この記事は以下の悩みや要望を持つ方にオススメです。
- 個人勢Vtuberだけど、全然伸びない
- 個人でVtuberを始めたい!
- 今から個人勢Vtuberは伸びる?
はじめまして。ブログ運営と動画投稿、登録者10万人超えVtuberのコンサルをしているちゃすくです。
「Vtuber」という言葉が誕生してから3年以上経ちましたが、現在でもVtuberジャンルは非常に大きな人気を維持しています。
しかし、数多くの個人勢がVtuberに挑戦し、半年もせずに引退・休止しているケースも非常に多く、「もう個人勢のVtuberは伸びない」と考える人も多いです。
そこで、この記事では本当に個人勢のVtuberの需要は小さく、伸びることがないのか分析・解説します。
本当に個人勢Vtuberは伸びない?
まずは本当に個人勢のVtuberは伸びていないのか事実を確認してみましょう。
Vtuberランキングサイトでファン&総再生回数が急上昇している新人Vtuberは下画像の通りです。(2021/06/19時点)
上の画像を見ると急上昇6人中、5人が事務所か企業のバックアップを受けています。
唯一個人で活動している「蒼彩なびNabi Ch.」さんも自身がイラストレーターであり、ホロライブの英語圏メンバーのイラストを担当しています。
そのため、蒼彩なびさんは個人勢ではありますが、普通の一般人とは少し立場が異なっています。
また、画像では上位6名しか表示していませんが、私が確認できた上位20人までは全員「事務所・企業に属する」または「既に大手Vtuberからの派生」Vtuberでした。
確認したのは日本語か英語の説明があるVtuberのみ
したがって、個人勢のVtuberが事務所・企業系Vtuberよりも伸びにくいのはただの推測ではなく、事実であると考えられます。
21位~60位には個人勢Vtuberもいるが…
20位までは全員事務所・企業系Vtuberでしたが、21位~60位には個人のVtuberも一定数います。
Vtuberランキングサイトでの20位~60位までのチャンネル登録者数はだいたい下表のようになっています。
ランキング順位 | 登録者数目安 |
---|---|
20位~30位 | 5000人~5万人 |
31位~40位 | 3000人~1万人 |
41位~50位 | 1000人~8000人 |
51位~60位 | 500人~5000人 |
あくまでファン急上昇数のため、開始時期や活動地域によって同じ順位帯でも登録者数にかなりの差がありますが、参考程度に考えてください。
当時のトレンドなども順位へ影響してます
だいたい40位~50位あたりで個人勢と企業勢が半々くらいランクインしています。
そのため、個人勢Vtuberでも企業勢に負けないくらい伸びているように見えます。
しかし、ランキング50位内へ入っている個人勢Vtuberには下記の特徴がありました。
- 中国、韓国、英語圏向けに活動している
- 個人勢Vtuberのグループに所属している
- 中の人が元から著名人(イラストレーター、声優、転生前ありなど)
- 元あったチャンネルをVtuberにリニューアルした
- Google広告を活用している
- 炎上している・これから引退する
おそらく、この記事を見ている方は「個人勢Vtuber」の意味が「日本人向けに活動しており、どこにも所属してない一般人」だと思うので、上の特徴を持つVtuberは多くの人がイメージする「個人勢Vtuber」とは少し異なっています。
60位以降でも企業勢Vtuberは残っている
60位までは少し特殊な個人勢Vtuberがランクインしていましたが、60位以降になると完全な素人による個人勢Vtuberもランクインしています。
80位までは収益化しているVtuberが半分ほど、80位以降は基本的に収益化出来ていないです。
しかし、ランキング60位以降でも事務所・企業勢Vtuberはまだまだ残っています。
正直、企業勢でも収益化出来ていないチャンネルが多数存在しているので、Vtuber市場がどれだけ過酷な環境なのか恐ろしくなります…
また、完全な個人勢Vtuberでランクインするほど伸びているチャンネルには上で説明した特徴に加えて下記の特徴がありました。
- ASMRや少し下ネタの配信をしている女性
- 本物の女声と思うほどのバ美肉勢
- ありきたりな企画をせずに独自の企画
やはりVtuber市場では男性視聴者が多いので「女性」を強調したコンテンツは伸びやすいみたいです。
一方で、女性Vtuberであってもゲーム実況メインで活動している人はあまり順位が高くなく、ASMRや下ネタをメインにしているVtuberの方が高い順位へランクインする傾向があります。
ただし、最近はYouTubeの規制が厳しいのでセクシー路線はかなり危険…
なぜ個人勢のVtuberは伸びない?
新人Vtuberのランキングを見ていくとランキングが下がる度に個人勢Vtuberが増えていくため、新人の個人勢Vtuberが伸びにくいのは事実でした。
では、なぜ個人勢のVtuberは伸びないのでしょうか?
今回のランキングを見ると、主な原因として下記が考えられました。
- 視聴者の需要を分かっていない
- 伸びるための道筋を用意していない
- 誰にも知られていない
- クオリティが低すぎる
視聴者の需要を分かっていない
1つ目の原因は「視聴者の需要を分かっていない」です。
実はランキング順位が下がれば下がるほど、ゲーム配信がメインの個人勢Vtuberが多くなりました。
個人勢Vtuberである都合上、予算や人手が無くても機材さえあれば簡単に出来るゲーム配信をする気持ちは分かります。
しかし、あまりにもゲーム配信をしているVtuberが多すぎます。
「やってみた」などを投稿する日本人YouTuberのトップと日本人ゲーム実況者のトップを比較すれば分かりますが、圧倒的にやってみた系YouTuberへ大きな需要があります。
超トップYouTuberであるヒカキンさんもメインとゲームでは登録者数にかなり差がある↓
なぜなら、ゲーム実況はゲームをプレイしている人の中でもさらに特定の人しか見に来ないため、「やってみた系」よりもターゲットの幅が狭くなってしまうからです。
通常、ターゲットの幅が狭ければ狙う人も少なくなるので問題ありませんが、ゲーム実況に関しては狭いターゲットに対して多くの人が狙っています。
トップYouTuberがサブでゲームすることも多いからね
そのため、ゲーム実況で人気を得るためには他のチャンネルと視聴者の奪い合いで勝たなければなりません。
一応、企業や事務所へ所属しているVtuberであれば、同じ事務所のVtuberと一緒にゲームをすることで視聴者を分けてもらえます。
しかし、個人勢Vtuberでは視聴者を分けてもらうことすら難しいです。
そのため、狙う視聴者を下記のように変更する必要があります。
- 日本人では無く、外国人を狙う(今ならアジア圏)
- ゲーム実況以外に挑戦する(ASMRなど)
- ゲーム実況を見ない人を狙う(陽キャ層)
実際に、上記のことを実践していたVtuberはランキングサイトでも上位でした。
伸びるための道筋を用意していない
事務所や企業系のVtuberは裏でマネジメント担当がいるため、チャンネルを伸ばすための戦略を常に立てています。
- 自社で切り抜きチャンネルを運営している
- 大人気Vtuberと配信時間が被らないようにする
- 他社とも積極的に交流・コラボする
- 配信だけでなく、バズる為の動画を作っている
- YouTube広告でチャンネルをPRしている
一方で、個人勢のVtuberの多くはライブ配信が中心であり、伸びるための道筋が企業勢よりも少ないです。
特に、ライブ配信は動画投稿と違ってブラウジング機能へ期待できないため、たまたまバズることはありません。
ヤバい人(↓)なら一気に伸びるけど、これは色々難しすぎる…
そのため、トーク力や他Vtuberとの繋がりが無いのにも関わらず、ライブ配信だけをしているVtuberは運まで捨てていることになります。
もちろん戦略を立てたところで絶対に上手くいく保証はありませんが、何も意識せずに活動するよりも期待できます。
誰にも知られていない
個人勢Vtuberが伸びない最大の原因は「つまらない」や「可愛くない」ではなく、「知らない」からです。
自分では宣伝しているつもりかもしれませんが、Vtuberは数千人以上は確実にいるので、生半可な宣伝では奇跡的に見てもらえても視聴者の記憶へ一切残りません。
そのため、「覚えてもらいやすい特徴や実績」または「Google広告などを利用した宣伝」が必要になってきます。
例えば「覚えてもらいやすい特徴や実績」はゲームの場合だと、「レート〇〇達成」や「▲▲の大会で3位」などがあります。
上画像のような特徴や実績があれば視聴者へチャンネルの凄さを伝えやすく、覚えてもらいやすいです。
また、「Google広告などを利用した宣伝」の場合は普通にGoogle広告(YouTube広告)で宣伝を行えば良いですが、初めての場合はハードルが高いと思います。
そんな時はココナラ でGoogle広告の代理を行なってくれるサービスがあるため、利用してみるのもオススメです。
既にチャンネルを収益化している場合は「Google広告で視聴者を集める→配信で一気に稼ぐ」流れが出来るため、チャンネルが成長するスピードは早くなります。
クオリティが低すぎる
ランキング下位の個人勢Vtuberは立ち絵や動画のクオリティが低い傾向にあります。
特に、立ち絵は自身の分身でもあるため、絶対にお金で妥協してはいけません。
立ち絵のクオリティが低いとチャンネル全てのクオリティが低くなり、視聴者から「このチャンネルは安っぽいな〜」と思われてしまいます。
そのため、自身が納得できるクオリティの立ち絵を用意してください。
立ち絵制作を依頼できるサイトは「ココナラ 」や「SKIMA 」、「nizima 」などがあります。
初心者Vtuberの場合はユーザー数が多いココナラ かイラスト専門サイトであるSKIMA がオススメです。
Vtuber用の立ち絵制作を依頼できるサイトについては下記事でも解説しているので、参考にしてください。
マイクが悪い場合
私は登録者10万人超えVtuberのコンサルをしていますが、Vtuberのファンはマイクの音質へ異常なこだわりを持っていることが分かっています。
音質を上げたら同接が伸びました
そのため、Vtuber活動をする場合は自身が用意できる中で最高のマイクを使用してください。
もしマイクの音質などに詳しくない場合は実際に人気Vtuberが使用しているマイクを下記事で紹介しているので、参考にしてください。
画質やフレームレートが悪い場合
ゲーム系のVtuberを目指す場合は「ゲーム+OBS+VTube Studio+YouTube管理画面」を同時に動かせるゲーミングPCが絶対に必要です。
もしゲームの画質が悪く、立ち絵の動きがカクカクしてると、それだけで視聴者が離れてしまいます。
人気Vtuber達が使用しているゲーミングPCについては下記事で紹介しているので、参考にしてみてください。