この記事は以下の悩みや要望を持つ方にオススメです。
- Vtuber用動画編集ソフト選びのポイントが知りたい
- ソフトごとの機能や価格が知りたい
- VTuberが実際に使用している動画編集ソフトが知りたい
はじめまして。ブログ運営と動画投稿をしているちゃすくです。
この記事ではVTuberが動画編集をする上で必要なPCスペックや各ソフトの機能の違いについて、実際にVTuberが使用している動画編集ソフトを紹介しながら解説していきます。
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Vtuberが動画編集を始める前に確認しておきたいこと
先に動画編集ソフトの選び方や気を付けてほしい点を解説しておきます。
【Vtuberの動画編集ポイント】
VTuberは普通のYouTuberと違い屋外の景色を入れたり動きの多い動画を作ることが難しいため、重要になってくることが『トークや人間性を面白くすること』です。
特に雑談やゲーム実況などの動きが少ない配信ではリスナーも面白いトークと人間性を求めて見に来ます。

なので、まずはリスナーを惹きつけるトークや人間性を持つことが大切ですが、才能も影響してくるため誰でも面白くなれる訳ではありません。
しかし、動画を編集することによって面白いシーンを強調し、不要なシーンをカットすることが出来ます。

しかも、単純にカットを多用することで動画のテンポがよくなれば、視聴者維持率が増加するためブラウジング機能によってバズりやすくなります。

動画時間が約10分の場合、半分の時点で視聴者維持率50%以上あればかなりオススメへ表示されやすくなるので、高い視聴者維持率を狙っていきたいです。
また、実写で活動するYouTuberと違い、VTuberは自宅で感度の高いマイクで話していることがほとんどです。
そのため、話している内容が伝わるようにテロップを付けるというよりは何気ないセリフもフォントや色を使ってより面白く見せるために付けることが多いです。
カットとテロップ以外の編集(効果音や画像追加など)については、どんな視聴者を狙っていくのかによって変える必要があるため、他のVtuberや切り抜きなどを参考にしてください。
より良い動画を作るために必要な動画編集ソフトですが、安価なものから高価なものまで色々あり、動画編集ソフトによって出来ることと出来ないことがあるため自分が作りたい動画を作れる機能を持ったソフトを選ぶことが大切です。
【動画編集ソフト選びのポイント】
初めて動画編集ソフトを触るVtuberの場合は機能の多さよりも、使いやすさを重視して選ぶことをオススメしています。
主な理由としては使いにくい動画編集ソフトだと動画編集が続かないからです。

そのため、使いやすいソフトで動画編集に慣れ、より複雑な編集がしたいと思ったら上位のソフトに移行しましょう。
また、動画編集は想像以上にPCへの負荷が高いため、ある程度ハイスペックなPCでないと編集画面が固まってしまったり、エンコード(動画ファイルに書き出す作業)に半日かかってしまうなど不具合が多く発生します。

そのため、使いやすいソフト選びはもちろんのこと、自身のPCがそのソフトの推奨環境を満たしているか確認することも忘れてはいけません。
動画編集ソフトの場合はCPUだけでなくメモリ容量やグラフィックの処理能力も関係してくるため、ゲーミングPCレベルのスペックがあると余計な心配をせず、快適に動画編集出来ます。
人気Vtuberが使用しているPCスペックについては下記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
Vtuberの場合は動画編集以外でもPCスペックが必要になるため、出来るだけ高い性能のPCを選ぶtことをオススメします。
また、ゲーミングPCといえばWindowsですが、動画編集という点ではMacも非常に人気です。

実際に多くの人気YouTuberたちも様々な理由からMacBookProを購入しています。
資金に余裕のある方や音楽活動もする方はMacを購入することも快適な動画編集環境を作る上で考慮したい点です。
しかし、WindowsとMacではOSが違うため使用できる動画編集ソフトも異なります。
Windows用の動画編集ソフトを買って使用し、途中でWindowsからMacに乗り換えて引き続きMacで使おうとしても基本的には使えないので、予めどちらにするか考えておきましょう。
実際にVtuberが使ってるオススメ動画編集ソフト4選
夜空めぐる使用:PowerDirector
最初に紹介するソフトは7 年連続 “国内販売シェアNo.1” 動画編集ソフト「PowerDirector」です。(レビューはこちら)

推奨環境
CPU | Intel Core™ i シリーズ 以上。AMD Phenom® II 以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 2060、NVIDIA Quadro RTX 3000、NVIDIA TITAN RTX 以上 |
メモリ | 4GB 以上 (8GB 以上推奨) |
HDD容量 | 10GB |
価格は12か月プランで8480円、1ヶ月プランで2180円です。
- 国内シェアNo.1
- 機能が日本語化されていて何ができるか一目で分かる
- 操作が直感的にできるため慣れるまでが早い
- 月額700円程度で使用できる
VTuberでは個人勢の夜空めぐるさんが使用しており、使い方の解説もしています。
PowerDirectorは国内シェアNo.1ということもあって各項目が英語をカタカナで表記したものではなく、分かりやすい日本語で記載されており、何の機能なのか一目で分かることが最大のメリットです。
UIも直感的に扱いやすく、タイムラインもシンプルで見やすい表示になっています。

元々はWindows専用ソフトでしたが、最近Macにも対応して更にシェアを広げています。
エフェクトも3000以上と豊富でありながら、価格は12か月プランであれば月額700円程度で利用できます。

肝心のVTuberの動画編集機能としてもテロップ、トランジション、画像やBGMの挿入、ズームや切り抜きなど基本機能はすべて揃っています。

使用してみて気になったところといえば、PowerDirector自体の性能があまり高くないため、ハイスペックなPCでも動画時間が長くなったりトラックの数が増えると処理が重くなり、場合によっては動作が止まってしまうところです。(もしかしたら私だけ?)
またテレビ番組のようにテロップを入れることを前提に作られていないため、テロップの表示の仕方(アニメーション)にあまりバリエーションがないことも欠点に挙げられます。

ですが初心者が扱うソフトとしては非常にとっつきやすい見た目になっているため、「とにかく分かりやすい製品が良い」「費用を抑えた上でエフェクト等に力を入れたい」といった方にはオススメのソフトです。
PowerDirectorのレビューはこちら
ケリン使用:Filmora
続いて紹介するソフトはワンダーシェアーソフトウェアが販売している「Filmora(フィモーラ)」です。(レビューはこちら)

推奨環境
CPU | Intel i3以上のマルチコアプロセッサ、2GHzまたはそれ以上 |
GPU | Intel HD グラフィックス5000またはそれ以上;NVIDIA GeForce GTX 700 またはそれ以上;AMD Radeon R5またはそれ以上 |
メモリ | 実際使用可能のメモリ最小限4GB(HD または 4K動画の場合は、8GB以上が必要) |
HDD容量 | 10GB |
価格は12か月プランで6980円、永久ライセンス(買い切り)で8480円です。
- 年間6980円と安価
- ショート動画向けの簡単編集モードがある
- 購入前に無料で使用して試すことができる
- エレメントのクオリティが高い
先述のPowerDirectorより安価でありながら、高度な技術が不要で簡単に動画が作成できるソフトです。
VTuberではケリンさんが使用しています。
FilmoraのUIはPowerDirector同様ごちゃごちゃしておらず見やすいので初心者でも扱いやすいソフトになっています。

ループ再生機能などが無いため機能の多さ自体はPowerDirectorに劣りますが、その分安く、カット・テロップ・bgm&画像追加など基本的な機能は備わっています。
もちろんVtuber活動でほぼ必須となる「クロマキー合成(Filmoraではグリーンスクリーン)」はあるので、Vtuberが使用しても大丈夫です。

また、FilmoraにはFilmstockという専用の素材サイトがあり、高クオリティなエフェクトが多数あります。

一部プランによる使用制限はありますが、通常の永続ライセンスでも十分な量の素材を使用できるので編集の幅が広がります。

Filmoraの欠点としてはFilmora自体の立ち位置が曖昧な点です。
高機能な動画編集ソフトが欲しい場合はPowerDirectorやAdobe Premiere Proがあり、安い動画編集ソフトが欲しい場合はDemoCreatorやEaseUS Video Editorがあります。
特にDemoCreatorは画面録画ソフトでありながら動画編集機能が搭載されており、開発元はFilmoraと同じワンダーシェアーソフトウェアです。
正直、DemoCreatorにはYouTubeへ投稿する分であれば十分な編集機能が揃っているうえ、Filmoraよりも安いです。(DemoCreatorのレビューはこちら)

引用元(右):https://filmora.wondershare.jp/buy/win-video-editor.html
編集画面の使い勝手もFilmoraと似ているため、安い動画編集ソフトが欲しいのであればDemoCreatorの方がオススメです。

Filmoraのレビューはこちら
玉響憩・企業Vtuber多数使用:Adobe Premiere Pro
ここまでは初心者の方でも扱いやすいソフトを紹介しましたが、ある程度動画編集に慣れ、よりハイクオリティな動画を作成したい方が行き着くソフトがAdobe Premiere Proです。(レビューはこちら)

推奨環境
CPU | Quick Sync 搭載の Intel® 第 7 世代以降の CPU または AMD Ryzen™ 3000 シリーズ/ Threadripper 2000 シリーズ以降の CPU |
GPU | HD および一部の 4K メディアの場合は 4 GB の GPU メモリ |
メモリ | HD メディアの場合は 16 GB の RAM |
HDD容量 | 8GB |
価格はCreative Cloudコンプリートプランで月額3960円、Premiere Pro単体で月額1848円です。
- 世界的に有名なソフト
- プロも使用するほど豊富な機能
- 機能の多さと比較して使いやすいUI
- 他のAdobeソフトと連携することでハイクオリティな動画が作成できる
動画編集ソフトといえば、と言われるくらい世界的に有名なので名前は聞いたことがある方が多いかと思います。
VTuberでは玉響憩さんが使用しており、多数のVtuber企業の求人条件に「Adobe Premiere Proの使用経験」が記載されていることから企業Vtuberでも使われていると考えられます。
VTuberのみならず実際にプロも使用しているソフトであり、Adobe Premiere Proにできないことはないと言われるほどです。

プロが使用するソフトとだけあって機能の数は無数にありますが、たくさんの機能があっても使いやすいUIで構成されているためYouTuberも多く使用しています。
このソフトが選ばれる最大の理由は高いクオリティの動画が作成できる点ですが、なぜクオリティの高い動画が作成できるのかというと、他のAdobeソフトと連携ができるからです。


同じくAdobeからリリースされているPhotoshopやAfterEffectsなど、それぞれの機能に特化した別ソフトと連携することでPremiere Proにできない高度な編集ができるようになるのです。
使用するソフトが増える分、それぞれの使い方を覚える必要があるためある程度の熟練度が必要となりますが、このソフトを使いこなすことができればプロ顔負けの動画が作れるようになります。
また、Premiere Proを使えるか自信のないVtuberでも、公式サイトではソフトの使い方を動画付きで見ることができ、YouTubeでも実際に使用している方がたくさんの解説動画を上げているため困ったらすぐに調べて解決することができることもメリットです。

欠点としては買い切りや12か月プランによる割引が無いので月額プランのみとなるため価格が高いところですが、このソフトの使用を検討する頃には価格の問題はクリアしていることが理想になります。

Adobe Premiereの中にはPro以外にもElementsやRushなど別のソフトがありますが、Elementsは価格が低い分初心者向けに機能が制限されています。
初心者向けなら前章の2種類のソフトで良いですし、せっかくPremiereを使うなら高度な動画が作成できるProがオススメです。
Rushに関してはスマホやタブレットにも対応しているソフトで、外出が多かったりPCよりタブレットの方が使いやすい方にはオススメです。

ですが、やはりProと比べて機能が制限されているため本格的な動画作りには向いていません。
Adobe Premiere Proのレビューはこちら
魔使マオ使用:AviUtl
最後に紹介するのは唯一の無料動画編集ソフト、AviUtlです。

推奨環境
CPU | Intel Core™ i シリーズ 以上。AMD Phenom® II 以上 |
GPU | 無し |
メモリ | 4GB 以上 (8GB 以上推奨) |
HDD容量 | 非常に少ないので考慮する必要無し |
価格は無料です。
- 無料ソフトでダントツの性能
- 自分自身でプラグインを導入することでカスタマイズできる
- 大手企業のVTuberも使用している
- 低スペックPCでも動作する軽さ
VTuberでは大手企業VTuberの魔使マオさんなどが使用しています。
かつてアマチュアの動画投稿者たちが使っている動画編集ソフトといえばAviUtlというほど人気のソフトであり、最大の魅力は無料で使用できる点です。
しかし、無料でありながら機能は多く、プロ顔負けの動画も作れてしまう点がこのソフトの魅力です。
初期段階ではあまり使える機能はありませんが、プラグインを導入することで出来ることは無限に広がります。

中でも有用なプラグインとしてモーショントラッキング(動画内の”任意の対象”の動きを追跡できるプラグイン)やシークバーにマウスを乗せるだけでどの映像のシーンか確認できるサムネイル表示、実況者に最適な後付けで声を録音できる簡易録音などがあります。
このようにユーザーのかゆいところに手が届く機能が追加で導入できるため大手企業所属のVTuberも使用しており、自分の編集スタイルに合ったソフトにカスタマイズすることができます。

また、AviUtlは昔からあるソフトであり、非常に軽量でGPUやHDD容量を考慮する必要なく、低スペックのPCでも動作するためハード面のコストがほとんどかからないこともメリットです。
ただし、無料で使用できるということもあり当然欠点も存在します。
元々アマチュアとは言え動画編集は知識と技術のある人間がするものだったため、AviUtlで直感的な操作は難しく、パッと画面を見ただけではどこで何ができるのか分かりません。
なので導入して使用するにはある程度使い方を勉強しておく必要があります。
また、有料ソフトでは当たり前のようにできる作業を一つ戻す、進める、いわゆるアンドゥーとリドゥーの機能ですが、AviUtlでは進める方のリドゥーができません。
その他にも動画のエンコード(書き出し)にかなりの時間がかかったり安定性が乏しいため、作成途中やエンコード中にソフトが落ちたりすることも稀に発生します。
安定性を求めるのであればメーカーのサポートも付いている有料ソフトを買うことが賢明ですが、「余計な機能は付けず自分だけのソフトにしたい」「お金をかけずスキルを身に付けたい」という方にはオススメのソフトです。
もしも無料ソフトが欲しいだけであれば、最近は動画編集アプリもかなりクオリティが上がっているので、そちらもオススメです↓

また、下の記事では実際に有名Vtuberが使用しているマイクについてまとめてみたので参考にしてみてください。