この記事は下記の悩みや要望を持つ方にオススメです。
- Filmoraの出力画像が荒くて困る
- プレビューの画質が悪い原因は?
- 画質を良くする方法を知りたい!
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事ではFilmoraの出力・プレビュー画質が悪い原因を解説し、高画質化する方法を解説します。
正しい画質を設定をすればFilmoraでも高画質な動画を作成できるので、ぜひチェックしてください。
Filmoraの出力・プレビュー画質が悪い原因5選
Filmoraの出力・プレビュー画質が悪い原因には下記の5つがあるため、各原因について詳しく解説します。
- プレビューの画質は元々悪い
- 動画編集PCのスペックが低い
- プレビューの設定ミスがある
- 出力動画の設定にミスがある
- 動画サイトは画質が悪くなる
追記:Filmoraのバージョンが低いことも原因になりかねないので、公式サイトで最新版をチェックしてください。
原因1:プレビューの画質は元々悪い
よくある勘違いですが、Filmoraは「プレビューの画質=元ファイルの画質」ではありませんし、「プレビューの画質=出力時の画質」でもありません。
基本的にプレビューの画質は元ファイルより悪くなるものの、出力時には設定通りの画質になります。
これはどんな動画編集ソフトでも同じであり、編集内容を直ぐに反映するために敢えてプレビューの画質が落ちています。
下記のような勘違いもありますが、プレビューの内容が分かる画質であれば気にしなくても大丈夫です。
写真を使ったムービー(スライドショー)を作成しています。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
プレビューすると元の写真からかなり解像度が落ちたように画質が落ちてしまうのですが、しょうがないことなのでしょうか?ビデオに出力する際に調整が出来たりするものなのでしょうか?
原因2:動画編集用PCのスペックが低い
動画編集用PCのスペックが低い場合はプレビュー画面が荒くなりやすく、出力映像で不具合も起きやすいです。
低スペPCで出力したら映像がカクカクになってた経験もあります…
特に、PCへグラフィクボードが搭載されていない場合は映像処理能力が低いため、プレビューや出力後の画質が悪くなりやすいです。
グラボ(グラフィックボード):画像や映像を表示するための部品が集積されたPCパーツ。
単純作業が得意であり、ゲーミングPCには搭載されている。
搭載してない場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能は低い。
もし「プレビューの画質が荒すぎて気になる…」「出力の画質がおかしい…」という状態であれば、グラボを搭載しているゲーミングPCがオススメです。
ゲーミングPCであれば下記のメリットがあり、Filmoraで動画編集する時も快適になります。
- プレビュー映像が滑らか・綺麗に動く
- 4Kや8Kの高画質でも快適に編集できる
- 動画の出力時にかかる時間が短くなる
- PC用ゲームの実況・配信活動も出来る
ゲーミングPCはBTOパソコンメーカーならコスパが非常に高いので、導入時の参考にしてください。
BTOパソコン:BTOはBuild To Orderの略称であり、意味は受注生産。
つまり、BTOパソコンメーカーは商品が購入されてから組み立てる形式のメーカー。
有名なメーカーは「マウスコンピューター」や「パソコン工房」など。
マウスコンピューターとパソコン工房では、ほぼ毎月セール&キャンペーンをやってるので是非チェックしてください。
原因3:プレビューの設定ミスがある
Filmoraのプレビューに関する設定があり、下記の設定だとプレビューの画質が悪くなります。
- 「再生品質」の設定が「普通品質(1/8)」
- 「ハードウェアアクセラレーション」が無効
上記の設定ミスを修正する方法は下記の通りです。
「再生品質」の設定を修正する方法
「再生品質」の設定を修正する場合はFilmora編集画面の上部にある「ツール」から「再生品質」を開きます。
「超高品質」「高品質」「標準品質」「普通品質」の4つが開くため、プレビューの画質を上げたい場合は「超高品質」を選択してください。
再生品質は出力する時の画質へ影響しません
一方で、プレビューがカクカクして重い場合は再生品質を下げてください。
「ハードウェアアクセラレーション」の設定を修正する方法
「ハードウェアアクセラレーション」の設定を修正する場合は「設定」を開きます。
設定のウインドウが開くので「パフォーマンス」の項目を開き、「GPU」の項目にある2つのチェックボックスへチェックを入れてください。
ただし、ハードウェアアクセラレーションが原因で不具合が起きるケースもあるので、注意してください。
原因4:出力動画の設定にミスがある
Filmoraで動画を出力(エクスポート)する際に下記の設定ミスがあると、画質が悪くなる原因になります。
- 「プロジェクト設定」の解像度が小さい
- 「エクスポート」の解像度が小さい
- 「エクスポート」のビットレートが大きい/小さい
1秒間あたりのデータ量であり、「6,000Kbps」の様な数値で表現される。
基本的にビットレートが大きければ大きいほど品質も高くなるが、データ量が大きくなってしまう。
上記の設定ミスを確認する方法は下記の通りです。
「プロジェクト設定」を確認する方法
設定ミスを確認する場合は「ファイル」から「プロジェクト設定」を開きます。
「プロジェクト設定」のウインドウが開くので、出力時に希望する画質やフレームレートを入力してください。
希望する画質へ設定したら、「OK」をクリックして表示を閉じます。
「エクスポート」を確認する方法
Filmoraの編集画面にある「エクスポート」をクリックし、下画像のウインドウを開きます。
出力時の動画フォーマットを選択した後、「設定」をクリックします。
新しいウインドウが開くので、「ビデオ」にある解像度やビットレートなどを確認してください。
解像度とフレームレートは「プロジェクト設定」で決めた値へ合わせれば良いですが、ビットレートを決められない人は多いと思います。
その場合はYouTubeが画質とフレームレート毎に推奨している下表の値を参考にしてください。
画質 | 映像ビットレート(SDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(SDR)、 高フレームレート(48、50、60) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(24、25、30) | 映像ビットレート(HDR)、 標準フレームレート(48、50、60) |
---|---|---|---|---|
8K | 80~160 Mbps | 120~240 Mbps | 100~200 Mbps | 150~300 Mbps |
2160p(4K) | 35~45 Mbps | 53~68 Mbps | 44~56 Mbps | 66~85 Mbps |
1440p(2K) | 16 Mbps | 24 Mbps | 20 Mbps | 30 Mbps |
1080p | 8 Mbps | 12 Mbps | 10 Mbps | 15 Mbps |
720p | 5 Mbps | 7.5 Mbps | 6.5 Mbps | 9.5 Mbps |
480p | 2.5 Mbps | 4 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
360p | 1 Mbps | 1.5 Mbps | サポート対象外 | サポート対象外 |
設定の変更が完了したら「OK」をクリックしてウインドウを閉じます。
原因5:動画サイトは画質が悪くなる
FilmoraはYouTubeなどの動画サイトへ直接アップロードできる機能があります。
しかし、動画をYouTubeやニコニコなどへアップロードすると、動画サイトで再エンコードされるので元画質よりも少し悪くなります。
こればかりは仕方ないので、動画サイトでは画質が少し落ちる前提で動画撮影・編集をすることが大切です。
Filmoraで出力とプレビューを高画質化する方法4選
Filmoraの出力・プレビュー画質を高画質化する方法には下記があるので、詳しい内容を解説していきます。
- 元ファイルの画質を上げておく
- プロキシ設定を変更する
- 動画編集用PCのスペックを上げる
- レンダリングプレビューをする
方法1:元ファイルの画質を上げておく
基本的に動画ファイルはエンコードをすればするほど画質が悪くなるため、元ファイルの画質を上げておくことがオススメです。
仮にフルHDの画質で出力したいのであれば、元ファイルの画質を2.5K(2560×1440)にすることで綺麗なフルHDの状態で出力できます。
GoPro HEROシリーズであれば画質を5.3Kまで自由に設定でき、水中でも撮影可能なのでオススメです。
いきなり買うことが不安な場合はAPEXレンタル で借りることもできるので活用してください。
方法2:プロキシ設定を変更する
Filmoraで快適に編集しつつ、高画質にしたい場合はプロキシ設定を変更することもオススメです。
Filmoraでプロキシの設定を変更する際は、「設定」を開きます。
「パフォーマンス」の項目を開くと、画面下部に「プロキシ」と表示されています。
プロキシを使いたい場合はチェックボックスへチェックを付け、プロキシを生成する時の解像度を設定します。
プロキシファイルはHD(1280×720)以上から生成できるので、用途に合わせて設定してください。
Filmoraの初期設定ではプロキシファイルが「Proxy」に保存されるので、変更したい場合は「プロキシの位置」から変更してください。
プロキシ設定の変更が完了したら、「設定」を閉じれば自動で適用されます。
方法3:動画編集用PCのスペックを上げる
Filmoraを使用するPCのスペックが低いと下記のような問題が起き、画質が悪くなる原因になります。
- 編集を処理しきれず、プレビュー画質が悪くなる
- 高いビットレートで出力するとFilmoraが落ちる
作業量が多い動画編集であればPCのスペックも高くなければいけないため、クリエイターPCの導入がオススメです。
クリエイターPCは動画編集や3DCADでの使用を前提としており、一般的なPCよりもCPUやGPUの性能が高いです。
CPUやGPUの性能が高ければ、高いビットレートで動画の出力ができ、高画質な動画を作れるようになります。
私がよく使うマウスコンピューターでは定期的にキャンペーンをしているので、クリエイターPCが欲しい場合はオススメです。
方法4:レンダリングプレビューをする
Filmoraで高画質な動画を読み込むと、プレビューの画質が悪くなったり、カクカクしたりします。
そんな時はFilmoraのレンダリングプレビューがオススメです。
Filmoraではレンダリングプレビューをする方法は「手動」と「自動」の2つあるため、両方の方法を簡単に解説します。
手動:レンダリングプレビューの方法
手動でレンダリングプレビューをする時は、レンダリングしたい動画ファイルを選択した状態で水色丸で囲んだボタンをクリックするだけです。
クリックした瞬間、すぐにレンダリングが始まるので処理が終わるまで待ちます。
動画時間が長い場合は時間がかかるので注意
処理が終われば自動でポップアウトが消え、プレビューが滑らかに映るようになります。
自動:レンダリングプレビューの方法
レンダリングプレビューを自動設定する際は、「設定」から「パフォーマンス」の項目を開きます。
「レンダリングプレビュー」の欄がある為、自動でレンダリングしたい場合は「バッググラウンドレンダリング」にチェックを入れます。
これでレンダリングプレビューの自動設定は完了です。
ただし、レンダリングプレビューを使うと「プレビューレンタリングファイルのフォルダ」へどんどんファイルが貯まります。
PCの容量を圧迫する原因になる為、定期的に削除するか、「自動的に削除する」へチェックを入れておきましょう。