はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
私はHyperXのQuadCastやLogicoolのBlue Yetiなどのコンデンサーマイクを頻繁に使うのですが、これらは音をよく拾います。
対策0だと、近所の会話まで拾うQuadCast pic.twitter.com/oqMBuOFR53
— ちゃすく(cHask)@ちゃすろぐ (@cHaskVideo) March 12, 2023
そこで、この記事ではPCのコンデンサーマイクが音をよく拾う時の対処法を解説します。
結論だけ先に書いてしまうと、高音質ダイナミックマイク「SHURE SM7B」へ変えてみることがオススメです。
コンデンサーマイクは音拾いすぎ?【原因5選】
コンデンサーマイクは下記の原因によって環境音やノイズを拾いやすく、ダイナミックマイクよりも防音へ気を付ける必要があります。
- マイクの音量を上げすぎ
- 環境音がマイクに近い
- マイクのゲインが大きい
- 防音対策をしていない
- ダイナミックマイクでない
原因1:マイクの音量を上げすぎ
マイクの入力が小さかった場合、編集ソフトなどでマイクの音量を上げると思いますが、マイクの音量が上がれば上がるほど環境音やノイズが目立つようになります。
基本的にマイクの音量はあまり上げず、編集ソフトのノイズキャンセリングや人物声強調などで環境音を抑制する編集をした方が良いでしょう。
もしマイクに入った声量が小さい場合は「マイクとの距離を近づける」「ゲインの設定を調整する」「ヘッドセットマイクへ変える」などの対策がオススメです。
有名Vtuberや人気ゲーム実況者が使っているマイクは下の記事で紹介しているので、ゲインを変えられるマイクやヘッドセットを探している場合は参考にしてください。
原因2:環境音がマイクに近い
コンデンサーマイクは防音性能が高い部屋で使われることを想定しており、環境音が発生しやすい部屋では部屋中の音を拾ってしまいます。
アパートやマンションだと、隣人の会話も拾う…
コンデンサーマイクの性質上、環境音を拾ってしまうことは仕方ないので、出来るだけマイクの近くに環境音やノイズの原因を設置しないことが大切です。
私の場合は卓上防音ブースを作り、その中でマイク収録をするようにしています。
コンデンサーマイクから環境音が離れたことでノイズや周囲の音が入りにくくなったので、低価格帯のコンデンサーマイクでも高音質な状態になっています。
卓上防音ブースであればAmazonや楽天市場でも売っているので、コンデンサーマイクを環境音から離したい場合はオススメです。
原因3:マイクのゲインが大きい
多くのコンデンサーマイクにはゲインを調整するダイヤルが付いており、ゲインが大きければ大きいほど音を拾いやすくなります。
ゲインが大きければノイズを拾いやすく、音割れもしやすくなるので、基本的にはゲインを出来るだけ抑えることが推奨されています。
ゲインが大きいとマイク付近にあるキーボードやマウスの音も拾いやすくなります
そのため、コンデンサーマイクのゲインダイヤルを調整し、可能な限り小さくしておくと良いでしょう。
もしゲインを小さくしても音を拾いすぎる場合は、ラジオ局などでも使われるSHUREのSM7Bへの乗り換えがオススメです。
原因4:防音対策をしていない
コンデンサーマイクが音を拾いすぎる場合、防音対策そのものが足りていない可能性があります。
コンデンサーマイクには十分な防音環境が必要
下記のような状態ではコンデンサーマイクが音を拾ってしまうため、声量を上げてもあまり効果がありません。
- 音が出やすいキーボーとマウス
- 部屋に防音材を貼ってない
- 部屋の窓が2重窓になってない
ゲーミングデバイスであればRazer Huntsman Miniのような静音タイプのキーボードやマウスも売っているので、買い替えを検討しても良いでしょう。
また、現在はAmazonでDIY用2重窓キットが販売されており、実は誰でも気軽に2重窓を実装できるようになっています。
大窓用であっても約8000円から購入できるため、外の環境音対策が十分でない場合は参考にしてください。
原因5:ダイナミックマイクでない
コンデンサーマイクは収録環境が整った場所で使われることを想定しているので、ダイナミックマイクよりも音を拾いやすい仕様になっています。
・集音性が高い
・レコーディングにも使用されるほど高音質が期待できる
ダイナミックマイクよりも高価な製品が多いですが、その分音質にこだわることができるマイクです。
・耐久性に優れている
・コンデンサーマイクに比べ安価
・カラオケやコンサートに使用されている
丈夫なうえに価格が抑えめなので、初めてマイクを買う初心者にオススメです。
一方、ダイナミックマイクはカラオケや低予算の収録現場で使われることを想定しているので、コンデンサーマイクよりも音を拾いにくい設計になっています。
もしマイク環境を改善することが難しい場合はコンデンサーマイクではなく、ダイナミックを使用することもオススメの選択肢です。
また、よく「ダイナミックマイクは音質が悪い」と勘違いされがちですが、SHUREのSM7Bのようにラジオ局やテレビ放送でも使われるほどの高音質マイクがあります。
SM7Bの前モデル「SM7」はマイケルジャクソンの収録でも使われた有名なマイクです
ダイナミックマイクで高音質なモデルはHyperXのQuadCastやBlueのYetiよりも高価になりますが、どうしても環境音を減らせない場合は乗り換え先としてオススメです。
コンデンサーマイクが音を拾いすぎる時の対処法
コンデンサーマイクが音を拾いすぎる時には下記の対処法があるので、詳しい内容を解説します。
- 編集ソフトで調整する
- マイクを変更する
- 周囲の防音を強化する
編集ソフトで調整する
コンデンサーマイクが音を拾いすぎる場合、AdobeのPremiere Proなどでノイズや声量を調整する方法もあります。
Premiere Proであれば自動ノイズ除去や声量の自動均一化の機能があるため、あまり手をかけずにコンデンサーマイクの問題を解決できます。
ゲーム配信や雑談配信などのリアルタイムでマイクを使う場合は意味がありませんが、ゲーム実況や歌ってみたなどを投稿する場合は有効な方法です。
しかも、Premiere Proであれば自動文字起こし機能も搭載されているので、マイクに入力した音声を自動で字幕化してくれます。
ノイズキャンセリングと文字起こしが両方使える編集ソフトなので、YouTubeやTikTokへの投稿を考えている場合はオススメです。
マイクを変更する
コンデンサーマイクは製品によって音の拾いやすさに差があり、私がよく使うHyperX QuadCastとBlue YetiではQuadCastが音を拾いやすい傾向にあります。
実際に私が公開した「HyperX QuadCastは音を拾いすぎ?」は共感してくれるユーザーが非常に多く、Google検索でも1位になっています。
QuadCastのようにコンデンサーマイクの中でも特に音を拾いやすい製品があるため、ゲーム実況者やVtuberなども参考にしながら他のコンデンサーマイクを選ぶことがオススメです。
周囲の防音を強化する
コンデンサーマイクが音を拾いまくる事実は変えられないため、部屋の防音性能を高める対策もオススメです。
今はダンボールで作られた防音室「だんぼっち」や卓上に設置する小型の防音ブースもあり、1万円以下でも入手できる製品が多くなっています。
もちろん、防音性能やサイズへこだわると5万円以上になりますが、それでも本格的な防音室に比べれば十分低価格です。
YAMAHAの防音室は100万円以上
部屋の防音性能を高められればコンデンサーマイクが音を拾いすぎる問題も解決できるため、悩んでいる場合は検討してみてください。