はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論から先に言うと、CapCutの音楽や効果音などはほとんどが著作権フリーやロイヤリティフリーではありません。
そのため、CapCutの音楽を含んだコンテンツをYouTubeなどへ公開すると、著作権侵害になります。
AdobeのPremiere Rushであればロイヤリティフリーの音楽が内蔵されており、YouTubeへアップもできるのでオススメです。
【CapCut】音楽や効果音の著作権は?
冒頭でも書いた通り、CapCutの音楽や効果音は著作権やロイヤリティがフリーなどころか、使用許諾すら取っていません。
ロイヤリティフリーは著作権を著作者に残したまま、一定範囲での利用を許可すること
使用許諾については、サービス規約の「8.コンテンツ」に詳細が書かれており、内容は下記の通りです。
本規約で明示的に規定されている場合を除き、本サービスからまたはそれを介して利用可能な録音物およびそれに含まれる音楽著作物に関する権利は、一切使用許諾されていません。
引用元:CapCutサービス規約より
つまり、CapCutで提供されている音源はほとんどが使用許諾を得ておらず、著作権やロイヤリティがフリーという訳ではありません。
また、CapCutの音楽や効果音には他にも気を付けるべき注意点があるので、詳しく解説しておきます。
注意点1:著作権トラブルの責任はユーザー側
前述の通り、CapCutの音楽や効果音は著作権フリーではありませんが、トラブルが起きた場合は全てユーザー側の責任なります。
なぜなら、CapCutの利用規約には下記があり、CapCut側は責任を一切取らなくて良いことになっているからです。
当社は、ユーザーコンテンツの正確性、完全生、適応性または品質を保証せず、いかなる状況においても、ユーザーコンテンツについて何ら責任を負いません。
引用元:CapCutサービス規約より
当社は、本サービスのユーザーが投稿した、および当社または当社に代わって第三者が本サービスその他で発行したコンテンツや情報に関する責任を引き受けません。
しかも、ユーザーはCapCutをダウンロードした時点で、上記の利用規約へ同意したことになる旨も利用規約に記載されています。
ダウンロードする時に利用規約を見せないので、ズルイやり方…
つまり、音楽の著作権に関するトラブルが起きた場合はユーザー側へ責任転嫁されるので、CapCutの音楽は使わない方が良いでしょう。
AdobeのPremiere Rushにある音楽であれば著作権フリーではありませんが、ロイヤリティフリーなのでYouTube上で使うことは許可されています。
CapCutよりも安全に音楽や効果音を利用できるので、動画編集をしたい場合はPremiere Rushがオススメです。
注意点2:CapCutへ他人の音楽を使ってはダメ
CapCut内の音楽や効果音を使ってはいけないことは分かったと思いますが、他人の音楽をCapCutで使うことも絶対に辞めておいた方が良いです。
なぜなら、CapCutで使われた素材がほぼフリー素材になる旨も利用規約に書かれており、運営会社のBytedanceが自由に使っても良いことになるからです。
お客様は、本サービスの他のユーザーが、お客様が本サービスを介してアップロードまたはその他提供するユーザーコンテンツの全部または一部を抽出して作成する可能性があることを了承します。
引用元:CapCutサービス規約より
例えばジャニーズのファンであるAさんがCapCutで嵐さんのA・RA・SHIを使った動画を作成すると、A・RA・SHIがほぼフリー素材になってしまいます。
上記は大問題ですが、AさんはCapCutをダウンロードした時点でCapCut運営会社が責任を取らないことへ承諾したことになっています。
一方、CapCut運営会社は、責任0&無料で自由に使える権利を入手できる
つまり、全ての責任がAさんへ集中するので、CapCutで他人が作成した音楽や効果音を使うことはオススメしません。
CapCutが無料なのに高機能なのは上記のカラクリがあるからなので、動画編集アプリを使う場合はPremiere Rushがオススメです。
注意点3:Content IDに引っかからない
CapCut内の音楽や効果音は著作権フリーでは無いので、多くがYouTubeのContent IDへ引っ掛かりますが、一部は引っかかりません。
Content IDとは、著作者が自身の著作物を含んだYouTube動画を発見しやすくなる自動識別システムのこと。
YouTubeでは、一定の基準を満たした著作者へContent IDの利用資格を与えており、著作物が利用された際の報告や収益分配を行なっている。
一般的に言えば、Content IDへ引っかかると強制的に著作者へ収益が分配されるので、引っかからない音楽や全ての収益が自身へ還元される音楽を使いたいYouTuberが多いです。
しかし、CapCut内の音楽でContent IDへ引っかからないことは、引っかかることよりも最悪な状況になります。
なぜなら、CapCutは音楽の使用許諾を得ておらず、本社が中国にあるので、Content IDへ引っかからない場合でもフリーBGMでは無い可能性があるからです。
Content IDへ | 内容 |
---|---|
引っかかる(通常&CapCut) | Content IDのシステムにより、動画の収益は著作者へ分配される。 YouTubeによって管理されているので、トラブルや訴えられることはほとんど無い。 |
引っかからない(通常) | 著作者がフリーBGMとして公開しており、Content IDに引っかからない。 多くの場合は一定の利用範囲内であれば、トラブルになることも少ない。 |
引っかからない(CapCut) | 使用許諾を得ておらず、著作者がフリーBGMとして公開していない可能性が高い。 中国は政府によってYouTubeへのアクセスが遮断されており、 著作物であってもContent IDへ組み込まれないことがある。 つまり、音楽の無断使用がバレれば確実にトラブルになる。 |
もちろん、トラブルになった場合はCapCutが責任を負わないことになっており、YouTube側もContent ID以外は責任を負いません。
つまり、全責任がユーザーへ集中するので、Content IDへ登録されていないCapCutの音楽は絶対に使わない方が良いです。
AdobeのPremiere Rushの場合はロイヤリティフリーなのでContent IDへ引っかかることもありますが、異議申し立ての申請をすれば全収益を得られるのでオススメです。
CapCutの音楽や効果音はフリーでは無い
CapCutの音楽や効果音は著作権orロイヤリティフリーどころか、使用許諾も得ていないので使用はオススメしません。
また、下記の注意点もあるので、基本的にはCapCut自体の使用を控えた方が安全でしょう。
- 著作権トラブルの責任はユーザー側
- CapCutへ他人の音楽を使ってはダメ
- Content IDに引っかからない
本社がアメリカにあり、世界的な大企業であるAdobeが提供するPremiere Rushなら上記のリスクも無いのでオススメです。