はじめまして。cHasLogの運営に携わっているPomCatです。
結論から書くと、イオンなどで提供されているフリーWi-Fiは自宅で使用するWi-Fiよりも危険性が大きく、決して安全とは言えません。
実際にイオンのフリーWi-Fiへ接続する際に下記の注意書きが表示されており、自宅のWi-Fiと違って通信内容が暗号化されていないことが分かります。
本サービスは皆様に簡単にご利用いただけるよう無線LAN端末への事前設定が必要となるウェブ等のセキュリティは使用しておりません。 セキュリティを必要とする通信をされる場合には、VPN(バーチャル プライベートネットワーク)や 有料公衆無線LANサービスをご利用になることをお勧めいたします。
さらに 本サービスは青少年保護の観点から青少年が利用することが好ましくないと当社が判断するサイト等へのアクセスを制限することがあります。
出典 : AEON 公式 利用規約
通信内容が暗号化されていない場合、第三者が通信内容を覗き見ることが可能になるため、イオンのフリーWi-Fiを使っている間に各サイトのログインパスワードやクレカ情報を入力すると情報が流出する可能性があります。
フリーWi-Fiへ接続している時にクレカやキャッシュレス情報を入力すると不正利用される可能性が跳ね上がるにゃぁ↓
口座とクレカの不正利用被害に合いました
— 🌺りおち🌺うちなー大好き😍(アイディリックリリック🥁担当) (@riorio83245) June 28, 2023
最初は数百円の利用で、大丈夫だと思ったら徐々に値段を上げて、最後は凄い額を使われるそう
フリーwi-fiとかもかなり危険なのでみなさん気をつけてくださいね😭
額に関係なく身に覚えがない利用があるときはちゃんと調べた方がいいです😭#拡散希望#不正利用
パスワードやクレカ情報が流出する可能性があるため、イオンのWi-Fiを利用する時はちょっとした調べモノのみにするとよいでしょう。
もしイオンで安全にWi-Fiを利用したい場合は下記いずれかの方法で安全性を上げることがオススメです。
NordVPNなどのVPNサービスであれば月額510円から利用できるため、低コストで安全なネット通信を行いたい人にオススメです。
【安全性】イオンのフリーWi-Fiに潜む危険性3選
イオンのフリーWi-Fiは誰でも自由に接続できますが、自宅やオフィスで使用するWi-Fiと違って「暗号化」が行われていません。
本サービスは皆様に簡単にご利用いただけるよう無線LAN端末への事前設定が必要となるウェブ等のセキュリティは使用しておりません。 セキュリティを必要とする通信をされる場合には、VPN(バーチャル プライベートネットワーク)や 有料公衆無線LANサービスをご利用になることをお勧めいたします。
さらに 本サービスは青少年保護の観点から青少年が利用することが好ましくないと当社が判断するサイト等へのアクセスを制限することがあります。
出典 : AEON 公式 利用規約
「暗号化」とは、ネット上で送受信するデータを特定のルールやアルゴリズムを用いて読み取り不可能な形式に変換することです。
暗号化により、データは権限のない第三者によって簡単に盗聴されたり解釈されたりすることができなくなります。
データを暗号化する主な目的は、通信の秘密を保持し、ユデータの安全性とユーザーのプライバシーを確保することです。
今回のように暗号化されていない場合、そのフリーWi-Fiを介して送受信されるデータは、基本的には誰でもアクセスして読み取ることが可能な「平文」の状態で存在しています。
上記により、機密情報が盗聴されたり、不正利用されるリスクが高まります。
暗号化が行われていないことによってセキュリティの安全性が下がり、下記の危険性があるので詳しい内容を解説します。
危険性1:中間者攻撃(盗聴)
中間者攻撃(Man-In-The-Middle Attack, MITM)とは、攻撃者が二者間の通信を秘密裏に傍受&盗聴し、時にはその通信内容を改ざんするサイバー攻撃の一種です。
- 攻撃者の配置: 攻撃者は、通信の送信元と受信先の間に物理的または論理的に位置します。
イオンモールのような公共Wi-Fiの場合、攻撃者は同じWi-Fiネットワーク内に機器を設置することでこれを実現します。 - 通信の傍受: 攻撃者は、ユーザーとインターネットサービスプロバイダ(ISP)またはウェブサイト間の通信を傍受します。
これにより、攻撃者は送信される全てのデータを見ることができるようになります。 - データの盗難: 攻撃者は傍受したデータから、パスワード、クレジットカード情報、個人識別情報(PII)などの機密情報を抽出します。
- 通信の改ざん: 場合によっては、攻撃者が通信内容を改ざんし、受信者に偽の情報を送信することがあります。
これにより、ユーザーが偽のウェブサイトに誘導されるなど、さらに深刻なセキュリティ上のリスクが生じることがあります。
この攻撃方法は、公共Wi-Fiネットワークなどのセキュリティが比較的低い環境でよく見られ、パスワードやクレカ情報を盗まれる原因になります。
中間者攻撃は分かりにくいのでユーザーが全く気づかないことがほとんどにゃぁ..
イオンモールのような商業施設で提供されるフリーWi-Fiは便利ですが、中間者攻撃に脆弱なのでパスワードやクレカ情報を送受信することはオススメしません。
もしどうしてもイオンのフリーWi-Fiでパスワードやクレカ情報のデータを扱う場合はNordVPNなどのVPNサービスを使って情報を暗号化することをオススメします。
危険性2:偽のフリーWi-Fi(イビルツイン攻撃)
イオンのフリーWi-Fiは「AEON MALL」・「AEON_SC」・「AEON」の名前になっているため、悪質なユーザーが正規のフリーWi-Fiに似せた名前のWi-Fiネットワークを設置しやすいです。
悪質なユーザーが偽物のフリーWi-Fiを設置する攻撃は「イビルツイン攻撃」と呼ばれており、中間者攻撃と同じようにネットバンクやクレカの情報が盗まれやすいです。
- 偽のフリーWi-Fiの設置: 攻撃者は、正規のWi-Fiネットワークと同じ、または似た名前のSSIDで偽のフリーWi-Fiを設置します。
この偽フリーWi-Fiは電波が強く設定されることが多く、ユーザーが接続しやすいです。 - ユーザーの接続誘導: 利用者が偽フリーWi-Fiに接続すると、インターネット上に送る全ての情報が攻撃者のデバイスを通じてから転送するようになります。
- データの傍受と盗難: 攻撃者はユーザーが送受信する全てのデータを盗聴できるため、機密情報を盗み取れるようになります。
ログイン情報、クレジットカードの詳細、個人的な通信などが漏洩するリスクがあります。 - フィッシング攻撃の実施: さらに攻撃者はフィッシングページへのリダイレクトやマルウェアのダウンロードを促せるため、ユーザーは詐欺被害に遭う危険性が上がります。
イオンのWi-Fiと同じ名前の「AEON MALL」・「AEON_SC」・「AEON」だと見分けることができないため、気づかずに接続し、クレカの不正利用に繋がるケースが多いです。
人が多いイオンは特に狙われやすいので注意にゃぁ!
そのため、人が多いイオンモールでインターネットを使いたい場合は通常のスマホ回線や自身のモバイルWi-Fiルーターがオススメです。
モバイルWi-FiルーターのBIGLOBE WiMAX+5Gであれば初月無料であり、1万円分のキャッシュバックがあるので安全にネットを利用したい場合は参考にしてください。
危険性3:ファイル共有のリスク
WindowsやMacには「ファイル共有」の機能が搭載されており、機能をオンにしていれば同じWi-Fiネットワークに接続したデバイスがファイルを閲覧&編集できるようになります。
つまり、ファイル共有機能をオンにした状態でイオンのフリーWi-Fiへ接続すると、不特定多数のユーザーがあなたのパソコン上に保存されているファイルへアクセスできるようになります。
パソコンの設定を変更していない場合はオフになってると思うけど、確認した方がいいにゃぁ
Windows11を搭載したパソコンであれば下記の手順で確認できるため、イオンのWi-Fiへ接続する前に確認しておくとよいでしょう。
イオンのWi-Fiを安全に利用する方法4選
イオンモールのフリーWi-Fiを安全に利用する方法には下記があるため、詳しい内容を解説していきます。
個人情報やクレカ情報は送信しない
イオンのフリーWi-Fiで簡単な調べモノをしているだけであれば比較的安全ですが、下記のような行為は危険性が高くなります。
- SNSやサイトへログインする
(パスワードを入力する) - ネットショッピングで何かを購入する
(クレカや決済情報を送信する)
そのため、イオンのフリーWi-Fiへ接続している間は上記の行為を控え、安全な使い方を意識するとよいでしょう。
もしイオンのフードコートなどでネットショッピングをしたくなったらWi-Fiの接続を解除してから購入したほうがいいにゃぁ~
ネット接続を暗号化できるVPNを使う
イオンのWi-Fiへ接続する時の注意書きにもある通り、安全なネット通信をしたい場合はVPNサービスを利用することがオススメです。
本サービスは皆様に簡単にご利用いただけるよう無線LAN端末への事前設定が必要となるウェブ等のセキュリティは使用しておりません。 セキュリティを必要とする通信をされる場合には、VPN(バーチャル プライベートネットワーク)や 有料公衆無線LANサービスをご利用になることをお勧めいたします。
さらに 本サービスは青少年保護の観点から青少年が利用することが好ましくないと当社が判断するサイト等へのアクセスを制限することがあります。
出典 : 出典 : AEON 公式 利用規約
VPNは「Virtual Private Network」の略で、日本語で「仮想私設ネットワーク」と言います。
インターネット上で、データを暗号化して送受信することで、安全に通信を行えるようにする技術です。
これにより、インターネットを通じて遠隔地にあるネットワークに安全にアクセスしたり、データの盗聴や改ざんを防いだりすることができます。
主に、企業が遠隔地のオフィス同士を安全に繋ぐためや、個人がインターネットの利用を安全に保つために使用されます。
イオンのフリーWi-Fi自体は暗号化されていませんが、VPNを利用すればイオンのWi-Fiを使っている状態でもネット通信が暗号化された状態になり、パスワードやクレカ情報が盗聴されないようになります。
VPNサービスを提供しているNordVPNであれば月額510円から利用でき、スマホやPCなどの複数デバイスへ対応しています。
イオンのフリーWi-Fiへ安全に接続するだけであればスタンダードプランで十分なので、月額の負担も小さいです。
NordVPNのプラン | コンプリートプラン | プラスプラン | スタンダードプラン |
---|---|---|---|
1ヶ月プラン(サブスク) | 2,290円/月 | 2,130円/月 | 1,970円/月 |
1年プラン | 1,070円/月 一括12,840円 | 910円/月 一括10,920円 | 750円/月 一括9,000円 |
2年プラン | 830円/月 一括19,920円 | 670円/月 一括16,080円 | 510円/月 一括12,240円 |
もちろん、イオン以外のフリーWi-Fiでも安全に接続できるにゃぁ~!
私もNordVPNを使っており、イオンモールやカフェなどでブログ記事を執筆する時は必ずスマホとPCの通信を暗号化するようにしています。
しかも、NordVPNであれば「NordVPNでYouTubeプレミアムを安くする方法」があるため、安全性以外でのメリットもあります。
モバイルWi-Fiルーターを利用する
モバイルWi-Fiルーターであればネット通信が暗号化されているため、イオン店内でも安全にネットを利用できます。
モバイルWi-Fiルーターは自宅や外出先でもネットへ接続できるデータ通信端末にゃぁ
モバイルWi-Fiルーターで人気な製品には「ポケットWi-Fi」と「WiMAX」があり、両者の違いは下記の通りです。
特徴 | ポケットWi-Fi | WiMAX |
---|---|---|
回線種類 | キャリア回線やクラウドSIMを使用 | WiMAX回線を使用 |
月額費用 | チャージ式は月額0円~ | 月額3480円~ |
通信速度 | 下り最大2.4Gbps | 下り最大3.9Gbps |
エリア | 5G、FDD-LTEなど複数の通信方式に対応 | 5G、au 4G LTE、WiMAX 2+に対応 |
重量 | 約240g | 約174g |
最大接続台数 | 30台ほど | 16台ほど |
利用可能データ量 | プランによる オプションで通信容量無制限可能 | 月間データ容量無制限 |
契約期間 | 契約期間なしのプランあり | 一部プランに契約期間なしのオプションあり |
回線提供会社 | Y!モバイル(ソフトバンク傘下) | UQコミュニケーションズ(au傘下) |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
どちらも安全にネットを利用できる点では同じですが、上表の違いがあるため、基本的には下記のようにオススメしています。
僕はイオンでもかなりデータ通信を行うのでWiMAX派にゃぁ
「ポケットWi-Fi」と「WiMAX」のどちらでもイオン店内で利用できるため、自身の特徴に合わせて選んでみてください。
スマホ回線を大容量プランへ変更する
普段から使っているスマホの回線は通信内容が暗号化されているので、イオンのフリーWi-Fiと違って安全にネットを利用できます。
ただし、Wi-Fiでなければスマホのデータ通信料がかかってしまうため、どこでも気にせずにネットを利用したい場合はスマホ回線を大容量プランへ変更することがオススメです。
特にドコモが提供している「ahamo」と「楽天モバイル」は大容量プランで人気な回線であり、詳しい比較は下表になります。
比較項目 | ahamo | 楽天モバイル |
---|---|---|
料金プラン | 20GBで月額2,970円 100GBで月額4,950円 | データ使用量に応じて月額料金が変動 3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GB以上で3,278円 |
通話料金 | 5分かけ放題が基本。 無制限かけ放題は月額1,100円 | 専用アプリ『Rakuten Link』利用で無制限無料。 標準アプリは30秒22円、10分かけ放題オプション月額1,100円 |
通信速度 | 平均速度約95.68Mbps | 平均速度約31.16Mbps |
サポート体制 | オンラインが基本。 ドコモショップで対応可能だが手数料3,300円 | オンラインと実店舗で対応。 店舗数は600店舗以上 |
キャンペーン | 特になし | 3ヶ月無料、のりかえキャンペーン、 端末購入でのポイント還元など多数 |
その他の特徴 | 高品質&広範囲のドコモ回線 | 楽天ポイントが貯まる 自社回線エリア内での使用がお得 |
ahamoと楽天モバイルは低価格で大容量なのでイオンで使う場合もオススメにゃ
データ容量無制限の楽天モバイルはドコモのahamoよりもコスパで優れていますが、田舎では繋がりにくいケースがあります。
そのため、住んでいるエリアに合わせてahamoと楽天モバイルのどちらかを選択することがオススメです。
イオンのフリーWi-Fiへ繋がらない理由3選
イオンのフリーWi-Fiへ接続してもインターネットへ繋がらなかったり、ログイン画面が出てこない理由には下記があるので詳しい内容を解説していきます。
- フリーWi-Fiの利用者が多い
- 端末のセキュリティが強固
- 中間者攻撃や偽のフリーWi-Fi
理由1:フリーWi-Fiの利用者が多い
イオンモールのような大型商業施設では設置されているルーターのスペックに対してWi-Fiへ接続する利用者が数が圧倒的に多いです。
ルーターへ同時に接続できる台数には限界があるため、利用者が多い曜日や時間帯はほぼ繋がらないと考えた方がよいでしょう。
もしイオンのフリーWi-Fiをどうしても使いたい場合はNordVPNなどでセキュリティ対策をした上で、朝や平日などの人が少ないタイミングで接続するとよいでしょう。
理由2:端末のセキュリティが強固
iPhoneやセキュリティソフトを使っている場合、端末のセキュリティが強固なのでイオンのようなフリーWi-Fiへ接続しない設定になっている可能性があります。
iPhoneであれば「プライバシーに関する警告」が表示されるので、フリーWi-Fiへ接続するのを許可しておきましょう。
ただし、「プライバシーに関する警告」が表示されているということは安全性に問題があるフリーWi-Fiなので、可能であれば接続しないほうが良いです。
「イオンのWi-Fiを安全に利用する方法4選」では安全にフリーWi-Fiを使う方法を紹介しているので、是非参考にしてください。
理由3:中間者攻撃や偽のフリーWi-Fi
イオンのフリーWi-Fiへ接続してもインターネットへなかなかアクセスできない場合、中間者攻撃や偽のフリーWi-Fiである可能性があります。
もしWi-Fiへ繋がっている状態でネットへアクセスできない場合はすぐにWi-Fiの接続を解除し、各種アカウントのパスワードなどを再確認してください。
可能であれば今後はイオンのフリーWi-Fiへ接続せずにスマホの大容量プランやテザリングなどでネットを利用するとよいでしょう。
ahamoや楽天モバイルであれば大容量のデータ通信やテザリングを格安で利用できるため、フリーWi-Fiへ接続したくない場合はオススメです。