので最低現必要なスペックは分かりません。
私が使ってる1番低いスペックのPCでも一応編集できるので、下記と同等以上のスペックを持つPCを用意するとよいでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | intel Core i5-1335U |
グラフィックス | intel Iris Xe グラフィックス |
メモリ(RAM) | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
グラフィックボードというPCパーツが搭載されているゲーミングPCならかなり快適に編集できます
もしPCスペックにあまり詳しくない場合は下の「ゆっくり実況にオススメのパソコン5選」を参考にしてください。
機材2:ゆっくりムービーメーカー
ゆっくり解説の動画編集はPremiere Proなどの市販ソフトでも可能ですが、ゆっくりムービーメーカー(YMM)を使えば簡単にゆっくりボイスを設定できます。
通常の動画編集ソフトでゆっくり解説を編集する場合、合成音声作成ソフトでゆっくりボイスを作成した後に編集ソフトでボイスに合った字幕を入れる必要があります。
しかし、ゆっくりムービーメーカーであればゆっくりボイスを入力するだけで音声と字幕の両方が出力されるため、動画編集作業が早くなりやすいです。
ゆっくりの動画編集は時間がかかりやすいため、時短できるゆっくりムービーメーカーの使用がオススメです。
市販ソフトのような高機能は無いので、色んな機能が欲しい場合は併用がベスト!
ゆっくりムービーメーカーのダウンロード方法や初期設定は下の「ゆっくりムービーメーカーは無料?ダウンロード方法を解説」で解説しているので参考にしてください。
機材3:YouTubeやニコニコのアカウント
ゆっくり解説を編集する場合はYouTubeのみへ動画を投稿する人がほとんどですが、個人的にはニコニコ動画にも投稿しておくことがオススメです。
というのも、YouTubeとニコニコ動画は動画の伸び方が異なっており、両方へ投稿することで再生回数や収益が安定しやすくなるからです。
YouTubeではブラウジング機能、ニコニコではランキングが再生回数へ大きな影響を与えます
正直、収益をたくさん稼げるのはYouTubeですが、ニコニコ動画でもそこそこの金額を得られるのでYouTubeでの収益化剥奪も考えてリスク分散のために投稿しておくとよいでしょう。
下の「ニコニコの収益はどれくらい?」ではニコニコとYouTubeの収益を比較しているので、ニコニコへの投稿を検討している場合は参考にしてください。
機材4:ゆっくりボイスのライセンス
いわゆる「ゆっくり霊夢」や「ゆっくり魔理沙」で使われているゆっくりボイスは(株)アクエストのAquesTalkが元になっており、ゆっくり解説で収益を得る場合は有料のライセンスが必要です。
ゆっくりボイスは商用利用(YouTubeも含む)だと有料のライセンスが必要なので注意
ゆっくりボイスのライセンスには下記の種類があり、これからゆっくり解説を始める場合は1年間の使用ライセンスがよいでしょう。
ライセンスの種類 | 使用ライセンス(商用コンテンツ向け) | AquesTalk1 使用ライセンス | AquesTalk2 使用ライセンス | AquesTalk10 使用ライセンス |
---|---|---|---|---|
価格(税込) | 6380円 | 6380円 | 6380円 | 6380円 |
有効期限 | 1年間 | 永久 | 永久 | 永久 |
適用範囲 | AquesTalk1、AquesTalk2、 AquesTalk10を含めた全ライブラリ | AquesTalk1のみ | AquesTalk2のみ | AquesTalk10のみ |
ゆっくりボイスのライセンスについては下の記事に詳細な解説があるので一度確認してください。
【作り方】ゆっくり解説の動画編集方法
ゆっくり解説の動画編集は下記の流れで行うことが多いので、順番に解説していきます。
- ゆっくり解説の事前準備
- 情報収集&台本作成
- YMMで動画編集
- 動画を出力してアップ
ゆっくり解説の事前準備
ゆっくりムービーメーカーを用意してもゆっくりの立ち絵や目パチなどの設定が済んでいないため、まずはそれらの事前設定を行っていきます。
この記事で上記の全てを解説すると非常に長くなるため、詳しい内容は下の「ゆっくりムービーメーカーの立ち絵設定方法」を参考にしてください。
情報収集&台本作成
チャンネルに合った情報を収集し、ゆっくり解説の台本をExcelやスプレッドシートで作成していきます。
私の場合はある程度情報をまとめてから台本を書き始めますが、編集者によっては台本を書きながら情報を集める方もいます。
ゆっくり解説の台本をExcelやスプレッドシートで作成する理由には下記があり、メモ帳やWordで編集するよりもメリットが大きいです。
- YMMの台本読み込み機能が使える
- 立ち絵や背景の様子を書き込める
→外注する時にも便利 - チームで編集する時に共有しやすい
ちゃすくが下の動画で使った台本をcHasLog Storeで有料配布しているので、気になった方は買ってみてください
Google Workspaceのスプレッドシートであれば無料版でも十分役立つため、ゆっくり解説の台本を作成する場合はオススメです。
YMMの動画編集を具体的に解説【ゆっくり解説】
ここからはゆっくり解説の動画編集を具体的に解説していきます。
手順1:ゆっくり解説の下地を作成
まずはゆっくりムービーメーカーを起動し、左上の「ファイル」>「プロジェクトの新規作成」をクリックします。
クリックすると下のポップアップが表示されるため、適切な画面サイズなどを設定して「OK」をクリックしてください。
特に問題が無ければ上画像の設定で十分ですが、もしスマホ向けの縦動画を制作したい場合はこちらを参考にしてください。
次に収益化剥奪対策のために解説動画の背景へフリー動画を配置します。
動画の配置方法はファイルを直接ドラッグ&ドロップするか、下画像に表示されている動画のマークをクリックしてファイルを指定します。
実際に配置すると下画像のようになり、レイヤー0に配置されています。
背景動画の速度調整や拡大率は上画像の右側に表示されている「描画」などで調整できるため、動画内容などへ合わせて変更してください。
次にゆっくりの立ち絵と画像などを表示するための画面を用意します。
ゆっくりの立ち絵は表示したいキャラの名前が左下に表示されている状態で下画像の人型マークをクリックすると表示されます。
画像などは上画像の写真マークをクリックするか、直接ファイルをドラッグ&ドロップすることで配置出来ます。
実際にゆっくりの立ち絵と必要な画像を配置すると下画像のようになります。
収益化剥奪対策のためにゆっくりの立ち絵を動かしたい場合はタイムライン上の立ち絵を選択した状態で「エフェクト」>「アニメーション」>「ランダム移動」を選択すると立ち絵がランダムに移動します。
また、動画で使うbgmが1種類だけであれば、この段階でbgmを追加しておくと後から楽に編集出来ます。
これでゆっくり解説の下地は完成です。
手順2:ゆっくりに台本入力&補足画像を追加
編集画面の下部分(下画像)にゆっくり音声を入力する項目があるので台本を入力していきます。
話すキャラを変える場合は上画像の左にあるキャラ名を選択することで変更できます。
ゆっくりに話してもらう言葉を入れた後は音声や字幕の調整を行っていきます。
ゆっくり音声の読み上げ速度はデフォルトの設定である100%だと少々遅いため、110~120%ほどに変更しておくとオススメです。
また、ゆっくり音声の入力に漢字や英語を使うと正しい読み方をしてくれない時があります。
字幕を変えずに読み方だけ変更したい時は「ボイス」>「発音」を変更することで読み方を変えられます。
めんどくさい時は変えないこともあります…
次にゆっくり音声を読み上げた時に表示される字幕を設定します。
デフォルトでは「キャラクター設定に従う」となっているので「個別に設定する」を選択し、下画像を表示します。
フォントのサイズは80~95ほどにしておくとスマホ画面でも十分見やすいうえ、大きすぎないので文字が収まりきらない事も少ないです。
また、文字は2重縁取りにしておくと背景がどんな色でも文字が読みやすくなり、視聴者維持率の増加に繋がります。
2重縁取りの方法は下の「YMM4で字幕の二重縁取りや枠を付ける方法」の記事で解説しているので参考にしてみてください。
文字フォントはWindows標準搭載のタイプだと味気ないフォントが非常に多いため、ネットで配布されているフォントを利用した方がオススメです。
ゆっくり音声を入力した後はその状況に合う補足画像などを差し込んでいきます。
画像の差し込み方法は背景の画像を用意した時と同じ方法でできるため、タイムラインへどんどん画像を追加すればOKです。
画像の大きさは調整したい場合はタイムライン上の画像素材を選択した状態で「拡大率」を変更してください。
もし差し込んだ補足画像の一部をカットしたい場合や丸く加工したい場合は「クリッピング」という機能を用いることで画像の編集が可能です。
「クリッピング」の詳細な使い方は別記事にまとめてあるので気になる方はそちらを参照してください。
【参考記事】YMM4で画像や動画をクリッピングする方法【斜め可能】
画像の表示時間に関してはタイムライン上に表示されている画像レイヤーの端を引っ張ったり縮めたりすることで表示タイミングを調整することが可能です。
後は台本に従ってゆっくり音声の入力と補足画像の差し込みを繰り返していけばゆっくり解説の動画が出来上がります。
手順3:編集したゆっくり解説を出力
動画編集が終わったら、左上の「ファイル」>「動画出力」から編集ファイルを動画化します。
長い動画や高画質な動画だと出力までに時間がかかる為、しばらくpcを放置して待ってください。
動画が完成した後は通常の動画と同じようにYouTubeへアップするとYouTube上で動画を再生する事が出来ます。
手順4:ゆっくり解説のサムネ作り
おそらく普通の企画系YouTuberはサムネを作る時にサムネ用の編集ソフトを用いますが、ゆっくり解説の場合はYMMのままサムネを作る事が多いです。
動画編集と同じ方法で画像や文字入れをし、色やエフェクトを付けて加工すれば下のようなサムネが出来上がります。
もちろん、サムネ内にゆっくりの立ち絵を表示できるので、視聴者へ「ゆっくり解説」であることをより伝えやすくなります。
サムネが完成したらプレビュー画面をサムネに合わせて左上の「ファイル」>「サムネイル画像を出力」をクリックし、サムネの名前を付けることで簡単にサムネを出力できます。
サムネ完成後はアップした動画のページからサムネをアップロードする事でサムネの変更が可能です。
実際に編集した動画は下記になります
【余談】ゆっくりボイスを使うのは危険
結論から言うと、ゆっくりボイスを使ってるクリエイターは早めに他の合成音声へ乗り換えることをオススメします。
実は、2022年からYouTubeの収益化審査が厳しくなり、これまで以上にゆっくりボイスは収益化剥奪を受けやすい状況になりました。
AIの誤判断による収益化停止を受けた様子↓
今までは収益化を剥奪されても再審査請求を送ることにより、半数のチャンネルは収益化状態へ戻っていました。
しかし、今後は動画の撮影や編集の様子を伝える再審査用の動画が必要であり、審査担当者は日本人ではありません。
そのため、ゆっくり系チャンネルは再審査で落ちやすく、2022年から数多くのゆっくり系クリエイターが収益化剥奪状態から戻っていません。
つまり、現在のゆっくり系チャンネルはAIによる収益化剥奪を受けたら、復活が難しい状態になっています。
ゆっくりの収益化剥奪対策にはコレ!
そもそも、ゆっくり系動画が収益化剥奪を受けるのは「ゆっくりボイス」が原因であると考えられます。
そのため、今もゆっくりボイスを使っている動画投稿者にはAIの誤判断を受けにくいVOICEROIDの導入をオススメします。
VOICEROIDは実在する人間の声がベースとなっており、ゆっくりボイスよりも収益化剥奪を受けにくい音声になっています。
しかも、VOICEROIDはゆっくりムービーメーカーで使用できるため、編集の手間や方法はゆっくり霊夢&魔理沙と変わりません。
YouTubeは1度始めた規制を緩める事は絶対に無いため、今もゆっくり音声を使っている場合はVOICEROIDへの乗り換えがオススメです。
オススメのVOICEROIDはこちら↓
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