この記事は以下の要望や悩みを持つ方にオススメです。
- モニター1つでも遅延無しで実況・録画したい
- 新しくキャプチャーボードを買い替えたくない
- pc画面に遅延無しのゲーム映像を表示したい
通常、任天堂Switchのゲームを実況・配信したい時やPS4&PS5のゲームをカスタマイズして実況したい時にキャプチャーボードが必要になります。
キャプチャーボードでpc画面上に表示したゲーム映像には必ず遅延が発生しているため、多くの場合はパススルー機能を使って別のモニターに遅延無しの映像を表示します。
しかし、モニターを2つも持っている人は珍しいうえ、金銭面や設置場所の事を考えると2台目モニターを用意することが難しい人は多いです。
そこで、この記事ではキャプチャーボードを使ったゲーム録画でも
モニター1台で遅延無し映像を表示する方法
を解説します。
*ブログのアイキャッチ(サムネ)にはCanvaを用いています。
【前提】モニター1台でゲーム実況・配信することは可能だが…
下画像のようにゲーム機本体(Switch)・キャプチャーボード・PCをそれぞれ接続し、OBSなどの録画・配信用ソフトを起動することでpc画面上でゲーム映像を見ることが出来ます。
【参考記事】OBSのダウンロードから使い方まで解説!

しかし、この方法でpc画面上に表示されたゲーム映像は一旦キャプチャーボード内で処理をされているため、必ず遅延・ラグが発生しています。
特に、ハードウェアエンコード式のキャプチャーボード(AVT-C878など)は多くの処理をしているため遅延が大きく、ボタンを押してから約0.1~0.3秒ほどしてからゲーム映像に反映されています。
【参考記事】初心者におすすめキャプチャーボードは?
RPGやターン制バトルであれば問題ありませんが、FPS&TPS、レースゲームやアクションゲームでは0.1秒の遅延が原因で不利になることは珍しくありません。
その遅延問題を解決するために有名メーカーのキャプチャーボードには「パススルー機能」が搭載されており、別モニターに通常のHDMI接続と同等の速さでゲーム映像を表示することが可能です。

この方法によって遅延の無い映像を見ながらプレイしつつ綺麗にゲーム映像を録画出来ますが、この方法だとモニターが2つも必要になります。
しかし、金銭や設置場所の事を考えるとモニターを2台も用意したくない人は多いです。
そこで、モニター1台で「パススルーによるゲーム映像」と「pcで表示されるゲーム映像」を切り替えし、モニター2台分の役割を1台でこなすことにしました。(下画像が例)

上画像の方法であれば、モニター上で「遅延無しのゲーム映像」と「pc上での録画映像」を切り替えれるためモニター1台で遅延無しのゲーム録画をすることが可能です。
以下では詳細な方法について詳しく解説していきます。
モニター1台でパススルー映像とpc映像を切り替える方法
切り替えを行う方法は主に2通りあります。
- モニターに対応している複数の端子を利用してパススルーとpcを同時に接続する
- 外付けのHDMI切り替え機器を用意してボタン式で切り替えを行う
まずは1から具体的なやり方を解説します。
1.モニターの複数の端子を利用する
モニターにはHDMI端子が2つ以上あるタイプやVGA、DVI-Iなどもあるタイプがあります。
そのため、複数の端子にパススル-機能とpcの出力を行うことでモニターで表示を切り替えることが出来ます。
例えば私もよく使う「ASUSゲーミングモニター」にはHDMI端子が1つ、VGA端子が1つ付いています。
ASUSゲーミングモニターの場合
- HDMI→パススルー機能の映像出力を接続
- VGA→pcの映像出力を接続
とすることで、モニターの右下についているボタンを押すことで映像を切り替えることが可能です。
表示する映像の切り替えさえ出来れば以下の手順でモニター1台でも遅延無しのゲーム映像を見ながら録画することが出来ます。
- pc映像をモニターに表示し、録画を開始
- モニターに表示する映像をパススルーの映像に切り替える
- 遅延無しでゲームをプレイ出来る(pc映像はモニターに映って無いが録画されている)
- 録画を終了する時、再びpc映像に切り替えて録画を終了する
*切り替える瞬間に録画映像が一瞬暗くなる事があります。必ずカットしても良い場面で切り替えを行ってください。
ただし、pc側・モニター側双方で何の映像出力に対応しているのか確認しておく必要があり、双方に対応している端子が存在しない場合は複数端子の利用によるモニターの切り替えを行えません。
また、テレビ又はテレビ用モニターの場合はHDMI端子が2つ以上存在することも珍しくありません。
そのため、下のように接続し、普段ゲームをする時のように切り替えを行うことでモニター1つでも遅延無しでプレイしながら録画出来ます。
- HDMI1→パススルー機能の映像出力を接続
- HDMI2→pcの映像出力を接続
手順については上で紹介した手順と同じです。
2.外付けのHDMI切り替え機器を利用する
1.モニターの複数端子を利用するではモニターに備えられている複数の端子を利用しましたが、モニターによっては端子がHDMIしか無かったり、ケーブルを持っていない事で接続出来ないことがあります。
その場合、HDMI切り替え機器を利用することでpc映像とパススルー映像の表示を切り替えることが可能です。
下画像にもあるHDMI 切替器を用いると、ボタンを押すだけでモニターに表示する映像を切り替えられます。

HDMI切り替え機器を接続してしまえば、以下の手順でモニター1台でも遅延無しの映像を見ながら録画することが可能です。
- pc映像をモニターに表示し、録画を開始
- モニターに表示する映像を切り替え機器でパススルーの映像に切り替える
- 遅延無しでゲームをプレイ出来る(録画も裏でされている)
- 録画を終了する時は切り替え機器で再びpc映像に切り替えて録画を終了する
上のNIERBO-ColorfulLifeのHDMI切換機器の価格は980円(Amazonの価格)であり、そこまで高く無いので手軽に切り替えしたい人にオススメです。
まとめ
キャプチャーボードを利用した録画でも複数の端子があるモニターやHDMI切り替え機器を利用することでモニター1台でも遅延無しでプレイし、録画することが出来ます。
また、今回の方法ではパススルー機能があるキャプチャーボードが必要になります。
Mac・Windowsどちらでも対応しているオススメキャプチャーボードは下の表になるので参考にしてください。
商品名 | AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS AVT-C878 | AVerMedia Live Gamer Portable AVT-C875 | iFormosa HDMI USB キャプチャーボード | I-O DATA キャプチャー ボード GV-HDREC |
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
価格 | 23,760円(Amazon) | 8,493円(Amazon) | 5,980円(Amazon) | 11,373円(Amazon) |
録画画質 | 1080p/60fps | 1080p/60fps | 1080p/30fps | 1080p/60fps |
特徴 | 4Kのパススルーに対応。 簡単に配信・録画出来るソフト付き。 動画編集ソフトPowerDirector付き。 microSDへ単体録画可能。 | パススルーに対応。 簡単に配信・録画が出来るソフト付き。 SD カードに単体でも録画可能。 | 4Kのパススルーに対応。 シンプルイズベストな商品。 | pcに画面を映さずUSBに保存するタイプ。 pc接続で直接保存も可能。 付属ケーブルでレトロゲームにも対応。 |
Amazon/楽天 | Amazonで評価を確認/楽天で評価を確認 | Amazonで評価を確認/楽天で評価を確認 | Amazonで評価を確認/楽天で評価を確認 | Amazon で評価を確認/楽天で評価を確認 |
また、下の記事では伸びない配信者の特徴をまとめてあるので一緒に読むとオススメです。
【参考記事】元底辺配信者が語る伸びない配信者の特徴7選!