はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
結論だけ先に言うと、MacでSwitchのゲーム実況&配信をするのであれば、AVerMediaのAVT-C878 PLUSがオススメです。
人気ゲーム実況者「キヨ」さんもAVT-C878 PLUSの前モデルを使っており、MacとWindows両対応なので便利です。
そもそもキャプチャーボードとは?
そもそもキャプチャーボードとは「任天堂SwitchやPS5などのゲームハード画面をPCへ取り込むための機材」です。
下画像のようにキャプチャーボードがゲーム機とPCを仲介する事で、ゲーム機の映像をPC本体へ表示し、録画や実況が出来るようになります。
キャプチャーボードを略して「キャプボ」と呼ぶこともあるよ
一般的には下画像のようにPCへ外付けするキャプボがよく知られていますが、PC内部へ取り付けるキャプチャーボードも存在します。
キャプボの価格については性能や機能によるため、2,000円~5万円と幅広いことも特徴的です。
実際に上画像の左「GC550 PLUS」はAmazonで約2万円ですが、上画像の右「HDMI キャプチャーボード」はAmazonで約2,000円です。
基本的には価格の高いキャプボを買っておけば、ゲームの実況や配信で問題が起きることは少ないです。
とは言え、キャプチャーボードは種類が多く、Macへ対応していないキャプボも珍しくないので、Mac用キャプボの選び方を解説します。
【Mac対応】キャプチャーボードの選び方とオススメ5選
Macゲーム実況者がキャプチャーボードを選ぶ時に気をつけたい事は下記の通りなので、詳細を解説します。
- OSへ対応しているか
- ゲーム録画時の画質
- パススルー機能の有無
- エンコード方法
- 付属ソフトの内容
- サポートや保証
OSへ対応しているかどうか
キャプチャーボードの大半はWindowsへ対応していますが、Macへ対応しているキャプボは一部のみになります。
人気キャプボのGC550は対応してない
Macへ対応している人気キャプチャーボードは下表になるので、Macで任天堂Switchの実況配信をしたい場合は参考にしてください。
商品名 | AVerMedia AVT-C878 PLUS | Faunow HDMI キャプチャーボード | I-O DATA GV-USB3HDS/E | TreasLin HSV321 | TreasLin HSV3215 |
---|---|---|---|---|---|
商品画像 | |||||
価格 | 23,760円(Amazon) | 2,098円(Amazon) | 22,900円(Amazon) | 8,000円(Amazon) | 13,999円(Amazon) |
録画画質 | 1080p/60fps | 1080p/60fps | 4K/60fps、2K/120fps | 1080p/60fps | 4K/30fps、1080p/60fps |
エンコード方法 | ハードウェア | ソフトウェア | ソフトウェア | ソフトウェア | ソフトウェア |
パススルー | 4K/60fpsで対応 | 非対応 | 4K/60fps、2K/120fpsで対応 | 4K/30fps、1080p/60fpsで対応 | 4K/60fpsで対応 |
他の特徴 | 動画編集ソフトPowerDirector付き。 microSDへ単体録画可能。 | 特になし。 | 動画編集ソフトPowerDirector付き。 専用の録画ソフト付き。 | Amazonでベストセラー1位。 | HSV321の4K対応版。 |
Amazon/楽天 | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る |
ゲームを録画する時の品質
YouTubeやTwitchでゲーム実況をする場合、画質とフレームレートが1080p&60fps未満だと他の実況者に見劣りしてしまいます。
そのため、Switch実況の録画できる品質は1080p&60fps以上のキャプボを選びたいです。
フルHD画質は最低でも欲しい!
とは言っても、過去5年以内に発売されたキャプチャーボードであれば基本的に1080p&60fpsの録画へ対応しています。
ただし、4Kで録画をしたい場合は選べるキャプボが下表の様に限られてしまいます。
商品名 | I-O DATA GV-USB3HDS/E | TreasLin HSV3215 |
---|---|---|
商品画像 | ||
価格 | 22,900円(Amazon) | 13,999円(Amazon) |
録画画質 | 4K/60fps、2K/120fps | 4K/30fps、1080p/60fps |
エンコード方法 | ソフトウェア | ソフトウェア |
パススルー | 4K/60fps、2K/120fpsで対応 | 4K/60fpsで対応 |
他の特徴 | 動画編集ソフトPowerDirector付き。 専用の録画ソフト付き。 | HSV321の4K対応版。 |
Amazon/楽天 | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る |
上表の中でもTreasLinのHSV3215はコスパが良く、不具合の報告も少ないのでオススメです。
パススルー機能の有無と品質
MacでSwitchのゲームを遅延無しでプレイしたい場合は「パススルー機能」が絶対に必要です。
パススルー機能:ゲーム機の映像をプレイ用のモニターと録画用のPCへ同時に表示する機能。
通常、PCへ表示されるゲーム映像は実際のプレイよりも遅れてしまうので、ゲームプレイが不利になりやすい。
そこで、パススルー機能を使って遅延が無い映像を他のモニターへ出力する。
これによって快適にゲームプレイと実況が出来るようになる。
PCへ表示されるゲーム映像は遅延が少ない場合でも0.1秒ほどあり、SwitchでFPS系をプレイする場合は無視できません。
また、パススルー機能でモニターへ表示する映像もキャプボによって画質とフレームレートが違うので、選ぶときは注意してください。
実際にパススルー機能を搭載したMac対応キャプボは下表の製品になります。
商品名 | AVerMedia AVT-C878 PLUS | I-O DATA GV-USB3HDS/E | TreasLin HSV321 | TreasLin HSV3215 |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ||||
価格 | 23,760円(Amazon) | 22,900円(Amazon) | 8,000円(Amazon) | 13,999円(Amazon) |
録画画質 | 1080p/60fps | 4K/60fps、2K/120fps | 1080p/60fps | 4K/30fps、1080p/60fps |
エンコード方法 | ハードウェア | ソフトウェア | ソフトウェア | ソフトウェア |
パススルー | 4K/60fpsで対応 | 4K/60fps、2K/120fpsで対応 | 4K/30fps、1080p/60fpsで対応 | 4K/60fpsで対応 |
他の特徴 | 動画編集ソフトPowerDirector付き。 microSDへ単体録画可能。 | 動画編集ソフトPowerDirector付き。 専用の録画ソフト付き。 | Amazonでベストセラー1位。 | HSV321の4K対応版。 |
Amazon/楽天 | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る | Amazonで商品を見る/楽天で商品を見る |
キャプボのエンコード方法
キャプチャーボードには「エンコード」と呼ばれる作業があり、2種類のエンコード方法があります。
エンコード:動画の圧縮や形式変換をする作業のこと。
ゲーム映像を処理しなければいけないため、必ずキャプボかPCへ大きな負担がかかる。
ハードウェアエンコード:キャプボ本体がゲームハードの映像をPCへ出力できるように処理すること。
キャプボが処理するので、PCに表示される映像は遅れる。
ソフトウェアエンコード:PC本体がゲームハードの映像をPCへ出力できるように処理すること。
PCが処理するので、PCに表示される映像は遅れにくい。
エンコード方法 | 負担がかかるパーツ | 製品の価格 | 製品の種類 |
---|---|---|---|
ハードウェア | キャプボ | 高い | 少ない |
ソフトウェア | PC(CPU&GPU) | 安い | 多い |
ただし、「PCへ表示される映像が遅れる」問題についてはパススルー機能を使えば、全く問題ありません。
ハードウェアエンコードであればMacBookでもSwitchのゲーム配信が可能であり、PCスペックで困ることも少ないです。
Macへ対応したハードウェアエンコードのキャプボだと、AVerMediaのAVT-C878 PLUSがあるので、スペックが不安な場合はオススメです。
付属するソフトの有無と内容
キャプチャーボードは販売メーカーも用途の1つに「ゲーム実況」を考えており、他のPCデバイスよりも無料ソフトが付属しやすいです。
中でもI-O DATAとAVerMediaは製品を購入すると、各社の専用配信&録画ソフトと動画編集ソフトのPowerDirectorが無料で付いてきます。
PowerDirectorは動画編集ソフトの中でも非常に優秀なので、無料で付いてくるのは大きなメリットです。
PowerDirectorが欲しい場合は、I-O DATAかAVerMediaからMac対応のキャプボを選んでみてください。
購入後のサポートや保証内容
キャプチャーボードは精密機器なので初期不良が起きることもあり、そんな時に頼りになるのがアフターサポートと保証です。
しかし、アフターサポートと保証はAVerMediaでしか扱っておらず、他社の製品はAmazonや楽天市場などの保証を使うことになります。
一方で、AVerMediaの製品は保証がある分、他社よりも価格が高い傾向にあります。
価格と保証のどちらを選ぶかは自由なので、自身の考えに合わせて選んでください。
初めて買う場合はAVerMediaが良いかも
MacでSwitchのゲーム実況をする方法
任天堂SwitchのゲームをMacで実況する大まかな流れは下記の通りなので、、順番に解説していきます。
- MacにSwitchのゲーム映像・音声を取り込む
- Macの録画ソフトでゲームプレイを録画する
MacにSwitchの映像・音声を取り込む
キャプチャーボードを用意したら、HDMIとUSBケーブルでMacと任天堂Switchを接続してください。
基本的にケーブルをpcに挿すだけなので簡単に接続できますが、この状態だけでは任天堂Switchのゲーム映像はMacに映りません。
なぜなら、キャプチャーボードで取り込んだ映像と音声は録画&配信ソフトで開かなければ確認できないからです。
そこで、キャプチャーボード付属のソフトか無料ソフトのOBSを使います。
もしOBSが何か分からない場合は下の「OBS Studioのダウンロード方法から使い方まで解説」を参考にしてください。
Macの録画ソフトでゲームプレイを録画
MacにOBSをダウンロードした後、Switchのゲーム映像をMacへ表示する手順は下記の通りです。
- 任天堂SwitchとOBSを起動し、キャプボで接続する
- OBS起動後の画面にある「ソース」の「+」をクリック
- 「映像キャプチャデバイス」をクリックして追加
- ソースの名前を付ける(自分が分かれば何でもOK)
- デバイスを選択すると映像が表示される(キャプチャーボードを選ぶ)
「プリセットを使用」にチェックを入れるとゲーム映像に合わせて画質などを自動で設定してくれます。 - 取り込んだゲーム映像の大きさを調節する
これでOBS上に任天堂スイッチのゲーム映像が表示される様になり、録画や実況ができる様になりました。
ゲームの音声はMac上からは聞こえませんが、右下に表示されているキャプチャーボードの音声が動いているので取り込んでいます。
もし動いていない場合は「デスクトップ出力」に切り替えてみて
基本的に自分がゲームをプレイする時に聞く音声はパススルー先の音声を聞いてください。
OBSへマイクを接続し、実況音声を追加
次に、実況の声を入れるためにマイクの設定を下記の手順で行います。
- マイクをMacに接続(内臓マイクの場合は必要なし)
- ソースの「音声入力キャプチャ」を選択して追加
- ソースの名前を決める(自分が分かれば何でもOK)
- ゲーム実況に使用するマイクを選択
この記事ではBlueのYetiを選択します。 - 正しく接続されると右下のバーが声に合わせて動く
マイクの音量は音量バーの下にあるシークバーで調整できるので、ゲーム音声も同様に調整して最適な音量にしてください。
もしもマイク選びで迷っている場合は下の「有名ゲーム配信者の使用マイク一覧」を参考にしてください。
OBSで任天堂Switchのゲーム実況を録画
ここまでの設定が終わったら、「録画開始」を押せば直ぐに任天堂Switchのゲーム実況ができます。
しかし、デフォルト設定のままではどこに録画データが保存されるのかわかりにくいので事前に下記の流れで設定しておきます。
- OBSの「設定」をクリックする
- 「出力」をクリックし、「録画」の画面を開く
- 「録画ファイルのパス」にある「参照」をクリックして録画データの保存場所を決める
また、「出力」にある「録画」では画質と動画の形式も選択出来るので、設定しておきます。
- 録画品質は「配信と同じ」に設定する
- 「映像」から「基本解像度」と「出力解像度」を録画したい画質へ変更する
「FPS共通値」も設定したい値に変更する - これで録画の品質設定は完了
- 再度、「出力」から「録画フォーマット」を確認する
- 好きな動画形式を選ぶ(オススメはmp4)
これで「録画データの保存場所」「録画の画質とfps」「録画データの形式」が設定できたので、あとは撮影をするだけです。