この記事は下記の悩みや疑問を持つ方にオススメです。
- Vtuberを始めたいけど、Live2Dって何?
- Live2Dでアニメーションを付ける方法は?
- Live2Dの基本的な使い方を知りたい!
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、Live2D のフリー版でもVtuberにはなれますが、商用利用とモデリングの関係から専門の絵師へ依頼した方がオススメです。
ココナラ であればモデリングやキャラデザも丸投げで依頼できるので、これからVtuberを始めたい人は参考にしてください。
Live2Dフリー版でVtuberになれる?
Live2D のフリー版を使えばVtuberを始められますが、いくつか気をつけなければいけないこともあるので詳しく解説します。
Live2D とは、2D素材であるイラストへ豊かな表現を追加する技術であり、それを可能にする「Live2D Cubism」というPCソフトの略称としても使われてます。
この記事でも「Live2D」と書いてある場合はソフト名です
Live2Dによって動くイラストは「Live2Dモデル」と呼ばれており、Live2Dモデルにすることを「モデリング」と呼びます。
Live2DモデルはVtuberを想像すると1番分かりやすく、イラストなのに表情豊かに動き、立体的な表現をしています。
これによって視聴者は実写でなくても、実写を見ているかのような感覚でコンテンツを楽しめます。
実際、多くのVtuberはLive2Dのソフトで立ち絵を動かせるように編集しており、VtubeStudioやAnimazeなどで人間の動きに合わせています。
Live2Dのプランと価格
Live2D には有料版のPROと無料版のFREEがあり、各プランは下表になります。
プラン名 | FREEプラン | 単月プラン | 年間プラン | 3年間プラン |
---|---|---|---|---|
契約期間 | 42日間のみ | 1ヶ月ごとに更新 | 1年ごとに更新 | 3年間の買い切り |
価格 (年間売上高1000万円未満) | 無料 | 2,288円 | 15,708円 (1ヶ月あたり1,309円) | 40,392円 (1ヶ月あたり1,122円) |
価格 (年間売上高1000万円以上) | 無料 | 10,582円 | 72,600円 (1ヶ月あたり6,050円) | 198,792円 (1ヶ月あたり5,522円 |
年間割引 | 無料なので無し | されない | される | される |
無料のフリー版以外は各プランで機能の違いはありませんが、単月プラン以外には年間割引があり、下画像のように割引が適用されます。
もちろん、Live2Dの無料版を試してから有料版へ変えられるので、まずはLive2D公式サイトから無料版を使ってみてください。
有料版(PRO)とフリー版(FREE)の違い
有料版(PRO)とフリー版(FREE)の違いは、主に下記の3点になります。
- 有料版は自由に商用利用ができる(※1)
- 無料版は出力時に制限がかかる
- 無料版は便利な機能が使えない・制限がある
「形状のブレンド機能」「メッシュのコピーアンドペースト」「デフォルトのフォームロック」など
※1:YouTubeやニコニコ動画の広告収益も商用利用へ該当
一応、無料版でも十分な機能はありますが、「Vtuberを始めたい」「簡易的なゲームを作りたい」であれば有料版を導入することになります。
収益を一切得ないVtuberならフリー版でもいける
フリー版と有料版の細かい機能比較はLive2D公式サイトにもあるため、気になる場合は確認してください。
手軽にLive2DでVtuberを始めたい場合
ここまでLive2D の特徴や概要を解説してきましたが、正直なところ、初心者がモデリングをするのは難しいです。
Live2D
のモデリング自体を仕事にする場合は頑張るしかありません。
しかし、「Vtuberを始めたい」「簡単なゲームを作りたい」であればココナラ
やnizima
で外注した方がコスパは良いです。
ここからは外注できるサイトを紹介!
完成したLive2Dモデルを購入する方法
既に完成したLive2Dモデルを購入したい場合は株式会社Live2D自身が運営しているnizima で手軽に購入できます。
実際にnizimaでLive2Dモデルを検索すると下画像のように様々なモデルがあり、総数は3000以上です。
既に完成しているLive2Dモデルであれば、あとはVtubeStudioで読み込むだけでVtuberにもなれます。
しかも、nizima では限定1品のVtuberモデルも販売されており、誰とも被らないモデルも購入できます。
Live2Dのモデリングを外注する方法
オリジナルイラストのモデリング作業を外注したい場合は、先ほどのnizima 以外にココナラ とSKIMA がオススメです。
nizimaでモデリングを外注
nizimaでは気に入ったクリエイターへLive2Dモデルを制作してもらえるかどうか相談できます。
価格はクリエイターによって差があるので一概に言えませんが、オリジナルイラストを描いてもらった後にモデリングを依頼することも可能です。
ココナラでモデリングを外注
ココナラ では既に描いてもらった立ち絵のモデリング作業を手軽に外注できます。
ココナラ は利用者が多く、Live2D を熟知したユーザーも多くなっており、色んなクリエイターを比較しながら外注先を選べます。
予算や期限、クオリティなどに合わせて選べるため、自分の活動内容に合ったサービスを選んでみてください。
ココナラ は招待コード「C40NGB」を使えば1000円分のポイントが無料で貰えるので是非使ってください。
SKIMAでモデリングの外注
SKIMA では既に描いてもらった立ち絵をLive2Dモデルへ編集してもらえますし、新しい立ち絵とLive2Dモデルをセットで外注することも出来ます。
SKIMA はイラストを専門に扱うサイトなので他サイトよりも外注料金が低めであり、あまり資金を用意できない人にもオススメできるサイトです。
また、SKIMAでは依頼をリクエストでき、自分で価格や期限を決められるメリットがあります。
サムネイル依頼やMV制作にも使えるので、登録しておいて損は無いと思います。
Live2Dの使い方【ダウンロード・動かす方法】
ここからは、Live2Dの基本的な使い方を画像付きで解説します。
実践的な内容になので、是非一緒に手を動かしながら読んでください。
Live2Dで編集したいイラストを用意する
まずはLive2Dモデルにしたい立ち絵やイラストを用意してください。
もしVtuberを始めたいのに立ち絵を持っていない場合は下記事を参考にし、ココナラ やnizima で用意してください。
この記事では例として無料モデルの「桃瀬ひより」を使用するため、Live2D公式サイトから素材をダウンロードします。
ダウンロード後、「桃瀬ひより」のファイルを右クリックして「全て展開」を選択します。
「参照」を押して、「ダウンロード」以外の場所を選んでください。
場所が決まったら「展開」をクリックし、完了です。
Live2D Cubismをダウンロードする
Live2D公式サイトへアクセスし、Live2D Cubismをダウンロードします。
公式サイトにある「トライアル版ダウンロード」か「PROライセンス版を安く購入」をクリックしてください。
下の画面になったら、スクロールして画面の下へ移動します。
すると、「使用許諾契約」があるので「使用許諾契約に同意する」にチェックをつけてください。
その次に「初めてダウンロードする」にもチェックしてください。
デフォルトでは「アップデートをダウンロードする」にチェックが入っているので、用途に合わせて変えてください。
その後、メールアドレスを入力し、WindowsかMacの「最新のリリース版をダウンロード」をクリックします。
ダウンロードが完了したら、あとはファイルをクリックして画面の指示通りに進めます。
これでLive2D Cubismのダウンロードは完了です。
Live2Dモデルを確認する(パーツを分ける)
Live2Dで使うモデルは「目」「口」「頭」「腕」などの色々なパーツに分けられており、それらを組み合わせることで1つのモデルになっています。
このようにパーツを分けることでモデルが自由に動けるようになります。
もしイラストのパーツを分けていない場合はAdobeのPhotoshopを使い、パーツを分けてください。
PhotoshopであればAdobe公式サイトに無料お試し版があり、Live2D公式サイトでもPhotoshopが推奨されています。
もし自分でパーツを分けることが難しい場合はココナラ で外注する方法がオススメです。
Live2Dの基本的な使い方【フリー版】
Live2Dでモデルのファイルを開く
Live2Dでモデル・イラストのファイルを開く際は、画面左上にある「ファイル」をクリックします。
次に「ファイルを開く」をクリックします。
先ほど「桃瀬ひより」をダウンロードしたときに解凍した「hiyori_pro_jp」をダブルクリックします。
最後にMという文字が書かれている「hiyori_pro_t10.cmo3」というファイルを選択してください。
これで「桃瀬ひより」のモデルをLive2Dで開けます。
また、「エクスプローラー」からも「hiyori_pro_t10.cmo3」をLive2Dへドラッグ&ドロップした場合も開くことが可能です。
この時点で「難しそう…」と思った場合は外注をオススメします
【Live2D】パーツを選択する方法
ここでモデルの「目」を選択してみましょう。
「目」のあたりへカーソルを動かしてクリックすると、モデルの「目」を選択することができます。
また、画面左上にある「パーツを一覧で表示している場所」でもクリックすることで、指定のパーツを選択できます。
今回は「目」→「目玉」→「左瞳」の順で左瞳を選択してください。
パーツが赤枠で囲まれたら、選択が完了したということです。
もちろん左瞳だけでは無く、他にも色々なパーツを選択することができます。
パーツを選択することで、移動やサイズ、形状の変更といった操作ができるため、この操作はとても重要です。
【Live2D】パーツを動かす方法
さて、Live2Dで使うモデルやパーツの選択方法が分かったところで、次はパーツを移動してみましょう。
さっきと同じように「左瞳」を選択します。
選択が完了したら、「左瞳」の上にカーソルを持ってきます。
カーソルが十字の形になる場所があるので、その状態になったら右クリックを長押しします。
すると「左瞳」を動かすことができます。
1つ前の位置に戻す際は、キーボードの「Ctrl」と「Z」を同時に押してください。
【Live2D】パーツの大きさを変更する
次はLive2Dでパーツの大きさを変更する方法です。
パーツの大きさを変更する際は、パーツを囲っている赤枠の「赤い点」にカーソルを合わせる必要があります。
「赤い点」にカーソルを合わせると「↔」のような矢印になります。
この状態になればパーツの大きさを変えられます。
ちなみに、キーボードの「Shift」を押しながら大きさを変更すると、元の縦横比率のまま大きさを変更できます。
この操作も1つ前の大きさに戻したい時はキーボードの「Ctrl」「Z」を同時に押してください。
【Live2D】パーツを回転する方法
Live2Dでは、パーツを回転させることでモデルに動きをつけられるため、ここではモデルの腕を動かしていきましょう。
腕パーツにある赤い棒(回転デフォーマ)をクリックします。
カーソルを回転デフォーマの先端に持っていくとカーソルが変化するので、あとは好きな方向にパーツを回転させるだけです。
下画像のようにモデルへ直感的に動きをつけられます。
また、自分で回転を設定したい場合は、まず画面上部にあるマークをクリックします。
すると「回転デフォーマを作成」が出てくるので、名前を分かりやすい物に設定します。
今回は左の前腕を操作したいので、「左前腕」と入力しました。
名前を入力出来たら「作成」を選択し、回転デフォーマを下の画像のように左の前腕に移動させます。
あとは回転デフォーマで動かしたいパーツを選択します。
左の前腕を動かしたいので、「左手前A」「左前腕A」「左手親指A」「左手裏A」を選択してください。
「Ctrl」を押しながらクリックしていくことで複数のパーツを選択することができます。
動かしたい全てのパーツを選択できたら、画面左側にある「デフォーマ」をクリックします。
さっき作成した「左前腕」を選択します。
すると、左の前腕を回転デフォーマで動かすことが可能になります。
メッシュを作成してパーツの形を変える
パーツの形は、赤い四角の中にある点(メッシュ)を操作することで変更できます。
この記事で紹介した「桃瀬ひより」を使っている方は、このメッシュが自動で生成されている状態です。
メッシュは自分でも作成することができるので、ここではメッシュの作成方法について解説していきます。
メッシュの作成方法を解説する前に、自動生成されているメッシュを削除しましょう。
今回は眉の部分を使ってメッシュについて説明したいので、まずは眉を選択します。
次に、画面中央上部にある「メッシュの手動編集」をクリックします。
「メッシュの手動編集」をクリックしたら、画面左側にある「ツール詳細」欄の消しゴムマークを選択してください。
あとは、消したいメッシュにカーソルを合わせて消すだけです。
これで眉のメッシュはなくなったと思います。
それでは眉のメッシュを消せた所で、次にメッシュの生成方法について解説していきます。
メッシュを作成するときは、「ツール詳細」欄の「頂点の追加」を選択。
メッシュを作りたい場所をクリックすることで、メッシュを生成できるようになります。
下の画像のようにパーツの「外枠」と「中心」を三角形でつなぐように意識すると、後でパーツを動かしやすくなります。
画像のようにメッシュが生成できたら、「自動接続」をクリックします。
最後に「チェックマーク」をクリックしたら完了です。
モデルにアニメーションを付けて動かす方法
最後にモデルにアニメーションを付けて動かす方法です。
今回はモデルに、瞬きをさせていきましょう。
まず、まつげを動かしたいので「左まつげ」の1~4を選択してください。
次に画面左下の「パラメータ作成」をクリック。
名前は「瞬き」など、分かりやすければなんでもOKです。
名前が決まったら「OK」をクリック。
すると、パーツを動かすのに必要な「パラメータ」が生成されました。
パラメータが生成されたら、「キーの2点追加」を選択します。
また、初期の位置や形をキープするために「デフォルトのフォームをロック」にチェックマークもつけてください。
次に「瞬き」のパラメータのポイントを、一番左に持ってきます。
そして、まつげを目玉の一番下までさげます。
ここから、まつげが閉じたような形を作っていきたいのですが、メッシュ1つ1つを操作して形を作るのは大変です。
なので、ここでは「変形パスツール」を使っていきます。
「左まつげ」の1~4を選択した状態で、画面右上にある「変形パスツール」をクリック。
下の画像のように大まかな点をとっていきます。
大まかに点が取れたら、画面上の「矢印ツール」に切り替えて形を調整してください。
使ってみると分かるように「変形パスツール」は全体的に形を変えることができます。
効率よくアニメーションを作れる
次に「目」を調整していきます。
「左白目」を選択して「瞬き」のパラメータをクリック。
「キーの2点追加」を選択してください。
この時に「瞬き」のパラメータが一番左にきていることもしっかりと確認しましょう。
あとは、閉じているまつげに隠れるように、白目の形を調節してください。
「瞬き」のパラメータを動かすと、モデルへ瞬きをさせることができます。