この記事は下記の悩みや要望を持ち人にオススメです。
- OBSの配信に遅延があって困ってる…
- ライブ配信の遅延を減らせないの?
- OBSで遅延をなくす設定を知りたい!
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事ではOBSを使ったライブ配信の遅延をなくす/減らす設定方法を解説します。
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【前提】OBSのライブ配信で遅延が起きるのは当然
前提として言っておくと、OBSを使ったライブ配信で遅延が起きてしまうのは当然であり、YouTubeであれば2〜5秒ほどの遅延が起きます。
なぜなら、OBSでライブ配信をするためには映像や音声のデータをPCが処理し、インターネット回線を通じて配信のサーバーへ転送しなければいけないからです。
しかも、配信を見たい視聴者側も配信のサーバーへアクセスしなければいけないため、遅延の原因は配信者と視聴者の両者にあります。
そのため、視聴者と配信者の間に2〜5秒ほどの遅延が起きることは当たり前です。
10秒以上の遅延がある場合は注意が必要
正直、2〜5秒程度の遅延であれば正常なので、何も対処をしなくて大丈夫です。
2〜5秒程度なら視聴者も気にしない
しかし、10秒以上の遅延になると、明らかに配信者の話す内容と視聴者のコメントにズレが起きてしまいます。
あまりにも遅延が大きいと、配信がスムーズに進まないので下記の原因を確認し、対処してください。
OBSのライブ配信で遅延が起きる原因4選
OBSのライブ配信で遅延が起きてしまう原因には下記があります。
- OBSの設定ミス
- PCのスペック不足
- ネット回線が遅い
- 視聴者側の問題
まずは「OBSの設定ミス」を確認し、何も問題がなければ「PCのスペック不足」や「ネット回線が遅い」へ対処してください。
【OBS】配信の遅延をなくす/減らす設定方法
OBSでライブ配信の遅延をなくす/減らす場合は下記の設定方法があります。
- OBSの「遅延配信」を無効にする
- 解像度とフレームレートを下げる
- ビットレートを最適化する
- エンコーダの設定を変更する
では、各設定方法について画像付きで解説します。
設定方法1:OBSの「遅延配信」を無効にする
そもそもOBSにはあえて遅延を発生させる「遅延配信」の機能があり、気づかないまま使ってる場合もあります。
遅延をあえて起こすことで画質などを上げる機能です
「遅延配信」を無効にする場合はOBSの基本画面にある「設定」をクリックし、「詳細設定」の項目を開いてください。
下へスクロールすると「遅延配信」と書かれた項目があります。
「有効にする」へチェックがあると、OBSがあえて遅延を発生させるのでチェックを外してください。
設定方法2:解像度とフレームレートを下げる
OBSの設定で解像度とフレームレートが高すぎると、PCや回線への負担が大きいので遅延も起きやすいです。
もし「遅延配信」を無効にしても大きな遅延が発生する場合は、下記の手順で解像度とフレームレートを下げてください。
- OBSの「設定」を開き、「映像」をクリックする
- 「出力 (スケーリング) 解像度」に配信で映したい解像度を設定する(※1)
- 「縮小フィルタ」を選ぶ場合は「ランチョス」か「バイリニア」にする
- 「FPS共有値」を選び、配信のフレームレートを設定する
1080p&60fpsで配信したい人も多いと思いますが、PCのスペックが低い場合は妥協するしかありません。
下の記事ではOBSで必要なPCスペックやオススメのPCを紹介しているので、PC選びの際は参考にしてください。
設定方法3:ビットレートを最適化する
OBSでビットレートの数値を高くしていると、PCやネット回線へ大きな負担がかかります。
YouTubeへのライブ配信であれば下表のビットレートが推奨されており、有名なライブ配信サイトであれば大体同じようなビットレートが推奨されています。
配信品質 | 2160p(4K)、60 fps | 2160p(4K)、30 fps | 1440p、60 fps | 1440p、30 fps | 1080p、60 fps | 1080p、30fps | 720p、60 fps | 720p、30fps | 480p | 360p |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
解像度 | 3840×2160p | 3840×2160p | 2560x1440p | 2560×1440p | 1920x1080p | 1920x1080p | 1280x720p | 1280x720p | 854×480p | 640×360p |
推奨ビットレート | 20,000~51,000 Kbps | 13,000~34,000 Kbps | 9,000~18,000 Kbps | 6,000~13,000 Kbps | 4,500~9,000 Kbps | 3,000~6,000 Kbps | 2,250~6,000 Kbps | 1,500~4,000 Kbps | 500~2,000 Kbps | 400~1,000 Kbps |
上表の推奨値を参考にし、OBSのビットレートを調整してください。
- OBSの「設定」を開き、「出力」をクリックする
- 「出力モード」の「基本」を選び、「映像ビットレート」と「音声ビットレート」を入力する
- 「エンコーダ」ではグラボを搭載している場合は専用のエンコーダを選び、グラボ非搭載の場合は「ソフトウェア(x264)」を選ぶ
- 「エンコーダプリセット」を選ぶ(基本的に既定値の「veryfast」で十分)
ビットレートに関する情報は下記事で詳しく解説しているので、コチラも参考にしてください。
音声ビットレートや最適な値が分からない場合は下記事へ
設定方法4:エンコーダの設定を変更する
OBSにはグラフィックボードを利用したエンコーダ設定があり、活用すればCPUへの負担を減らせます。
グラフィックボード(グラボ):画像や映像を処理するためのチップ「GPU」が集積されたPCパーツ。
連続的な演算処理能力に優れており、ゲーミングPCには搭載されている。
非搭載の場合はCPU内蔵パーツが同じ働きをするが、性能はグラボより低い。
設定自体は「出力」>「配信」から変更するだけですが、他にも設定を確認しなければいけない点があるので、詳しい内容は下記事を参考にしてください。