この記事は以下の要望や悩みを持つ方にオススメです。
- ゆっくり解説を自分も始めたいけど、何からすれば良いか分からない
- どれくらいのスペックのpc、編集ソフト、素材など何を用意すれば良いの?
- ゆっくり解説の編集方法を知りたい!
上の悩みに対して現役でYouTubeにゆっくり解説系動画を投稿している私が「ゆっくり解説の作り方」を解説していきます。
記事製作者cHask
*ブログのアイキャッチ(サムネ)にはCanvaを用いています。
ゆっくり解説に必要となるモノ+予備知識
まずはゆっくり解説を始めるうえで必ず用意すしなければならないモノと知っておくべき知識を紹介・解説していきます。
ゆっくり解説で最低限必要なモノは以下の通りです。
- 動画編集用pc
- ゆっくりムービーメーカーまたは動画編集ソフト&合成音声作成ソフト
- YouTubeアカウント
- 解説するテーマの知識・情報収集
YouTubeアカウントと知識・情報収集についての解説は省略させてもらいます。
動画編集用pcの選び方
上の必要なモノで一番問題となるのは動画編集用pcです。
基本的にゆっくり解説を行う場合はゆっくりムービーメーカー(YMM)を用いることになりますが、適切なスペックのpcでないと動画の出力中に落ちて動画を作れない場合があります。
*Macの場合はそもそもゆっくりムービーメーカーを使う事が出来ないためこちらを参考にしてください。
ゆっくりムービーメーカーの配布ページではpcの推奨スペックは書かれていないため最低現必要となるスペックは分かりませんが、私が使っているpc(スペックは下記)は不自由なく動作しているため同程度以上のスペックのpcを購入するとオススメです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | Core i5-10400 |
GPU | インテル UHDグラフィックス630 |
RAM | 8GB |
ROM | SSD 256GB |
もしpcスペックに詳しくない場合は下の記事で紹介しているpcであれば全て問題なく動画編集を行えるので参考にしてみてください。
【参考記事】予算8万円以内!おすすめのデスクトップpc7選【比較】
また、動画編集はデスクトップpcの方が排熱の関係上オススメですが、どうしてもノートpcで動画編集したい場合は下の記事を参考にしてください。
【参考記事】オススメ動画編集用ノートpcを比較しながら紹介
ゆっくりムービーメーカーのダウンロード方法
ゆっくりムービーメーカーはこちらの公式サイトからダウンロードすることが出来ます。

現在のゆっくりムービーメーカーはver4であり、過去のバージョンもダウンロードする事は出来ますが、特に理由が無い限りは最新のバージョンで大丈夫です。

ダウンロード後、ゆっくりムービーメーカー4のファイルを解凍し、「YukkuriMovieMaker.exe」のファイルをダブルクリックすることでゆっくりムービーメーカー4が起動します。
記憶が曖昧ですが、たしか初めて起動すると「初回ダウンロード」があったはずなのでしばらく待つ必要があります。
ゆっくり解説を始めるうえで気を付けるべき知識・注意点
ゆっくり解説を始める時に気を付けるべき知識・注意点の1つ目は「YouTubeで広告収益を得る場合、ゆっくりムービーメーカーは無料では無い」ことです。
ゆっくりムービーメーのゆっくり音声はAquesTalkシリーズを利用しています。
AquesTalkシリーズは(株)アクエストが提供しており、営利目的での利用には専用のライセンスを購入する必要があります。
ゆっくりに関するライセンスについては下の記事に詳細な解説があるので一度目を通してください。
【参考記事】ゆっくりムービーメーカーのライセンスは買うべき?
2つ目の気を付けるべきことは「ゆっくりは収益化停止を受けやすい」ことです。
特に最近はゆっくり解説をビジネスとして行う人が増えてきており、編集や脚本の外注や2chの内容をそのままコピーしただけの動画が一気に増えました。
もちろんゆっくり解説をビジネスとして行うこと自体は悪い事ではありませんが、YouTube運営はオリジナル性の高い動画を望んでおり、外注で内容が被っているゆっくり解説や2chまとめ系の解説は運営の意向に反しています。
そのため、現在のゆっくり解説は収益化剥奪を非常に受けやすいです。
実際に私のチャンネルも収益化剥奪を受けました。(現在は収益化済み)
【参考記事】ゆっくり解説の収益化が停止になったので原因と対策を解説
運営に掛け合ったところ誤判断と認められて収益化状態に戻りましたが、オリジナル性が無いチャンネルの場合は戻らない可能性もあるので注意が必要です。
気を付けるべきこと3つ目は「ビジネス目的であれば外注した方が儲かる」ことです。
ゆっくりの動画編集はかなり時間がかかり、巷では「1時間で1分の動画が出来れば早い」と言われています。
私も10分の動画を作るのに睡眠時間を削って約1週間かかるため、時給に換算すると全然儲かっていません。
もちろんジャンルによっては一本の動画で数十万再生が見込めることもありますが、ゆっくりは誰が編集しても同じような動画が出来るため稼げるジャンルがあると一気に真似するチャンネルが増えます。(例:お料理チャンネル、企業の炎上解説など)
真似するチャンネルが増えると視聴者は各チャンネルへ分散していくため、最終的には登録者数のわりに再生回数が無いチャンネルになりやすいです。
そのため、お金目的でゆっくり解説を始める場合は他のチャンネルがパクリきれないほどの更新頻度にするかオリジナルのブランド力を付ける必要があります。
ただし、視聴者は誰が作っても同じゆっくりの動画だから再生しているのでオリジナリティを前面に出すと視聴者が離れるケースは多いです。(例:オリジナル立ち絵にすると再生回数が落ちる)
したがって、お金目的でゆっくり解説を行う場合は編集を外注化して更新頻度を上げ、持続的に利益が出るようにする必要があります。
外注方法については下の記事を参考にしてみてください。
【参考記事】ココナラでの外注方法を解説
実際にゆっくり解説の動画編集を行ってみる
それでは実際にゆっくり解説の編集を行っていきますが、その前にゆっくりの立ち絵を使いたい方は下の記事を参考にして立ち絵の設定を行ってください。
【参考記事】ゆっくりムービーメーカー4で立ち絵の瞬きと口パクのやり方
まず、ゆっくり解説の動画が出来るまでの大まかな流れを紹介します。
流れは人にもよりますが、たいてい以下のようになっています。
- 動画のテーマ決め
- 情報収集・知識の整理
- 台本作成
- 台本打ち込み&画像の差し込み
- 動画に出力してアップ
今回、私が実際に作ってみる動画はテーマが「エボルト(キャラ名)被害者の会」、情報収集は既に行ってあるため台本は4.の作業をしながら作っていきます。
【ステップ1】ゆっくり解説の下地を作成
まずはゆっくりムービーメーカーを起動し、左上の「ファイル」>「プロジェクトの新規作成」をクリックします。
クリックすると下のポップアップが表示されるため、適切な画面サイズなどを設定し「OK」をクリックしてください。

特に問題が無ければ上画像の設定にすると良いと思います。
もしスマホ向けの縦動画を制作したい場合はこちらを参考にしてください。
次に収益化剥奪対策のために背景にフリー動画を配置します。
動画の配置方法はファイルを直接ドラッグ&ドロップするか、下画像に表示されている動画のマークをクリックしてファイルを指定します。

実際に配置すると下画像のようになり、レイヤー0に配置されています。

背景動画の速度調整や拡大率は上画像の左に表示されている「描画」などで調整出来るため、動画に合わせて変更してください。
次にゆっくりの立ち絵と画像などを表示するための画面を用意します。
ゆっくりの立ち絵は表示したいキャラの名前が左下に表示されている状態で下画像の人型マークをクリックすると表示されます。

画像などは上画像の写真マークをクリックするか、直接ファイルをドラッグ&ドロップすることで配置出来ます。
実際にゆっくりの立ち絵と必要な画像を配置すると下画像のようになります。

収益化剥奪対策のためにゆっくりの立ち絵を動かしたい場合はタイムライン上の立ち絵を選択した状態で「エフェクト」>「アニメーション」>「ランダム移動」を選択すると立ち絵がランダムに移動します。
また、動画で用いるbgmが1種類だけであれば、この段階でbgmを追加しておくと後から楽に編集出来ます。
これでゆっくり解説の下地は完成です。
【ステップ2】ゆっくりに台本入力&補足画像を追加
次に本格的な編集を行っていきます。
編集画面の下部分(下画像)にゆっくり音声を入力する項目があるので台本を入力していきます。

話すキャラを変える場合は上画像の左にあるキャラ名を選択することで変更することが出来ます。
ゆっくりに話してもらう言葉を入れた後は音声や字幕の調整を行っていきます。
ゆっくり音声の読み上げ速度はデフォルトの設定である100%だと少々遅いため、110~120%ほどに変更しておくとオススメです。

また、ゆっくり音声の入力に漢字や英語を用いると正しい読み方をしてくれない時があります。
字幕を変えずに読み方だけ変更したい時は「ボイス」>「発音」を変更することで読み方を変更できます。
次にゆっくり音声を読み上げた時に表示される字幕を設定します。
デフォルトでは「キャラクター設定に従う」となっているので「個別に設定する」を選択し、下画像を表示します。

フォントのサイズは80~95ほどにしておくとスマホ画面でも十分見やすいうえ、大きすぎないため文字が収まりきらない事は少ないです。
また、文字は2重縁取りにしておくと背景がどんな色でも文字が読みやすくなります。
2重縁取りの方法はこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
文字フォントはWindows標準搭載のものだと味気ないフォントが非常に多いため、ネットで配布されているフォントを利用した方がオススメです。
【参考記事】フリーフォントのダウンロードと変更方法【Windows&Mac】
ゆっくり音声を入力した後はその状況に合う補足画像などを差し込んでいきます。
画像の差し込み方法は背景の画像を用意した時と同じ方法で出来ます。

画像の大きさは調整したい場合はタイムライン上の画像素材を選択した状態で「拡大率」を変更してください。
もし差し込んだ補足画像の一部をカットしたい場合や丸く加工したい場合は「クリッピング」という機能を用いることで画像の編集が可能です。
「クリッピング」の詳細な使い方は別記事にまとめてあるので気になる方はそちらを参照してください。
【参考記事】YMM4で画像や動画をクリッピングする方法【斜め可能】
画像の表示時間に関してはタイムライン上に表示されている画像レイヤーの端を引っ張ったり縮めたりすることで表示タイミングを調整することが可能です。
後は台本に従ってゆっくり音声の入力と補足画像の差し込みを繰り返していけばゆっくり解説の動画が出来上がります。
【ステップ3】編集したゆっくり解説を出力&アップロード
動画編集が終わったら、左上の「ファイル」>「動画出力」から編集ファイルを動画化します。

長い動画や高画質な動画だと出力までに時間がかかる為、しばらくpcを放置して待ってください。
動画が完成した後は通常の動画と同じようにYouTubeへアップするとYouTube上で動画を再生する事が出来ます。
【ステップ4?】ゆっくり解説のサムネ作り
おそらく普通の企画系YouTuberはサムネを作る時にサムネ用の編集ソフトを用いますが、ゆっくり解説の場合はymmのままサムネを作る事が多いです。
動画編集と同じ容量で画像や文字入れをし、色やエフェクトを付けて加工すれば下のようなサムネが出来上がります。

もちろん、ゆっくりの立ち絵を表示する事も可能である為、視聴者へ「ゆっくり解説」である事をより伝えやすくなります。
サムネが完成したらプレビュー画面をサムネに合わせて左上の「ファイル」>「サムネイル画像を出力」をクリックし、サムネの名前を付けることで簡単にサムネを作る事が出来ます。

サムネ完成後はアップした動画のページからサムネをアップロードする事でサムネの変更が可能です。
実際に作った動画↓
まとめ
ゆっくり解説は収益化停止も受けやすいですが、分かりやすい動画を手軽に作れる為非常に便利なツールです。
通常の企画系YouTuberであってもナレーションなどに使う事が出来るため、編集方法を知っておくと便利かもしれません。
また、下の記事では編集中に目が疲れなくなる伊達メガネを紹介しているので参考にしてみてください。
【参考記事】オススメ動画編集用ブルーライトカットメガネ3選!